吉田篤弘のレビュー一覧

  • 『罪と罰』を読まない
    三浦しをん、岸本佐知子、吉田篤弘、吉田浩美の4人がドストエフスキーの「罪と罰」を読まないで話し合いながら罪と罰のストーリーを推測していき、後半は読んだ後に推しキャラについて話し合っている。
    罪と罰はタイトルを知っている人は多くても中身については知らない人、忘れている人が多く、その理由についても分析し...続きを読む
  • 『罪と罰』を読まない
    本書はネタバレNGな本だと思うのでさわりだけ。

    『罪と罰』を読んだことがない4人( 岸本佐知子 三浦しをん 吉田篤弘 吉田浩美(敬称略))が、「読まずに推理」「少し読んで推理」「読んでから感想を語る」という順で『罪と罰』に迫っていく座談会を開催する。

    岸本さんの「主人公が超ニート野郎なんですよ。...続きを読む
  • 台所のラジオ
    旅をした気分
    黒ソースと相性抜群の〈紙カツ〉を食べたくなり、マリオの〈コーヒー牛乳〉を飲んでみたくなった
  • 『罪と罰』を読まない
    本書で罪と罰に興味が湧いて読もうと思うも、書店でチラ見して挫折。結局、春秋社のミステリーカット版なるものを読みました。これでドストを語れるようになりました。
  • 台所のラジオ
    美味しいものと美味しいお店が連なった短編集。
    そして、どのお話にもラジオがさりげなく出てきて、ほっこりさせてくれる。
    趣はそれぞれ違うけれど、どれも人を笑顔にしてくれるようなお話ばかりだった。
    吉田さんの遊び心が満載で、ちょっと聞き慣れない職業が出てきたり、いろんな仕掛けがあって楽しい。
    さくっと気...続きを読む
  • 電球交換士の憂鬱
    不死身である(かもしれない)電球交換士が電球を交換していく話
    とまとめると変な感じになるけれどそう言う話
    尽きない(かもしれない)命と尽きる電球
    尽きる(かもしれない)命と尽きない電球
    時間の使い方感じ方 もしくは時間という概念の話か
    文字をなぞるだけでは足りない話
  • 奇妙な星のおかしな街で
    吉田さんのエッセイはこれが初めて。
    吉田さんの経験された実体験よりも妄想話が面白かった。
    吉田さんの描く物語そのもののようで、その発想がいかにも吉田さんらしい。

    自分を「いまの自分」と「未来の自分」に分けて二人の自分を演じる話、「天国」は自分の記憶によって創られた世界で「天国」に到着したら探偵を雇...続きを読む
  • ガリヴァーの帽子
    短編集。「かくかくしかじか」が最初は「?」だったけど、理解したらそうかそうかと。

    森羅万象に意識があるのならば。あの一瞬にそんな物語があるかもしれないと思うだけで、これからが変わっていきそう。
  • 奇妙な星のおかしな街で
     小説家、吉田篤弘氏が新聞に連載していたエッセイ集。一遍一遍が短いのですっと読める。
     本を開いてまず目に入るのが、緑色の罫線である。
     文章の幅に合わせており、まるで原稿用紙に書かれた文章を読んでいるかのようだ。
     一遍一遍に味のある手書きイラストと、アルファベットがついている。もしかしたら、26...続きを読む
  • 奇妙な星のおかしな街で
    穏やかな気持ちで読めるほのぼのエッセイ。

    私の好きなポイントはなんと言っても装丁。
    原稿用紙調なのがとてもいい…!
    使われている色もイラストもとても好みだし、可愛らしいカバーを外すとシックなブラウンの装丁になっているのも素敵。

    個人的にはインテリア感覚で、所有欲を満たしてくれる本。
  • ソラシド
    途中までは時間軸が行ったり来たりで頭がごちゃごちゃしたけど、最後それがまとめられていくのが面白かった。音楽が好きな私にはとても共感できる内容でした!
  • ソラシド
    ナンデモ屋を見下ろす場所から、二十数年前のバンドを探す。冬の音楽を奏でる、女性デュオ。
    レコードと雑誌と喫茶店のまずいコーヒー。雑踏の裏の街。
    吉田篤弘さんの作品はほぼリアルタイムで読んでるのに、何故か抜け落ちてた本作。
    吉田さんらしくて、好きなタイプの話でした。
    顔見知りかそれにちょっと毛が生えた...続きを読む
  • 変愛小説集 日本作家編
    タイトル通り変愛を集めた短編集。

    「お、おう、そんなところに」「そんなのと」「え、何この設定」とか本当にそれぞれ変な愛ばっかり笑

    吉田篤弘目当てだけど、電球交換士が出てきていたとは。
  • 台所のラジオ
    台所にラジオ、、、本を読みはじめてふと、わが家も台所にラジオを置いていたことに気付く。
    朝のコーヒーを入れる時、ご飯の支度の時、ラジオから流れるニュースや音楽を聞いている。

    台所とラジオに関連した様々なストーリーがあり、心地よく読み進めることができた。
    妻が好きな本を読んでみようと思ってなんとなく...続きを読む
  • 『罪と罰』を読まない
    衝撃でした。本は「読んで楽しむ」ものだと思っていましたが、「読まずに楽しむ」こともできるなんて……!

    ドストエフスキーの世界的な名作、『罪と罰』を読まない人生を歩んできた作家4人が集結。

    本書前半では、『罪と罰』にまつわる4人の断片的な知識と、ランダムに選んだ数ページ分の本文だけで、物語の展開を...続きを読む
  • 変愛小説集 日本作家編
    「恋愛」ではなく「変愛」…変わった形の愛が描かれたアンソロジーです。
    面白かったです。
    ディストピア文学が大好きなので、「形見」が好きでした。工場で作られる動物由来の子ども、も気になりますが、主人公の子どもがもう50人くらいいるのも気になりました。色々と考えてしまいます。
    「藁の夫」「逆毛のトメ」「...続きを読む
  • 電球交換士の憂鬱
    面白かったです。
    淡々と進む物語でした。
    この街も、世界の片隅にあるような気がします。
    電球を交換し続ける十文字さんが不死身か不死身じゃないかはわからないですが、少しでも憂鬱でなく暮らせるならいいなぁと思いました。
    限りある時間を過ごすから、憂鬱ではない。
    この街にも住みたい…と思いました。なんだか...続きを読む
  • 変愛小説集 日本作家編
    いくつか読んだことがある作品も収録されていましたが、今までの愛に対する見方を思いっきり揺さぶられる一冊であることは間違いなし。
    どれもこれもお勧め?
    「韋駄天どこまでも」は漢字遊びの要素なので、編者も書いているように翻訳は超絶技巧が必要だなぁ。
    単行本にしか収録されていない作品があるそうなので、単行...続きを読む
  • 台所のラジオ
    不思議な世界観だったー
    前半は普通に受け入れられる話が多かったけど、後半は現実味のない感覚。
    でもこの空気感、好きなんですよね。

    『マリオ・コーヒー年代記』が好きです
  • 台所のラジオ
    あとがきで作者が発言していた、物語の「始まりのところ」が私も好きなんだろう。
    終わりを覚えていないから(面白くなかったという意味ではなく)何度だって読み返したくなるのだ。
    読んでいると灯油の匂いを嗅いだときのような懐かしいようなほっとするような切なさに包まれるのも良い。