吉田篤弘のレビュー一覧

  • 月とコーヒー デミタス

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    寝る前に1話ずつ読んでいた。静かで落ち着いた話。名前のない仔犬、1125が温かい気持ちになれて良かった。

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    2026年05月30日
  • エデンの裏庭

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    ネタバレ

    舞台袖からの4つのレポートパートと、表題作
    時代が変わり、情報が秒速で刷新されても、変わらないものがある
    いや、姿かたちは変わってしまって見えないだけで、探さなくても、いつもそこにある

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    2026年05月27日
  • 月とコーヒー

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    「月とコーヒー」の3作目を先日読んだけれど、もうちょっと読んでみたくなったので1作目から読むことにした。はたして、3作目よりこの1作目の方が好みのお話が多かった!
    優しくて静かに、たんたんと進んでいくところは変わらないが、こちらのほうが食べ物がより際立っているというか、すごく美味しそうに感じる。どれも簡単に作れるような素朴で飾らない食べ物ばかりなんだけど、なんとも食欲をそそる…。
    どの話もお話が盛り上がりそうなところでぷつっと終わってしまうので物足りなく感じるのだが、だんだんとこれがくせになってきて、心地よくなるのが不思議。
    猿たちがバナナについて語り合う「バナナ会議」、オルゴール修理人と直らないオルゴールの話「鳴らないオルゴール」、熊の父親を名乗る男が営む旗屋に焼売屋が旗を依頼する「熊の父親」、不思議なたまごケーキが受け継がれていく話「二階の虎の絵」あたりが特にお気に入り。

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    2026年05月21日
  • 月とコーヒー デミタス

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    読み慣れたのもあってかこちらの方が楽しめた。
    特に「1125」が、偶然亡母の誕生日というのも相まって沁みた。
    「駄目なロボットのオーケストラ」「名前のない仔犬」も好き。

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    2026年05月19日
  • 月とコーヒー

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    寝る前に少しずつ読みたくなる短編集。

    特に、青いインクのお話が素敵だった。
    所々に続編が出てきて、続きが気になる。

    想像力を働かせて、世界観をイメージしたり、続きを考えたり、余韻に浸ったり…

    心が落ち着く、素敵な本でした。

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    2026年05月18日
  • 月とコーヒー

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    あれ、これで終わり?という話ばかりで物足りなく感じた。あとがきに記載されていたが、その先を考えながら寝て欲しいそう。ほっこりの一歩手前みたいな所で終わることが多くもどかしく感じた。

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    2026年05月16日
  • エデンの裏庭

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    どれも知っているお話だけど、ガリヴァー旅行記は小学生の時に読んだきりだから細かいことをあまり覚えてない。また読んでみたいかな。
    やはり「星の王子さま」は思い入れが大きいから関連した話も楽しんで読める。最後の話も空想めいた現実っぽくて良い雰囲気でした。お話の最後を知ることはできたのか…。

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    2026年04月26日
  • 中庭のオレンジ

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    吉田篤弘さんの作品は、どれも夜に小さな灯りを灯しながら読みたくなる不思議なお話ばかり。
    今回も短編集で、たくさんの短編が静かに並んでいた。
    どの話が特に印象的だったというより、寝る前に布団の中で大切な人と他愛ない会話をしているような……
    ウトウトしながら夢と現実の狭間に浮かんでいるような、気持ちよくて暖かくて、凪のように心を鎮めてくれる浮遊感が心地よかった。
    そんな優しくて穏やかな一冊でした。

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    2026年04月14日
  • それでも世界は回っている 1

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    小さな日常やささやかな出来事が、じんわりと心に染みてくる。

    うまくいかないことや、ちょっとした寂しさも、
    それでもいいんだよとやさしく受け止めてくれるような物語だった。

    登場人物たちもどこか不器用で、でもちゃんと前に進んでいて、
    その姿に少し救われる。

    大きく何かが変わるわけじゃないのに、
    読んだあと、自分の見ている世界がほんの少しやわらかくなる感じ。

    タイトルの通り、それでも世界は回っていると思える一冊。

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    2026年04月12日
  • 屋根裏のチェリー

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    ガケ上の古いアパートの屋根裏で暮らす元オーボエ奏者のサユリと、サユリの空想上の友人チェリーとのやり取りを中心に進む静かな物語。
    イマジナリーフレンドのチェリーが唯一の友達で、人見知りで人付き合いは最小限のサユリが実はレモンソーダを愛飲しハンバーガーやカツを好んで食べる食いしん坊キャラという意外性。彼女が胸の内に秘めた音楽への思いと、解散してしまったオーケストラへの思い。 
    前作の『流星シネマ』と同じシーンがサユリの視点でも描かれており、視点が変わることで前とは違った見え方になる。
    内に籠もりがちなサユリが、前作の主人公 太郎や街の人と知り合い、交流を重ねていくのと同時に仕舞い込んでいた音楽への気持ちを取り戻していく姿がとても良い。
    新たな門出を祝う音は、はじまりのラの音だ。

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    2026年04月03日
  • エデンの裏庭

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    それぞれの物語を念頭に置いた小説、外電的なものや前日譚がありそうだなと思った。また、題材に使った本自体の説明と言うか解釈も私に新しい視点をくれた。なかなかに興味を惹く一冊。

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    2026年03月29日
  • エデンの裏庭

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     本書は、前半の「物語の舞台袖」と後半の「エデンの裏庭」の2部構成になっています。
     誰もが知る4つの名作物語に対して、創作(妄想)と書評(注釈や解説)を記した前半。後半は前半の試みを経ての小説という内容です。

