中島らものレビュー一覧

  • 寝ずの番

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    内容紹介
    中島らもの人情喜劇の傑作が映画化
    上方落語界の重鎮、笑満亭橋鶴??今まさに臨終のとき。「師匠、何か心残りは?」と、弟子が聞くと橋鶴の口がもごもごと動いた。「そ、そそが見たい・・・」。果たして、そそ、とはなんのことか?
    内容(「BOOK」データベースより)
    上方落語界の重鎮、笑満亭橋鶴が、いままさに臨終のとき―。「師匠、何か心残りは?これはやっておきたかったということは?」と、弟子が聞くと橋鶴の口がもごもごと動いた。「そ、そ○が見たい」!!弟子たちはみな、呆気にとられ、その後、大騒動に。果たして「そ○」とは、いったい何のことなのか―?マキノ雅彦第一回監督作品原作ともなった、粋で泣かせる

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    2013年07月28日
  • しりとりえっせい

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    中島らもといえば怒れる若者の代弁者である、というイメージが勝手にある。
    しかし本書は、表紙のとおりのハートフルなエッセイ集になっている。
    読後1週間だが、内容についての記憶が全くない。いい意味でそんな本。

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    2013年07月10日
  • ロバに耳打ち

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    らもさんはある時期までは読破してるくらい好きな作家さんですが、
    ここ数年読んでなくて久々に「新しいエッセイだな」と思って手に取りました。
    他に読んでる本もありながら、この本もパラパラ読んだりしてたんだけど、
    ある時ふと「オレこの本全然読み進んでないな」ということに気付いて、
    「なんでなんだろう」と思い、結構考えて「あんまり面白くないんだ」
    っていうことに気付いて驚きました。
    僕の中では「中島らも=めちゃめちゃ面白い」であって、
    面白いの権化、元祖すべらない話、という感じだから、
    面白くないなんて発想が湧かなかったわけです。
    中島らもの過去のエッセイをまだ全部読んでない人は、まずそちらを読んで欲

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    2013年07月01日
  • 僕にはわからない

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    いたるところに笑いのエッセンスを散りばめている、哲学的エッセイ集です。
    「真理を見る」ということは「死ぬ」ことを意味するのではないか。・・・真理を知ることは永久になくて、むしろその方が幸せなのかもしれない(P59)。
    正気というのは抽象概念であり、どこにも「この人こそ正気だ」という人間は存在しない。つまり正気とは非常に稀有な狂気の一形態だということもできる(P73)。
    ヘロインをうっている麻薬患者は悪の象徴のように言われてきた。これに対して、禁欲生活と苦行によって宗教的至高体験にまで到達した人は聖人としてうやまわれる。ところが大脳生理学から見れば、両者の脳内起こっているのは同じ現象なのだ(P1

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    2013年05月28日
  • 舌先の格闘技

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    中島らもの幻の対談集です。特に前田日明氏との対談がよかったです。前田氏は格闘家でありますが、読書家のようでもあり、知識が多岐に亘っている印象です。ジャイアント馬場の16文キックの話しは笑いました(P76)。

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    2013年05月09日
  • 僕に踏まれた町と僕が踏まれた町

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    ネタバレ

    自叙伝というかエッセイというか。短くて読みやすい。何か結構昔の人なんだなと思う。進学校の灘高に行っておきながら落ちこぼれるという。やっぱり珍しい経歴の人だと思う。バカばっかりやってた高校時代は楽しくて、だんだん浪人、大学生と暗くなってく、ってのが面白いような切ないような。

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    2013年04月22日
  • ビジネス・ナンセンス事典

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    著者のセンスでサラリーマンの身におこる出来事を解説したエッセイです。「いまの時代は欲求や不満や苦情の中にマーケットがある。苦情とはつまりニーズなのだ。それに耳をふさぐなんてとんでもないことなのだ。」(P147)、「人間というのは、つまらないことに忙殺されているからこそ、その合い間に合い間にクリエイティブな想像力が働く。そういうものなのです」(P255)、「感情と論理の異種格闘技が、いわゆる夫婦げんかというものだろう。」(P261)が示唆に富んでいると思った。

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    2013年04月09日
  • 恋は底ぢから

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    らもさんの恋愛観がところどころ
    心に響く...

    恋愛が一つの「点」というくだり(詳細は引用を参照)は
    思わず唸った


    個人的にツボだったのは
    Q&Aの

    Q.男の人が感じる!というのは具体的にどんな感じなのですか?
    A.ビアホールを出たあと尿意をガマンしていて、やっと探し当てたトイレで用を足せたときの、あのビリビリっとくる感じが一番近いでしょう

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    2013年04月05日
  • お父さんのバックドロップ

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    ネタバレ

    多分再読。子供向けなのに文庫になるってすごいなぁ。4つの短編集、と言っていいのか。子供より子供っぽいお父さん、とあるけど、こういうお父さんいるよなーって感じ。お父さんは総じて子供っぽいのだ。うちの父親なんか特に。やっぱ表題作が一番いい。ちょっと泣きそうになった。

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    2013年03月30日
  • 僕にはわからない

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    「僕にはわからない」3

    著者 中島らも
    出版 双葉文庫

    p86より引用
    “だから情報交換の際には、どの映画が良かったというよりは、
    「これだけは見ちゃダメ」情報の方が大事なんである。”

