中島らものレビュー一覧

  • 獏の食べのこし

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    私的中島らも氏エッセイランキングの中では、かなり上位に位置付けさせるもの。後期中島エッセイはなんだか「仕事」という感じがするのでどこか体裁が整いすぎている気がするのだが、本書はまだ初期の頃の作品なので、彼の内面というか、正直な部分が「商品」という気負いが少ない状態で出ていると思う。読むととてもセンチメンタルな気分になって、少し周りの世界の見方が優しくなれるような気がする。ただ、18歳未満の青い少年少女が読むにはちょっと不適な表現や感覚があるので、少し社会に疲れた大人の読み物だと思う。

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    2009年10月04日
  • 砂をつかんで立ち上がれ

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    好きな人の本棚ちゅーのは気になるもんです。で、中島らも氏の書評…というか本に関するエッセイ。読んでる本のラインナップだけで頭の良さ&脳みその複雑さが垣間見れます。少しでもソレを吸収したくておんなじ本読んだりしてるけど、きちんと反映されてるかどうかは不明(笑)

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    2009年10月04日
  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉

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    ユーモアに溢れた作品。
    とても読みやすかったし、読み応えがあった。
    自分とは2世代ほど離れている作者が書く作品なのに、つい最近書かれたかのように違和感が無かった。

    "何かに依存していない人間がいるとすればそれは死者だけ"
    この言葉は真理だと思う。
    人は死ぬまで何かに頼って生きていくもの、か。
    主人公は、それがたまたま酒だっただけ。

    依存との距離感が人生の生きやすさになるのかと。
    最後の主人公がミルクを飲みながらも、また飲むかもしれないと言った発言こそが依存との正しい向き合い方なのかなと。

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    2026年06月04日
  • 寝ずの番

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    バカさと酒とソウルフル。
    もっとこの世にユーモアがあっていいんじゃないか、ユーモアな世界を生きている人もいるんじゃないかと肯定的になれるお話がたくさん。
    噺家の各話は派手でどうしようもなく、面白かった。

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    2026年05月21日
  • ガダラの豚 1

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    呪術、新興宗教、超能力、超常現象などのお話で重たい系かと思ったらエンタメ色が強くて漫画を読んでいるかのような感覚でさくさく読める。初版発行した93年当時なら今よりもセンセーショナルに感じただろうなぁ。
    登場する主人公はじめ、奇術師、セラピストなど、怪しくも個性的で興味をそそる。
    一巻はカルト宗教との戦いを描いていて、ニ巻はアフリカ冒険編、3巻は呪術の戦い編と続きものらしい。

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    2026年04月26日
  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉

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    序盤から病院内での描写や人物像の描き方が面白く、引き込まれた。
    酒やアル中についての書籍の内容が書かれた部分も多く、正直ピンと来ない部分もあったが、主人公やその周りにいる人物が面白い。特に医師の赤河が魅力的で、こんな医師に出会いたいと感じた。
    中島らもの生涯とかなりリンクするものを感じた。

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    2026年04月14日
  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉

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    お酒に依存し、お酒におぼれてしまった人たちのお話。
    アルコールをあまり飲まない自分では、こういった人たちの気持ちなどは知れなかったので、
    この本のおかけでいろいろと知れたので、貴重な読書体験だった。
    アルコール依存症は身体も壊れるけど、家庭や人間関係も壊してしまう。
    自分もいつか現実から逃げたくなった時に、お酒におぼれないように気を付けないといけないと思った。

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    2026年04月08日
  • 作家と猫

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    ネタバレ

    松田青子さん 選ばれし者になりたい
    「皆好きな巨猫に食べられたらいい。私はもちろん巨猫のグーちゃんに食べられたい。そしてグーちゃんの一部になりたい。私の心もちょっとだけグーちゃんの中に残ったらいい。グーちゃん、そしたらゴジラみたいに、あいつとあいつとあいつ、それからあいつも踏んづけに行こうね。あいつとあいつ、バリバリ食ってやろうね。」

    が好きです。

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    2026年04月02日
  • 酒気帯び車椅子

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    バイオレンス要素が強いが、らもさんの迷いの無い筆致が感じられる。疾走感ある文体と、ドン底なのに周りをわらかしてしまう大阪人・関西人の性サガ。フィクションなのにノンフィクションを感じる。

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    2026年03月24日
  • ガダラの豚 3

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    ネタバレ

    おもしろかったです!終盤は無理やり終わらせた感じはしたけれど、ここまで楽しませてくれたら満足。3巻構成にも関わらず、それぞれの巻の特色が全く違うからか飽きることなく読めました。3巻は今まで活躍してきた人物たちが無惨にもバキリにより次々に殺されていく、さながらバトルロワイヤル。1巻からは想像もできなかった血生臭い展開。多くの犠牲の中、志織はあっさりと記憶を取り戻し、大生部一家全員が生き残ることに思うところはありますが。良い作品でした。中島らもさんの別の著書も読みたいと思います。

