黒澤いづみのレビュー一覧

  • 人間に向いてない

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    人間を異形の形へ変化させる奇病「異形性変異症候群」が蔓延する世界線のお話(?)。

    社会不適合者が罹る病気とされ、異形になってしまった子を思う母親。異形になると死んだものとみなされる中、共に生きる道を模索し、己を省みる。異形な作品だった。

    親子関係や親戚関係、人間関係など異形(社会不適合者?)に対する風刺的な側面もあり。

    終わり方どうなるんだろうと思ったら、ちゃんときれいに落ち着いていたのでよかった。

    自分も現在、異形になってしまいそうな環境で生活しているので身につまされる思いも?。

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    2026年03月21日
  • それはそれはよく燃えた

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    たくさんの作家さんの作品が一度に楽しめる1冊
    最初の1行は全員一緒なのに、ゾッとしたり、考えさせられたり、驚いたり、意外な結末だったり…次は何が燃えてしまうんだろうと気になるし、短編集なのでサクサク読めた

    私が好きなのは『黄金の森の神様』『燃えろ恋ごころ』『怪物どもの棲家』『レヴナント』『人形供養』

    『忌物を燃やす』は鳥肌たったなぁ…

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    2026年02月21日
  • それはそれはよく燃えた

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    タイトル『それはそれはよく燃えた』の1文から始まるショートショート集。

    ネットの炎上、恋心、火事など、こんなものまで「燃える」のかと思える作家25人の25作を1冊の本で読めるのはとても贅沢。

    でも後味は25作25様で、ほっこり甘いものもあれば苦々しいもの、ざらっと心地悪いものなど本当にさまざま。

    クイズノックのファンなので河村拓哉さん目当てでこのシリーズを読み始めたが、矢樹純さん、三津田信三さんなど、このシリーズは毎回新しい作家さんと出会えて、読書の幅が広がって嬉しい

    私は総じてホラーが好きなので、今回の『それはそれはよく燃えた』はぞくっとする話が多くて、とても好み。不穏で悲しくて残酷

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    2026年01月02日
  • 人間に向いてない

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    ある日息子が虫になってしまう。ひきこもり22歳。夫はそれは息子ではない、虫だから捨ててこいと言う。異形性変異症候群と名づけられたそれは、ニートの人を狙い撃ちに起こる病気で、もとの人間に戻った症例は未だにない。患者家族の会に出てみたり、友達を作ってみたり、いろいろと足掻いてみたりする。

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    2025年11月26日
  • 人間に向いてない

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    人間がある日突然「異形性変異症候群」という病気でありえない姿に変貌するという病気が蔓延する。
    足がたくさん生えた虫になる
    小型犬の身体と人間の顔がくっついている
    花、魚、、

    こんなありえない設定なのにもしかしたら未来にこんなことが起こるかもしれない!と思うほど引き込まれた!

    見た目が人間じゃなくなったとき自分と近しい人はどうするだろう、自分はどうするだろうと考えてしまう

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    2025年11月07日
  • 人間に向いてない

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    ちいかわの栞欲しさにセレクトした1冊。
    いやいや、最高でした。
    私は虫が苦手なので、読み始めはちょっと…と思いましたが、1行も読み流しをすることなく、全部、興味深かったです。
    子供だった頃の私、母親になった私、それぞれの立場で共感出来ました。
    出会えて良かった1冊でした。

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    2025年06月15日
  • 人間に向いてない

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    昨年、単行本で読んで話の内容に凄く引き込まれたのに最後だけ何か府に落ちず、何でだったのかなと思い、文庫解説→再読しました。

    内容は比較的覚えていたので、改めて読んでみて、文章構成や登場人物のキャラが分かりやすくていいなと思った。

    各章ごとの終わりに主人公ではない人の目線からのストーリーを入れているのも単調にならず飽きさせないので面白い。

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    ■再読してみて。
    ただの異形変形してしまう奇妙な話ではなく、
    病気(ハンセン病、エイズ、コロナ)など差別的対象のオマージュと、引きこもり問題の『8050問題』を掛け合わせた二重の問題提起があったから引き込まれ

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    2025年05月30日
  • だから捨ててと言ったのに

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    25編のショートショート集で、ちょっとした時間にも読み進める事ができて楽しかったです。
    全て『だから捨ててと言ったのに』の一言から始まり、そのあとは作者さんによって推理物になったり、ホラーになったり、感動物になったりと、ショートショート集なのにとても読みごたえがありました。
    知っている作家さんの作品には作家さんらしさが出ていて楽しめました。初めての作家さんの作品もあったので好みの作風の作家さんの他の話も読んでみたくなりました。
    このショートショート集をきっかけに読書の幅が広がりそうです。
    今回は第四弾目とのことで、前作も読んでみたくなりました。

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    2025年04月13日
  • 人間に向いてない

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    ネタバレ

    設定も面白いし内容も中盤まではゾワゾワして良かったんだけどなぁ、ラストがハッピーエンドで終わるのはうーん…って感じ。そもそも最後人間に戻っちゃう所も、、、もっと胸糞エンドのが良かったなと個人的には思った。

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    2026年04月26日
  • 人間に向いてない

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    ネタバレ

    audibleにて。カフカの「変身」×「親子愛、家族の在り方」みたいな話。グロテスクな表現(虫とか異形とかそっち系)が苦手な人で、読んでて映像が頭に浮かんでくる人はちょっとキツいかも。

    異形になる条件が引きこもりってことなんだけど、その奇病の要素が無いと更に内容までグロテスクになるな、引きこもりってだけでも同じような扱いになったりもするもんな、なんて思いながら読んでいました。

