中島らものレビュー一覧

  • お父さんのバックドロップ

    Posted by ブクログ

    小学生にも読める本、というテーマで選書してみました。
    小学生と、その父親をめぐる4編の短編が収められています。
    活字も大きめで行間も広く取られているので、(もともと薄手の文庫本なのですが)想像以上にスルスルと読み進めることができます。

    一見するとどうしようもないダメオヤジにしか見えない父親も、実は家族のため、そして自分自身のために一生懸命に生きており、その姿勢から子どもたちも父親の背中を誇れるようになっていくものなのでしょう。
    特に表題作の「お父さんのバックドロップ」はその”王道”のストーリーで読後感も良かったです。

    子どもから大人まで、抵抗なく読める作品だとは思います。

    0
    2018年05月11日
  • 永遠も半ばを過ぎて

    Posted by ブクログ

    矛盾するタイトルが美しい。
    まさに「永遠も半ばを過ぎて」という論理を飲み込んでしまいそうになるほどの巧みな詐欺師が出てきて面白かった。

    0
    2017年10月22日
  • 僕に踏まれた町と僕が踏まれた町

    Posted by ブクログ

    著者の秀才→遊びすぎ→落ちこぼれな青春記。若い勢い、著者の生命力の強さを感じた。


    「生きていてよかったと思う夜がある〜一度でもそういうことがあれば〜あとはゴミくずみたいな日々であっても生きていける」

    「誰でも夢がつかめる。才能よりむしろ持続する能力があれば」

    0
    2017年06月20日
  • お父さんのバックドロップ

    Posted by ブクログ

    「ちょっと子供っぽい」お父さんをネタにした小咄4本。タイトルの1本目の無茶をするお父さん、2本目あたりで「あ、小咄だ」と気づくという1冊。

    ストーリーはそれぞれよく練られているが、子供向けに書かれているので、あっという間に読み終えてしまう。中島らもらしい軽い話といえばそうかな。

    しかしやはり1本め2本めで山を迎えてしまって、後半2作は単に無茶なオッサンの話になってしまっているのは少し残念。

    「軽いので電子書籍の入門に」というのは常套と言えば常套なんだけど、それにしてもちょっと軽すぎたかな。中学生くらいの読書感想文にいかがでしょうか?

    0
    2016年11月20日
  • 頭の中がカユいんだ

    Posted by ブクログ

    何かワケありの僕は、ある日、突然、妻子を残し家出する。
    勤める小さな広告代理店に、寝泊りするようになった僕。
    TV局員をはじめ、いろんなギョーカイ人たちと、夜に、昼に、昭和最後のヒートアップする大阪を徘徊する日々。
    次々とトンデモナイ事件が起こる中、現実と妄想の狭間で僕は……
    中島らも自身が「ノン・ノンフィクション」と銘うった記念碑的処女作品集。

    0
    2016年11月04日
  • 中島らもの特選明るい悩み相談室 その1

    Posted by ブクログ

    世の中いろいろな笑える悩みを持っているんだなぁ、ということが分かります。著者であるらも氏の、ユニークで真面目なアドバイス(回答)も笑えます。
    本上まなみさんの巻末エッセイも、本質を突いていて秀逸な作品ですね。

    0
    2016年01月12日
  • 恋は底ぢから

    Posted by ブクログ

    切り口が多岐に渡るので捉え所が難しいですが、楽しく読めるエッセイです。
    その日の天使(P53~55)が一番好きなかな。
    「キライだから商売になるのだ。きらってきらってきらい抜くから相手の性格や相貌が見えてくる。」(P115)は示唆に富んだ指摘だと思う。

    0
    2015年12月03日
  • 水に似た感情

    Posted by ブクログ

    躁病の著者と躁病が去って塩たれた状態の著者の2人の人間が書いた、リアルに迫りくる幻想体験ノン・フィクション。
    86頁からの“地獄のミーティング”の章は痛快ですね。
    174頁からの“ディレクター業に関するコツについてのレクチャ”も参考になりますね。
    「普通の人間は、かちっと固まってしまっているから、大賢にも大愚にもなれないんだ」(P150)、「たいていの物事は、慣れてきた頃に終わる」(P164)は、示唆に富んだ指摘だと思う。

