吉田篤弘のレビュー一覧

  • 『罪と罰』を読まない

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    好きな作家さんたちが、読まない読書会をするという絶対に面白いだろう!と思い、読んでみました!
    私も罪と罰は読んだことがないです。英訳された本が苦手ということ、文化の違いに戸惑って進まないなど海外文学に対して苦手意識があるのですが、そのおかしいだろうを読んだ4人が共有する場面から興味が湧きました。(4人が読んだということはネタバレになるのでしょうか…)
    何かの折に、挑戦してみたいです。

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    2026年09月20日
  • 月とコーヒー デミタス

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    吉田氏の月とコーヒーシリーズ第2弾。前作の空気感は残しつつ、新たにそれぞれの物語の終わらせ方を少し変えてきた、ちょっとアレンジ。そして繋がっている物語もある(これは前作も同様に)。頭を空っぽの状態で、例えば仕事帰りの電車の中。夕飯を食べた後。就寝前。そんな、疲れたひとときに少し飲むコーヒーのように寄り添う静かな物語。前作のテイストからよりストーリー性を感じる今回の短編集は、良くも悪くも続きが気になる。前回が空気感を好きになるきっかけとなり、今回は物語を理解しようとこちらがより求めている。1周だけでなく2周したくなる。そんな、小さなカップに注がれて飲む夜たち(短編集)である。

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    2026年09月19日
  • 月とコーヒー デミタス

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    吉田篤弘『月とコーヒー デミタス』徳間書店「ひとつの椅子」を読む。O氏から勧められた話だ。男が多くの椅子を求め、女がひとつの椅子を求める。そして、出会う。別々の世界に生きた男女が椅子を媒介としてコミュニケートするに至る。椅子はコミュニケーションの道具だとわたしは考えているが、それが100%描かれていた。

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    2026年09月10日
  • 奇妙な星のおかしな街で

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    ネタバレ

    SFだと思って読み始めたら地球の東京でのエッセイだった。これはこれでとてもおもしろい。
    すらすら読むことができる

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    2026年09月07日
  • 月とコーヒー

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    短編集。この本のあとがきにもあるように寝る前にちょっと読んでこの話このあとどうだったんだろう?と思うものが多く読みやすかった。晩ごはん何にしようか?みたいな日常からSFなど非日常から幅広くとくに印象に残ったのは晩ごはん何作るか隣の家の匂いから決めるなんてことない話が1番印象に残った。各話にコーヒーやら月が出ているがどちらかというとパンが多い笑。作者が言うように原稿用紙10枚ほどでここで終わり?みたいなものが多く想像する幅が広く持たせてあるから読み返してみるとまた違う解釈をするかもしれないのでまた読んでみたい。

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    2026年09月05日
  • 月とコーヒー

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    独特な世界観の短編集。
    心を無にしてゆっくりじっくり読める。
    こういう世界観好きだなぁ。
    1日2話ずつくらいをゆっくり読めばよかったなと後悔。

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    2026年09月02日
  • それでも世界は回っている 1

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    この世界観が好きだからこそ即没入出来るんだとは思うけど、まるで本当に存在する街や建物のように思い浮かべながら読んでしまう。《六番目のブルー》で書かれた物語をこの目で読んでみたい。マリオ·コーヒーやオスカー商會に行ってみたい!

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    2026年08月28日
  • 月とコーヒー

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    甘くないケーキ、トカゲ男、空から落ちてきた天使など気になる表題が多く、読んでみました!
    あとがきにもあった通り、続きが気になるではなく、もう終わり?という話が多い短編集でした。でも、他のお話が読みたすぎて1つで、終わらないことがしばしばでした笑
    世の中に実際に存在するけれど、このお話じゃないと出てこないだろう人や物が多く、引き込まれる世界観でした。次回作も読みたいです。

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    2026年08月26日
  • 鯨オーケストラ

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    3部作のラスト

    タイトルを見ていよいよオーケストラが本格始動する話かと思ったら、全然違うところから物語が始まるのが面白かったです。

    過去は過ぎていくのではなくて、生まれてから今日までの自分がずっと積み重なっていくというような台詞がすごく良かった。

    「流星シネマ」のアキヤマ君の話が思いがけない形で繋がって、3作続けて読んだ甲斐がありました。

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    2026年08月13日
  • 屋根裏のチェリー

