吉田修一のレビュー一覧

  • 森は知っている

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    ある南の島で暮らす少年。彼はある組織によって育てられ、そしてその組織のために働く運命にあった。その彼の初任務は波乱に富んだものだった。

    エンタメ小説としか言いようがない。何か感じるかと言ったら何も感じない。まあまあ面白いかなぐらい。
    この作家さんはあんまり触れられたくない心理を抉り出してくるのが上手だと思っているのだが、この小説には必要なかったのか、その点がほとんどない。

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    2023年02月09日
  • 路

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    文庫の表紙が素敵だったので 映像化もされていることだし(見れてないけど) 著書が吉田修一さんだし…と思って読んだ

     最後になって物語の主だった人達が絶妙に交錯する感じがなかなかおもしろいなと感じた
    人生って こういう風に最後には交錯する部分が大いにあるんじゃないかな?と期待!

     物語は台湾に日本の技術を持って時速300キロの新幹線を台北から高雄(カオシュン)まで走らせるという大掛かりな計画を遂行するものだ
    日本と台湾の背景がうまく表現されている
    その新幹線の計画に関連している人物のそれぞれの生き様や 恋の行方も読みどころとなっている
    舞台設定は2000年〜2007年で 年ごとに章が分かれて

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    2023年01月29日
  • 作家と一日

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    吉田修一の旅にまつわるエッセイ集。
    なかなか旅行に行けない世の中なので、本の中で存分に堪能した。
    吉田修一のことは1ミリも知らないけど、きっと穏やかな人なんだなあと思う。
    一番最初の猫の話(長生きして欲しいから金ちゃん銀ちゃんと名付けたらしい)がとても可愛い。

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    2023年01月29日
  • 逃亡小説集

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    「逃げる」短編集

    生活保護の申請に市役所に車で行った帰りに
    警官に呼び止められて
    母を後部座席に乗せて逃走する男

    交換日記のやり取りをする男女の逃亡

    昔からの大ファンの女優の夫の俳優が覚醒剤で逮捕される
    女優は逃げる
    ファンの民宿の主人の前に現れた

    離婚した妻の弟が配送の仕事中に逃走
    警察も動き出した

    逃走の先に見える景色
    登場人物達は逃げ切れるのか

    どうしようもない気持ちに
    少しだけ救いの光がさしている
    描き方が上手い!!

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    2023年01月24日
  • あの空の下で

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    非常に読みやすい短編小説集でした。
    吉田修一さんの作品は、読後、心にじんわりと染み入る良さがあるように思います。
    「流されて」という最後の作品がそうでした。
    良い読書体験になりました。

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    2022年12月26日
  • アンジュと頭獅王

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    あの安寿と厨子王が。。
    古典が大冒険になってる感じ。
    途中から何歳?何百年生きてる?不思議だった。
    さくっと読める。

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    2022年12月17日
  • 最後の息子

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    ゲイの閻魔ちゃんの家に転がり込んでる男が主人公の最後の息子

    家業の酒屋で働く弟と東京に住んでる兄が長崎に帰ってきた時の話の破片

    長崎の高校の水泳部のキャプテンが主人公のWater

    上記三部作

    最後の息子は読み始めかなり文に引き込まれてこの本あたりだ!って思ってけど後半にかけて文学的な描写が増えてう〜んで感じになった

    2作目の破片は会話がゴリゴリの長崎弁で少し読みにくかった、弟がストーカー

    最後のWaterは青春!って感じの爽やかな話で好きだった

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    2022年11月25日
  • 逃亡小説集

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    職を失った男、教師と教え子、転落した芸能人、失踪した郵便配達員…。日常からの逸脱を描く4つの物語。
    逃亡はその設定だけで物語になる。逃げ切れるのかというスリル、偶然の出会いからの人間ドラマ、過去の後悔と未来への希望。そんな贅沢なストーリーが4編ってのが堪らない。

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    2022年11月06日
  • 日曜日たち

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    東京に暮らす、5人の男女がそれぞれ抱える日曜日の思い出を描いた短編集。

    大事件ではないけど、平穏ではない思い出。
    こういうものに対する心情を表現するのが本当に上手いと思います。

    何の関係もない5人のお話に登場する兄弟が、各編の共通項。
    5人の登場人物にハッピーが訪れるのかは分かりませんが、みんな大人だから良しとして最後にほっこりと暖かい気持ちになれる一冊でした。

    2時間ほどで読み終えられます。

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    2022年10月15日
  • 最後の息子

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    色々なことが見えていながらも見えてていないふりを続けながら生きていく青年像がよく伝わってきました。人に愛されかまわれるために多少のことは気にしななかったり許せないものに歯向かう意志など持ちつつも、色々なことを隠し隠しやりくりしたりどこか全力でやりきれない逃げがちな生き方にリアルさを感じました。

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    2022年10月01日
  • 愛に乱暴(下)(新潮文庫)

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    リアル。

    義父母の住む母屋の離れに夫・真守と暮らす桃子。

    真守は不貞を働いており、不倫相手の日記部分を読むことで、読者はその不貞を桃子より先に知ることになります。
    また、桃子の日記も途中途中現れるので、桃子の気持ちも読み手は知ることができます。

