中島らものレビュー一覧

  • せんべろ探偵が行く

    nk

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    何とも意味ありげなタイトルなのですが「せんべろ」というのは単純に千円でべろべろになるまで酒を飲める店ということで、ただ連載時期が今から20年前とは言え、当時でも晩飯を食うだけで千円くらいはすぐ到達してしまいそうに思えるのですが、果たして千円でそこまで酒を飲ましてくれる店があるのだろうかというところが本作品の肝となっております。実際のせんべろ体験記は小堀淳さんの担当で、その合間にらもさんの酒に関するエッセイが挟まるという構成になっておりますが、その体験記の中にもらもさんは登場しており、小堀さんが書く客観的に見たらもさんというのも、らもさん本人のエッセイとはまた違った意味での面白さがあります。特に

    #笑える

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    2022年02月19日
  • 西方冗土 カンサイ帝国の栄光と衰退

    nk

    購入済み

    中島らもさんの関西をお題としたエッセイ集でありまして、らもさんのエッセイといいますとそれだけで一種独特の味わいがあるのですが、更に関西というキーワードに特化されているのでありますから、それはただ事ではありません。今までに出会った不思議な関西人の紹介から始まり、テレビにも取り上げられたことがある謎の喫茶店のお話とか、奇妙奇天烈な内容が詰まっております。中でも個人的に好きなのは毎年色々なビジネスのアイデアをらもさんに持ちかけてくる広告代理店の社長さんのお話で、ある年はアフリカタニシの養殖を思いつき母貝を冷蔵庫に保管させられたり、またある年は謎のキノコ栽培を持ちかけられそのキノコを喰わされたりと散々

    #笑える

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    2022年02月14日
  • 中島らもの特選明るい悩み相談室 その1

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    ほかの誰も薦めなかったとしても今のうちに読んでおくべきだと思う本を紹介します。 (14歳の世渡り術)
    上記で紹介されていた一冊。
    私が思春期の頃、親の本棚からこっそり取って読んでいた本も、今や堂々と紹介される存在になったのだ。時代は変わったのである。

    0
    2022年01月09日
  • 作家と猫

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    三谷幸喜さんの「おっしー」の話しは、新聞で泣かされ、又、泣かされました。

    猫は、ずるいから。
    猫は、知ってるから。
    人間が猫に勝てないことを。
    そんな人が多いことが実感できる本です。


    0
    2021年11月22日
  • ガダラの豚 3

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    ネタバレ

    勉強になるし、オモロい本だった。
    ただ最後の方ギュッと詰め仕込んだ感じと、結末があっけなかったなぁってのがあって星4です。
    途中の牛の伏線回収してるけど、終わり方ダイハードかいなってツッコミ入れたくなりました。

    そんなこんな言いつつもとても面白い作品でした。
    他の作品も見てみたいと思わせてくれる一冊でした^_^

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    2021年10月13日
  • ガダラの豚 3

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    ごった煮的なおもしろさ。らもさんは人物から入って小説にたどり着いたので「あの人がこんな小説書くんだなぁ」って感じでした。

    0
    2021年10月02日
  • ガダラの豚 2

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    ごった煮的なおもしろさ。らもさんは人物から入って小説にたどり着いたので「あの人がこんな小説書くんだなぁ」って感じでした。

    0
    2021年10月02日
  • 永遠も半ばを過ぎて

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    数ある小説の中でもタイトルのハイセンスさはピカイチだと思う。

    内容は本の出版詐欺を巡って繰り広げるドタバタもの。お酒や酩酊描写がやたら上手いのはさすが、中島らも。

    0
    2021年07月08日
  • 作家と猫

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    ネコあるあるが、作家の極上の言葉で表現され「うんうん」うなずいてばかり。こんな事も気づかれていたか!って、当然でしょう、長いネコと人間の歴史から見れば。「大勢集まって騒ぐより、ひとりコツコツ。ネコのわがままが好きで、だから自分もわがままなのだろうと思う」マルのオヤジ。

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    2021年05月05日
  • アマニタ・パンセリナ

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    本人も書いてるように、序盤と終盤で熱量に温度差があるのが笑える。
    とにかく隅から隅までドラッグの体験記で読み応えあり。ガマ吸い、ヒクリさま、ハシシュ、実体験がパンクすぎる。

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    2021年03月08日
  • 中島らもの特選明るい悩み相談室 その1

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    日本中、実は変な人ばかりなのだけれど、あまり表に出ていないだけ。
    らもさんは、投書を通じてそれを発掘しているのである。

    変な人はおもしろい。
    変なところにこだわって、自分の世界を創っている。

    らもさんが回答の最後に寄せるひとことがまた秀逸だ。
    おもわず、「そらそうだ」と同意してしまうけれど、その時点で自分もその異常な世界に足を踏み入れている(おなじなかまだ)。あぶない、あぶない。