     前半を簡単に言うと、作家が名作児童文学をどう読んできたか、でしょうか。薄暗くひっそりと誰も注目しない舞台袖…いかにも吉田さんらしい着眼点です。そこに想いを馳せて想像するんですね。
     繰り返し読んでも新たな発見があり、舞台袖の空想はどこまでも広がります。物語の一場面を取り上げ、創作と書評がセットになり吉田ワールドを醸し出しています。

     4つの舞台袖の共通テーマは"時の流れ"でしょうか? 児童文学はとても奥深く、大人になって再読つまりは時間が経過すると、物語の語られていない余白の捉え方は変わるのですね。吉田さんのこれら名作への愛情が感じられます。

     時の流れに左右されないもの、時の流れで新たな価値がつくもの…、やはり物語の面白さはその辺にあるのでしょう。余白の成せる故かもしれません。
     物語はどんどん連なり、余白はどこまでも続きます。再読でも初読でも、名作の味わい方を教えられた感覚です。

     後半の小説「エデンの裏庭」は、かつての未刊作品の幻のタイトルとのこと。時を遡って場所につながる物語の構成は、前半の舞台袖と見事に呼応しており、響き合う形になっていて味わい深いです。

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    2026年03月27日
  • おやすみ、東京

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    東京に住んでいるのもあって、タイトルに惹かれて読んだ一冊。
    タイトルにぴったりで、夜のベッドでゆっくり読むのにちょうど良かった。
    連作短編集で、実は全て同じ東京の夜、一つの小さな食堂を介して登場人物たちの物語が静かに繋がっていく仕掛けが素敵。
    登場人物が多いので、最初は誰が誰だか忘れて何度も前の方に戻ったりしたけど、それもこの作品の楽しみ方の一つなんだと思う。何周か読み返しながら味わう作品。

    文体がとても読みやすく、すっと心に馴染む。
    何か特別な事件が起きるわけではないのに、人々のささやかな日常がとても羨ましくて尊く感じられ、読んでいる間ずっとほっこりした気持ちになった。
    東京の夜にぴったりな、優しくて温かい一冊。

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    2026年03月26日
  • 『罪と罰』を読まない

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    ネタバレ

    しをんさんに惹かれて購入。私は『罪と罰』を読んだことがなく、前半の予想妄想の連続に読み方が迷子になりましたが、真ん中辺りから『罪と罰』のストーリーが気になって一気に読みました。後半はあらすじ付きで答え合わせもできてすっきり。メインが予想妄想だと分かりつつも、ドスコさんが故人だからか、めっちゃくちゃ好き勝手言う答え合わせがとても楽しかったです。本の感想のまとめ本は好きですが、ここまで言いたい放題しない(できない)もんなぁ。読まないシリーズ、他本でもやってくれたら買っちゃうんですが、でませんかね。

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    2026年03月17日
  • 流星シネマ

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    200年前に川に鯨が迷い込んだと言い伝えられる町で流星新聞を編集・発行している太郎と、町に住む様々な職業に就くユニークな住人たちとのあたたかな交流を描く連作短編⸺と思いきや過去のとある事件による仄暗い影があったり、それぞれの住人の抱える悩みや秘め事があったりと、どこか不思議で詩的なおとぎ話のようなストーリー。
    最終話でこれまでの話がきれいに繋がって、これまたきれいな大団円。ピアノの静かで優しい音色が聞こえるようなあたたかい締め括りにしみじみと湧き上がるような静かな興奮を覚えた。
    既に本棚に続編がスタンバイしているので、そちらも近々読む予定。

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    2026年03月14日
  • 月とコーヒー デミタス

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    副題として添えられた、フランス語のdemi tasteの通り「もう少し読みたい」と思うような作品の集まりであっという間に読み切った。
    初めの方は「えっここでおしまい?」って驚くこともあったけど気づいたら読み進めてしまっていて、そして最後に一つのお話に集約されてくる感じがたまらなかった。
    一つ一つのお話は短くてメッセージ性も薄いように思えて実はいろんな解釈ができちゃうところがまた想像が膨らんで良いなぁって思った。
    うん、どの話も好き。

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    2026年02月25日
  • 月とコーヒー デミタス

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    「自分のことになると、ひとつも答えが分からないんだ」

    demi tasseって言うだけあって
    もう少し読みたいって気持ちで終われる心地良さ
    まさに手のひらにちょうどおさまるカップそのもの

    私の好きなお話は「1125」

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    2026年02月08日
  • 月とコーヒー デミタス

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    続編。
    ちょっと気になってしまうようなコーヒーを織り混ぜた話がたくさん有る。
    不思議な気分になる。
    ファンタジーのような…
    夜にふんわり読むといい感じですね。

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    2026年02月01日
  • それでも世界は回っている 1

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    物語のような詩のような。
    登場人物のことばが印象的。付箋を貼りながら読みたくなる。登場人物誰か1人は、価値観共通な人出てくるような本

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    2026年01月25日
  • それでも世界は回っている 3

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    歌詞の長い歌とか、真っ赤なリンゴとか、〈六番目のブルー〉との関係が曖昧なものが物語を通して登場してきたが、
    最後の45話に来て〈六番目のブルー〉と共にそれらの意味が明かされる。

    それでも世界は回っている「世界」についても語られていて、最後の45話が秀逸だった。
    この3部作はそれぞれ15話から成るが、便宜上45話に分けているだけで長編の物語になっている。
    わざわざ1,2,3とタイトルに番号を付けているのは、この順に読んで欲しいということです。
    そして、時間を空けずに一気に読むのがいいと思います。

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    2026年01月07日