吉田篤弘のレビュー一覧

  • 奇妙な星のおかしな街で

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    吉田篤弘さんのエッセイ。
    想像力の方向がチャーミングで素敵だなと思った。「月とコーヒー」のような素朴で可愛らしい世界観の物語はこの想像力から生まれたんだなーと納得。

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    2024年05月08日
  • それでも世界は回っている 3

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    幻のインク〈六番目のブルー〉を求めてオリオと叔父さんと(ココノツ)の旅は続く。

    林檎の赤とインクの青。
    ねじりドーナツと迷路。
    ハルカとカナタ。
    電球交換士。
    終列車。

    ひとつひとつ心に残る。

    いつまでも旅を続けてほしいと願う。

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    2024年05月04日
  • それでも世界は回っている 3

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    ネタバレ

    『それでも世界は回っている』完結編。
    1、2を読み終えた時点で危惧していたことが発生。
    これまでの内容をほぼ忘れている。。。
    というか2の終わりをあまり覚えていない中で、思いっきり前作場面の続きから始まるので「何だっけ?」感が凄まじい。

    それでも次第に思い出す登場人物やストーリー。
    あぁ、そんなこともあってここまで来たんだった。

    ただ1、2に比べてクライマックスに近いということもあり、この旅物語の意義をまとめようということなのか、新たな場面に出くわすよりも、これまでの場面を振り返りながらの抽象的、哲学的な解釈談義が多く、やっぱり出来ることなら1~3を一気に読みとおすのがいいのだろうなと思う

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    2024年05月03日
  • それでも世界は回っている 3

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    『月とコーヒー』に連なるインク三部作もついに完結編。

    ジャン叔父さんと一緒に〈六番目のブルー〉のインクを探す旅に出ていたオリオだけれど、遂に〈六番目のブルー〉のインクの謎が解き明かされました。ネタバレになってしまうので書きませんが、新しい色が生まれるにはそれが必要だったのか!吉田さんのファンタジーな世界観に圧倒されました。

    ブルーと対照的な真っ赤なリンゴも登場したけど読み終えて表紙を見たら、表紙のリンゴは私が頭の中で思い描いていた真っ赤ではなかった(笑)〈六番目のブルー〉のインクは思い描いている色と同じかな。

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    2024年04月27日
  • それでも世界は回っている 3

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    それでも世界は回っている・第三巻

    『月とコーヒー』に収録されている短編から派生した〈インク三部作〉の完結篇となっております。

    亡くなった師匠・ベルダさんの愛用していたインク〈六番目のブルー〉を探し求めて旅を続ける少年・オリオとジャン叔父さん。
    とある奇妙な唄の歌詞の中に、“インクの秘密”が隠されているようなのですが・・。

    まるで夢の中にいるような、浮世離れした雰囲気のこの物語も本作で完結でございます。
    夢の内容って、すぐに忘れてしまうのと同じ感覚で(?)、前巻までの内容をあまり覚えていなかった私なのですが(汗)、読んでいくうちにこのちょっと不思議で心地よい世界にスルっと浸されていきました

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    2024年04月15日
  • 台所のラジオ

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    大きなことはなにも起きない。ここから物語が動いていく…というところで結びがくる吉田篤弘さんのこの感じが、とても心地いい。

    よく「滋味深い作家」と紹介されることが多いように感じますが、本当にそのとおりだなぁと思います。

    休日、起きてひととおり家の中のことを済ませた10時過ぎごろに吉田さんの本を読んで二度寝したい。
    夕暮れどき、コーヒーなどで一息つきながら吉田さんの本を読んで夜ごはんの支度をしたい。

    なにも起きないから、なんでもない日常に本当によく馴染む。
    ちょうどよく寄り添い癒してくれる、そんな作家さんと作品です。

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    2024年04月09日
  • 天使も怪物も眠る夜

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    RASEN PROJECTの未来編
    吉田篤弘さん初めて読んだけど文体好きダァ!
    他の作品読むのが楽しみだ!

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    2024年04月07日
  • 『罪と罰』を読まない

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    「罪と罰」を読んだ後に読んだ。
    4人の推理が面白い。既読者として、この座談会に参加したかった‼︎ 笑
    すでに「罪と罰」を読んだ人にも、まだ読んでないひとにもオススメ。

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    2024年03月03日
  • 『罪と罰』を読まない

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    罪と罰を読みたい、と思っているが中々手をつけられない人に読んでほしい。
    この本は罪と罰を読んだことがない4人でその内容を推理するという前半と、読んだあとの感想会の後半で構成されているのだが、前半の推理会が面白い。自分も一緒になって推理しているような気分になれるし、また作家ならではの推理があって成程と思える。それぞれの作家が何を考えて物語を書いているのかが垣間見えて楽しい。
    読まないまま後半に入るのもありだと思うが、是非罪と罰を読んでから感想会に加わるのがいい。本の感想を共有することはリアルタイムでなくとも楽しいのだ。

