吉田篤弘のレビュー一覧

  • エデンの裏庭

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    どれも知っているお話だけど、ガリヴァー旅行記は小学生の時に読んだきりだから細かいことをあまり覚えてない。また読んでみたいかな。
    やはり「星の王子さま」は思い入れが大きいから関連した話も楽しんで読める。最後の話も空想めいた現実っぽくて良い雰囲気でした。お話の最後を知ることはできたのか…。

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    2026年04月26日
  • 月とコーヒー

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    話し言葉を用いたり主人公が猿の話があったり、ユーモアに溢れ読んでいて楽しい作品。遊び心満載で好感。あとがきも素敵でした。

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    2026年04月20日
  • それでも世界は回っている 1

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    小さな日常やささやかな出来事が、じんわりと心に染みてくる。

    うまくいかないことや、ちょっとした寂しさも、
    それでもいいんだよとやさしく受け止めてくれるような物語だった。

    登場人物たちもどこか不器用で、でもちゃんと前に進んでいて、
    その姿に少し救われる。

    大きく何かが変わるわけじゃないのに、
    読んだあと、自分の見ている世界がほんの少しやわらかくなる感じ。

    タイトルの通り、それでも世界は回っていると思える一冊。

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    2026年04月12日
  • 月とコーヒー

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    月に見守られ、コーヒーを片手に24の小さな空想の旅へと誘ってくれる短篇たち。物語は開かれたままその幕を閉じることなく流星群のように新しい旅へと向かっていくので、読み終えてそれぞれのその先を自分なりにあれこれ想像していく贅沢な時間が味わえる。

    特に大好きだったお話のひとつは「白い星と眠る人の彫刻」。吉田さんとSFの相性の良さがたまらず、静かで哀しく美しい余韻が後を引く傑作。青く晴れ渡った空に突然白い大きな星「サイロン」が現れた。移動性に法則がない流動星のその星は街の上に居座り続け、星の影響でこのままだと住民の体は縮み始め、数日後には80%くらいに縮み、一週間後には3%となり、そして消滅してしま

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    2026年04月04日
  • 屋根裏のチェリー

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    ガケ上の古いアパートの屋根裏で暮らす元オーボエ奏者のサユリと、サユリの空想上の友人チェリーとのやり取りを中心に進む静かな物語。
    イマジナリーフレンドのチェリーが唯一の友達で、人見知りで人付き合いは最小限のサユリが実はレモンソーダを愛飲しハンバーガーやカツを好んで食べる食いしん坊キャラという意外性。彼女が胸の内に秘めた音楽への思いと、解散してしまったオーケストラへの思い。 
    前作の『流星シネマ』と同じシーンがサユリの視点でも描かれており、視点が変わることで前とは違った見え方になる。
    内に籠もりがちなサユリが、前作の主人公 太郎や街の人と知り合い、交流を重ねていくのと同時に仕舞い込んでいた音楽への

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    2026年04月03日
  • エデンの裏庭

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    それぞれの物語を念頭に置いた小説、外電的なものや前日譚がありそうだなと思った。また、題材に使った本自体の説明と言うか解釈も私に新しい視点をくれた。なかなかに興味を惹く一冊。

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    2026年03月29日
  • エデンの裏庭

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     本書は、前半の「物語の舞台袖」と後半の「エデンの裏庭」の2部構成になっています。
     誰もが知る4つの名作物語に対して、創作(妄想)と書評(注釈や解説)を記した前半。後半は前半の試みを経ての小説という内容です。

     前半を簡単に言うと、作家が名作児童文学をどう読んできたか、でしょうか。薄暗くひっそりと誰も注目しない舞台袖…いかにも吉田さんらしい着眼点です。そこに想いを馳せて想像するんですね。
     繰り返し読んでも新たな発見があり、舞台袖の空想はどこまでも広がります。物語の一場面を取り上げ、創作と書評がセットになり吉田ワールドを醸し出しています。

