中島らものレビュー一覧

  • ガダラの豚 3

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    日本に戻った大生部ファミリーとアフリカの呪術師バキリの壮絶な闘いの第3巻。次々と起こる事件は呪術なのか国家権力、あるいは闇の暴力組織か。
    これが中島らもらしさかもしれない。昔テレビで見た印象はやたら怪しげな感じ、ある意味危うさを感じさせるような人物だった記憶があり。
    小説としてはこの猟奇的な展開は必然かもしれないが、今の日本では映像化は無理だろうから、コミックでも見てみるか。韓国映画ならどんな感じで描くだろうと想像したらまた怖くなった。

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    2024年09月23日
  • ガダラの豚 1

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    4.3
    新興宗教へハマっていく描写にリアル感があった。

    論理的な人ほど目の前で超能力に見せたトリックを見ることで信じてしまう点についても共感した。

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    2024年09月19日
  • ガダラの豚 2

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    アフリカに呪術師を探しに行く第2巻。ストーリー展開はエンタメ路線だが細かなところまで相当な調査に基づいての記述だろうと驚く。アフリカのことを何も知らない私ではあるけど。宗教やら呪術やら全く気にしないと思っていても、深くアフリカの現地民族の中に進んでいくに連れて恐ろしく感じるところが多くなってきて、楽しく読み進めるのが辛くもなってきた。
    主人公一家がどのようにアフリカの厳しい旅を乗り切るのか、テレビ局のロケなんてどうせまともに成功はしないだろうか、呪術の怪しげなところを現代科学で否定してしまうのか、いろいろと先のストーリー展開を予想しながらも先が楽しみ、不安もありありで気が抜けない。さて急展開の

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    2024年09月17日
  • ガダラの豚 1

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    中島らもが推理作家協会賞を受賞した傑作を久しぶりに取り出した。今でもこの本は手に入るようだし、没後何年なんていうサイトもあるから人気は続いているのか。
    この本が書かれた頃はオウム真理教が世間を騒がせていたが、新興宗教に呪術師を題材とは30年経っても変わらない定番。世界には国と民族の数だけ呪術があると先生は言う。推理小説というより冒険小説として第1巻は始まった。ワクワクする感じがなんか懐かしい。旅の伴にいいので久しぶりに乗る新幹線で続きを読んでいこう。

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    2024年09月16日
  • ガダラの豚 3

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    ネタバレ

    1,2が面白すぎただけに色々と期待していた。

    見え隠れしていた猟奇的側面が爆発。

    超能力というものは存在せず、必ずタネがあるという書き方に見えていたが、3では一気に振り切っている。種明かしやバキリの正体まで書いて欲しかったと思ったが、3はまた別物にも感じた。
     3を書いている時のらもさんの心境を知りたい。

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    2024年08月31日
  • 頭の中がカユいんだ

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    いいこと言うなーらもさん。下品で自由奔放で最低最悪っぽいけど、僕はかなり好きですね。歪んだ感性と、少しまともに見えなくもない社会性。いいこと言うよほんとこの人。たまにはいいかもね、こんな感じの作品も

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    2024年07月23日
  • ガダラの豚 1

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    1994年第47回日本推理作家協会賞
    1993年には直木賞候補でもあった“ガダラの豚”
    今年の中島らもさんはこちらを読んでみます

    ガダラの豚はマタイの福音書第8賞にある逸話
    プロローグで該当のマタイの福音書と隆心老師の護摩行の失敗の状況から始まる
    第一部
    アフリカにおける呪術医の研究者大生部教授の現在のタレント業の様子
    超能力と呼ばれている数々の現象をマジシャンによる種明かし
    教授夫婦は、8年前アフリカの熱気球で長女を亡くしていた
    妻は神経を病み新興宗教入信
    そこからの妻の奪還
    そして、テレビ局の思惑で 教授夫婦と息子はアフリカへと旅立つことに

    推理作家協会賞ということは、どこかの何かがミ

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    2024年07月18日
  • お父さんのバックドロップ

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    お父さんの愛を感じる短編集

    どのお父さんも純粋(ちょっとバカ)で可愛くて、でもかっこいい。

    テンポよく面白くじんわり心温まるストーリーでした。

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    2024年05月21日
  • 恋は底ぢから

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    ネタバレ

    「結婚するということは、恋愛という『詩』から日常という『散文』へと下っていくことです」(稲垣足穂)

    「唇と唇が初めて触れあう至高の一瞬、そこですべてが完結してしまい、それ以外は日常という散文への地獄下りなのだ。」

    なるほどねーと思った

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    2024年05月02日
  • ガダラの豚 3

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    かなりの長編だけど、面白くてページをめくる手が止まらなかった。
    呪術が世界中でどれだけまだ身近にあるかわからないけど、色々調べてみたくなった。

