吉田篤弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
4人の会話が面白くて楽しくて、ほかの作品でもまたこの4人でやってほしいです!
作家さんならではの、「この先はこう進むのでは?」「いや、まだこれだけページがあるから私ならこういう展開にしますね」などの予想を聞けたのも面白かったです。
それだけでなく、みなさん結構ふざけていて「名前が覚えられない!」とあだ名をつけたりツッコミを入れたりしながら話しているのがすごく良かったです。
作家さんたちの対談というと、もっと堅苦しいものを想像していたけど、そんなことはなくて友達同士で本についてあれこれ話しているような楽しさがありました。
「罪と罰」はハードルが高い作品というイメージがあって今まで読もうと思 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前半がエッセイ、後半が小説という、最高に贅沢な構成の一冊!
全体的に静かで優しく、でも哲学的な深みがあり、吉田さんらしい魅力がぎゅっと詰まった作品だった。
特に、「舞台袖」という言葉の使い方。
光の当たるメインステージの物語の傍らでは、常に人知れず別の物語が広がっている。それを想像することで、物語は永遠に終わらない、という考え方がとても素敵だった。
この視点は小説だけでなく、芸術や人の人生そのものにも当てはまるなぁとも感じた。
好きな作家のエッセイを読むと、その人の考え方に触れて自分の感性が豊かになる。
そんなことを改めて実感させてくれた、何度も読み返したくなる大切な一冊に出会えました。 -
Posted by ブクログ
過去の自分を認識して受け止めて、前に進めさせてくれる物語。
吉田篤弘さんの本は2冊目。電球交換士で心を奪われ、他のも読んでみたくなった。
結果、ものすごく良かった!個人的に良い本というのは情景や人物が勝手に思い浮かぶ本。頭の中で映像のように動き、その成行きに目を奪われる。
そして読み終わったあとに少し現実の世界がどこか変わったような感覚になる。
まさにそんな印象を受けた本だった。
あとがきに書いてあったが、実は本書は3部作のうちラストらしい。これだけで十分面白かったのに…!
これは他の2冊も読まなければ。
はぁ。久しぶりにいい読書をした。 -
Posted by ブクログ
どの短編も時間は、ほぼ午前一時の出来事。
深夜に起きる出来事は、いつもの吉田篤弘さんの世界だなと思い、楽しみながらの読書でした。
タクシー会社〈ブラックバード〉の松井が乗せたミツキの探し物から、どんどん人が繋がっていきました。
読者の私が好きなのは、古道具屋〈イバラギ〉の店主。品物の名前の付け方で、物の見方が変わるというのが面白かったです。
あとがきによると、連作短編のようでいて、実は吉田さんの頭のなかにある10冊の本が交差点のように交わったもの、だそうです。読めば読むほど全体が繋がってきて、最後にはいい方向に皆が向かっている感じがしてきました。
日常から離れて、この本の世界に入り込む