吉田篤弘のレビュー一覧

  • 『罪と罰』を読まない

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    まず作家や翻訳家の皆さまが、私と同じく『罪と罰』を読んだことがなかったり、ロシア人の名前が覚えられない。という共通点に安心(笑)

    しかし作家さんの想像力は、凡人ではない。
    どこで殺すのが物語として盛り上がるか、この人物はこういう人なのでは、という想像力が半端ない!

    最終的に全員がちゃんと読み、また集まることになりました。

    読んだ後の読書会は、皆さまさすがの感想で、それぞれ本に貼ったふせんやメモを、全部見せてください!と思いました。

    『罪と罰』は長編で、この遅読の私はどれくらいで読めるのか、と思いましたが、やっぱり読みたくなりました。

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    2025年12月28日
  • 『罪と罰』を読まない

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     隅から隅まで面白かった。「“読む”は読む前から始まっている」という考えは、私もぼんやりと思っていたことではあるが、この四人のおかげで私の罪と罰読書も、読んでないけど始まったぞ!と感じた。
     四人の自由で対等な雰囲気がまたとても良かった。罪と罰を読んでない者同士で話すという企画なんだから対等なのは当然だが、誰かの持っていた文学や歴史の知識がヒントになるときも、ガイド役の学者先生的な人の授ける解説を拝聴するみたいな空気は一切なく、プロ作家としての作劇的勘で何かを言い当てようとするときも、「ここできっと二人の対話が八十ページ続くんですよ」とか「結婚式で繰り広げられる七日七晩にわたるロシアの宴の描写

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    2025年12月24日
  • 月とコーヒー デミタス

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    大好きなこのシリーズ。今回も楽しませてもらいました。
    どの短篇も結論までは書かれていないのですが、読後の余韻がとてもいいのです。この後のストーリーの想像を掻き立てられる物が多く、新しい読書の楽しみ方を知ることができました。
    そして、最後の2,3篇で伏線回収ではないですが、いろんな他の短篇につながり、最初の短篇に戻る構成も見事でした。
    個人的には『白い手袋と三人の泥棒』が良かったです。

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    2025年12月11日
  • 流星シネマ

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    いままで培ってきた記憶と、新たにインプットされた文章がどこか繋がって、いままでの記憶が少し形を変えてより大切に保管される感覚があった!読書が好きな理由を再確認した!

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    2025年10月12日
  • 流星シネマ

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    流星シネマは、屋根裏のチェリー、鯨オーケストラとで三部作となっており、そのひとつめにあたる。

    3部作を通して根底にあるのは、喪失とそれを見つめて新たな何かをつくりだす話だと思う。

    流星シネマは、鯨塚のある町で発行されている小さな新聞「流星新聞」、-それは外から来たアルフレッドにより作り始められたものだが-そのアルフレッドの意図せぬ帰郷から物語は始まる。
    アルフレッドがいなくなった今、流星新聞は、新聞づくりのお手伝いをしていた太郎が作っていかなくてはならない。
    新聞の発行を続けることは、帰郷することになったアルフレッドの願いだから。

    「流星新聞」を取り巻くのは、個性豊かな街の人々(犬)。

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    2025年09月15日
  • 月とコーヒー デミタス

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    いい意味で、まさかという感じで六年ぶりに発刊された『月とコーヒー』の続編。吉田さんが紡ぐ24の短編集。続けて二冊読めた幸せを味わいました。

    色々な月とコーヒーが、さりげなく物語を彩っていました。デミタス(小さなカップに入った贅沢なコーヒー)のような短編集でした。「きれいに磨いてポケットにしまっておきたい言葉」も、星のように散らばっていました。

    一日一話読むのがいいとわかっていたのに、ついついページをめくって読んでしまいました。

    最後の【三日月とコーヒー】を読んだあとに、また始めの【苦いコーヒー】から読みたくなってしまう本でした。

    頭の中で、映像にして見るように読むのがふさわしい物語たち

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    2025年09月10日
  • 月とコーヒー デミタス