    が、この日記。途中で役割がガラリと変わります。

    夫の気持ちが離れていく事に気付く妻の気持ち。妻帯者を愛してしまい、幸福と不信感の間に置かれる愛人の気持ち。子供を授かった女性の気持ち。
    よくここまで描写できるものだと思います。

    みんなそれぞれ、その瞬間、その瞬間では真面目に、誠意と愛情を持って、
    いや、愛情がある時は、真面目に誠意を持って向き合

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    2022年09月30日
  • 逃亡小説集

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    「パーク・ライフ」以来吉田さんの作品を読んで
    無かったのですが、久々に新刊として、出てたので
    買ってすぐ読みました。本作のテーマは「逃亡」で、人生につまづいたり、何かの拍子に行き止まりにあった人たちの行き場のない逃亡劇が描かれています。本作の兄弟作でもある「犯罪小説集」と、共通しているのが、実在の事件をモチーフにして、描いている点で、吉田さんの作品の醍醐味だと感じています。そして、登場人物たちが、何かから逃げる
    様を色濃く作品に投影していると私は感じています。是非実写化して欲しいし、吉田さんの作品はこれまで、多く映画化されているので、設定がしっかりされているイメージです。

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    2022年09月28日
  • 初恋温泉

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    温泉にまつわる短編集
    吉田修一らしい深みが感じられず、
    登場人物の個性も今ひとつ。
    エピソードもいまいち。

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    2022年09月15日
  • 初恋温泉

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    男女5組、それぞれの事情を抱えた旅先の話。

    口数の多い夫婦の話や、高校生の話は何とも言えない瑞々しさを感じた。

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    2022年09月13日
  • 橋を渡る

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    各章に主人公がいて、その目線から出来事や家族や友人が語られる。
    ささいな事もあるし、深刻な事も。
    そして各章でなんだか中途半端に終わった問題が
    最終章で回収される。
    回収の仕方がSFチックな事に好き嫌いは
    あるだろうけれど、私はこのお話しのSF味は
    好きだと思った。
    ただ、もっと回収して欲しかった。

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    2022年09月09日
  • 女たちは二度遊ぶ

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    だから何?って感じで終わる短編集
    こういうの苦手なんだよなぁ
    けど男目線で語られるかなり昔のたまにふと思い出すような女の話っていうのがなんかいい

    なんでかよくわからないけどやけに記憶に残ってて定期的に思い出す誰かとのやりとりとかあるよな〜という感じ

    そういうなんとなくの話を書くのがうまくてすご!って感じの本です

    誰かの記憶の中に私っているかな、いるとしたらどんなシーンなのかなとか考えた

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    2022年08月25日
  • 犯罪小説集

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    映画「楽園」を見て原作が気になったので購入。
    実際の事件を下敷きに作られた5編の短編集。

    ・青田Y字路
    行き所のない怒りの矛先はやがて最も弱い者へ

    ・曼珠姫午睡
    何故地味だった女は男に巣食う毒婦となったか

    ・百家楽餓鬼
    実直な御曹司は如何にしてバカラ沼に嵌ったか

    ・万屋善次郎
    些細なすれ違いが起こした限界集落での大惨劇

    ・白球白蛇伝
    輝ける栄光の中に最後まで生き続けた男の末路

    全編を通じて人間の弱さや危うさが漂う。

    人は常識という枠の中を何かを支えに生きている。だが些細なことの積み重ねや偶然の出来事によってその支えを失った時、徐々に或いは一気にその枠を踏み越えて行く事がある。

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    2022年08月20日
  • 泣きたくなるような青空

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    ANAの機内誌に連載されていたエッセイだそうです。
    意外と?楽観的というかミーハーというか。「中華料理店の王さん」という話が良かった。旅行関係ないけど。
    旅に出たいですね~

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    2022年07月28日
  • ウォーターゲーム

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    吉田修一は大好きだけど、この系統の彼の小説には実はあまり魅力を感じない。

    太陽は動かない、はあまりにも思っていたものと違い過ぎて、珍しく途中でやめた程。国際的なスパイ組織とか、謎の美女 Ayakoとか、そういうのは吉田小説には求めていないんだよね・・と思いながら。

    それでも、本作はの書評を読んで同じシリーズと知りつつチャレンジする事に。こちらの方は、読めた(こういうものだという、事前知識があったからか?)。それなりに面白かった。スリリングだし、組織に所属している人達の悲しい生い立ちや特殊性が際立っているし、最後のシーンはスカッとするし。

    まあでもやっぱり、心には残らないかな。

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    2022年07月25日
  • 最後の息子

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    3つの中編。

    表題になっている最初の話は、やっと最後で
    そこにたどり着きました。
    言われてみれば、確かに『最後』になります。
    経済力があればどうにかなりそうですが
    血のつながりを求められたら、どうしようも…。

    二つ目の話は、読んでいるうちに
    ストーカー? モラハラ?? と
    首をかしげたくなるような行動に。
    そちらの方が気になってしまって
    ほぼ内容を覚えていません…。

    そんな状態で読み始めた3本目。
    青春ものっぽかったです。
    男の子、という感じの生活でした。

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    2022年07月07日