角田光代のレビュー一覧

  • 八日目の蝉

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    不倫相手の子供である秋山恵里菜を誘拐し育てた希和子の視点と、大学2年生になった恵里菜の視点で描かれた、親子とは?家族とは?を問われる作品。

    誘拐という犯罪を犯しながら、薫と名づけた恵里菜に娘として惜しみなく愛情を注いだ希和子。

    それに対して、自分たちの行動が招いた結果にも、戻ってきた恵里菜にも目を背け続ける恵里菜の両親を見ていると、罪とは何か?親の資格とは何か?と考えてしまう。

    「誘拐された」という体験や、その経験から派生する物事は変えることはできないが、どう捉えるかはその人次第。

    どんな体験も、それを糧に生きていくしかない。
    未来への決意と共に、過去に向き合う覚悟を決めた恵里菜に、力

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    2025年11月07日
  • 晴れの日散歩(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「このところ、なんでもないときにふっと思い出すのである。……好きで買って、ある時期よく着ていた服のあれこれが、さーっと頭をかすめていくのである。そして驚くことに、こう思うのだ。『捨てなければよかった』」

    その後に続く文から、捨てなければよかったと思う服をまた着て街を歩きたいという実用性を求めているのではなく、思い出を噛みしめて若かった頃の服にまた袖を通してみたいという気持ちだとわかります。

    私もその気持ちがわかります。あのキラキラしていた時代の服をまた手に取って眺めたいという気持ちになることがあり、その気持ちがありながらも涙を飲んで処分した服を思うと後悔の気持ちがむくむくと浮かび上がります

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    2025年11月07日
  • 神さまショッピング

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    大手旅行会社に連載されていたのかと思ったけど、違っていた。

    国内・海外のいわくつき?神様をもとめて旅する短編集。
    どれも事情を抱えながら神様にすがる姿はコミカルだ。、遠くはるばるやってくるという工程にも思いの強さを表明しているのも、あさましいが愛しい(笑)

    あまり旅で、神様や願い事がきっかけでいくことはないけれど、こんな旅もあるし、人生観が変わる体験ができるのかもしれない。

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    2025年11月07日
  • 愛がなんだ

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    面白かった。珍しく電車の中でも酔わずに集中して一時間ほど読めました。登場人物に全く共感も理解も出来ないけど面白かった。

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    2025年11月05日
  • 神さまショッピング

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    好きな角田光代さんの新作だと飛びついて読んだが、新しい感じの角田さんというか、いきなりスリランカの神さまの話から始まるから正直面食らった。好みじゃないかも、と思ったが、読みやすい角田さんの引き込まれる文体で、最後まで読み切った。タイトルが気になっていたが、そういうことか!と分かった時は衝撃だったし、今まで自分もいろんなインドネシアとかタイとか世界から、京都など日本の有名なところまで、そういえば神さま的な場所で祈ってきたな、ということを思い出した。
    よく考えたら日本人の私が、熱心に信仰してるでもないバリの神様に願って叶うとか変な話なのだが、何かに必死に願いたくなる、祈りたくなる気持ちってあったな

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    2025年11月03日
  • 神さまショッピング

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    楽しみにしていた角田さんの新刊だけど…ちょっと合わなかったかな。もともと神様とかスピリチュアルな感じのものは苦手なのもあり。でも、旅をしたくなる短編小説として楽しめるし、スリランカには俄然行きたくなった。今はそういう叶えたいものはないけれども。

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    2025年10月31日
  • いま読む『源氏物語』

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    古典が苦手で、源氏物語も毛嫌いしてたけど、人によって解釈の違いが出るのが面白いんだな思った。
    男女で解釈が違うのも面白い。
    源氏物語の話が長いので、完全には理解しきれなかったが、読む前よりかは理解が深まった気がする。
    対話形式なのが個人的に読みにくかったので⭐︎3にした。

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    2025年10月27日
  • ロック母

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    主人公や周りの人たち、ほぼ全員ちょっとした狂気?みたいなのがあって、ずっと不穏な空気が流れてる短編集だった(のでちょっと重かった)

    全編通して特に何も解決しないし、スッキリした読後感がある訳ではないけど、
    常にそういうモヤモヤを抱えて人は生きるものなのかも?とか色々考えました…。

    表題にもなってるロック母がやっぱり良かった!
    (そういえば、まともな親が1人も出てこない笑)

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    2025年10月26日
  • Presents

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     人からもらったプレゼントをテーマに描かれた短編集。

     生まれて、親から1番始めにプレゼントされる「名前」
     そして亡くなる時、周りの人たちからの温かい「涙」
     この2作品には心を打たれた。

     その他の作品からも、
    目まぐるしい日々の暮らしの中、理想と現実のギャップに落胆しつつも、素朴で素直な気持ちに戻してくれるようなプレゼントを受け取っていることに気づかされた。
     幸せって、普段の生活の中にたくさん溢れているんだろうな。 

