吉田篤弘のレビュー一覧
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伊坂幸太郎さんの呼びかけで集まった8作家による競作企画〈螺旋プロジェクト〉の作品の一つで、伊坂さんのシーソーモンスターとの伏線もたくさん出てきてわくわく。あと6作品も読みたい!螺旋プロジェクト第2弾始動とあるので、その前に読み切りたいです。
睡眠ビジネスとか盛んな今、本当に不眠症の原因となる〈面白い本〉が焼かれる時代が来たら…おそろしい。言葉狩り!こわい!
争いはなぜ起こるのか、〈ひとつになりたいふたつ〉はなぜ壁を作るのか…ネタバレになるのでこれ以上は語れないけれど、8作家の作品読み終えたら、再読したい作品です。
伊坂さんのパスカのように、吉田さんもSFらしく未来のありそうな横文字の固有名詞 -
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だいぶ前に買って、眠る前に本棚から取り出しては1日1話、また戻して、ときには何週間も間をあけて…のんびり読みました。
何ヶ月もかけて、しかも読んだあとはそのままおやすみ。最後のページにたどり着いた今、正直さいしょの方が思い出せません笑 いつか、おもむろに2周目に入ろうと思います。
ひとつひとつの穏やかでちょっと不思議な世界は健在。俳優、劇団、楽団、音楽家、そしてサーカス。つくる、演じる人たちのお話が多かったなあ…という印象。
レビュー用に慌てて読み直すものでもないと思うので、思い出せる範疇でいうと、百貨店の地球儀屋さんのお話、あと、音楽家と賢者が仲良くなるお話、椅子のお話…が好きでした。 -
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ドストエフスキー「罪と罰」を読まずに4人の作家が読書会を開き内容を推測し合う話
4人の作家たちがヒントを手掛かりに自由に推測、思ったままを言い合うのがこの本の面白さ
ほんの少しの話の断片のヒントから作家流に「わたしならこういう筋書き、こういう流れにする」とか想像力が半端なく広がる
いったいどんな物語なのか
期待に胸を膨らませ、夢中になって「ああでもない、こうでもない」と語り合う
そして読んだあとにまた集まって
読後座談会
私は読んだあとにこの本を手にしたが、作家たちの当たらずとも遠くなく、話が横道にそれることもしばしばあるにもかかわらず、ちょっとのヒントで軌道修正してくる様子に感嘆し -
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短編同士に繋がりはありつつ、絶妙な距離感が保たれている。この方の小説の特徴であり、好きなところ。
実は世間は狭く、色んな人とつながっている。ただ、つながったとて、それに気付くかは別の話。また、会いたい意思と、会うという行為も、別の話。文中にもあったこれらのことが、短編の繋がり方に表されていると思う。
繋がって「知り合う」こともあれば、繋がっても「その場限り」なこともある。「知り合う」ためには偶然の力と、自分で縁をたぐり寄せる力、どちらも必要なんだなと思った。あと、思いがけない縁は、結局人を介してやってくる。
「世間における居場所」という視点で見ると、マイノリティ的な側面がある深夜が舞台が -
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月とコーヒーが必ず出てくる24の短編集。
シリーズ第2弾。デミタス。いい。
1話1話、とても短い。
「それから?」と続きが気になる終わり方だったりと、まさに小さな一杯。まさにデミタス。いい。
でも、物足りないのではなく、「余白」なのです。「余韻」と言ってもいいかもしれません。
読後、ぼぉ〜っとしたくなる。
そして、著者の作品はセリフがよいのです。
引用をひとつ
「世界をよく見て、何かを見つけたりすることは、とてもいいことだと思う。でもね、本当にうれしいのは、気づくってことなんだよ。だって、『見つけた』ものは自分の外にあるけれど、『気づいた』ものは自分の中にあるってことだろう?」彼はまた、 -
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「明日、世界が終わるとしたら」
美々と直人の微妙な関係。伯母いわく臆病すぎる性格の美々と、猪突猛進な直人のほんの少しの生きづらさ。わかるなぁ。何もかもが上手く行ってないわけじゃないんだけど、思い描いていた未来とズレていって息がしづらい感じ。
学生時代によく行った中華料理店に大人になってからは年に一回行くか行かないか…くらいになって
コロナ禍で閉店してしまったあの時を思い出しました。
もっと行っておけば良かったな、なんて。
他に思い入れのあるお店がなかったから、まだ若い皆さんは学生時代にもっと思い出を作っておこうね。もう大人な皆さんは行きつけだったお店大事にしてね。
前向きになれる作品でした。