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めくるめく未来版「眠り姫」の物語
――吉田篤弘が挑む、かつてない群像劇!
2095年、東京は四半世紀前に建てられた〈壁〉で東西に分断されていた。曖昧な不安に包まれた街は不眠の都と化し、睡眠ビジネスが隆盛を誇っている。
そんな中、眠り薬ならぬ覚醒タブレットの開発を命じられた青年・シュウは謎の美女に出会い――。
文庫版特典として、「あとがき」と「もうひとつのエピローグ」を収録。
〈螺旋プロジェクト〉の1冊としても話題!
【電子版巻末に特典QRコード付き。〈螺旋プロジェクト〉全8作品の試し読みができます】
※〈螺旋プロジェクト〉とは――
「共通ルールを決めて、原始から未来までの歴史物語をみんなでいっせいに書きませんか?」伊坂幸太郎の呼びかけで始まった8作家=朝井リョウ、伊坂幸太郎、大森兄弟、薬丸岳、吉田篤弘、天野純希、乾ルカ、澤田瞳子による前代未聞の競作企画
〈螺旋〉作品一覧
朝井リョウ『死にがいを求めて生きているの』
天野純希『もののふの国』
伊坂幸太郎『シーソーモンスター』
乾ルカ『コイコワレ』
大森兄弟『ウナノハテノガタ』
澤田瞳子『月人壮士』
薬丸岳『蒼色の大地』
吉田篤弘『天使も怪物も眠る夜』(本作)
Posted by ブクログ 2023年09月01日
面白い!
螺旋プロジェクトの最後を飾る近未来SF小説。本作だけでも楽しめるほどに完成度の高い小説だが、それまでの壮大なストーリを見事に収束させる爽快感が最高。
世界観、複数の登場人物が徐々に絡み合ってくる緊張感、謎がだんだん解けて物語の輪郭がはっきりしてきつつ、新たな謎が立ち上がってくる「螺旋」...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月25日
本当に素敵な物語でした。
中央公論新社の「螺旋」という、8人の作家による共作で、本作が最後の物語にあたることは知っていたけれど、大好きな作家と心惹かれるタイトルに最初に読んでしまいました。が、もし、これを1作目に読み始めようとしているあなた、やはり順番通りに読む方が良いかもしれません。
吉田篤弘さ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月19日
螺旋プロジェクト 未来編。
面白かった。登場人物が次々に出てきて、パラレルに、小出しに物語が進む。読みにくいなあと思いつつも、読み進めてしまえるあたりが秀逸。
伊坂さんが何かの本のあとがきで「風呂敷を目いっぱい広げて、それをどう閉じるかが大変だけど醍醐味」みたいなことを言っていた。この作品を読みな...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月08日
螺旋プロジェクト、年代順に読み進め2095年東京が舞台である本作品が最後の本となりました。8人の作家が共演した企画を体験できました。
作り手が体験する苦労を想像しながら、読者は各作家の作風を体験できます。そして、今まで読んだことのない作家の作品を読むきっかけも与えてくれたプロジェクトでした。第二弾も...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月13日
〈新世紀〉吉田篤弘ワールド
伊坂幸太郎を始めとする今を輝く著名作家たちが一斉に会して主催された「螺旋プロジェクト」。
その〈未来編〉に当該するのが本作となります。
独特な世界観や、個性たっぷりのキャラクターたち。彼の長編を手に取った読者にとっては見慣れたであろう、多数の登場人物たちが交差するお決...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月30日
ピースが繋がっていく感覚が面白かった。
それはこの物語単体としても、
螺旋プロジェクトとしても。
まだ螺旋プロジェクト全部読めてないけど、
海族と山族の対立が
今まで読んだ作品とはまた違った形で対立してて、
逆な性質を持つからこそ惹かれるような描かれ方が新鮮やった。
私も眠り姫になりたい(笑)...続きを読む
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