中島らものレビュー一覧

  • お父さんのバックドロップ

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    大人になりきれてない大人?
    お父さんになりきれてないお父さん?

    4人のお父さんは大人の男としてお父さんとして、一生懸命子どもと向き合おうとしてる。子ども側からはちょっとズレてはいるんだけど。

    こんなちょっとズレた親の感じって、お父さんだと笑えるのに、お母さんだとなんか笑えない。
    それは私が女だからかなぁ?

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    2021年01月13日
  • 僕に踏まれた町と僕が踏まれた町

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    生きる意味が分からなくなっていた時に、「浪々の身 3」を読んで心が救われた気がした。長い人生で、私も額縁に入れて時々眺めるような瞬間を少しずつ集めたい。

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    2020年12月25日
  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉

    絶品な語り口調!

    古典落語レベルの語り口調なので、繰り返し読んでも飽きないし、面白い!本棚に永久欠番❕間違いなし!

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    2020年12月18日
  • ガダラの豚 2

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    ネタバレ

    面白い!
    久々にこんなに熱中して読んだ。民俗学的な要素も盛り込まれつつ、でもコミカルにテンポよく話が進んでいくところが読みやすい。
    呪術の効果とはその文化に根付いてこそのものなのか。娯楽としてのマジックや、または催眠術との違いは?本当の霊能力とは?あとは呪術がその文化・慣習の中で果たす役割とは。そしてその正しさとは。複合的に「超常的なもの」についての問いを投げかけつつも、本筋はアクション混じりの?ミステリーとして話が進んでいくのが不思議な感覚でとても面白い。

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    2020年12月05日
  • ガダラの豚 2

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    あぁ面白かった!

    呪術というなんだか怖い様な不気味なものとケニア人のおおらかさと素朴さと…現実的な?日本のテレビ撮影クルーの様と、妙に落ち着いて的をついてるのにトンチンカンな大宇部教授一向。この混沌とした感じが良かった。
    ラストに向かうドキドキワクワクと、ヘリコプター登場で助かった時の安堵感。
    すっかり初・中嶋らもさんにヤられてる。

    次はどんなことになるんだろうか?早く続きを読もうとッ!

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    2020年11月08日
  • バンド・オブ・ザ・ナイト

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    かなり好きな作品です
    傍から見ればドラッグ、セックスばかりの自堕落に見える日常の中で仲間内の様々な出来事、変化によって主人公である大島ラムとその妻'み'の心情やら何やらだんだん変化していきます。
    展開とかはそんなに派手ではないし、途中途中に眠剤でラリってるときの頭のなか
    を表現した言葉の羅列がでてきたりするので人によっては退屈に感じるかもしれません。
    個人的には笑えるところ、切ないところ、考えに共感できるところ様々で楽しく読めました。

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    2020年08月23日
  • アマニタ・パンセリナ

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    らもさんの本で最初に読んだのがこのアマニタ・パンセリナです
    内容はらもさんの体験による様々なドラッグ使用時のエフェクトの感想とその時のエピソードをおもしろおかしく書いたものです
    中島らもは思考、性格、文の書き方が79〜82'頃の日本のパンクという感じなのでINUとかあの辺のパンクの雰囲気が好きなひとはきっと好きだと思います

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    2020年08月23日
  • 中島らもの特選明るい悩み相談室 その1

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    新聞連載ですから、エッセイと呼んで良いのか・・・
    相談する方もされる方も、どこまで本気なのか・・??
    ま、暇つぶしには最高の一冊ですが、あまりにあっさり読み終えるのが難点で・・・(^_^;)

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    2019年05月06日
  • 永遠も半ばを過ぎて

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    ほんと申し訳ないですけれども、中島らもさんの小説は竜頭蛇尾のことが時々ありますが…この本は最後まで美しくてまとまっていると思います。雰囲気に浸りたくて、キャラクターに会いたくて、文章を、言葉を味わいたくて、何年か経つと読みたくなってしまう。

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    2019年04月09日
  • ガダラの豚 2

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     主人公の大生部家族がテレビの企画で、アフリカを旅する二巻。

     一巻でも思いましたが、内容がとっても詳細だと思います。アフリカの文化や風土をしっかりと描いているのは、もちろんなのですが、それが説明臭くないのもまたすごい。

     登場人物たちが実際にその文化に触れ、生き生きと反応している、そういう感じが読んでいて伝わってきます。海外ロケのドキュメンタリー番組を見ているような、そんな面白さがあります。

     そして、作品の肝となる呪術の描写もバッチリ。アフリカ特有の呪術文化の解説をしっかり入れつつ、それでいて不気味さもしっかりと描いています。読んでいて、どこまでがトリックでどこまでが呪術なのか、分か

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    2020年08月28日
  • お父さんのバックドロップ

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    ネタバレ

    オモシロいお父さん達の短編集で、どの話も子供向けらしく単純明快。だけれどホロリとさせられて、何だかとても雰囲気が良い。やはり頭一つ抜けて良い話は表題作『バックドロップ』。プロレスがわからなくても面白い。次いで『ペット戦争』も好き。鳥のキーウイが出てくるところがたまらなくツボ。この本から、親父が頼りないと子供がしっかりするのだな~と学ぶ。普段のらもさんの本はエキセントリックで??となることが多いが、この本はらもさんの優しさが滲んでいて、お気に入りの本だ。

