中島らものレビュー一覧

  • 寝ずの番

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    お葬式にはある種日本独特の雰囲気がある。
    形式的になってしまう反面、親戚縁者が故人を通して新しくつながっていくような、実は前向きな儀式。
    それをコメディにするって言うのはある意味タブーなのだけど、
    うまく表現すればこれほど味わい深くできる日本的題材はないのかもしれない。

    お通夜の後、仏さんを目の前にして、残された人々が思い出話で盛り上がる。
    そのネタを提供するのが、酔っ払った落語家たちだから、これは面白い。
    自分も画面の前でお猪口で日本酒を呷りながら、座の一員となって耳を傾けている気分。
    いつしか宴会のように唄えや踊れやの、寝ずの番。
    ラストの唄あそびのシーンに湧き起こる泣けて笑える感情はい

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    2013年05月23日
  • お父さんのバックドロップ

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    はじめて読んだ中島らもの本。きっとここかららもさんとのお使いがはじまったんだろうなって思う。
    ひらがなが多いので子供でも読みやすい本です。子供をらもに染めたい人はどうぞ。

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    2013年02月19日
  • お父さんのバックドロップ

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    ネタバレ

    愉快、痛快。人生の喜怒哀楽がしっかり織り込まれていてこれぞ短編
    久方ぶりの五つ星 「バックドロップ」は涙までこぼれた。

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    2014年03月24日
  • 寝ずの番

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    割と短い本なんですぐ読めるし、映画化されてるんでイメージもつかみやすいかと。死を題材にしたものの中では最高にポップで面白い!

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    2013年02月10日
  • 僕に踏まれた町と僕が踏まれた町

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    ネタバレ

    せつない傑作です。
    もう、名言抜き出しだけで良いと思いますので。
    ぜひ読んでください。

    「ただ、こうして生きてみると分かるのだが、めったにない、何十年に一回くらいしかないかもしれないが、「生きていてよかった」と思う夜がある。一度でもそういうことがあれば、その思いだけがあれば、あとはゴミクズみたいな日々であっても生きていける。」≪僕に踏まれた町と僕が踏まれた町‐中島らも≫

    「『人の命は地球より重い』とよく言うけれど、そんなものは嘘っぱちだ。地球の方がやはり重い。ただ、その人の。およびその人を愛する人にとってみれば、地球なんてオレンジ1個よりも軽いかもしれない。」≪僕に踏まれた町と僕が踏まれた

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    2013年01月22日
  • 愛をひっかけるための釘

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    ぴたりと寄りそって、完全に同じ瞬間を一緒に生きていくこと。二本の腕はそのため。サヨナラにサヨナラ、いい。雑賀氏だんけ。

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    2012年10月22日
  • こどもの一生

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    古田新太が怖過ぎます。

    ジェットコースター


    半分以上を占める意味があるのか?無いのか?の話を吹き飛ばす。古田新太。

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    2012年09月19日
  • 頭の中がカユいんだ

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    中島らもさんにハマったきっかけになった本です。

    衝撃でした。
    かっこいいし、おもしろいし。
    薬のこととかいっぱいだし。

    知らない世界のおもしろさです。
    ちっちゃなことどうでもよくなるし、読んでるうちに気持ちよくなってきます。

    オススメです。

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    2012年09月18日
  • バンド・オブ・ザ・ナイト

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    内容はこれまでのエッセイで書かれてきた自伝エピソードをまとめたもの。
    エッセイを読んでいる人間には既知のものばかりだが、そんなことはこの作品の評価にはまったく関係がない。
    この作品の価値はキャラクターが本当に生きていること。
    だから、起承転結のないストーリーでもグングンと読み進めていける。
    村上龍の限りなく透明に近いブルーと似たテイストの作品だが、こっちの方が百倍洗練されている。

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    2012年09月16日
  • 西方冗土 カンサイ帝国の栄光と衰退

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    1994年7月第1刷。「カンサイ」にまつわる、中島らものエッセイ。「ナゾのババア喫茶」、続く「古怪」。解説はチチ松村さん。

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    2021年05月08日
  • 僕に踏まれた町と僕が踏まれた町