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    2021年02月12日
  • 白いメリーさん

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     現実から一歩足を踏み外したような不思議な軽やかさ。
     そうか、中島らもさんってこういう文体だったか、と久しぶりに読んで思い出す。短編で描かれる奇妙な物語は、夢で見るような、明日朝起きたら世界がそうなっていそうなお話。

     中島らもさんの新作がもう読めないことを考えてしまう。そして、また、読み返したい気持ちも。
     

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    2021年02月07日
  • 中島らもの特選明るい悩み相談室 その1

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    サクサク読み進めることができ、3巻まで読んでしまった。色々なことにアンテナを張っていることがよくわかる文章で、読んでいて面白かった。悩みという言葉にはネガティブな印象があるが、そんな印象が少し和らぐような、悩むのも悪くないなと思える本。

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    2020年12月25日
  • 中島らもの特選明るい悩み相談室 その3

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    朝日新聞日曜版だったかで毎週楽しく読んでた記憶がある。

    なかでも、次の作品は西原さんの挿絵(神様がいいよとゆうまで生きるのが人間の仕事なんだとおばあちゃんが言った。)とともに印象深く覚えてた。

    努めて落ち着いたトーンで書いてあるのだけど、別のエッセイを読むと、親友の自殺で落ち込んていた頃の作品のようで、何とも言えない。

    P76
    お題
    結局死ぬと思うと何もかもむなしい

    答えの最後の3行
    個の細胞はちっぽけな存在ですが、その一生の中には必ず一度か二度「生きていてよかった」と思う瞬間があります。それは明日かもしれないし、三十年先かもわかりません。だからとりあえず今日はご飯を食べて明日まで生き

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    2020年11月07日
  • 砂をつかんで立ち上がれ

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    映画にしろ小説にしろ、ごくたまにだが、「いつまでもこの世界の中で遊んでいたい」という気持ちにさせる作品に出会うことがある。そういう作品がはらむ世界には、空気の中にその作品だけが持つ独特のフレイバーがあり、それが自分の生理に同調するのである。

    田辺聖子さんの著書の解説にらもさんが書いた文章だけれど、これがスゴク気に入った。

    いつまでもこの空気を吸って駘蕩とした気分で滞在を続けたい。もとの世界に帰りたくない。

    わかるなぁ。これが我々の世代でいうところの「ビューティフル・ドリーマー」的な、あるいはエンドレスエイト的な、つまり終わらない学園祭的な無限ループ世界への憧れに続くのではなかろうか。

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    2020年11月06日
  • 西方冗土 カンサイ帝国の栄光と衰退

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    なんやしらん
    気持が「むーーっ」としてしまう時に
    中島らもさんの本に
    つい手が出ることがある

    よくありますが
    どこからでも読み始めてください
    の代表の一冊が
    私にとっては中島らもさんです

    家のどこかしこに
    読みかけの「一冊」を置く
    という癖があるのですが

    それらのうちの一冊が
    中島らもさんである確率は
    かなり高いものがあります

    この一冊には
    「ザッツ・オバカンサイ」という
    写真のページがあります
    ほんとうに
    どうでもいい被写体たちなのですが
    その どうでもよさ
    に 癒されます

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    2020年09月23日
  • ガダラの豚 2

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    全3巻の2巻目です。
    どんどん面白くなってきました。
    科学で説明できないことも、もちろんあると思います。その説得力がじわりきますね。お話の中では呪術師が大事な役割を担っています。怖いくらいです。
    アフリカの現状はどうなのでしょう。とても気になります。
    ということで、3巻読まなくちゃね。

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    2020年08月11日
  • ガダラの豚 2

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    ネタバレ

    なかなかどきどきした話の展開になった。
    続きが読みたくて仕方なくなりました。ちょっと登場人物がどんどん亡くなりすぎて怖いwww
    呪術って・・・本当にあるのか???と思うくらい怖い。

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    2019年11月02日
  • 砂をつかんで立ち上がれ

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    毎日を淡々と過ごしていると、周りと同じように働いて周りが言う「よい」人生を歩まなくてはいけないという無言の圧力がかかるときがある。本当はそんなものから解放されて、ずっとあたためているやりたいことをやったり、少しばかり休息したいのにという思いを持ちながら…。この本の短いエピソードは、お決まりのコースを順風満帆に進んでいては貧弱な出会いしか得られないということを教えてくれます。

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    2019年07月22日
  • アマニタ・パンセリナ

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    筆者が今までに経験してきた、様々なドラッグを本書で紹介している。
    うがい薬がトリップできるのは初耳で、興味深かった。
    ドラッグというと、ちょっと怖くて気が引けてしまう人もいるかもしれない。
    だが、本書では筆者の軽快な文章によって、怖さは感じない。
    怖さは感じないが、生々しさは感じることができるので、ドラッグに興味がある人は読んでみるといいかもしれない。

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    2019年03月08日