中島らものレビュー一覧
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「呪術」をテーマにした物語
呪術の仕組みとは?それを踏まえた上で、本当に呪術は存在するのか?
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アフリカにおける呪術医の研究でみごとな業績を示す民族学学者・大生部多一郎はテレビの人気タレント教授。彼の著書「呪術パワー・念で殺す」は超能力ブームにのってベストセラーになった。8年前に調査地の東アフリカで長女の志織が気球から落ちて死んで以来、大生部はアル中に。妻の逸美は神経を病み、奇跡が売りの新興宗教にのめり込む。大生部は奇術師のミラクルと共に逸美の奪還を企てるが…。超能力・占い・宗教。現代の闇を抉る物語。まじりけなしの大エンターテイメント。日本推理作家協会賞受賞 -
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私はアルコール分解できない体で一滴もお酒を飲めない。だから「今夜、すべてのバーで」を読んでも、体感としての飲酒は一つも分からない。でも、この小説に書かれているアルコール中毒の描写がつぶさに書かれたものであることは良く分かった。
飲酒が人生の彩りの一つじゃなくて、生きるための術になったとき、経済的にも健康的にも人生の清算を早めてしまうのかも……と、飲めないながら感じてはいたけれど、それって本当に「感じてただけ」で、「飲酒」についても「アルコール中毒」についても、私は本質の尻尾すら掴めてなかったんだなぁと痛感した。
アルコール、確かな「効用」があるからこそ、「効用」目当てで手を伸ばすと危ないの -
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世にも珍しいドラッグ・エッセイ。
阿片やヘロインなど誰でも聞いたことのあるメジャーなドラッグや、ガマ(カエルだよ!)やサボテンなどイロモノまで。題材の物珍しさはさることながら、やはりらもさん、文章がうまい(当たり前。作家ですから)!グイグイ読ませるし、たまに吹き出してしまうくらいユーモラス。同じく作家の娘・さなえさんの名前が出てくるのも、ファンとしては嬉しい。
ちょうど『ガダラの豚』を連載していた頃(1987〜1988)のエッセイなんだけど、この頃の神戸ってすごく治安悪いんだなと。おしゃれな街のイメージなのに…こわい、神戸…こわい、関西…ブルブル
ドラッグなんて、これまでもこの先も縁 -
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(2025-09-30 2h)
大阪へ向かうバスの中で一気読み。
移動さえなければ一日で勢い読み切れるくらいだったかも。そのくらい面白かった。
勧めてもらわないと出会えていなかったであろう作品なので、きっとあなたは好きな作品だよと勧めてくださった友人に感謝。
第3巻は極めてグロテスク。
テレビと超能力とスプラッターの掛け合わせたラストは、映画「悪魔と夜ふかし」を思い出した。
キャラクター造形が面白くて、伏線も気持ちいいくらい回収してくれて、エンタメとして最高。かつ、民族学に対する参考文献も充実していて、ちょっとした知的欲求も刺激してくれる。
ビーフィーター、ウォッカにスコッチ、そして紅茶 -
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(2025-09-28 2h)
知り合いと中島らもの話になり、勧められた本作。民族学?難しそうで理解できるか不安な中で恐る恐る読みはじめたけど、とっても面白い。
プロローグからコミカルな雰囲気で、印象としては『空中ブランコ』のような軽やかさがありながら、主人公の大生部教授はしっかりアルコール依存症で(ウイスキーを持ち歩いてる)中島らも節も効いている。
三重を旅行する移動の合間で読んだ。
第1巻は、オウム真理教を彷彿とさせる新興宗教の話。単行本1冊を文庫では三分割してるみたいだけど、シリーズものみたいにキレイな引きで終わる。
「フルメタル・パニック」やら「クレイマー・クレイマー」やら観 -
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初の中島らも。
ホラー短編集。
ホラーの中で様々なジャンルに分かれているので飽きない。
読後もゾクゾク、ぞわぞわ、ヒヤーとまた違う怖さがありました。
単語のチョイスは少し昔に感じることもあったが、
ストーリーに古さは感じず、むしろ今よく耳にするような事が出てきたりします。
プロローグとエピローグ『首屋敷』
『邪眼』
『セルフィネの血』
『はなびえ』
『耳飢え』
『健脚行 -43号線の怪』
『膝』
『ピラミッドのヘソ』
『EIGHT ARMS TO HOLD YOU』
『骨喰う調べ』
『貴子の胃袋』
『乳房』
『翼と性器』
お気に入りは
『EIGHT ARMS TO HOLD YOU』
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15章に及ぶ著者のドラッグ体験記…というかもはや冒険譚です。
ガマ毒と睡眠薬系統から始まりガマ毒とアルコールに落ち着くのですが、その過程にペヨーテや咳止めシロップやシンナーや大麻や抗うつ剤などの恐ろしくも素晴らしき体験談が続きます。
飄々とした筆致で凄まじい内容が語られますが、なかなか聞くことのできないジャンキーの生の声が本書には封入されています。
現在ではトー横界隈で横行している咳止めシロップのブロンですが、著者はトー横キッズも閉口するレベルの筋金入りブロン中毒者です。
ですのでブロンに関する部分が妙な現実味を帯びており、大変勉強(?)になりました。
書名のアマニタ・パンセリナとはベニテング