【感想・ネタバレ】砂をつかんで立ち上がれのレビュー

あらすじ

本と人との出逢いは、運命だ。偶然、手にしたように見えても、しかるべき人に、しかるべき本が巡りあうようにできている。山田風太郎『甲賀忍法帖』、バロウズ『裸のランチ』、東海林さだお「丸かじりシリーズ」……。イヤミな優等生だった小学校時代、フーテン青年時代、そして印刷会社の営業マンを経て今に至るまで、道草を繰り返しながら出逢ってきた数々の書物へ、愛をこめてつづる、本読みエッセイ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

【諸星大二郎にはまる】p81
おれの私見だが、長編というのは料理でいうなら"煮込み"である。途中で失敗しかかっているのに気づいて味の修正ができる。だから失敗する率が少ない。その点短編は"炒めもの"である。瞬時にざっと炒め上げなくてはならない。素材と火の力(筆力)の勝負である。だから短編の方がむずかしい。炒めもののうまい人が煮込み料理もへっちゃらなのは理にかなっている。

【デペイズマンと笑い】p212
「デペイズマン」とはシュールレアリスムの概念で:あるべきでないところにあるべきでないものが出現することによるインパクト。

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2014年05月10日

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