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    流星シネマに続いて連作の2作目を読みました。

    流星シネマを読んだ時に、脇役の一人一人の人生感じられて物語に奥行があるのが良いと思ったのだけど、まさにその部分を一つの作品として仕上げてくれているのがすごく嬉しい。

    1作目とは独立した作品として書かれているけれど、舞台も時間軸も被っていて1作目の出来事を違う視点で見ていたりするのが面白い。

    ちょっと勇気を出して一歩を踏み出すことで新たな出会いがあって、思いがけない方向に人生が進んでいくのが、さまざまな形で描かれていたのが良かった。

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    2026年08月04日
  • 流星シネマ

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    登場人物が多いけれど、一人一人に人生があってこの街で暮らしているというのが感じられて、静かな物語ではあるけど、奥行きが感じられるのが良かった。

    過ぎ去った過去の幻影がふと現代に現れるようなモチーフが多く登場するのも良い。

    3部作の残りの2作品も続けて読む予定です。

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    2026年07月31日
  • 月とコーヒー

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    何とも不思議な読後感。これを余韻というのかな?伏線も何なら結論も無い。「生きていくために必要なものではないかもしれないけど、日常を繰り返していくためには無くてはならないもの。」まさにそんな感じ。

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    2026年07月20日
  • 『罪と罰』を読まない

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    「罪と罰」を読んだことのない作家4人が、最初と最後のページ、間の数ページ、登場人物表など数少ないヒントを参考に物語を考察していく。もう超面白かった。笑った。

    登場人物名がおぼえられないといい勝手に省略したり、松岡修造だと呼んでみたり。
    元々同人誌でのみ出版予定だったということで、かなり自由に好き勝手やっており、それが最高だった。

    けどやっぱり作家を生業としてる人達はすごい。数少ないヒントから当たらずも遠からずな考察したり、文脈を整理し読み取る能力に長けすぎている。
    こんなにこの企画が面白くなるのも個々の能力がしっかりある人達が集まったからこそなんだろうなと思った。

    私は「罪と罰」本編を読んだ後にこちらを読んだけれども、「罪と罰」を読んだことがない人にももちろんおすすめで、絶対に本編を読みたくなるはず!!

    「罪と罰」を読んだ人にも、長すぎてちょっと読む気にならないわという人にも、おすすめの1冊。

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    2026年07月01日
  • 月とコーヒー

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    2026/6/26
    こういうショートショートと呼ばれるような作品は、ほとんど読んだことがなかったと思う。
    どのお話も不思議な世界観と余韻があって、とっても面白かった。
    特に「三人の年老いた泥棒」が一番お気に入り。
    最後のシーンの美しさ!

    寝る前に少しずつ読んでいたら、あとがきに、そういう読み方を想定して書かれていた。
    本当に寝る前にピッタリの作品!

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    2026年06月29日
  • 月とコーヒー

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    吉田篤弘さんは、岩波書店「図書」21年8月9月号で、吉田さんなりの「星の王子さま」論を展開していた。それが24年2月に池澤夏樹版「星の王子さま」を読んだキッカケだった(3年間積読した)のだが、実は吉田さんの本自体を読んだのは、これが初めてだ。印象は、「星の王子さま」+「星新一」÷2という感じ。奇しくも「星」が並んだ。星という字は、吉田さんにとても似合う言葉だと思う。

    星新一よりも、王子さまみたいに上品でかつ哲学的。でも、そこまで純文学していなくて、エンタメ。

    月とコーヒーの間には間(ま)がある
    月とコーヒーの間には魔(ま)がある

    一編一編の中に(必ずではないけど)「月」と「コーヒー」の「言葉」を入れながら、生活の傍らにあったら嬉しかったり寂しかったりする数々がさりげなく綴られるショート・ショート24編。なんかクセになりそうな本でした。

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    2026年06月29日
  • 『罪と罰』を読まない

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     面白かった。有名な古典小説「罪と罰」をネタにした対談集。

     前半は、この小説を読んでいないメンバーが読まないままに語り合う座談会。最初はこれまで知っていた断片的な知識を元に内容をあれこれと内容を想像し、途中から各章ごとに数ページを抜き出して読み、それを元に内容を「推理」する。これらが面白い。断片から空想を広げていくわけだが、その過程がとてもファンタスティックである。新しい断片を読む度に、これまでの想像が更に飛躍していったり、ひっくり返されていったりするさまもスリリングである。

