中島らものレビュー一覧

  • こどもの一生

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    文庫で購入しました。
    裏面にあるあらすじがネタばれしすぎて困った(笑)。
    ホラー小説ということを知らなかったらもっと楽しめたと思います。
    そういう怖さなので。

    とは言いつつ相変わらずのらもワールド。大好きです。

    以下ユングのシンクロニシティについての会話より

    “「私はね、ときどき星空を見上げていて思うことがあるのよ。この広い宇宙の片すみの銀河系の中の何千億っていう恒星の中の太陽系っていう中の三つ目の惑星が地球よ。そこに生命が生まれて、進化して、人間ができて、その長い歴史のほんの一瞬のまばたきみたいな、今という時間に私がいる。そしてスープを作ったりお洗濯をしたり、たまにそうして星空を見上げ

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    2012年10月17日
  • 君はフィクション

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    短編集。
    後半になるにつれて面白くなってきた。特にホラーはパンチがある。
    表題の『君はフィクション』は面白くない。

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    2012年10月17日
  • お父さんのバックドロップ

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    闇本【やっぱり空手だよね。】。ほんわか父ちゃんズ、奥さんは大変だな。子供はどうしたってシビアになるw。

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    2012年08月29日
  • 僕にはわからない

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    中島らものエッセイ。らもが「わからない」と思うテーマについて述べていく。全テーマ4ページ程度なので、読みやすい。中でも呪術医の話が面白い。別作の「ガダラの豚」も読みたい。

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    2012年08月25日
  • 愛をひっかけるための釘

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    らもさん36歳のエッセイ。ちょっぴりセンチメント、そしてキュートでシニカル。好きな人の子供時代の話を聞くような甘酸っぱさ。

    愛をひっかけるための釘、愛をひっかけるための釘。呪文を唱えるのだ。

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    2012年08月22日
  • 君はフィクション

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    著者の死後刊行された一冊。のためカバーデザインが著者の他の作品とは一味違う感じになっている。
    読むきっかけは漫画家の吾妻ひでおが本書に収められている『DECO-CHIN』を絶賛していたため。確かに凄いです…!

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    2012年08月21日
  • 白いメリーさん

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    横浜のメリーさんの本だと思ったら、全然違う。そこからイメージを、とったかな、という程度。誤解したことが面白かった。内容は良いけど、好みではない。

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    2012年08月06日
  • お父さんのバックドロップ

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    子ども向けということもあって、非常に読みやすい文章とわかりやすい展開。

    だけどシンプルなだけに面白い!
    読んだあと、心がほっこりします。大人にも子どもに読んでほしい作品だなあ。

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    2012年07月28日
  • 獏の食べのこし

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    中島らものエッセイ。数あるらものエッセイの中でも、かなり真剣なテーマを論じている一冊。相変わらず、読みやすい文章だが、ウィットの濃さがしんどい。中島らもの頭の中の複雑さが全体的に印象に残る。休日に読むと、滅入る。簡単な読み物として飛び込むには適さない世界。

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    2012年07月16日
  • 西方冗土 カンサイ帝国の栄光と衰退

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    中島らもが大阪と関西人について書きに書いた一冊。
    中島らもは「ザ・関西人」が嫌い。ただ、その理由には頷ける点が多い。
    「亜細亜コーヒー」の「ネーポン」の話、俺の少年時代に色濃い影を残す。

    中島らもを読みまくって、書かれてる話がだいぶ被ってきた。

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    2012年07月02日
  • 獏の食べのこし

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    エッセイ集。だらだらと思いつく時に読んでて読み終わりました。
    あれ?これ違うエッセイで読んだなって話もありますが、
    相変わらずで面白かったです。
    お笑いエピソードたっぷり!ってのじゃなくて、所々ためになる話や、らもさんの様々な考え方が書かれていました。
    失恋について、の一説は心がじーんとしました。片思いであることの、一種の幸福の話が。

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    2012年06月22日
  • 僕に踏まれた町と僕が踏まれた町