    0
    2015年11月13日
  • アマニタ・パンセリナ

    Posted by ブクログ

    ドラッグエッセイ。著者の体験も踏まえたドラッグの分析は特筆もの。人はなぜドラッグを活用するのかなど、文化面や人心面からの切り口で面白く痛快に読ませてくれる。

    0
    2015年10月19日
  • 砂をつかんで立ち上がれ

    Posted by ブクログ

    >「中年智恵」の本質……「智恵」が「力」をコントロールする、力とともにその使い方の技術も向上していくということ
    >「力を封じ込める能力」どうすれば刀を抜かなくてすむか、それが「中年智恵」の本質なのではないだろうか。わめきちらし暴れまくっている人間よりも、いつでも抜刀できる姿勢を保ちつつニコニコしている人間のほうがはるかにこわい。力と智の均衡が結ぶ静かな微笑の奥に巨大な爆発力が封じ込められている、これこそ「理想の中年」像というものではないだろうか。
    >力をみだりに使わないことがもたらすやさしさというのは、若い人の優柔不断を誤解して言われるところの「やさしさ」とは対極に位置する、ほんものの「やさしさ」なのだろう。
    >ではこの力は、もし万一使われるとしたら何に対して使われるべきなのか。中年の力というのは中年が自分の核の中に抱いている「こども」、これを守ることのためにのみ使われるべきなのではないか。ことばとしての「こども」の中には「天使の属性」のひとかけらがある。
    >その輝いていて美しいけれど何の防御力も智恵もない、自分の中の「こども」を守るのが、中年の力と智恵なのではないだろうか。おおくの天才、偉人の中に、おおいなる幼児性と老成した知性が共存しているのはそのためであると思われる。

    >「大人」など存在しない。大人と見えるものは、かつての迷い子が行き迷い行迷い、とんでもなくまちがった道を辿ってその先の砂の中の村に辿り着いた、そのなれの果てなのだ。愚鈍と忘却と教条だけが彼らに形を与えている。

    >厄災を嘆かない。厄災をテコのように扱って、新しい自分を顕現させる。転んでも砂をつかんで立ち上がってくる。


    いい歳の取り方をしたい、載ってる本を一通り読んでみたい、そう感じる一冊
    らもさんの言葉は、効く。
    身障者プロレスのくだりもよかった。

    0
    2015年09月20日
  • 寝ずの番

    Posted by ブクログ

    上野から新青森までの新幹線のお供に。

    お下品なネタの応酬に苦笑いしつつも、登場人物の間抜けなエピソードの数々がバカバカしすぎて愛らしく思えました。

    0
    2015年08月12日
  • 獏の食べのこし

    Posted by ブクログ

    夢中毒者である著者の愛と世界をめぐるエッセイ集。
    あまりにうま過ぎてまったりとした酒では嫌味を感じてしまう。それは「立派な人」と付き合うと疲れる感じによく似ている気もする(P162)。←なるほど。

    0
    2015年07月17日
  • せんべろ探偵が行く

    Posted by ブクログ

    こよなく酒を愛する中島らも&小堀純の名コンビが、全国津々浦々、安い酒と酒のあてを求めて旅をする。こういう人達とご一緒できると楽しいだろうなと思わせる一冊。

    0
    2015年06月19日
  • 君はフィクション

    Posted by ブクログ

    作家の中で一番私の人生に影響を与えた人物。なのに亡くなる数年前から読まなくなっていた。今頃になって読んでみるとあらためて「ああ、相変わらずだなあ」と思う。良くも悪くも。
    この本の中では好きなのは『DECO-CHIN』だけか。らもさんが「やるならここまでやらんとただのファッションやで」とでも言ってるようでなぜか微笑ましく思えた。

    0
    2015年05月22日
  • 砂をつかんで立ち上がれ

    Posted by ブクログ

    著者の人生を彩ってきた書物との出会いを、愛をこめてつづっているエッセイ集。
    下記が印象に残りました。
    ・CFというのは、起承転結でいえば「転」だけを見せるものだ。残りの「起承結」は、受け手の想像力にゆだねるのである。そうすれば何十回見ても飽きのこないコマーシャルがつくれる(P92)。
    ・いまの自分の「中年具合い」というのはけっこう気に入っている。年々、ものがよく見え、よくわかるようになっていく気がする。自分が刃物だとすると、年々切れ味の鋭さは鈍っていくけれど、自分の使い方の技術は少しずつわかってきたような(P204)。
    ・自分自身の笑いを一時期「デペイズマン」という一言で片づけていた。デペイズマンとはシュールレアリスムに使われたひとつの概念で、「あるべきでないところにあるべきでないものが出現することによるインパクト」(P212)。

    0
    2015年05月11日
  • お父さんのバックドロップ

    Posted by ブクログ

    らも氏は、子供目線で見た大人の描写が絶妙ですよね。何故、悪役レスラーが必要なのかを説いたお父さんに対する、子供の切り替えしが見事。児童書としても成立している、価値の高い一冊だと思います。

