中島らものレビュー一覧
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Posted by ブクログ
エンタメの傑作として名高い「ガダラの豚」シリーズ、ついに完結。
読後の感想を一言で言うなら、完全にガダラロスである。
毎日嬉々として、少しずつ、でも可能な限り時間を割いて読んでいた物語が終わってしまった。
これを書いている今は、ただただ寂しくてしょうがない。
3巻でまず驚かされたのは、そのスピード感だ。
名作スプラッター映画『13日の金曜日 PART8/ジェイソンN.Y.へ』になぞらえるなら、本作の最終章もいわば「バキリ、東京へ」という趣向。
ただし、ジェイソンがクリスタルレイクから船でニューヨークへ向かう2部構成なのに対し、本書の怪僧バキリは開始早々すでに半年も前から大生部教授と同じ東京 -
Posted by ブクログ
ネタバレケニアから逃げ帰った大生部たちを追い、バキリが日本へとやってくる。
全ての因縁に決着がつく、シリーズ最終巻です。
舞台が日本に戻ったことで、秋山やミラクルをはじめ、1巻から登場してきた主要キャラクターたちが総出演する構成となっており、シリーズの集大成としての手応えをしっかり感じさせてくれます。
本物の超能力が登場したことで、宗教物としてのジャンルがやや変質した印象は否めません。
しかし、未知の力に対して心理学やトリック、専門知識で対抗していくという「アカデミックとエンタメを結びつけたサスペンス」の魅力は健在です。
何より、癖の強いキャラクターたちによる人間ドラマが最後まで濃密に描かれており、