【感想・ネタバレ】砂をつかんで立ち上がれのレビュー

あらすじ

本と人との出逢いは、運命だ。偶然、手にしたように見えても、しかるべき人に、しかるべき本が巡りあうようにできている。山田風太郎『甲賀忍法帖』、バロウズ『裸のランチ』、東海林さだお「丸かじりシリーズ」……。イヤミな優等生だった小学校時代、フーテン青年時代、そして印刷会社の営業マンを経て今に至るまで、道草を繰り返しながら出逢ってきた数々の書物へ、愛をこめてつづる、本読みエッセイ。

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Posted by ブクログ

中島らもが読んだ本や作家のコトを書いたり、書評やあとがきを集めた本。
まさに本読みエッセイです。
この本を読まなかったら山田風太郎も夢枕獏も東海林さだおも、なだいなだも読まなかったと思います。
色んな本との出会いを作ってくれた一冊。何度再読したかわかりません・・・

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2011年12月16日

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おもしろかった!
3ページくらいの解説とかエッセイををまとめた本
中島らもの人間性ってすごくすき
あほっぽいけど賢い
自分の感性に触れる単語や文章があって やってくれるわい
色んなほんのなまえがでててどれもこれも読みたい!

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2011年05月01日

Posted by ブクログ

映画にしろ小説にしろ、ごくたまにだが、「いつまでもこの世界の中で遊んでいたい」という気持ちにさせる作品に出会うことがある。そういう作品がはらむ世界には、空気の中にその作品だけが持つ独特のフレイバーがあり、それが自分の生理に同調するのである。

田辺聖子さんの著書の解説にらもさんが書いた文章だけれど、これがスゴク気に入った。

いつまでもこの空気を吸って駘蕩とした気分で滞在を続けたい。もとの世界に帰りたくない。

わかるなぁ。これが我々の世代でいうところの「ビューティフル・ドリーマー」的な、あるいはエンドレスエイト的な、つまり終わらない学園祭的な無限ループ世界への憧れに続くのではなかろうか。

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2020年11月06日

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毎日を淡々と過ごしていると、周りと同じように働いて周りが言う「よい」人生を歩まなくてはいけないという無言の圧力がかかるときがある。本当はそんなものから解放されて、ずっとあたためているやりたいことをやったり、少しばかり休息したいのにという思いを持ちながら…。この本の短いエピソードは、お決まりのコースを順風満帆に進んでいては貧弱な出会いしか得られないということを教えてくれます。

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2019年07月22日

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セリーヌがよみたくなった。本の話が多い一冊。「本当人との出逢いは、運命だ。偶然、手にしたように見えで、しかるべき人に、しかるべき本が巡りあうようにできている。」今の自分が、らもさんに出会えてよかった。

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2014年08月15日

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気負いせず読書を!!
短編になっててとても読みやすい。様々な作家さんがでてきて視野が広がりました。

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2009年10月04日

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一つ一つの話が短くてとても読みやすい。彼の好きな本について多く書かれてて、どれも読みたい!と思ってしまう。いくつかはメモしました(笑)取り敢えず「毒薬」を探そーと思います。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

好きな人の本棚ちゅーのは気になるもんです。で、中島らも氏の書評…というか本に関するエッセイ。読んでる本のラインナップだけで頭の良さ&脳みその複雑さが垣間見れます。少しでもソレを吸収したくておんなじ本読んだりしてるけど、きちんと反映されてるかどうかは不明(笑)

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2009年10月04日

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らもワールド全開の作品だった。
彼の読書歴も垣間見れて嬉しくもあったが、エッセイなので、舞台裏を覗いている感覚。
解説が原田宗典なのもこれまた良き!

