中島らものレビュー一覧
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らもさんが一般人の様々な悩みに答えるだけなのになんでこんなにも面白いのか。
それはきっとらもさんが博識で色んな人と出会っていたからじゃないだろうか。
それにしても流石知識が豊富だなぁって答えを出したかと思えば、なーにを言ってんだこのオッさんは。とゲラゲラ笑える答えを出したり、これがユーモアというものだろう。笑いにも知性はあるのだ。
ただ一番大事なことは、どんな悩みに対しても例え適当にみえようがふざけてるような感じでも、らもさんはきっと頭をひねって真面目に答えてるんだろうなというのが垣間見えること。
どうでもいいという答えが溢れるこの世に必要なものはこういう真面目さなのだろう -
Posted by ブクログ
時代なのか、たまたま自分の周りにそういった人がいなかったのか、自分の人生経験では想像がつかない話ばかり。特にヘルハウスの話はインパクトが大きかった。
ドラッグで死んでいく友人たちの話も悲痛。
ドラッグか酒かで酩酊して階段から落ちて死ぬだろうという予言めいたことも書いていた。
文章は面白いし、バンドもやってて、劇団も作る。
薬と酒の強烈な依存もそうだし、とにかくやることがトンガっている。
自分にはこのトンガリがないから、著者に惹かれるんだろう。
巻末の解説では山崎幹夫という方が、らもさんについて客観的に書いてある。こういうのは本当に貴重だ。
“らもさんは不思議な人だった。バンダナで押さえた長髪を後ろに結び、黒いマント、そして、足許には真っ赤な靴下といういでたちで私の前に現れ、いきなり、初対面の私に「僕、センセーのご本、みんな読んでいます」と言った。毒の話が大好きだとも言ったように思う。言われなき先入観、というのは、らもさんのような鋭い感性に彩られた小説やエッセイを書く人は、恐らくはすごく変わり者で気難しい人なのだという僕の思い込みのことなのだが、そのために緊張していた僕の気持ちは、らもさんの気遣いの効いた対応のお陰ですぐにほぐれた。” -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本を読んだのは大学一年生の(何年前だ?)の夏休みだった。父親の店(居酒屋)でバイトをしていた時だ。
文庫版をエプロンのポケットに入れて読んでいたせいか紙がふやけてしまっている。その父の店でバイトをした夏休みの匂いも込みでこの本は愛おしい。
つるりと話してしまうと、作者が「しばらく、クスリの事を書いてみよう」と言って書いたものなので、合法違法含めいろんな薬について書かれている。
今でこそそういう作用のある薬や毒物に対する知識がある自分だが、これを読んだ時にはタバコと酒をたしなむくらいで「あ、自分悪いことしてる。」と気分が少しばかり高揚するくらいだった。若かった。
”はじめに”を読み進めていくと「ガマなめ」について話されているが、要するに、そういう作用のある「カエル」を「舐めてみよう」ということである。本文をすべて読めばわかるのだが、カエルを舐めなくても、違う意味で新聞に載るような経験がしっかりと書かれている。
しかし作者はその本文すべてに巻き散らかされた”新聞に載りそうな行為”ではなく、カエルを舐める事を「もしこんなことで死んだら新聞に載る」→「孫がグレる」とあきらめるのだ。
四六のガマか、自来也か。と思いつつも、ぺらりと一ページめくってみると
「中島らもガマ吸って死ぬ」
という一文が!!”ガマ”すって死んじまった事実をいかにも新聞に載りそうな文章で書き、それをここぞとばかりによいタイミングで見せられると、これほどまでに笑いの発作をおこすことか!
残念ながら、自分がもっているのは文庫版なので、ページをめくり偶然にこの現象が起きたのかもしれないけれど、ぺらりとめくってそのページの一文目が「ガマ吸って死ぬ」のフレーズだったは衝撃的だった。
何度読んでも、初めて読んだ時と同じく「そんなことで死んだら新聞に載る。」→ページをめくる→「ガマ吸って死ぬ→孫がグレるのくだりで爆笑だ。
当時も我ながらよく台所で客の酒宴の声をBGMに湧き上がってくる笑いをこらえたものだ。
ここまで書いておきながらまだ「はじめに」の話題なのだ。本文には色々な薬物に関するエッセイが書いてある。もっともっとこの本については語りたいものだがあまりにネタバレして本文を読む楽しみを奪ってはいけない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ明るい悩み相談の厳選された第3弾。
面白くないわけがない。
なんでも著者である中島らも氏が、津々浦々からやってくるお悩みを、封書を鋏で開くところからはじめ、一つ一つに目を通し厳選し、そして真摯に回答したというだけあって、全くおふざけは感じられないのに、本当に爆笑物なのだ。
この第3弾の中で、私が特に好きなのは(全部好きだけど)
「光源氏にブルマー姿で会う私の妄想」
「かりんとう、あんな形でかわいそう」
「どうしてセコい?TVの”悪の組織”」
「中1以来十数年解けない一筆書き」
「俗悪雑誌30冊注文の紳士は何者?」
「非常用ボタンの誘惑に負けそうな私」
「オムライスの卵よけて食う謎の男」
「いまだに苦手科目の夢でうなされる」
「ターバン巻けばノーヘルでもOK?」
「だんだん冷酷になる教科書の語尾」
誰をも非難せず、冷酷にも扱わず、おだてたり、よくある励ましの言葉も用いずにする回答の数々。
笑いの中に妙に納得感が得られます。