     4つの舞台袖の共通テーマは"時の流れ

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    2026年03月27日
  • おやすみ、東京

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    東京に住んでいるのもあって、タイトルに惹かれて読んだ一冊。
    タイトルにぴったりで、夜のベッドでゆっくり読むのにちょうど良かった。
    連作短編集で、実は全て同じ東京の夜、一つの小さな食堂を介して登場人物たちの物語が静かに繋がっていく仕掛けが素敵。
    登場人物が多いので、最初は誰が誰だか忘れて何度も前の方に戻ったりしたけど、それもこの作品の楽しみ方の一つなんだと思う。何周か読み返しながら味わう作品。

    文体がとても読みやすく、すっと心に馴染む。
    何か特別な事件が起きるわけではないのに、人々のささやかな日常がとても羨ましくて尊く感じられ、読んでいる間ずっとほっこりした気持ちになった。
    東京の夜にぴったり

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    2026年03月26日
  • 『罪と罰』を読まない

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    ネタバレ

    しをんさんに惹かれて購入。私は『罪と罰』を読んだことがなく、前半の予想妄想の連続に読み方が迷子になりましたが、真ん中辺りから『罪と罰』のストーリーが気になって一気に読みました。後半はあらすじ付きで答え合わせもできてすっきり。メインが予想妄想だと分かりつつも、ドスコさんが故人だからか、めっちゃくちゃ好き勝手言う答え合わせがとても楽しかったです。本の感想のまとめ本は好きですが、ここまで言いたい放題しない(できない)もんなぁ。読まないシリーズ、他本でもやってくれたら買っちゃうんですが、でませんかね。

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    2026年03月17日
  • 流星シネマ

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    200年前に川に鯨が迷い込んだと言い伝えられる町で流星新聞を編集・発行している太郎と、町に住む様々な職業に就くユニークな住人たちとのあたたかな交流を描く連作短編⸺と思いきや過去のとある事件による仄暗い影があったり、それぞれの住人の抱える悩みや秘め事があったりと、どこか不思議で詩的なおとぎ話のようなストーリー。
    最終話でこれまでの話がきれいに繋がって、これまたきれいな大団円。ピアノの静かで優しい音色が聞こえるようなあたたかい締め括りにしみじみと湧き上がるような静かな興奮を覚えた。
    既に本棚に続編がスタンバイしているので、そちらも近々読む予定。

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    2026年03月14日
  • 月とコーヒー デミタス

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    副題として添えられた、フランス語のdemi tasteの通り「もう少し読みたい」と思うような作品の集まりであっという間に読み切った。
    初めの方は「えっここでおしまい?」って驚くこともあったけど気づいたら読み進めてしまっていて、そして最後に一つのお話に集約されてくる感じがたまらなかった。
    一つ一つのお話は短くてメッセージ性も薄いように思えて実はいろんな解釈ができちゃうところがまた想像が膨らんで良いなぁって思った。
    うん、どの話も好き。

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    2026年02月25日
  • 月とコーヒー

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    あとがきに“1日の終わり、寝しなに読んでもらいたい”という著者の言葉通り、寝る前にぴったりな絵本のような短編集だった。

    大人を主人公にした、大人のための、希望が星のように散らばって、孤独を優しく埋めてくれるようなおとぎ話みたいな物語。

    食がテーマということで、いろんな美味しそうな食べ物が出てきた。
    クリームシチュー、ドーナツ、卵焼き、カレー、サンドイッチ、バナナ、林檎、たまごのケーキ、パンにジャムやマスタード、魔法瓶のコーヒー。
    知ってる馴染みのある食べ物でも特別に見えるし、
    詳細が語られないあやふやな食べ物も美味しそうで、あれこれ想像を巡らせて食べたくなってしまう。

    “好きな詩集をゆっ

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    2026年02月22日
  • 月とコーヒー

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    少し不思議で温かい二十四の短編集。
    あとがきに「一日の終わりの寝しなに読んでいただく短いお話を書きました。先が気になって眠れなくなってしまうお話ではなく、あれ、もうおしまい? この先、この人たちはどうなるのだろう──と思いをめぐらせているうちに、いつのまにか眠っているというのが理想です。」とありますが、吉田篤弘さんの書く世界はほっとして居心地が良くて、なかなか抜け出せず、結果一気読みしてしまいました……。
    再読する際は一日一話と決めてゆっくり楽しみたいです。