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    2026年03月23日
  • ガダラの豚 2

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    ネタバレ

    テレビの取材のため、ケニアを訪れた大生部教授の家族ご一行。呪術が信じられている土地で、バキリという呪術師に出会いー。この作品はどこに向かっているのだろう。2巻後半からの怒濤の展開。亡くなったと思われていた志織が実は生きており、バキリの追っ手によりスタッフ数名の命が散る。個人的に気に入っていたムアンギが、バキリによる間者だったことが地味にショックでした。清川の力は本物なのか、呪術は実際に効果があるのか。気になることが多い。続きも読みます。

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    2026年03月23日
  • ガダラの豚 1

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    ネタバレ

    全然固くなくて読みやすかったです。ミステリーだと思っていましたが、想像と違ってました。アル中の大生部教授のどこか抜けている感じがとてもおもしろくて、好ましい。3巻まで飽きずに読み進められそうです。続きも読みます。

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    2026年03月23日
  • ガダラの豚 2

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    種明かしと呪術の可能性を残しつつのバランスが絶妙。
    所々息抜きにおもろい掛け合いがあってさくーっと読める。

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    2026年03月23日
  • ガダラの豚 3

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    ネタバレ

    1、2巻に比べてエンタメ感が強くなって現実味はない。
    予想以上に人が死ぬ死ぬ
    逸美さんが母親として最初から最後までかっこいい。命のやり取りがすごいのに間間で入ってくるコントみたいなやり取りとかセリフが面白いし一気読み。

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    2026年03月23日
  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉

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    帯に「すべての酒飲みに送る」的なこと書かれてて、ほとんど飲めない私が読んでいいのか?と思いながら読みました。中島らもさんの文章は雑というか直接的な感じがしますが、だからこそ伝わる思いがあって独特だと思います。アルコールの勉強になりました。「面白いのは大人になってからだ」と文中で言ってのける中島らもさんは魅力的な大人でした。

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    2026年02月25日
  • 永遠も半ばを過ぎて

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    知人に勧められて読んでみた。

    物語の3分の2を使って、自分の言葉を持たず、誰かの言葉を取り入れては吐き出すことしかできない2人の人間への思い入れをじっくり育て上げ、最後の3分の1で触媒となる作中人物との交わりで化学反応を連鎖させ、火花を起こし、爆ぜさせてみせる。
    作中人物の造形とやりとりと、中島らもらしいペダンチックな饒舌に駆り立てられて、最後は一気に読んでしまった。
    いい本だった。

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    2026年02月20日
  • ガダラの豚 3

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    ネタバレ

    1, 2 までが面白かったが、期待はずれというか、期待した展開とは少し違った。
    2 までで、超能力や呪いの非科学的な力を否定しているっぽいことを言いつつも、呪いが村社会で担ってきた役割の話があったり、呪いの神秘的な力が実は存在するっぽい部分も匂わせつつだったので、最終的にどういう方向に話を持っていくつもりなのかというのを過剰に期待してしまったのだけど、あまりにオカルト的な力の戦闘だけになりすぎ&殺しまくりすぎでなんか興ざめ。
    結局なんだったんだこの話は。
    そもそもバキリの呪力で指パッチンして人を動かせるならサブリミナル映像とかいらんやん。

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    2026年02月08日
  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉

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    ネタバレ

    どうしても酒を飲まずにはいられない人生について。

    「この調子で飲み続けたら、死にますよ、あなた」
    それでも酒を断てず、緊急入院するはめになる小島容。
    ユニークな患者たちとの会話や担当医師との対話、
    ときおり訪れる、シラフで現実と対峙する憂鬱、
    親友の妹が繰り出す激励の往復パンチ――

    「飲む人間は、どっちかが欠けてるんですよ。
    自分か、自分が向かい合ってる世界か」

    劇作家、ミュージシャン、放送作家、ラジオパーソナリティ、小説家……
    尼崎に生まれ、独創的なユーモアで幅広く活躍した中島らも。
    実体験をベースに、生と死のはざまで揺らぐ人々を描き、
    吉川英治文学新人賞に輝いた著者の代表作が新装版に

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    2026年02月01日
  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉

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    すべての酒飲みに捧げるアル中小説のロングセラーで、アルコールが人生にどう作用するのか。そんな問いに、真っ直ぐに、残酷なリアルに向き合った小説。
    主人公、小島容の描写を通じてアルコール依存症の怖さ、特に「連続飲酒」や「離脱症状」といった症状の現実が生々しく胸に迫る。飲酒という行為が習慣から執着に、そして生命を脅かすものへと変わる過程が淡々とした筆致で描かれる作品。
    また、GOTやγ-GTP(安全域: GOT: 50↓/γ-GTP: 100↓, 依存症初期: 60-120/100-200, 依存症: 120↑/200↑)といった肝機能の数値について言及される場面も印象的。普段は健康診断の結果でなん

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    2026年01月31日
  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉

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    アルコール依存の心境、病院内の人々は面白かった。

    薬物・未成年飲酒が身近にあった時代の話をしつつ、主人公(=作者)は淡々としているというか、薬物・飲酒に依存することを肯定的に書いてなくて良かった。
    アル中になったことに被害者面しない作者のプライドを感じた。

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    2026年01月28日