     いったん座談会が終わってから各自が「罪と罰」を読み、そのあとで語り合うのが後半の座談会。読む前の座談会の答え合わせ及び振り返りという感じなのだが、ひとりひとりの読みが鋭くて読んでいて知的好奇心を大いにそそられた。また、作品に対するリスペクトが随所に感じられて、とても気持ちがよかった。

     僕自身は、高校生の時に「罪と罰」を読んだ。1週間もかからず一気に読んだように記憶している。それなりに読み応えがあったが、古典的名作という以上に強く印象に残ってはいなかった。改めてこの座談会の記録を読んで、あたらめて読みたくなった。たぶん、以前とはまったく違った印象を持つに違いないと感じる。

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    2026年06月22日
  • 月とコーヒー

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    『月とコーヒー』のタイトル通り、眠れない夜に
    月の下でコーヒーを飲みながら味わいたい短いお話の短編集。

    作者の吉田篤弘さんが、本来人間には、月とコーヒーよりも太陽とパンが必要、でも月やコーヒーがなかったら人生は味気ないものになるだろう、ということを書かれており、本当にその通りだなぁと思った。世の中って、生きていく上で無くても生きていける物で溢れているけれど、もしも余計な物がなかったら、ただただ寿命まで生きているだけになってしまう。栄養を摂るだけならサプリでもよいけど、彩りを楽しんだり、調理法を考えて工夫して達成感を味わったりすることで、人生は豊かになるんだろうと、この本から経験の少ない自分なりに考えた。自分にとってやらなくてもよいことも、やってみたら楽しいかも知れないと思った。

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    2026年06月19日
  • エデンの裏庭

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    ネタバレ

    舞台裏もの大好きーーー
    わかるーーわかりますー〜
    その余白を埋めたくなるのよねー
    それはとっても楽しいワクワクすることだと思う

    5月4日がそんな特別な日だったとはーー
    面白い

    ガリバー旅行記はちゃんと読んだことないいんだが
    日本出てるの?

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    2026年06月16日
  • 天使も怪物も眠る夜

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    「本はすべて面白いものです。すべての本が、その可能性をもっています。面白さというのは、刻一刻と移り変わっていくんです。」「本を求める理由は千差万別で、理由はどうあれ、ある日突然、こんなふうに本と自分とがつながるのです。本の中身が面白いのはもちろんですが、こうしたことが──つながるということが、本のもうひとつの面白さなんです。」

    螺旋プロジェクトがなんなのかよくわからないまま作者買い。表紙とタイトルがすごく好みです。

    不眠症が蔓延した東京が舞台。「面白くない本」は不眠者たちに重宝され、「面白い本」は不眠を助長するとして発売禁止、焚書の憂き目にあっているという未来の話。
    そんな「面白い本」をどうにか手に入れようとした愛読家秘密結社〈ロンリー・ハーツ読書倶楽部〉が密輸の手筈を整えた八万五千冊あまりの「面白い本」がハリケーンの渦巻きによって水没した、という衝撃的な始まり。

    最初はどこに向かっているのかわからず読んでいて不思議な感覚がしましたが、登場人物たちの行動や言動が少しずつ重なってとある映画へと繋がっていく様子はわくわくしました。

    165P。口うつしのシーン、ドキドキした。一番好きなシーンかもしれない。定期的に読み返したいのでここにメモ。

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    2026年06月14日
  • 月とコーヒー

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    「本屋がなくなるとさ。なんというか、セーターの袖に小さな穴があいちまったみたいな——」
    決して生きていくために必須なわけではないけれど、あるとほっとできる。
    そんな作品でした!
    本が大好きな私にとって、
    ・ページをひらくことは世界をひらくことでした。
    ・さみしいもんだよね。本屋がなくなるとさ。なんというか、セーターの袖に小さな穴があいちまったみたいな——
    このフレーズは自分の本に対する気持ちも同じ気がしたし、
    ・重力は偉大だ。どんな人間も平等に地上につなぎとめてくれる
    ・迷路のごとき路地で迷いながら生きていくことはそんなに悪いことじゃない
    このフレーズは生きるのが少し楽になるなと感じました。
    他にもたくさん大切にしたいフレーズがありました。
    毎日毎日たくさんの大変や生きづらいからそっとコーヒーのように一息つかせてくれる作品でした。

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    2026年06月12日