黒澤いづみのレビュー一覧
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ネタバレ母親の傲慢さに腹が立ちながら読んでいた。そして子供は親を選べず、小さい頃の環境により身についてしまった感性からの脱却は極めて困難であるというやりきれなさ。それでも親を悪く思う自身への罪悪感との戦い。あまりの逃げられなさに読者としても追い込まれた。母親の一筋の「息子を守るのは親の役目」という思いでぎりぎり持ち堪えたことや、息子にとっては殺したいと思うほど積まれた母への怒りが一筋の「諦めずに救ってくれた」で間一髪殺さなかったことから、人と人とは僅かな線でもいい方向へと転がれる可能性を持つことのできる、それを信じることのできる優しい生き物だと感じた。だからこそ愛はその人にとっての愛であり、自分にとっ
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ネタバレ 購入済み
どの視点で見るか
この物語は主に異形になった子供を持つ親の視点で進みます。その中で子供については親の視点でしか基本語られません。
つまり子供の心境などは物語後半まで読者である私たちの想像の中にしかありません。
私は現在学生ということもあり、母親視点で物語を追いながらも子供たちがどうしてそのようになってしまったのか、というのをかなり考える読み方をしました。
異形になった子供達も簡単に言えば私たちが家族や友人との関係で感じる苦しみを深くしたものを経験した人達と言えます。だからこそ少しの共感が子供の心境を考えることに繋がりました。例えば主人公の息子が高校に行けなくなった時、母親が何があったかを多く語れなかったのはきっ -
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タイトル『それはそれはよく燃えた』の1文から始まるショートショート集。
ネットの炎上、恋心、火事など、こんなものまで「燃える」のかと思える作家25人の25作を1冊の本で読めるのはとても贅沢。
でも後味は25作25様で、ほっこり甘いものもあれば苦々しいもの、ざらっと心地悪いものなど本当にさまざま。
クイズノックのファンなので河村拓哉さん目当てでこのシリーズを読み始めたが、矢樹純さん、三津田信三さんなど、このシリーズは毎回新しい作家さんと出会えて、読書の幅が広がって嬉しい
私は総じてホラーが好きなので、今回の『それはそれはよく燃えた』はぞくっとする話が多くて、とても好み。不穏で悲しくて残酷 -
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25編のショートショート集で、ちょっとした時間にも読み進める事ができて楽しかったです。
全て『だから捨ててと言ったのに』の一言から始まり、そのあとは作者さんによって推理物になったり、ホラーになったり、感動物になったりと、ショートショート集なのにとても読みごたえがありました。
知っている作家さんの作品には作家さんらしさが出ていて楽しめました。初めての作家さんの作品もあったので好みの作風の作家さんの他の話も読んでみたくなりました。
このショートショート集をきっかけに読書の幅が広がりそうです。
今回は第四弾目とのことで、前作も読んでみたくなりました。 -
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積読チャンネルで紹介されていて手に取った一冊です。
ショートショート集なので、少しずつ細切れに読めるのがよかったです。どの作品もそれぞれ面白かったのですが、なかでも米澤穂信さんの「燃えろ恋心」が圧倒的に好きでした。
リズムもテンポもよく、一気に駆け抜けていくように読めて、最後のオチまできれいに決まっています。これはできれば、内容を何も知らずに読んでほしい作品です。
特によかったのが、青春時代の「大人は自分たちのことをわかってくれない」「なんとなくこちらの味方ではない」という感覚の描き方でした。
ラブレターを買ってから、実際に書くまでの過程もいいです。誰かに恋をしているというより、恋をし -
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ネタバレカフカの「変身」を彷彿とさせる設定
その先までを書き切った作品
「人間(しかもニート)が異形になる」という突飛な発想にみえて、読んでいたら
「もしかしたら、あの病気のオマージュ?」「もしかしたら、あれのメタファー?」など人によって様々なことを連想させるくらい、ちょっと普遍的なテーマ
…な気がする
美晴の息子への愛を感じられたシーンは、ジンときた
美晴にどうしても感情移入しちゃうせいで、夫や義母にはムカムカする
いや〜あの虫タイプだと、拒否反応も分からんでもないけど…
でも、終章の息子の引きこもりになってしまうまでの過程も、「え、美晴、そんなんやったんかい…」とちょっと引いてしまうし、それで -
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ネタバレおぞましいのに、読み続けずにいられない。強烈に引き込まれる物語。
美晴は会社員の夫とひきこもりの息子と暮らす主婦。ある日、彼女は息子の部屋で虫に似た姿のおぞましい『異形』を見つけてしまう。小型犬ほどの大きさの不快な生物は、息子・優一の変異したものに違いなかった。なぜなら、その頃、世間では『異形性変異症候群』という不可解な現象が広がっていたのだから。社会から隔絶された状態で暮らすニートや引きこもりの若年層だけがかかるその病気に、親たちはさまざまな反応を見せる。美晴は同じ病気の子供を抱えた親たちの会を見つけ、そこに参加する。
まず、子供たちが変異する異形の姿が何種類ものバリエーションがあり、読