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    2020年05月02日
  • とらちゃん的日常

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    コロナブックス「作家の猫」(2006.6)の表紙を飾っている「とらちゃん」、とても可愛いです。拙宅の「ゆず」によく似たキジトラです。中島らもさん「とらちゃん的日常」、2004.7発行(文庫)です。らもさん(1952~2004 享年52)の愛猫に捧げるエッセイ集、写真も沢山収録されてます。トラおひめちゃんの口ひげ四本の写真には頬がゆるみました。「来世はネコに生まれ変わりたい」との言葉も。中島らもさん、とらちゃんが好きで好きでたまらなかったんだなと、この本を読んでよくわかります!

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    2018年07月06日
  • ビジネス・ナンセンス事典

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     らもさんの著書は全て読んだものと思っていたら、取りこぼしがあった。不覚。
     驚いたのは営業【えいぎょう】の項、次のくだり↓
     いちど得意先の担当者から、
    「中島さんてのは〝マジメが服を着たような〟人間ですね」
     と言われたことがある。
     ↑ここ。
     和光同塵にも程がある。

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    2019年11月13日
  • 頭の中がカユいんだ

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    最初の4ページを読んで、古本で買ったことを後悔したし、6ページ目なんて唸りながら読んだ。
    6ページ目の23文字目からの182文字のことがだい好き。
    こういうごちゃごちゃしている文章がだい好き。
    らも先生聞こえますか だい好きです。

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    2017年02月20日
  • ガダラの豚 3

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    吃驚仰天とはこのこと。リリパットアーミーの公演では、気のぬけたぬるいサイダーみたいなおっさん味全開でちくわを投げていたが。こんな才能を隠していたのか、恐ろしい。
    内容の密度、物語の吸引力、投げっ放しの伏線が混沌として、バランスがとれている。
    初の5つ星を天国にささげたい。素晴らしい作品をごちそうさまでした。

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    2022年08月10日
  • 中島らもの特選明るい悩み相談室 その1

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    らもさんが一般人の様々な悩みに答えるだけなのになんでこんなにも面白いのか。
    それはきっとらもさんが博識で色んな人と出会っていたからじゃないだろうか。
    それにしても流石知識が豊富だなぁって答えを出したかと思えば、なーにを言ってんだこのオッさんは。とゲラゲラ笑える答えを出したり、これがユーモアというものだろう。笑いにも知性はあるのだ。

    ただ一番大事なことは、どんな悩みに対しても例え適当にみえようがふざけてるような感じでも、らもさんはきっと頭をひねって真面目に答えてるんだろうなというのが垣間見えること。

    どうでもいいという答えが溢れるこの世に必要なものはこういう真面目さなのだろう

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    2017年01月27日
  • アマニタ・パンセリナ

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    時代なのか、たまたま自分の周りにそういった人がいなかったのか、自分の人生経験では想像がつかない話ばかり。特にヘルハウスの話はインパクトが大きかった。
    ドラッグで死んでいく友人たちの話も悲痛。

    ドラッグか酒かで酩酊して階段から落ちて死ぬだろうという予言めいたことも書いていた。

    文章は面白いし、バンドもやってて、劇団も作る。
    薬と酒の強烈な依存もそうだし、とにかくやることがトンガっている。
    自分にはこのトンガリがないから、著者に惹かれるんだろう。

    巻末の解説では山崎幹夫という方が、らもさんについて客観的に書いてある。こういうのは本当に貴重だ。

    “らもさんは不思議な人だった。バンダナで押さえ

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    2016年11月14日
  • とらちゃん的日常

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    自宅でも犬を隣人にじわじわ奪われ、仕事場でも猫を大家さんに奪われるらもさん(笑)。面白いけど猫にマジックマッシュルームを食べさせるところはドン引きしました。

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    2016年10月31日
  • お父さんのバックドロップ

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    悪役プロレスラーを仕事とするお父さんが主役の表題作。お父さんはプロ中のプロのレスラーたが、息子の下田くんは反抗期真っ盛り。お父さんの仕事への矜持を打ち砕く残酷で本質をつく一言を言ってしまう。それに対するお父さんの行動は・・・。
    プロレス好きでもそうでなくても感動できる秀作。総合格闘技ブームやプロレス暴露本ブームの遥か前に書かれている事がかえって素晴らしい。
    作者はプロレス村の住人たちを全て敵に回してでも貫きたい、プロレスに命をかけるものへの愛、そして懸命に生きる人々への愛がある。

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    2016年05月11日
  • ぷるぷる・ぴぃぷる

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    ぷるぷる・ぴぃぷる
    中島らもさん

    これ、何年か前に読んだ気がするけど、読んでないとこもあった。

    とにかくおもしろくてクスクス笑っちゃう。
    落語と、コントと、小説。
    笑い方の文字?がおもしろすぎて一緒になって『ひゃー』と笑ってしまう。

    らもさん好き!らもさーん!

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    2016年05月02日