     作家である著者による、世の中の色々な事柄について書かれた
    エッセイ集。
     宇宙の果てについてから拷問についてまで、理路整然とした面
    白い文章で書かれています。

     上記の引用は、ホラー映画について書かれた項での一文。
    映画に限らず、作品が数多く存在する物については、失敗談は大
    切なのではないでしょうか。自分の時間を使う上で、最良の参考
    資料だと思います。
     挿し絵も著者が書いておられるので、その多彩さを

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    2013年03月13日
  • 白いメリーさん

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    「世にも奇妙な物語」に出てきそうな、不思議で恐かったり切なかったり、ドキッとする話ばかりだった。
    (と思ったら、過去に「世にも奇妙な物語」で映像化されていたらしい)

    「脳の王国」が、想像できそうでなかなかできない世界が巧みに描かれていて好き。

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    2013年03月11日
  • 僕に踏まれた町と僕が踏まれた町

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    日本が生んだロクデナシ作家代表、中島らも。彼の灘高入学〜大学での経験を基にしたこのエッセイでは、後に彼を悩ますアルコール依存症や躁鬱病の萌芽が既に見られたりもするけど、やはり言葉の端々から滲み出ている落伍者やはみ出し者に対して注がれる暖かい眼差しには安心させられてしまう。進学校からの落ちこぼれという疎外感、何もすることなく焦燥感に身を焦した大学生活といった憂鬱な青春時代を振り返る際には笑いがありつつも、死の臭いからは逃れられないらもさんがいる。自殺した浪人時代の友人の話は、悲痛ながらもとても優しい。

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    2013年02月25日
  • 西方冗土 カンサイ帝国の栄光と衰退

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    浪速がよく分かる一冊です。「アイデアはそれ自体では決して金を産まない。営業力と広告力と持続力の三本足で支えてやらなければ立っていかない。そして何より大事なのは、そのアイデアが利便を産む、すなわち”人の助け”になる、ということだろう。」(P74)は参考になります。最終話の「十年目の約束」は、小学校の先生と生徒達の約束を描いたもので、胸が熱くなる内容です。

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    2013年02月18日
  • しりとりえっせい

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    全105篇のエッセイ集です。しりとりでエッセイのお題目を展開してまして、この単純な試みが意外と面白い。著者と挿絵のコラボが秀逸です。お薦めは、苦痛(P31)、リーダーシップ(P37)、スロー・バラード(P166)、図書(P175)、随筆(P229)、理論派(P241)、ラップ(P311)。

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    2013年02月18日
  • 恋は底ぢから

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    ああ、酔っぱらいながら書いたんだな~と思わず苦笑いする1冊。
    『恋づかれ』がお気に入りです。
    恋に落ちた時の表現が秀逸。

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    2016年10月14日
  • 永遠も半ばを過ぎて

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    ―――「えっ。ユーレイが小説を書いたの!?」
    巨大タニシの母貝1個1億円の商談をしくじった三流詐欺師の俺にも、運がめぐってきたようだ。
    謎の原稿を出版社に持ち込んだところ、文壇の大事件に発展し…。
    待ってましたの痛快らもワールド。


    タイトルを見て衝動買い

    初めて読んだ中島らもやけど
    舞城王太郎的な迸る文章が現れたと思ったら
    突然ドキッとするような綺麗な日本語が見られる

    そしてこの文庫の解説を読まないことは許されない

    「マジで」ってなること請け合い

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    2012年12月30日
  • こどもの一生

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    パルコで舞台を観に行くための予習。原作は女性患者の設定が在日韓国人と落ちぶれアイドルで、舞台は地方のレジャー施設の案内係と家電屋の売り子。ラストも原作は誰も死なないが、舞台は…
    個人的には舞台の方がしっくりきた。

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    2013年01月01日
  • こどもの一生

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    お疲れの大人がある島に治療にやってくる5人。

    10歳のこどもになって何かがおこる・・・。
    中盤まで状況ばかりで残念?な方か・・・と思っていたら!!
    まさしくB級ホラーでした。

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    2012年12月01日
  • しりとりえっせい

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    アイデア賞と言ってもよいのでは。読む方も書く方も楽しいエッセイだったんじゃないかと。
    個人的に倦怠期の挿し絵が意味深で好きでした。

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    2012年11月25日
  • 白いメリーさん

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    ネタバレ

    簡単にコメントなど。
    たぶんネタバレ

    日の出通り商店街 いきいきデー
    *世にも奇妙な物語で見て、全く意味わからん。微妙って思ったやつだったけど…やっぱり謎だ。
    皆面白い!!というけど、どうだろ。
    でも、商売道具を武器にっていうのはいいね!

    クロウリング・キング・スネイク
    *急にぶっ飛んだ内容
    タイトルの通りスネイク
    あねじゃっていうのが気になるな。
    でも、何か前向きになれる話だった。

    白髪急行
    *雰囲気は好きだけど、文字びっしりすぎてちょっと読み辛かった。

    夜走る人
    *なるほどー。
    車さん。

    脳の王国
    *心をよめる
    面白くはなかったかな。
    設定はすごい!
    植物状態の人の心が読めたらっ

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    2012年10月23日