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    2024年04月25日
  • ガダラの豚 3

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    ネタバレ

    堂々の完結!最後はらもらしい笑笑。が....人が少し死に過ぎたかもしれないな..せめてレイと清川、ミラクルを生かして欲しかったなぁというのが本心...これじゃあ劇だよもう。とりわけ“呪術”の雑学は大幅に深まったことに違いない、2章まではよかったんだけど..解説でも言われてた通り1章目は日本で起きた最大の宗教事件をパロ化したものでそのプロセスを舞台のみ変えたのが2章と言った感じだったかな、伏線がだいぶ回収されてない気もする。読みやすいことには間違いない。最後の
    参考資料の量見て驚愕、らも氏の熱量と博識さが伝わる代表作には間違いないものだったといえる

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    2024年04月05日
  • こどもの一生

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    読もうと思ったきっかけは、ちょっとハマってたSexyZoneの松島聡さんがこの舞台に出られるので、舞台は見に行けないけど原作の小説読んでみようと手に取りました。
    どんな風に話が進んでいくんだろ?って予想がつかない設定で不思議な世界観。
    読むにつれて不穏な空気が漂ってきて、怖いけどページをめくる手が止まらない
    !ってなりました!

    個人的には結構好きです(*'▽'*)♪

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    2024年02月19日
  • ガダラの豚 3

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    1993年に刊行した中島らもさんの長編スペクタクル小説。もう30年以上の時を経て今ならこれはスマホとか電子機器で色々対応できそうだなとか思う部分もないことはない。だが引き込まれて読んでしまえる冒険活劇が広がり、これは是非映画化して欲しいなと思った。早い段階で英訳していれば、もしかしてハリウッド映画になっていたかもしれない。最後については色々感想はあるだろうが、私はらもさんのハッピイエンドなお話しが好ましいと思う。もっと生きて楽しい話を聞かせてくれていたらよかったなとつくづく思う。

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    2024年01月25日
  • 寝ずの番

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    映画を観て、ぜひ原作を!と思っていましたが…
    期待通りの内容でした。
    コンプラばっかり言ってたら、こう言う面白い作品は出てこないですね!

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    2023年11月27日
  • ガダラの豚 1

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    登場人物の全員がキャラが立っており、しかも脳内で顔まで想像できちゃうほど凄まじい表現力。
    ハッピーエンドで終わったのに、2巻以降でどんでん返しが起こりそうなのを予感させしめくくり。
    いい意味で後味の悪い終わり方。

    以下は備忘録。
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    中高生の頃面白いと読んでいた本は40歳になっても同じ感性で読めるのか。
    結果、あの頃の読書中のドキドキハラハラ感はあまり感じなかった。きっと自分が人生で似たような経験をしてしまったからだあろう。

    あの頃読んでいた中島らもの世界って「足を踏み入れてはいけない世界をこっそり覗き見る」ようなな感じが

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    2023年11月18日
  • ガダラの豚 3

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    面白かった〜。
    呪いとは何か。奇術か、トリックか。文化か。集団幻覚か、催眠か。あるいは本当に超然としたパワーがあるのか。そういう呪いに関する問いや疑念を物語の根幹に据えたまま、読みやすい文体と膨大な知識で長編エンタメにまとめ上げた一作でした。特にⅡ部、アフリカでの呪術文化や呪術合戦はすごく面白かった。


    ●あらすじ
    魔神バキリの呪術パワーを奪え!テレビの取材でケニアを訪れた主人公を待ちうける驚天動地の大事件。呪術師、詐欺師が入り乱れ、痛快無比の大活躍。日本推理作家協会賞受賞作。(解説・長島信弘)
    (集英社ホームページより抜粋)

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    2023年10月09日
  • ガダラの豚 2

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    かなり現地の調査をされたのか、細かな描写がとてもリアルです。予想外な展開にちょっとハラハラドキドキしながら一気に読み進めました。3巻ではどんな展開になるのか楽しみです。

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    2023年08月30日
  • お父さんのバックドロップ

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    子ども向け童話が四編収録されており、大人なら1時間で読み終わる分量。ひさうちみちおの挿絵がかわいらしく、なんとなく心温まる一冊。やはり表題作の出来がとても良く、優れたところもあるが尊敬しきれない父を持つ息子の葛藤をその友人目線でユーモラスに描いているのが、童話なので少々作為的すぎる点に目をつぶるとしても、胸を打つ。

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    2023年08月21日
  • 永遠も半ばを過ぎて

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    以前に写植業に携わっていました。なかなか陽の目を見ない職種でこの作品を原作とした映画が公開されたときは変な嬉しさを感じたような思い出があります。

    20QナールEツメ、本文ゴナUの記述には『大丈夫か?』と思いましたがあの頃の雑誌を含めた出版物のデザインは文字組をはじめ、全て今よりも洗練されたものだったと感じてしまいます。

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    2023年05月16日
  • ガダラの豚 2

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    主人公達が、テレビ番組の取材でアフリカの呪術師へ会いに行く。
    最後には、とんでもないどんでん返しが待っている。。。

    面白い。

    その3へ続く…

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    2023年05月01日