中島らものレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「本なら売るほど」の中で「読み終わるまで死ねないくらい面白い本」として出てくる小説
読みたいなと思いながら今になり、もっと早く読めばよかったーと思っている
べらぼうにおもしろい
密教の護摩業からはじまり、超能力vs超能力狩り(自称超能力のインチキを暴く)、新興宗教、尊師の奇跡
エンタメのおもしろさの中に皮肉とか風刺もあって、ページをめくる手が止まらない
特に新興宗教“聖気の会”での洗脳の描写は、昔オウム真理教の再現VTRで見たまんまだったし、護摩業で隆心師が気づく「宇宙的なパースペクティブに立てば、“違う”と“違わない”はもはや同じ言葉なのではないか」は量子力学的だし
すごい
あと、アフリカ -
Posted by ブクログ
天下の大酒豪、中島らもさまの作品である。帯には「すべての酒飲みに捧ぐ」「どうしても酒を飲まずにはいられない人生について」などとあり、不穏なことこの上ない。そしてアルコール依存症だけにアルコールと薬物についての考察は一読に価値あり。
解説の町田康さんは、「人はなぜ破滅を恐れながら破滅を目指すのか」という問いに対しての問答が書いてあると解説している。
これは体験記なのだろうか?小島さんなる小説家が主人公なのだが、まずγGTP1300、結膜真っ黄っき〜の、皮膚に黄疸まで出てて、入院を言い渡されると、入院までの1-2時間で向かいの酒屋でワンカップ酒2つを平らげる。入院患者あるあるなのだが、常人の発 -
Posted by ブクログ
1巻: 民俗・呪術学の権威である大生部教授が手品師の仕掛けを暴く奇術師ミスターミラクルの協力のもと、新興宗教にのめり込んだ妻逸美を救出するお話。(トリックに似ているとされてるのは多分この1巻だけ。)
2巻: TV取材クルーと同行して本場の呪術調査のため物語の舞台がアフリカに広がる。文化的に呪術師には調停者としての高い地位があり、本物の力に触れていく。その中でも別格の力をもつ呪術師と邂逅する。
3巻: 別格の力を持つ呪術師の力の根源に触れた大生部教授たちはこの呪術師と対決することになる。人知を超えた力を持つこの呪術師に対してどう立ち向かっていくのか。
笑いや皮肉が聞いていてシリアスな部分もコミカ -
Posted by ブクログ
前巻の『ガダラの豚1』を「今まで読まなかったのが本当にもったいない」と紹介したが、結論から言うと、2巻もやっぱり面白かった!
1巻で登場した多彩なキャラクターたちは、今度は呪術の本場・アフリカの大地で大暴れすることになる。
映画やドラマの続編は、スケールアップに失敗すると一気に失速しがちだが、本作はその点がとにかく上手い!
舞台は小さな日本から、スケールの大きなアフリカへ。
一介のマジシャン崩れが行っていた奇術まがいを暴く物語だった前作から、今作では「村全体が呪術師」という、より奇怪で大掛かりな話へと転じていく。
人員も、今回はTV撮影という設定上、撮影スタッフや流暢な関西弁を話す現地案内 -
Posted by ブクログ
なにこれ、めちゃくちゃ面白い。今まで読まなかったのが本当にもったいない。
実は中島らもさん、今回が初読。
本作は文庫本三部作の一冊目で、第一部は主人公・大生部(おおうべ)教授のテレビ出演と、妻がハマってしまった新興宗教のインチキを暴くエピソードが中心になっている。
登場人物はとにかく多彩で、第一巻はその紹介や登場にまつわるウンチクがたっぷり。
まだ本格的に活躍しないキャラクターも多いが、背景設定が異様に濃く、人物の書き分けが鮮明なのでまったく退屈しない。
大物風に登場したのに、いきなり修行に失敗する大阿闍梨。
呪術を専門とする一風変わった民族学者の大学教授。
少林寺で鍛えた助手。
一番ま -
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ネタバレテレビの企画で大生部一行はケニアへ。
そこは呪術が生活の一部として存在する社会。
住民全員が呪術師の村クミナタトゥで一行は強力な呪術師バキリと遭遇する。
現代ホラー小説を知るための100冊の一つだがホラーのジャンルに収まらないジャンルミックス的なエンタメ大作。しかしかつて村に住んでいたスコット神父の日記の箇所は紛うことなくホラー。登場人物たちのやり取りの多くがユーモラスなだけにこのシーンの怖さが際立つ。
タイトルの意味を忘れていたがこの巻に記述がある。聖書からの引用。イエスが人に取り憑いた悪霊に出ていけと命じ、悪霊たちは人から豚へと移動したあと崖から海へ飛び込んで死んだ。その出来事があった