    異形というクセの強いスパイスをかけたらあら不思議、逆にめちゃめちゃ食べやすくなりましたみたいな、小説を書く人ってほんとにすごいなと思った作品。

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    2026年04月26日
  • 人間に向いてない

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    ネタバレ

    キャッチーなタイトルに惹かれて。
    うーーーーん、気持ち的には3.5なんだけど四捨五入で星は4。
    設定は面白いし、それぞれの登場人物に共感もしたし、なるほどという気持ちも。でも具体的な異形のイメージがつかなくてわかりにくい。のと、ちょっと色々中途半端な印象も。

    ユウくん帰ってこれてよかったけど、美晴を恨みきれない気持ちもわかる反面もうちょい反撃してほしかったなぁ…。
    でもそれが人間なのかな。

    わたしのほうが人間に向いてない気がするな。

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    2026年04月01日
  • 人間に向いてない

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    ネタバレ

    おぞましいのに、読み続けずにいられない。強烈に引き込まれる物語。

    美晴は会社員の夫とひきこもりの息子と暮らす主婦。ある日、彼女は息子の部屋で虫に似た姿のおぞましい『異形』を見つけてしまう。小型犬ほどの大きさの不快な生物は、息子・優一の変異したものに違いなかった。なぜなら、その頃、世間では『異形性変異症候群』という不可解な現象が広がっていたのだから。社会から隔絶された状態で暮らすニートや引きこもりの若年層だけがかかるその病気に、親たちはさまざまな反応を見せる。美晴は同じ病気の子供を抱えた親たちの会を見つけ、そこに参加する。

    まず、子供たちが変異する異形の姿が何種類ものバリエーションがあり、読

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    2026年03月28日
  • 人間に向いてない

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    独特な設定が見事に活きる作品。
    異形になる病の子供を持った親のお話。
    自分だったらとてもまともに育てることはできない、と思いながら親の愛情に心打たれました。
    でも読んでいくうちに、その親が追い詰めたんだな、と気づいていきます。病の原因も察知する頃には、片方が悪いわけではないという思いになりました。
    不快だったのは、助けあいましょうと言いながら、現実逃避に走る変異者の親たち。必死に問題と向き合おうとする人の前で、のらりくらりしながら、こんな子供でも私たちは大事にしてます、とアピールされているようで、好きになれませんでした。
    でも、そういう色々な家族の姿を、独特の設定を活かして描いた、心に響く小説

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    2026年03月20日
  • だから捨ててと言ったのに

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    数ページで読み終わる短編を集めたアンソロジー小説。作者が全て異なるため、話が複雑になればその分読みづらさとして認識されてしまう作者が出てしまうのは、仕方ないかもしれない。

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    2026年03月14日
  • だから捨ててと言ったのに

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    文体の合う合わないで小説を選びがちなので、
    こういうオムニバスではいろいろな著者の文体を少しずつ味見できるのが有難い。

    同じ書き出しでも、ミステリーになったりホラーになったり青春小説になったりとジャンルも色々楽しめた。

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    2026年03月04日
  • 人間に向いてない

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    ネタバレ

    美晴の愛はすごいと思った。
    変異しても愛しづつけることができない人、殺してしまう人がいる中で美晴はものすごく頑張ったと思う。だから優一も結難病として認定された。『異形性変異症候群』、別名ミュータント・シンドロームから回復できたんじゃないかな。でもたぶんわたし的に夫は回復できないと思う。

    ・これに罹ったが最後、患者は死に至るのだ。それは物理的な死ではなく、人間としての死である。

    ・優一を切り捨てる、という選択肢は美晴の中に存在していなかった。どう考えても、たとえ人の形を成していないとしても、息子はやはり息子だったのだ。

    ・「……おかあ、さん」

    ・美晴はか細く「ごめんね」と呟いた。 「……

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    2026年02月16日
  • 人間に向いてない

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    もしも息子が虫になったとしたら、愛情を注ぎ続けられるのだろうか。
    この小説では虫に限らず、犬や植物、魚などにも変身する。
    しかし単なる変身ではなく、どれもグロテスクな外見になってしまう。
    その姿を受け入れられず殺してしまう親もいれば、主人公のようにこれまでの関係性を見つめ直し、親子関係を立て直そうとする人もいる。
    コミュニケーションが取れずに外見も受け入れられないとなれば、拒絶してしまう家族の気持ちも正直わかってしまう。

    子どもは親の所有物のように扱われ、それが優一にとっては苦痛だった。
    過干渉はよくないが、子どもの幸せを思うからこそ、親はつい口を出してしまうもの。
    親と子の在り方を見つめ直

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    2026年02月14日
  • だから捨ててと言ったのに

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    いろんな作家さんが集まった短編集。始まりはみんな同じ文章からなのに十人十色で、作家さんの人数分だけ、想像できないような物語が広がって楽しい。まだ手にとった事のない作家さんの作風も知れるし、これからもっと読書の幅が広がりそう^-^私のお気に入りは『パルス、またたき、脳挫傷』『母の箪笥』『海に還る』『切れたミサンガ』『探偵ですから』

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    2026年02月04日
  • 人間に向いてない

    購入済み

    日常では味わえない感情

    引きこもりの息子が異形と化した母のお話。
    登場人物それぞれの主張により色んな角度から感情を揺さぶられます。
    普段は使わない感情の筋肉を使って筋肉痛になるような、そんな作品でした。

    #ドロドロ #怖い #ダーク

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    2026年01月29日
  • それはそれはよく燃えた

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    全ての作品が「それはそれはよく燃えた。」という1文から始まる。
    25名の作家からなるアンソロジー。

    その中でも
    市塔 承さん(2025年のメフィスト賞受賞、まだ作品は未発売)を知れただけでも、この本を買う価値があったと思う。

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    2026年01月26日