中島らものレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今までに読んだ中島らもは「カポエラをする人」くらいかな.たぶんそれ一冊くらい.だから自分の中で中島らもの作風というのはそれ.ユーモアを追求していて、楽しませることのみに重点を置く.
「白いメリーさん」は同タイトルの短編を含む短編中編の集.
最初の「いきいきデー」は「世にも奇妙な物語」で見た.これは中島らもが書いてたのか.そう言われたらモウそうだとしか考えられない.かなり中島らもらしい作品だもの.この本の中の小説はどれも割りとキレイに書かれているけど、その「いきいきデー」なんかはホントにアホな設定でオチまで笑える.でも根底にあるのは中々深いテーマなんじゃないか.
「白髪急行」なんてすごく短い -
Posted by ブクログ
ここに登場する4人のお父さん達に近い年齢になって読んでみると、
以前読んだ時とはまた違った気持ちになった。
作者の中島らもさんが、あとがきで、
「大人」とは、子供が大きくなり、
まったく違う性質の「大人」ってものになっちゃうのではなく、
「大人」には子供の部分がまるごと残っている。
子供に色々な大人の要素がくっついたのが大人なんだ。
ってことを書いてあって、納得。
どのおとうさんも、子供っぽさのあるおとうさんだけど、
よく考えてみれば、自分や周りの人達にだって、
そんな子供の部分があるよなぁなんて気づかせてくれたりする。
4人とも愛すべき大人達。