中島らものレビュー一覧
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アフリカに呪術師を探しに行く第2巻。ストーリー展開はエンタメ路線だが細かなところまで相当な調査に基づいての記述だろうと驚く。アフリカのことを何も知らない私ではあるけど。宗教やら呪術やら全く気にしないと思っていても、深くアフリカの現地民族の中に進んでいくに連れて恐ろしく感じるところが多くなってきて、楽しく読み進めるのが辛くもなってきた。
主人公一家がどのようにアフリカの厳しい旅を乗り切るのか、テレビ局のロケなんてどうせまともに成功はしないだろうか、呪術の怪しげなところを現代科学で否定してしまうのか、いろいろと先のストーリー展開を予想しながらも先が楽しみ、不安もありありで気が抜けない。さて急展開の -
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1994年第47回日本推理作家協会賞
1993年には直木賞候補でもあった“ガダラの豚”
今年の中島らもさんはこちらを読んでみます
ガダラの豚はマタイの福音書第8賞にある逸話
プロローグで該当のマタイの福音書と隆心老師の護摩行の失敗の状況から始まる
第一部
アフリカにおける呪術医の研究者大生部教授の現在のタレント業の様子
超能力と呼ばれている数々の現象をマジシャンによる種明かし
教授夫婦は、8年前アフリカの熱気球で長女を亡くしていた
妻は神経を病み新興宗教入信
そこからの妻の奪還
そして、テレビ局の思惑で 教授夫婦と息子はアフリカへと旅立つことに
推理作家協会賞ということは、どこかの何かがミ -
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ネタバレ堂々の完結!最後はらもらしい笑笑。が....人が少し死に過ぎたかもしれないな..せめてレイと清川、ミラクルを生かして欲しかったなぁというのが本心...これじゃあ劇だよもう。とりわけ“呪術”の雑学は大幅に深まったことに違いない、2章まではよかったんだけど..解説でも言われてた通り1章目は日本で起きた最大の宗教事件をパロ化したものでそのプロセスを舞台のみ変えたのが2章と言った感じだったかな、伏線がだいぶ回収されてない気もする。読みやすいことには間違いない。最後の
参考資料の量見て驚愕、らも氏の熱量と博識さが伝わる代表作には間違いないものだったといえる -
Posted by ブクログ
登場人物の全員がキャラが立っており、しかも脳内で顔まで想像できちゃうほど凄まじい表現力。
ハッピーエンドで終わったのに、2巻以降でどんでん返しが起こりそうなのを予感させしめくくり。
いい意味で後味の悪い終わり方。
以下は備忘録。
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中高生の頃面白いと読んでいた本は40歳になっても同じ感性で読めるのか。
結果、あの頃の読書中のドキドキハラハラ感はあまり感じなかった。きっと自分が人生で似たような経験をしてしまったからだあろう。
あの頃読んでいた中島らもの世界って「足を踏み入れてはいけない世界をこっそり覗き見る」ようなな感じが