吉田篤弘のレビュー一覧

  • おやすみ、東京

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    短編なのに長編。
    読み終わると、登場する全ての人の生きる営みが、一気に蘇ってくる。
    再読するたびに、友人が元気で過ごしているという便りをもらうような感覚が生まれそう。


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    2024年09月04日
  • 鯨オーケストラ

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    さて、3部作の最後の主人公は、川に流されて子どものときに亡くなったアキヤマくんならぬ、曽我さんである。

    三部作の第1作『流星シネマ』は「すべてのことは死に向かっている」で始まるのだけど、この第3作の最後では、サユリさんと曽我さんが合奏を始めるシーンで終わる。クラシックのサユリさんと、ジャズの曽我さんという「まったく違う道を歩いてきた二人だからこそ、そんな二人が音を合わせることで、わたしたちがまだ知らない、あたらしい音楽を作り出せるような気がするんです」。
    そして、「真っ白な空間に、はじまりの合図の『ラ』の響きが鳴り渡った。」という希望に満ちた文章で幕を閉じるのだ。
    まったく異なる人間が結婚し

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    2024年08月18日
  • 天使も怪物も眠る夜

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    螺旋プロで小生初、吉田篤弘さん。未来の話ですが、ストーリもよく練られて、前向きかつ軽快で虜になりました。現代版の星新一さんのような印象です。他の著作にもトライしたいです。

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    2024年08月12日
  • 鯨オーケストラ

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    一度行ってみたいと思わせてくれる町で、偶然か必然なのか不思議なことが重なって…
    新しいことを始めてみようかな~

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    2024年08月05日
  • それでも世界は回っている 1

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    吉田篤弘さんの作品を読むと何故か『デジタルデトックス』をしたくなる。ラジオが聞きたくなる。
    現実世界とは違う世界がとても心地良い。

    六番目のブルー、どんな色なんだろう。

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    2024年08月04日
  • 鯨オーケストラ

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    ネタバレ

    多々さんの言葉で、
    感動することに「戸惑いを覚える」
    「だって、むやみに心を動かされたくないときだってあるでしょう?」

    に、まさにそれだと思いました。
    感動作と銘打つ作品に少し身構えでしまう私は捻くれているのだろうか?そんなに心を揺さぶられたいものだろうか?それはそんなに絶賛されるものだろうか?思っていましたが、まさか私の心に共鳴するような言葉がでてくるなんて思わなくて虚をつかれました。

    多々さんの言葉を借りると、むやみに「感電」しなくて良いのがこの方の本で、だから毛布に包まれるような安心感で手にとってしまうのだなと得心がいきました。
    ああ、だから心地いいんだな。

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    2024年07月31日
  • 天使も怪物も眠る夜

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    昔途中まで読んだ小説BOCの吉田さんの作品
    個人的には1984年味が少しあったりで面白かった
    羽深と田所がすき、あの掴みどころのない感じが
    ちなみに間違えて2冊買ってしまったのはここだけの話

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    2024年07月22日
  • おやすみ、東京

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    なんてお洒落な。みんなが眠りにつく深夜の街。静かな夜の街に、それぞれの人生のストーリー。その小さなストーリーが交差点のように、交じり合って、重なり合って、すれ違って。それぞれのささやかな出会いを、夜空の星になって、上から静かに眺めているような、そんな感覚を味わって、とても柔らかい気持ちになった。

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    2024年07月17日
  • ガリヴァーの帽子

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    ネタバレ

    吉田篤弘さんの短編が読んでみたくて、手に取りました。
    かなり趣向が変わってる話もあり、読んでいてワクワクしました。
    「イヤリング」は、何でも相談所が、本人達に内緒である男女のキューピッドになっているとわかった時には、こちらまでにやけました。
    ものすごく手の震えるギャルソンの話は、緊張し過ぎて失敗することは、本気でその物事に取り組めているって事だということが謳われていて、勇気がもらえました。
    ゴセンシは、シャンパンの泡たちが蒸発するまでの気持ちの話で、こんな話読んだことありません笑

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    2024年06月27日
  • 鯨オーケストラ

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    タイトルに惹かれて初めて読んだ作家さんですが、なにか優しい気持ちになりました

    3部作の3作目なのか…
    初めから読んでみましょうかね

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    2024年06月01日
  • それでも世界は回っている 3

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    「ロングセラー『月とコーヒー』から派生した〈インク三部作〉堂々完結!」と帯に書かれて、このシリーズも終わるのかと、少しセンチメンタルな気持ちになりました。

    一時期、吉田篤弘さんの著作品に没頭して読んだ時期がありました。

    こう表現するのは語弊があるかもしれませんが、私にとって著者の作品は、「星の王子さま」や「銀河鉄道の夜」そして傾向が外れますが「デミアン」を読んだ頃の自分に帰らせてくれる感があるのです。(自分の読書歴の狭さも感じますが)そして著者の書かれている文章にとても共感してしまうことが多いことも、いつも驚きです。

