吉田篤弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
完全にタイトルと装丁に惹かれ手放せず購入した本!
勿論この本の存在も「吉田篤弘さん」も知っていてなんとなく頭の片隅にありながらやっと手にした本でもある。
だいぶ以前「つむじ風食堂の夜」や「それからはスープのことばかり考えて暮らした」を読み、ものすごく個性的な世界観を書く作家さんだなぁと思った記憶がある。
本書も違わず独特の世界観!読みながらも理解できているのかいないのか自分でもよく分からず…でもこれは細かく理解するものではなく五感で感じる本だ!と勝手に解釈してひとつひとつのお話の世界観を楽しんだ。
癒される…というより珈琲とお菓子を食べながら読んで微睡む本!という感覚を持った。
で、あとがきを読み…あっ、寝る前に読む本だったのか…と^^;
生きていくためになくてはならないものではないけれど日常を繰り返していくためになくてはならないもの…自分にとって「本」はまさにそれです!いや、自分が生きていくためにはなくてはならないものかもしれないなぁ
また吉田さんの他の本も読んでみよう!と読書の世界を広げてくれた一冊。 -
Posted by ブクログ
(01)短編集。一部分星新一風味もちょっとあり。
(02)クラフト・エヴィング商會の瀟洒なイラストがある。
(03)内容は…リリパット王国再建を目指す者とガリヴァー映画を撮りたい者、なんでも解決する男、手のふるえるギャルソン、シャンパンの泡たちの浮かんでははじけるつぶやき、五線紙ノートに自分を書く高校生、女房という名の男と鰻食う道中、トースターとの会話、エセ洋館に飾られていた絵からエセ王子が出てきた、あとがきのような作品。
■簡単なメモ
人は波打ちぎわの地図を描けない(p.11)
毎日が未来のためにあるのよ。(p.18)
その一瞬のニヤリがこの仕事の醍醐味である。(p.52)
手がふるえておめでとう、よ(p.70)
空気が自ら音楽を奏でてもいいのに。(p.95)
僕の中には僕が五人いるからで(p.117) -
Posted by ブクログ
誰もが皆どこかで触れてきた物語。取り上げられているのは「不思議の国のアリス」「ガリヴァー旅行記」「星の王子さま」「モモ」の4作。その物語のすぐ側に、密やかに在るだろうささやかな世界。著者が舞台袖と名付けているそのアナザーストーリーと、それぞれの物語に対する著書の視点に立った解釈。
実のところ、私が確実に読んだと言えるのはモモだけ。星の王子さまはぼんやり読んだつもりでいたが、実は読んでいないのかもしれない。
この本のタイトルである「エデンの裏庭」は、とある本を巡るファンタジー。著者の過去作の作中作で、未完だったものを完成させたのだそう。チョコレートの代わりに受け取った種はどう育つのだろう。ひとつかみの本当のこととは?
しっとりつややか、一口サイズの羊羹のような本だった。