    0
    2015年04月06日
  • 僕に踏まれた町と僕が踏まれた町

    Posted by ブクログ

    もうずっと本を買うのはネットでポチッとしてるけど、久しぶりにふらっと立ち寄った本屋さんでBIRTHDAY BUNKOと書かれたコーナーが目にとまる。全て同じカバーをかけられており、背表紙に誕生日と作家名。表紙にはそれプラス小さく小さくタイトルが印刷されている。
    「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町」
    それが私と同じ誕生日の作家さんが書かれた本。エッセイだった。
    名前を知っている程度で本を読んだ事は無かったのが逆に嬉しくて購入。ちょうどもうすぐ誕生日なので早速読んでみる。
    同じ誕生日という事で何かしら通じるものがあるのかと期待して読んでみる。
    そうは上手くいかない。通じるところなし。たぶん。
    破天荒過ぎるよ。ふたまわり以上違うから時代背景も違うとはいえ破天荒が過ぎる。第1章は面白おかしく読めたけどね。坊主だったりロン毛だったりかしまし娘だったり…。読み進むにつれて暗くも重くもなるんだけど、なんかすーっと心に響く文とかもあるから侮れない。
    何もこんなに桜が満開の季節に読まなくてもいい本なのは間違いない。
    とはいえお話してみたい人だな〜って感じはする。ちょっとだけ興味あり。ちょっとだけね。同じ誕生日のよしみとして…ね。
    いい出会いをくれた本屋さん。ありがとう。

    0
    2015年05月26日
  • とらちゃん的日常

    Posted by ブクログ

    愛猫エッセイ、写真80点収録でカワイイ。ネコを飼っているつもりが、実はネコに飼われている著者であります。

    0
    2015年03月25日
  • こどもの一生

    Posted by ブクログ

    前段は笑いで、後段は恐怖という構成の超B級ホラー小説。「ストレスというものは精神的肉体的な危機に直面したときに、それに対するディフェンスとして立ち現われてくるものなんだ。だからノー・ストレスの状態というのは人間が生きているかぎり有り得ないことなんだよ・・・ストレスを解消するためにはね“野蛮なこと”をするのが一番なんだよ」(P143)、なるほどですねー。

    0
    2015年03月03日
  • バンド・オブ・ザ・ナイト

    Posted by ブクログ

    老松町 (大阪市) - 大阪府大阪市北区の旧地名。現在の西天満。西天満地内に老松町通の街路名として残る。 福岡県田川市 コピーライター養成学校 印刷機営業 睡眠薬 咳止めシロップ 俺たちは何時もベースメントに睡眠薬を常用しているから、それだけでは飽きたらなくなって何か別のキックが欲しいと思うようになっていた。セクサロイド (sexaroid) は、様々なSF作品に登場するアンドロイドやロボットのうち、人間とのセックス機能を付加、もしくはセックス機能に特化されている者を指す呼称の一つで、セックスとアンドロイドを併せた造語である。思うがままに述べる様リリカル叙情的 実社会ではもっと薄汚いことが頻繁に行われているのだ etc等 その結果、自我が右と左に引き裂かれようなことは絶対にない。商売だからだ。「殺し以外なら何でもやります」というフレイズを自分のスローガンにした レンズ蚊の目玉 俺のボトル 七味唐辛子の壜びん アナーキー無政府状態 コンペティション競争 叩き割られたシンメトリー トランジットの意味「目的国までの中継として他国の空港に立ち寄ること・またはその乗客」 The Doors ジム・モリソン ライトマイファイヤー 屍姦しかん ベースは地を這うよう大蛇のように ロックンロールは一つの精神状態のことだ。名づけられたことのない精神状態。文学はロックンロールだ。 脳味噌がぶっ飛ぶ様な快感とエンディング メタファーとアナロジー 覚醒剤スピード 分裂病者を正論で論破しているな オブセッション強迫観念 雄カマキリの最期の驚き 風葬の国 宝塚 尼崎 サボテンペヨーテ13幻覚 伊賀忍者屋敷 三重県名張市 伊賀爆風連 泣き笑いのような表情で彼らを眺めていた 日航機の墜落事故 IQ70のケンちゃん スワッピング・シフトを解く オーバドーズ この世に向いてない人 聖書にアンダーライン ブレイク・オン・スルー・トゥ・ジ・アザー・サイド 反対側までぶち破れ 風化する失意 いたたまれない包茎 鋳型に嵌められた顔面 聖夜のマスターベイション 美しいオノマトペ ダージリンをデキャンタで 耳を食いちぎられたイベンダー・ホリフィールド インカのタペストリー エールだビールだ小便する為に飲め 纏足 目玉に指を突っ込むセメントマッチ モルモン教徒達 サルバドール・ダリ 蟻地獄からウスバカゲロウへの過程 如何ともしがたい 分裂病とテレパシスト サイコキネシス 町田町蔵 稀有 左手の罪を右手が贖う ロックンロール感を聴覚的に感じる

    0
    2015年02月28日