     松尾たいこさんのイラストの効果もあり、ほんわかと優しい気持ちになれた作品だった。




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    2025年10月26日
  • 平凡(新潮文庫)

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    いろんなことでバタバタして、
    とにかく読み終わるまで時間がかかってる。
    角田先生の短編はライトで相変わらず読みやすい。
    本作もどこかでありそうすぎる日常の5編。
    他人から見たら充分に見えても、
    自分なりの不満というのは誰もが抱えているよな。

    みんなそれぞれに納得したラストだったけど、
    果たして次の日にも同じことが思えるだろうか。
    物語のように一度納得したって、
    次の日には考えが戻っていることだって、
    現実にはさらさらある。
    そうやって生活していくことが生きていくということなんだろうけれど。

    月が笑う、こともなし、どこかべつのところでが好きだった。

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    2025年10月23日
  • 福袋

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    人生も福袋のようなもの。何が入ってるかワクワクしながら買って、期待はずれものが入っていてもそれを味わうしかない。ただそれだけ。

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    2025年10月20日
  • 神さまショッピング

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    夫にも内緒でスリランカへ向かった美津紀。善き
    願いも悪しき願いも叶えてくれる神さまに祈るのは、
    誰にも言えないあのことで…。「神さまに会いにいく」
    など、今の時代の神さまを描く8編を収録。

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    2026年01月04日
  • かなたの子

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    ネタバレ

    他人と他人の輪郭がなくなって孫と子、親、が全て1人の人間、または人類全てで1人の人間であるように感じられる作品たちだった。これは、10年経ったら、感じ方が変わりそうな本。今の私にはまだ咀嚼できていない気がする。1個目の話は、閉所恐怖症でなくてもしんどすぎました。

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    2025年10月13日
  • 月と雷

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    ネタバレ

    作中で、智のことを「根無草」と表現した文があった。
    それはそうかもしれないけど、そもそも生まれたときから根っこなんてなかった直子・智親子。
    正直、「よく生きてこられたなぁ」と思った。随分と「ただれた人生」だったーーー(汗)
    感じたことのない感情で胸焼けして、何故か麦茶をガブ飲みしたくなった。

    読み進めている最中、直子だけが突出して「モンスター」みたいに錯覚したが、実はこの作品に出てくる女性達、ほぼ全員おかしいと気がついてから、一気にページを捲る手が止まらなくなった。
    どこか狂気を孕んでいて、常識という枠なんて最初から知らない・または気付かないふりをしているような気もする。
    そして、それぞれの

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    2025年10月13日
  • 夜かかる虹

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    どちらかと言うと世間の普通から外れたダメダメ人間な人たちの間の葛藤が描かれていて情景がリアルに浮かんでくる。単に否定するような気持ちにはなれない。

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    2025年10月11日
  • 森に眠る魚

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    ネタバレ

    1990年代の話で、少し今とは違うなと思うところがあったけど 根本的には同じで母親達の抱えているものは変わらないと思う。

    私は所謂お受験 みたいな環境に身を置いていなかったので実感としてはないけれど、ママさん達の関わりだとか関係性みたいなところは、よくわかる。

    学校のクラスメイトだったら、仲良くしてないグループの人でも母親になると 子供達との関わりでグループとして活動しなくてはならない なんて場面はよくあるし合わない人だって、そりゃいる。

    いつだって人間関係は心を擦り減らす。

    今の人たちはもう少しドライに関係性を築いているんだろうか。

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    2025年10月11日
  • それもまたちいさな光

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    ラジオを通して本来繋がりのない遠くの人とつながっていたり、身近な人とも案外つながっていたりもする。
    本作は一つのラジオ番組を中心に、各リスナー達の周りで起こる出来事、パーソナリティの周りで起こる出来事を描き、大半が小さい出来事ではあるが前向きに進んでいく様子を綴っている。

    コンパクトで読みやすく、ふと疲れた心を回復してくれるような一冊だと思う。

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    2025年10月11日
  • 紙の月

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    ネタバレ

    全然共感するポイントも何もなかったけど
    実際に逮捕された女性がいるもんね。居るんだよリカみたいな人は。

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    2025年10月09日
  • それもまたちいさな光

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    女の人同士が修羅場になりそうな場面でもばちばちしなくて連携をとって協力する感じがいい関係性だと思った。

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    2025年10月09日
  • 森に眠る魚

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    ホラーのような怖さだった。
    ドロドロした話は苦手なのに、引き込まれて読むのをやめられなかった。
    ここまで極端ではないけど、結構リアルだなと思う。ママ同士のこういう事ってわりとよくある。
    この本を教訓のようにして、気をつけていきたい。

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    2025年09月30日