角田光代のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
角田光代のこれからはあるくのだを読みました。小さい頃から「変わった」子供だった、早く大人になりたいと思っていた、という角田光代のエッセイ集でした。私も今はごく普通の常識人になりましたが、小さい頃は変わった子供だったので、なんとなく親近感を抱いてしまいます。普通の人が見る世の中の風景と、角田光代が見る世の中の風景はちょっとずれているような気がします。例えば、私が見ている赤い色は他の人も同じ色に見えているんだろうか、というような疑問を感じる瞬間のような面白さを感じます。常識的な知識に欠けていて、普通のことができなかったりする。でも、世の中の成り立ちについては鋭く見通していたりする。そんな、ちょっと
-
Posted by ブクログ
神様を探す8つの短編集です。
私には難しい表現が多くて、読み進めるのに難儀しましたが、何編目かから、自分の中に入ってきやすくなりました。
救われたい、とか、神様に会いたい、とか、
許してもらいたい、とか、
ワタシは、その時々で思うことがあっても、
本気で行動に移したことはありません。
だから、パリに行ったことはあるけど、そんな教会があるなんて知らなかったし、
神楽坂、雑司ヶ谷、香港、、、。
ぜーんぶ観光であったり、街歩きで見つけたお寺だったり。
でも、神様にすがる人もいることは理解していて、ワタシも将来そうするかもしれないし。
そんな世界を見ることができた、と思えば、面白い小説だったな、と。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ二部構成の本作、一部は逃亡者としての偽母の心情が生々しい。そして二部はさらわれた娘さんが抱えることになった違和感とその克己の様子。
・・・
一部では希和子の逃亡の様子を描きます。
とりわけ印象的だったのは、希和子が、不倫男が本家で作った娘をさらう場面とそれ以降。
悪いことは分かっている。捕まるかもしれない。常に不安と疑心暗鬼になる様子。その様子の描写が秀逸でした。いつまでも続くわけではない、そのうちばれるはず。そういう腰の落ち着かなさの情景が心に響きました。
・・・
二部は実の親の元に戻った恵里菜の視点。
学校では友人が出来ず、元の場所に戻りたいとも言えず、さらには家庭ではお互いが戸