中島らものレビュー一覧
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Posted by ブクログ
★4.5
「ビール」
言ってしまってから、おれは、〝はてな〟と面妖な気になった。
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面白かったー!
学問ぽいところはちょっと読むの大変だったけど、それ以外の部分は軽快に進んでいく感じ!
その一方で、私にもアル中になれる素質が大いにあるのを自覚しているので、彼の内省部分はなんだかとっても沁みました。わかるんだよなぁ。
彼(主人公)がエッセイ出してたら迷わず買ってただろうなー!
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おれは頑なで意固地で自意識過剰の、意地悪爺さんのような酒飲みだった。独りで放っておかれることを望んだが、そうされればされたで世界に対して悪態をつくのだった。
漠然と、ここで一杯飲んだら、と考えてしまうのだ。おれの中には、そういう回路ができあがっているらしい。不安、苦痛が少しでも感じられると、「飲む」という回路にジャックインされる。
内臓は頑丈でも、おれの心には穴がいくつもあいていた。夜ごと飲みくだすウィスキーは、心にあいたその穴からことごとく漏れてこぼれ落ちてしまうのだった。 -
Posted by ブクログ
序盤からキモくて声に出るくらい笑った!!
恋愛について深く知って、着想を得たくてこの本を手に取りました、色んな創作短編集があるのかと思いきや全くもって違って、中島らも(著者)の繊細な感受性とユーモアが詰まった作品で、本を読んでるよりも漫画を読んでる感覚で楽しかったです。
短時間に隠喩がパパパン!!って飛んでくるのでおぉぉぉおおおとなりました。
恋愛というのは人によっては、いやほとんどの人の人生を狂わしますがこの人はしっかり恋愛の両面性を理解し、美しく恐ろしいというのを伝えてくれるので嬉しかったです。
私が今まで読んできた本の中で初めて「読み返そっ♪」となりました。(あんまり読んでないです)
私の性にあった本だったので、とても好きですが、人によってはあまり好きじゃないだろうなって思います。(mbtiがSの人とかは頭痛くなると思います) -
Posted by ブクログ
3部作全部面白かった。
一部2部とそれぞれゆったり話が進んで、ユーモアを交えながら話が進んでいくのが2部の終盤から一気に話のトーンが変わっていって、どうなんのこれ?と予想がつかない話の変わりがとても引き込まれる。
色んな話のジャンルをこの作品にぎゅっと詰め込まれて読み応え抜群。
3部は急にホラー要素強めになって
普通だと描かれる超常現象も首を捻ってしまいそうだが
さすが。これまでの流れの描写があるからこそリアルで底知れぬ恐怖を体験することができた。
そして、これまでの主要人物のあっけない退場や非常な表現は中島らもらしくて、
「そうそう!この残忍さや容赦のなさが中島らもの好きなところなんよ!」と思わされる。
最後までどう決着するか予想できず、終わらせ方も中島らもって感じでよかった。
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Posted by ブクログ
ネタバレ三作品読み終えて、思わず笑みが溢れてしまった。何度も物語を反芻した。
本書のラスボスだけ異質な存在である。
催眠術、暗示、反プラシーボ、サブリミナル、毒物、マフィアの力を駆使している。指を鳴らすだけで人を狂わせていた。この世の者とは思えない。
しかし呪術師は神の掟を守って手を貸しているだけだと言う。超常的な力を感じる。
暗示の言葉がリズミカルで口ずさみたくなる。
「♪死ね 死ね 死んじまえ 夜に喰われて 死んじまえ」
最後の舞台はテレビ局だった。テレビは死者を喰い物にしているという言葉が印象的だった。現代はネットのほうが分かりやすい。
テレビと呪術は似ている。視聴者は人の不幸を見たい。村人は他の村人の不幸を見たい。妬みから生まれている。不幸を喰い物にしている。負の側面が似ている。アフリカで呪術が力を持っている理由がわかった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ呪術とサバイバル、アフリカという要素が混じり合っていた。雰囲気が癖になる。続きが気になる。
主人公とテレビ局一行はアフリカのケニアに渡った。アフリカは通過儀礼だった。体験が成長に繋がる。
主人公の妻は、娘を亡くした哀しみのために生きることをやめた。それはハニワのすることで、人間のすることじゃないって。
呪術とは何なのか分からなかった。ラスボスみたいな大呪術師が言っていた。神の掟を守り、運行するのが呪術師の役目。人が人である。それ以上を望んで、真理を知ろうとしてはならない。
主人公は意見が合わんと言っていた。確かに。真理を知ろうとして人の社会は成長してきたと思う。
真理が悲惨なものでも、受け入れて成長してきた。
宗教は人間に薄い膜をかける、と言っていた。真理から遠ざけるように。
呪術も似ている。