黒澤いづみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
短編なのでサクサク読めた。
今回の書き出しテーマは『だから捨ててと言ったのに』…だいたい恋愛絡みか、夫婦関係こじらせ系が多かったように思う。
誰に対して言っているかで、作者ごとに思い付く話が違い、個性があって面白い。
アンソロジーは、知らない作家さんを知って、見つける機会にもなる。
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↓読んだ中で印象に残ったもの。
●良い話
砥上裕將『母の箪笥』
金子玲介『恋文』
●じわじわ来る系
潮谷験『無理解』
五十嵐律人『累犯家族』
背筋『こわくてキモくてかわいい、それ』
●設定の世界観が独特
黒澤いずみ『捨てる神と拾う神』
舞城王太郎『食パンと右肘』
多崎礼『海に還 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ無自覚に子どもを追い詰めてしまう場面は、どうしてもどの家庭にもある。
違う人間だから、価値観も受け取り方も言葉の選び方も違う。
親にとっては些細な言葉が、子どもにとっては人生の大事な選択が変わるほど忘れられない言葉になったり、人格形成に大きな影響がでる。
でも傷つけるつもりで発言してないから、言った本人、親は忘れている。
異形化したことをきっかけに、主人公は自分の息子への接し方を思い返し、傷つけ続けたことに気づきやり直そうと息子に寄り添い続けることを決意する。
この事に気づける親は決して多くないし、その上諦めず今から一からやり直す勇気に感激した。
それに対して、過去は許さないけどこれから -
Posted by ブクログ
母親を突き飛ばして死なせてしまった小学生の羽山萌果。
小学校ではおとなしく特に印象に残らないような少女だったが、家庭裁判所で悪態をつき施設でも何度も逃走するような問題児。
萌果の中にいるのは誰なのか。
佳奈の記憶では、自分が母親にされていた虐待を萌果にもして鬱憤をはらしていたが、萌果に「しんじゃえ」と言われてカッとなって萌果を突き飛ばし、死んだのは萌果。しかしいつの間にか死んだ萌果と佳奈は入れ替わっており、佳奈の体が死に、萌果の体の中で佳奈の精神が生きている状態になっている。
すごく不思議な話だった。
私は、いつか萌果の人格も表に出てくるのだろうと思って読み進めたが、最後まで萌果の人格は現れ -
Posted by ブクログ
ネタバレ2026.01.22 (木)
短編で手に取りやすく読んだことのない作家さんも多い中、読みやすかった。
金子玲介目当てで購入したけど、いくつか気に入った作品があって嬉しかった。
岡崎隼人 「パルス、またたき、脳挫傷」
砥上裕將 「母の箪笥」
五十嵐律人 「累犯家族」
荒木あかね 「重政の電池」
金子玲介 「恋文」
背筋 「こわくてキモくてかわいい、それ」
多崎礼 「海に還る」
柾木政宗 「切れたミサンガ」
夕木春央 「擲たれた手紙」
麻耶雄嵩 「探偵ですから」
この作品たちが好きだった。なかでも 「重政の電池」が1番良かったかも。余韻も好きだった。 -
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