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    読んでいてなんだかスカッとしたというか少し明日から生きやすくなるように思う。社会に出たらもう一度読み返したい。あの時の青春が恥ずかしさが今の自分に繋がっていると感じることができるだろうか。

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    2012年08月08日
  • 寝ずの番

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    ネタバレ

    葬式が好きだ。とか言うと語弊があるかもしれないが、私個人の率直な感想として、盛大な結婚式よりも盛大な葬式の方が5000倍くらい心を動かされる、ということ。結婚式挙げて離婚する人はいるけど、葬式挙げて生き返る人はいないから。

    通夜葬式が終わるまで仏前の線香とろうそくを絶やさないように番をする「寝ずの番」。
    私も親戚に不幸があると必ず自ら志願して(貫徹に耐える体力があるから)遺体と祭壇の前に陣取ったものだが、本書のような馬鹿馬鹿しくも温かい夜は当然ながら未だ体験したことがない。

    「故人を偲ぶ」という思いが根底にちゃんとあるなら、酒盛りでもカンカン踊りでも春歌合戦でも何でもありなんじゃないか、と

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    2012年08月26日
  • 永遠も半ばを過ぎて

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    中島らもの小説。ずばり、この本に出会えて良かった。これまで読んだ中で、最高に好きな本だ。エッセイを書いているらもとは一味も二味も違う作品になっている。題材も15年前に書かれた作品と思えないほど新鮮だし、登場人物3人もお洒落でカッコイイ!

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    2012年07月25日
  • 僕に踏まれた町と僕が踏まれた町

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    まゆみちゃんのオススメ。かーなーりーハマッた!なんといっても舞台は知ってる町だらけ。三宮界隈の細かい道の名前にニヤニヤ、富田林の大阪芸大まで。行ったことあるとこばかり!らもさんって灘高だったんだねー。ドロップアウトの典型だけど。引き込まれる文章で、楽しくて仕方なかった。他のも是非読みたい!こういう青春小説、大好きだーーー

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    2012年05月29日
  • 僕に踏まれた町と僕が踏まれた町

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    大学の時に読んで、友人と初めて関西へ行った。この本と『西方冗土』、合わせて持って行った。「らもツアー」である。わけもなく灘校に行ったりした。時代は全然違うけど、同じ時代も過ごしてないけど、らもの「落ちこぼれ」の日々、おもしろいです。自分の「ダメさ」をさらけ出せるところが、この人のすごいところなのかもしれない。

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    2012年05月26日
  • しりとりえっせい

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    私感ですが、この本は中島らもの最高傑作です。
    テーマをしりとりで繋いで行く趣向。

    中島らもの「美しい文章・読みやすい文章」を書くことができる才能、これが全編に渡って発揮されています。

    らも自身が「読みやすい文章を書くことを心がけたい」と語っている項は、文章屋にとって、忘れてはならない項だとおもいました。

    この本に出会えて良かった!

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    2012年05月18日
  • 恋は底ぢから

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    チビの女神さまへが秀逸。
    一瞬の中に永遠を見る、そこにある輝きを汲み取るらも氏の考え方に
    共感と感銘を受けた!

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    2012年04月04日
  • 西方冗土 カンサイ帝国の栄光と衰退

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    ネタバレ

    エッセイというか・・・「VOW」みたいな本です(^_^;)
    こんなコト言うと失礼にあたるかも知れませんが・・・気軽に読み流せる一冊です。

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    2012年02月11日
  • アマニタ・パンセリナ

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    10代好奇心旺盛だった頃にこの本に出会ってしまい、チョウセンアサガオ(ダチュラ)の幻覚に挑戦してみました。天と地がひっくり返ったような感覚に襲われ、しばらく動けなくなりました。

    若者には読んでほしくない本。

    けれど、自分の本棚には置いておきたい本。
    理解ある大人用の本です。

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    2012年02月03日
  • 砂をつかんで立ち上がれ

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    中島らもが読んだ本や作家のコトを書いたり、書評やあとがきを集めた本。
    まさに本読みエッセイです。
    この本を読まなかったら山田風太郎も夢枕獏も東海林さだおも、なだいなだも読まなかったと思います。
    色んな本との出会いを作ってくれた一冊。何度再読したかわかりません・・・

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    2011年12月16日