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    ”この本はたとえば歴史書みたいなものと比べて見た場合、九牛の一毛にも足りない「アリの一生」みたいな本かもしれない。もしこの本に何か意味があるとすれば、ここには今ではもう嗅ぐ事のできない「時代のフレイバー」があるかもしれない、ということだろう。”

    著者のあとがきより。

    60年代後半から70年代の時代の空気ってそのあとの時代に生まれた身からすればこういうエッセイや小説、映画から感じるしかないんだよね。

    それにしてもこの人の本、初めて読んだがものすごい面白い。

    伊丹十三のエッセイも全体に倦怠感溢れてる感じだけど、それをもっと濃くした感じがする。
    倦怠感というかたぶん絶望感とかの方が近いんだろ

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    2013年03月03日
  • こどもの一生

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    虚構と現実は、表裏一体というよりも、点滅している相関関係。おとなの中にもこどもはいて、こどものなかにもおとなはいる。
    どちらがどれだけ多く光っているか、思春期はその端境期にあたるため不安定になるのだろう。
    中島らもの渾身のB級ホラー「こどもの一生」は、おとなのなかでこどもが大きく育ち、空想を現実化し、ストーリー化するくちさけ女のようなうそかほんとかわからない、ただ少し抜けた感じのある都市伝説のリアルを描く。

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    2012年05月21日
  • こどもの一生

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    途中までは面白くて面白くてノンストップで進むが、灯台からの山田が現れてからは不条理でグダグダになっている。最後に不条理な理由も説明があるが、それだけでは回収できていないかな。

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    2012年03月23日
  • 君はフィクション

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    著者の死後に未発表短編を集めて出版されたもの。
    だからジャンル的にはバラバラ。

    娘さんが後書きを書いてるんだけど、
    これもなかなか面白い。

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    2012年03月13日
  • 寝ずの番

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    またまた中島らもの一作。
    落語一家に訪れた3人の死。師匠、兄弟子、姉さんの死。

    噺家らしい明るさを持って故人を偲ぶシーンを全面に、
    らもらしいタッチの物語で描かれている。

    ただし、恐ろしいことに、この兄弟子・橋次の死に方と、
    中島らも本人の死に方が酷似している。謎の含まれた物語。

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    2012年03月07日
  • 恋は底ぢから

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    ネタバレ

    p.110 アクセサリーで身を飾るというのは、少しだけ自分を「失ってみせる」ということである。

    そうなんですよね、自分の失ってみせることがなんだか恥ずかしいと思う私は自分を飾ることが苦手なんです。


    p.69 恋愛を「関係」という見方でとらえてしまうと、そこには至高の瞬間から退屈な日常への地獄下りが待っているだけの話である。

    なるほど、至極納得です。


    p.26 「ツキ」とは偶然性の対極にあるものだと思う。

    なるほど、
    ツキと偶然って一緒じゃ
    全然なくて対極だってのはなるほどと思う。
    なるほどと思わない人は読んだらいい。

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    2012年03月21日
  • 君はフィクション

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    中島らもって、こういうの書くの好きだよね・・・な短編集。
    コンセプトで集めてないせいでしょうか?全体として物足りない感じは否めません。

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    2012年02月11日
  • バンド・オブ・ザ・ナイト

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    中島らもの人生における“フーテンの2年間”をモチーフに描かれたと思われる作品。
    個人的には大変興味深く、面白い作品だったのですが・・・中島らもを知らないで読むと、後味悪いかも・・・

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    2012年02月11日
  • 恋は底ぢから

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    好き嫌いの別れる作品だとは思うけれど、
    時折、心をつかまれて切なくて苦しくなる・・・。
    そこには、らもさんの、照れて隠している知性や優しさ、
    そして、生きる苦しさを経験してきたエキスが見事な筆力で
    描かれているからだろうな・・・。

    「その日の天使」というエッセイには、

    一人の人間の一日には、必ず「その日の天使」がついている。
    ・・・中略・・・
    心・技・体ともに絶好調のときには、これらの天使は、人には見えないもののようだ。

    こんなことがないだろうか。
    暗い気持ちになって、冗談にでも“今、自殺したら”なんて考えているときに、
    とんでもない知人から電話がかかってくる
    ・・・中略・・・
    それは、

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    2012年02月04日