中島らものレビュー一覧
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久しぶりにらもさんの本を読みました。早いもので、らもさんがこの世を去られて、7年もの歳月が流れ過ぎたんですねぇ。本書はらもさんと小堀純さん、そしてその怪しげな仲間たちが、千円でべろべろに酔っ払える店を訪ねて、全国行脚するレポート&エッセイです。ボクはお酒が飲めないので、ずいぶん人生損してるなぁと常々思っているわけですが、これを読んで益々その感が強まりましたぁ。
らもさんの書かれたものをもう目にすることは出来ないということはもとより、なんとも物哀しいのは、ここに登場するお店のうち何件かは、すでに閉店してしまっているということです。諸行無常、栄枯盛衰、色即是空ということでしょうか。世知辛い時代にな -
Posted by ブクログ
千円でベロベロに酔う、略してせんべろ。
おじさん3人がひたすら安く飲める店を渡り歩き、ぐだぐだしゃべってる本です。
体質的にお酒が飲めない自分としては、こんな風に飲んで酔える人たちに憧れてしまいます。
安い店で肴をつまみ、タバコをぷかぷかふかしながら、気の置けない友人と他愛もない話をして、ちまちま飲み続ける。
そして体を壊す。それでも飲む。
いいなぁ。
まぁ、所詮他人事だから憧れるわけですが。
中島らもさんの人生を考えると、こんなしょうもない会話や態度の中にも、人生訓や悲哀を感じ取ってしまいます。
お酒好きの方にはいいガイド書でもあるのではないでしょうか。 -
Posted by ブクログ
この作品を書店で見かけてからもう何年も読もう読もうと思いながらも、ついつい先延ばしにしてきてしまった作品である。
ということで非常に楽しみにしていた。出だしは好調で、先が楽しみな予感であったが、気持ち良く読み進めていたところへ、主人公大島のクスリによる酩酊シーンがやって来た。これが支離滅裂で詩的でパンクで面白いのであるが、個人的にはこの件が長過ぎる・・・やはり中島らもは面白い。だからこの酩酊の羅列の産物はよくわかったから、物語を先に展開してくれい、という気分になる。いつ終わるのかもわからない読み手を不安にさせるほどに長い酩酊シーン・・・ひょっとしたらこれもらもの狙いかもしれんが・・・
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Posted by ブクログ
いつだったかなにかしらネタをきめて脳が活発に働くのを感じた中島らもがメモ用紙にアイデアを書き残し、翌日正気になって見るとそこに「冷蔵庫」とだけ書いてあり愕然とした。と言っていたのをこの小説を読んでいて思い出した。きっとラリっていたらもの脳はこの小説のように言葉が確かな意味を持って濁流のように巡っていたのだろう。酩酊状態の思考回路は本人にとっては自己完結的に真理を導くが、ロジックは無視される。意味を成さない言葉の羅列がぎっしり見開きに埋め尽くされているのを見てちょっと笑ってしまったが一字一句網羅する気にはならなかった。めんどくさいから。
町田康の解説が良い。 -
Posted by ブクログ
今は亡き中島 らも氏が、
ご自身の若い頃の出来事や考えなどを交えつつ
世の中のあれこれについて考察する。
一つ一つの文は短編で、文体も「らも節」で
気軽に読めるが、洞察は常に深く、鋭い。
氏特有のシャイで、世の中を斜めに見るようでいて
その実心の中は誰よりもピュアで、傷つきやすく...
それが自分でもイヤで、開き直って大けがして、
それでまた落ち込んで...
という性格? 生活? がよく出ていると思う。
年上の「おっさん」に対して不適切かも知れないが、
とても「チャーミング」である(^ ^;
かなりアクが強いので、好き嫌いは分かれるかも。
が、私のように、らも氏と同じ「万年青春病」を