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2025年05月30日

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>「中年智恵」の本質……「智恵」が「力」をコントロールする、力とともにその使い方の技術も向上していくということ
>「力を封じ込める能力」どうすれば刀を抜かなくてすむか、それが「中年智恵」の本質なのではないだろうか。わめきちらし暴れまくっている人間よりも、いつでも抜刀できる姿勢を保ちつつニコニコしている人間のほうがはるかにこわい。力と智の均衡が結ぶ静かな微笑の奥に巨大な爆発力が封じ込められている、これこそ「理想の中年」像というものではないだろうか。
>力をみだりに使わないことがもたらすやさしさというのは、若い人の優柔不断を誤解して言われるところの「やさしさ」とは対極に位置する、ほんものの「やさしさ」なのだろう。
>ではこの力は、もし万一使われるとしたら何に対して使われるべきなのか。中年の力というのは中年が自分の核の中に抱いている「こども」、これを守ることのためにのみ使われるべきなのではないか。ことばとしての「こども」の中には「天使の属性」のひとかけらがある。
>その輝いていて美しいけれど何の防御力も智恵もない、自分の中の「こども」を守るのが、中年の力と智恵なのではないだろうか。おおくの天才、偉人の中に、おおいなる幼児性と老成した知性が共存しているのはそのためであると思われる。

>「大人」など存在しない。大人と見えるものは、かつての迷い子が行き迷い行迷い、とんでもなくまちがった道を辿ってその先の砂の中の村に辿り着いた、そのなれの果てなのだ。愚鈍と忘却と教条だけが彼らに形を与えている。

>厄災を嘆かない。厄災をテコのように扱って、新しい自分を顕現させる。転んでも砂をつかんで立ち上がってくる。


いい歳の取り方をしたい、載ってる本を一通り読んでみたい、そう感じる一冊
らもさんの言葉は、効く。
身障者プロレスのくだりもよかった。

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2015年09月20日

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著者の人生を彩ってきた書物との出会いを、愛をこめてつづっているエッセイ集。
下記が印象に残りました。
・CFというのは、起承転結でいえば「転」だけを見せるものだ。残りの「起承結」は、受け手の想像力にゆだねるのである。そうすれば何十回見ても飽きのこないコマーシャルがつくれる(P92)。
・いまの自分の「中年具合い」というのはけっこう気に入っている。年々、ものがよく見え、よくわかるようになっていく気がする。自分が刃物だとすると、年々切れ味の鋭さは鈍っていくけれど、自分の使い方の技術は少しずつわかってきたような(P204)。
・自分自身の笑いを一時期「デペイズマン」という一言で片づけていた。デペイズマンとはシュールレアリスムに使われたひとつの概念で、「あるべきでないところにあるべきでないものが出現することによるインパクト」(P212)。

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2015年05月11日

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ネタバレ

【諸星大二郎にはまる】p81
おれの私見だが、長編というのは料理でいうなら"煮込み"である。途中で失敗しかかっているのに気づいて味の修正ができる。だから失敗する率が少ない。その点短編は"炒めもの"である。瞬時にざっと炒め上げなくてはならない。素材と火の力(筆力)の勝負である。だから短編の方がむずかしい。炒めもののうまい人が煮込み料理もへっちゃらなのは理にかなっている。

【デペイズマンと笑い】p212
「デペイズマン」とはシュールレアリスムの概念で:あるべきでないところにあるべきでないものが出現することによるインパクト。

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2014年05月10日

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タイトルがとても好き。
らもさんが亡くなって、もう随分過ぎたなぁ・・・
今でも私の人生の師匠です。

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2010年08月11日

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中島らもってどうだろうと思って読んでみました。ぶっとんでますね。この人の小説を1つくらい読んでみたいと思いました。

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2009年10月04日

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タイトルがいい。表紙もいいかんじ。

中島らもは、あんまし読まないけど、好きになりました。

突拍子もないとこと、あきれるくらいくだらないところ。両方からセンスを感じずにはいれない。

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2009年10月04日

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中島らも氏の本を読むのはこれがはじめてでした。
他にも有名な本はあるのに、なぜこの本を選んだか、それは偶然ですが、あえて理由をあげるなら、タイトルが気に入ったから。

中身については、似たような内容も反復もあったけれど、おもしろかったです。

いかにはちゃめちゃな生活をしていたかということがわかります。
また、どんなことを考えて、どんな風に感じていたのか、その断片が埋まっていました。

次はどのらも氏の本を読んでみようかな、と思いました。

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2009年10月04日

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2003/12/09何だかどっかで読んだような話ばかりで、挙句には文庫のあとがきなんかでページを埋め合わせするようでは、最早、焼きが回ったとしか言えない。チャーハンをおかずにライスを注文する話なんか10回くらい他の本で読んだような気がする。冗談ではなく、ドラッグとアルコールで脳味噌がトコロテン状態なのだろう。

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2009年10月04日

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