中島らものレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレおもしろかった。各キャラクターのおもしろさと、インチキをあばく展開。そしてややアフリカと娘志織の死に関して今後何か起こるのかと2,3が楽しみ。
逸美が元気になれたのは、一度新興宗教の洗脳にかかり、そこから脱出できた過程があったからなのかな。秋山ルイによると「ひどいトラウマ。10年、20年でなおる傷じゃない。大宇部が家庭をほったらかしにしているから余計に悪い」と説明されていたが、アフリカ渡航を前にして元気になった。アフリカにまた向かうことがまたトラウマを引き起こすように思われるが、その逆のようで、今後の展開が楽しみ。
あらすじメモ
冒頭の隆心師と弟子、今後また登場するのか?
アフリカの呪術医の研究で功績を残した民族学者の大宇部太一郎教授。8年前に調査地の東アフリカで長女の志織が乗っていた気球が落下し死亡。大宇部はアルコール依存症に、妻の逸美は心を病み、新興宗教「聖気の会」にはまる。
大宇部は番組出演をきっかけにMr.ミラクルと知りあう。Mr.ミラクルはマジックは娯楽として楽しまれてほしいが、宗教家や似非超能力者が人をだますために使うことは許さない、と超能力あばきを行っている。
Mr.ミラクルにより、聖気の会の心玉大師の種明かしがなされ、逸美は洗脳を解かれる。その後手下が逸美、息子の納を連れ去ろうとやってくるが、テレビプロデューサーの馬飼が登場し救ってくれる。そしてアフリカでの番組を打診される。 -
Posted by ブクログ
中島らもの過去の著作の中から恋とか愛や性に関わるエッセイや小説を再編したオムニバス
ほとんど以前に読んだことがあって久々の再読だけど
人見知りで人嫌いを公言して
韜晦やミスティフィケーションを好んで、人を煙に巻いて自身のホントの気持ちをなかなか表さなかったらもさんだから
この本の中の恋や愛についての思いも、ひょっとしたら照れ隠しや隠れ蓑だったのかもしれないと感じたりして
酔って水面の月を掴もうとして水底に消えた李白の最期を羨むような言葉を残し、自身も同じような顛末でサヨナラしたらもさんだから
自分が突然居なくなる予感がうっすらとあり
自分と親しくなると残された人が別れ際につらくなるのを肌感覚で感じているからこその、この恋愛観だったのかも
久しぶりに他の著作も読み返したくなったが、大方の本は復刻や文庫化されているみたいで少し安心した -
Posted by ブクログ
アル中の当事者がシニカルにアルコール・アルコール依存症について語っている。
つらつらと並べられるアルコールの知識。
酒飲みではないので正直興味はなかった。
けれど砂浜から見え隠れする貝殻のように、
人生において大切なことや、大切だと自分が知っていること、それが合間合間に散りばめられている。
アル中はなにもお酒の味が好きで飲んだくれているわけではなかった。
【人は酩酊が必要】
そのことをアル中を指示棒にして伝えるというか訴えていた。
進撃のケニーもそんなことを言っていたなぁ、と。
酩酊に対する言語化のボキャブラリーが多様すぎて、すごい、としか言えない。
中島らもはこの当事39歳。
年寄りの核の付いたセリフは、なぜ出せる?
知り合いから聞いたけど、中島らもは酔って階段から転げて亡くなったらしい。
中島らもが素晴らしいアル中作家だということを知るきっかけになった本。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白い。
ミラクルの超能力暴きが痛快で楽しませてくれる。
出てくるキャラクターがどれも個性的なのも楽しい。
心玉のテレビに映る顔が歪んで怪物のようになるのが、これから先の展開に待っているであろう不穏さを演出していていいシーンだなと思った。
序盤が読みにくいという評を聞いたけど、意外とそんなことなくて割と序盤から楽しめた。
必要以上に身構えていたから、思ったほどじゃないなと思えたのかも知れないけど。
1の段階では、それほど意外性はないというか、オーソドックスな話だったのがちょっと肩透かしくらった気分。
でも、ほどよくアクションもありエロティックもありでエンタメとして十分楽しませてくれる作品。
ここから、どんどん面白くなっていくらしいから続きが楽しみ。