    人と人は、考えや思いが違うから争うんじゃないんだよ。同じことを考えて、

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    2024年05月20日
  • 奇妙な星のおかしな街で

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    吉田篤弘さんのエッセイ。
    想像力の方向がチャーミングで素敵だなと思った。「月とコーヒー」のような素朴で可愛らしい世界観の物語はこの想像力から生まれたんだなーと納得。

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    2024年05月08日
  • それでも世界は回っている 3

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    幻のインク〈六番目のブルー〉を求めてオリオと叔父さんと(ココノツ)の旅は続く。

    林檎の赤とインクの青。
    ねじりドーナツと迷路。
    ハルカとカナタ。
    電球交換士。
    終列車。

    ひとつひとつ心に残る。

    いつまでも旅を続けてほしいと願う。

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    2024年05月04日
  • それでも世界は回っている 3

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    ネタバレ

    『それでも世界は回っている』完結編。
    1、2を読み終えた時点で危惧していたことが発生。
    これまでの内容をほぼ忘れている。。。
    というか2の終わりをあまり覚えていない中で、思いっきり前作場面の続きから始まるので「何だっけ?」感が凄まじい。

    それでも次第に思い出す登場人物やストーリー。
    あぁ、そんなこともあってここまで来たんだった。

    ただ1、2に比べてクライマックスに近いということもあり、この旅物語の意義をまとめようということなのか、新たな場面に出くわすよりも、これまでの場面を振り返りながらの抽象的、哲学的な解釈談義が多く、やっぱり出来ることなら1~3を一気に読みとおすのがいいのだろうなと思う

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    2024年05月03日
  • それでも世界は回っている 3

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    『月とコーヒー』に連なるインク三部作もついに完結編。

    ジャン叔父さんと一緒に〈六番目のブルー〉のインクを探す旅に出ていたオリオだけれど、遂に〈六番目のブルー〉のインクの謎が解き明かされました。ネタバレになってしまうので書きませんが、新しい色が生まれるにはそれが必要だったのか!吉田さんのファンタジーな世界観に圧倒されました。

    ブルーと対照的な真っ赤なリンゴも登場したけど読み終えて表紙を見たら、表紙のリンゴは私が頭の中で思い描いていた真っ赤ではなかった(笑)〈六番目のブルー〉のインクは思い描いている色と同じかな。

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    2024年04月27日
  • それでも世界は回っている 3

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    それでも世界は回っている・第三巻

    『月とコーヒー』に収録されている短編から派生した〈インク三部作〉の完結篇となっております。

    亡くなった師匠・ベルダさんの愛用していたインク〈六番目のブルー〉を探し求めて旅を続ける少年・オリオとジャン叔父さん。
    とある奇妙な唄の歌詞の中に、“インクの秘密”が隠されているようなのですが・・。

    まるで夢の中にいるような、浮世離れした雰囲気のこの物語も本作で完結でございます。
    夢の内容って、すぐに忘れてしまうのと同じ感覚で(?)、前巻までの内容をあまり覚えていなかった私なのですが(汗)、読んでいくうちにこのちょっと不思議で心地よい世界にスルっと浸されていきました

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    2024年04月15日
  • 台所のラジオ

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    大きなことはなにも起きない。ここから物語が動いていく…というところで結びがくる吉田篤弘さんのこの感じが、とても心地いい。

    よく「滋味深い作家」と紹介されることが多いように感じますが、本当にそのとおりだなぁと思います。

    休日、起きてひととおり家の中のことを済ませた10時過ぎごろに吉田さんの本を読んで二度寝したい。
    夕暮れどき、コーヒーなどで一息つきながら吉田さんの本を読んで夜ごはんの支度をしたい。

    なにも起きないから、なんでもない日常に本当によく馴染む。
    ちょうどよく寄り添い癒してくれる、そんな作家さんと作品です。

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    2024年04月09日
  • 天使も怪物も眠る夜

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    RASEN PROJECTの未来編
    吉田篤弘さん初めて読んだけど文体好きダァ!
    他の作品読むのが楽しみだ!

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    2024年04月07日
  • 『罪と罰』を読まない

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    「罪と罰」を読んだ後に読んだ。
    4人の推理が面白い。既読者として、この座談会に参加したかった‼︎ 笑
    すでに「罪と罰」を読んだ人にも、まだ読んでないひとにもオススメ。

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    2024年03月03日
  • 『罪と罰』を読まない

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    罪と罰を読みたい、と思っているが中々手をつけられない人に読んでほしい。
    この本は罪と罰を読んだことがない4人でその内容を推理するという前半と、読んだあとの感想会の後半で構成されているのだが、前半の推理会が面白い。自分も一緒になって推理しているような気分になれるし、また作家ならではの推理があって成程と思える。それぞれの作家が何を考えて物語を書いているのかが垣間見えて楽しい。
    読まないまま後半に入るのもありだと思うが、是非罪と罰を読んでから感想会に加わるのがいい。本の感想を共有することはリアルタイムでなくとも楽しいのだ。

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    2024年02月17日