中島らものレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
奇想天外過ぎる!
蛇女にしろいきいきデーにしろ、題材は<恐怖>なのにブラックジョークというか、ゆるいというか、陽気。明らかな非日常なのに、淡々と受け入れてしまうような説得力がある。その溝が面白い。
全てが馬鹿話(けなしてない)かと思いきや表題作の「白いメリーさん」だけやるせなさ、「夜走る人」の幻想的な空気、「ラブ・イン・エレベーター」で“恋人の全容を知るにつれ恋愛的興味も無くす”というなかな頷いてしまうようなキッツイ含み、アクセントになっててるせいか印象も強い。
これだけのショートサイズで特濃の空気感を出すのも凄い。なんかジャンル分けしようとすると非常に困る小説です。 -
Posted by ブクログ
表題作は、妻と暮らす家を出て会社で暮らし始めた男の日常が、ユーモアと叙情を織り交ぜつつ描かれた作品である。
著者がこの作品を「ノン・ノンフィクション」と謳っているとおり、主人公の男は、著者自身である。
最初の2ページで一気に引き込まれた。
「ノン・ノンフィクション」と呼ぶにふさわしく、フィクションと呼ぶには生々し過ぎるし、ノンフィクションと呼ぶには文学的過ぎる。
数々の言葉と表現が、その微妙なラインを見事についている。
「頭の中がカユいんだ」というタイトルどおり、大阪を舞台にした作品らしい面白さもありながら、後悔にも似た切なさが所々に滲み出る。
ただし、後半になると徐々に文学的な魅力が薄