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    2024年02月17日
  • おやすみ、東京

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    午前1時の東京が舞台だけれど、現実世界からはちょっと距離があるところのように感じられた。不思議。
    もっとずっと先って思うこと、たくさんあるよなあ。思わぬところで人と繋がっていたりすること、あるよな。心がざわざわした時や眠れない夜に読み返したい。

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    2024年02月14日
  • 台所のラジオ

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    決して主役ではない。台所のラジオは静かに語りかける。
    女性と男性が交互に主役になり、そしてその人たちがどうもとてもユニークなのです。
    それがまたとてもいい味を出していて、出てくる料理もおいしそうで、最後まで楽しく読みました。

    この空気、とても良かったです。

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    2024年02月07日
  • おやすみ、東京

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    痺れるほどの面白さがあって一気読みするような本ではないし、個性のある文体でもないし、強くのめりこむわけでもない。
    だけど余韻の長さがそれらのどの作品よりも長い。

    ふわふわ宙に浮いているような感覚で、やさしいひとが作るあたたかなものに寄りかかりながら、ゆる〜く、読みました。

    吉田篤弘さん。
    滋味深い味わいのある作家さんなのでしょうか、、

    夜の定食屋で読んだり、あの街の2階にある喫茶店で読んだりしたらもっと似合うだろうなあ。

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    2024年01月24日
  • おやすみ、東京

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    久しぶりに この独特な世界に連れ込まれた感
    なんだろう いつもふわふわした 地に足がついてないような感覚
    それでいてなんか心地いい ちょっと幸せな気分

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    2024年01月09日
  • おやすみ、東京

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    長篇小説?連作短篇?
    著者は「連作短篇の交差点」と言う。
    午前1時、月に照らされた真夜中の東京でそれぞれの物語が始まる。
    そして様々な人が複雑に絡み合う。
    ああそうなるか。それどういうこと?
    色々考えながらもう一度読み返したくなる。

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    2024年01月01日
  • それでも世界は回っている 1

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    幻のインク〈六番目のブルー〉を求め旅に出るオリオと叔父さん。
    奇妙な出会いや発見が続く。
    挿絵が微笑ましい。

    「世界を回しているのは、さみしさ。」
    「毎日の繰り返しを選ぶ。他は何もいらない。」
    「人と物を分類する必要はない。」

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    2024年01月01日
  • それでも世界は回っている 2

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    オリオと叔父さんと(ココノツ)の旅は続く。
    人が物に入る。
    人の中に人がいる。
    人が3段階の大きさに変わる。
    不思議で魅力的な世界にいつまでも浸りたくなる。
    オイスター・シチューが頭から離れない。
    「いつのまにか」の解釈が印象的。

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    2024年01月01日
  • 屋根裏のチェリー

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    前作が気に入り、こちらも購入。流星新聞のアナザーストーリーという形の物語という事で、前作と触れ合ったり、ほんのり存在を感じたりする距離感がとても好きでした。続編が出てるそうなので、読んでみたいと思います。

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    2023年12月24日
  • 『罪と罰』を読まない

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    声を出して笑いました。ドストとかラスコとか 、そもそも読んでいないのに読書会って?! 4人の推理や想像力が楽しかったです。漫画でザックリと済ませていましたが 自分でも突っ込みながら読んでみたくなりました。

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    2023年11月27日
  • 流星シネマ

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    詩のような一節がたくさんあって、文章が美しい作品でした。登場人物たちの性格や心境を書きすぎず、読者が想像する余地を残してもらえているようにも感じます。ゆったり進んでいた物語が、終盤にかけて大きく動き出し、エンタメ的な楽しみも味わえます。

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    2023年11月19日
  • おやすみ、東京

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    久しぶりに吉田作品へと帰ってきた。
    クラフトエヴィング商會の装丁も大好き。
    目次から楽しめる。
    (途中にキーパッドの数字並びがあるのは何故なんだろう…)
    表紙を眺め、開き、目次を捲り、本編に入る頃にはもう、読者は深夜の気分になっているから不思議だ。
    目次のあちこちに居るカラスも、作品内に登場する。(こちらはちょっぴり怖い)

    やっぱり吉田ワールドに登場するネーミングが好きだ。
    "調達屋"であるミツキや、松井のタクシー"ブラックバード"、片時町にある"食堂よつかど"…。
    (そうか、ブラックバードの松井さんを呼ぶ時に電話をかける。だから目

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    2023年11月12日