あらすじ
家族をこよなく愛する小泉は中堅の商社に勤める平凡なサラリーマン。彼は、土地売買の極秘巨大プロジェクトを立ち上げた。必死の思いで進めた仕事のメドがたったある日、計画を知るという謎の不動産屋から呼び出される。彼を待っていたのは暴力団だった。家族を狙うという脅しにも負けず敢然と立ち向かう小泉だったが……。容赦ない暴力とせつない愛が交差する中島らもの遺作バイオレンス小説。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
らもは天才。
天才の遺作。
物語の中に出てくるんですよ、キヨシローの歌詞が。
日本の時代の流れを感じて、泣きそうになった。
パンクとロックの一つの時代が終わったことを再確認した。
Posted by ブクログ
らも作品の中ではエログロが顕著に出ている作品。
作者得意の酒での害は説明として出てきますが物語としてはそれを薄めるような文章。
著者的に見ればそれっぽい文体ですがに見ればスプラッター要素が多く見られる作品。
Posted by ブクログ
仇討ちのような話
設定もベタだし
ストーリも粗いのだが
好きだ
この人や小説の
ある意味での
不完全さや
それでもやる感に
引き込まれる
えぐいシーンもあり
目もそむけたくなるが
鬼気迫るところにもすこし抜けがあり
それがリアリティーなのかと錯覚させてくれるところも良い
遺作かな
Posted by ブクログ
物語に出てくるキヨシローの歌詞にグッと来た。愛と暴力、めちゃくちゃパンクな一冊。R15指定にした方がいい。トラウマになるようなシーン多々あり。入院中にこんな物語が書けたなんて、やっぱり奇才だと思う。
Posted by ブクログ
やはりらもさんは、自分を削って文章書いてた人なのだと実感。解説にありますが「エンターテイメント」として書かれたこの作品でも、らもさんのいろんな姿を感じずには居られませんでした。解説も良いです。