    特に『隣のごちそう』が好きでした。
    ちょっと主人公の行動がストーカーじみてるなと思いつつ、この後どうなるのか、何か起きるのかそれとも変

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    2026年02月08日
  • 月とコーヒー デミタス

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    「自分のことになると、ひとつも答えが分からないんだ」

    demi tasseって言うだけあって
    もう少し読みたいって気持ちで終われる心地良さ
    まさに手のひらにちょうどおさまるカップそのもの

    私の好きなお話は「1125」

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    2026年02月08日
  • 月とコーヒー

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    "1日の終わりの寝しなに読んでいただく短いお話を書きました。"とあとがきにある。本当に、寝る前に読むのにピッタリだと思った。不思議で奇妙な、なんとなく優しい後味のするような短い話が載っている。先が気になってどんどん読み進めたくなるような話や、衝撃を受けたり感動する話もいいけれど、こういうのも良いなと思った。
    定期的に寝る前に読みたくなるかも。

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    2026年02月06日
  • 月とコーヒー

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    絵本のような世界観、作者自身によって描かれた装丁、挿絵もほんわかして味があって素敵です。

    作者さんのあとがきより、

    “一日の終わりの寝しなに読んでいただく短いお話を書きました。先が気になって眠れなくなってしまうお話ではなく、あれ、もうおしまい?この先、この人たちはどうなるのだろう⋯⋯と思いをめぐらせているうちに、いつのまにか眠っているというのが理想です。”

    とあるように1話目を読み終わり、え?これで終わり?続きは??となりました。
    24篇からなる不思議で静かな余韻にひたれるお話の数々で、実際何度か寝落ちしてました(笑)

    私が好きなのはやはり「青いインク」であとに出てくる2つのお話と繋が

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    2026年02月05日
  • 月とコーヒー デミタス

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    続編。
    ちょっと気になってしまうようなコーヒーを織り混ぜた話がたくさん有る。
    不思議な気分になる。
    ファンタジーのような…
    夜にふんわり読むといい感じですね。

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    2026年02月01日
  • それでも世界は回っている 1

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    物語のような詩のような。
    登場人物のことばが印象的。付箋を貼りながら読みたくなる。登場人物誰か1人は、価値観共通な人出てくるような本

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    2026年01月25日
  • それでも世界は回っている 3

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    歌詞の長い歌とか、真っ赤なリンゴとか、〈六番目のブルー〉との関係が曖昧なものが物語を通して登場してきたが、
    最後の45話に来て〈六番目のブルー〉と共にそれらの意味が明かされる。

    それでも世界は回っている「世界」についても語られていて、最後の45話が秀逸だった。
    この3部作はそれぞれ15話から成るが、便宜上45話に分けているだけで長編の物語になっている。
    わざわざ1,2,3とタイトルに番号を付けているのは、この順に読んで欲しいということです。
    そして、時間を空けずに一気に読むのがいいと思います。

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    2026年01月07日
  • おやすみ、東京

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    『おやすみ、東京』は、夜の東京を静かに散歩しているような気分になれる物語でした。
    登場する人たちはどこか孤独で、でも完全に絶望しているわけではなく、日常の隙間に小さなぬくもりや希望を見つけている。その距離感がとても心地よいです。

    何気ない風景や会話が丁寧にすくい取られていて、「東京はこんなふうに息をしているのかもしれない」と思わせてくれます。

    この作品は、元気をもらうための本というより、疲れた心を静かに休ませてくれる本だと思います。タイトルの「おやすみ」という言葉どおり、一日の終わりや眠る前に読むと、世界が少しやさしく見えるかもしれません。

    夜は何かを解決してくれるわけではないけれど、「

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    2026年01月03日