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    「ココは生きているでしょう?生きているってことは、ココのまわりでいろんなものが動いているってことなの。ココもね、いろんなものと一緒に動いてる。みんな動いているのよ。その動いているものを感じて、感じるままを曲にしたらいい。どう?いま、ココは何を感じてる?」「空にある細い細い月と胸の中にある心細い気持ちは、すごく似てるって思います」「それよ」

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    2025年08月23日
  • 月とコーヒー デミタス

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    前作の月とコーヒーを読んでから、この人の他の話をいくつか読んでみて、そして今回のこのデミタス。やっぱりこの人はこの話だな。前回の月とコーヒーは登場人物の名前の付け方が独特だったことを憶えているのだけれど、今回はそれは特にない。でも、作者のいう世の中の隅に生きているという人たちと、違った世界を見ているようでいて、なんか分かるなそれというような話を読み継いでいくと、次の月とコーヒーがまた出るんだそうだ。
    楽しみだな。

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    2025年08月03日
  • それでも世界は回っている 1

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    一日の終わりに読むことを楽しみにしていたのに、止まらなくなってあっというまに数日で読んでしまった
    積ん読から2巻を探し出さなくては…

    スピンのカラーが美しい、いや、あたたかくて懐かしいような触れたくなるような青色でうれしかった

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    2025年07月31日
  • 月とコーヒー デミタス

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    短編集なのでコーヒーを飲みながらゆっくり読みたい一冊です。
    ゆったりのんびりとした気分で読める本でした。
    太陽とパンではなく月とコーヒーを書きたい。
    そんな作者の静かな優しさを感じました。

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    2025年07月18日
  • それでも世界は回っている 3

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    よかった。心がじんわり温まる。
    吉田さんの長編いいなあ。また書いてほしい。

    ドーナツが食べたくなった

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    2025年07月14日
  • 流星シネマ

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    鯨オーケストラを先に読んでしまったので、未来から過去を覗き見ているような感じ。

    言語化できない思いがあってもいい。
    吉田篤弘さんの作品を読むといつも感じることのひとつ。
    言葉にできないから、もう一度この気持ちを味わうには、物語の扉を開くしかない。

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    2025年07月06日
  • 奇妙な星のおかしな街で

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    笑ったり
    考えたり
    思い出したり
    忘れたり

    帯に書かれたこの言葉のとおりに、吉田さんのお話をゆったりとした気分で聞いている感じがしました。

    もちろんコーヒーを飲みながら。

    『奇妙な星のおかしな町で』というタイトルの付け方も吉田さんらしくていいと思いました。吉田さんのこだわりや話の広げ方が、おもしろくて休日に読むのにぴったりの本でした。

    この星のこの街で書かれたエッセイは、心地よくて何度でも読みたいと思えるものでした。

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    2025年07月06日
  • ソラシド

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    いやあ、出だしの時代背景や主人公の職業から、てっきり吉田篤弘さん自身のことを綴っているエッセイかと思って読み進めていた。

    ら、小説だったのね。

    1986年当時にいたという女性2人のジャズバンド『ソラシド』を追う主人公の話。

    主人公は若かりし頃、ダブル・ベース(コントラバス)を偶然ゴミ置き場で拾い、あまりの大きさに「エレファント」と名付け、一人練習していた。

    『ソラシド』の薫もダブル・ベースの奏者ということで、興味が湧いたのだった。

    しかし、レコードも出したことのないマイナーなバンドで、たま~に雑誌の隅に紹介が載るくらいなので、追跡は困難を極めるのだが。

    あるとき、『ソラシド』が映画

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    2025年07月01日
  • 月とコーヒー デミタス

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    夜、寝る前に読む。この本はそれがぴったり。うまく寝られる。退屈だからではない。一話一話楽しみながら眠くなる。そんな稀有な役割を持つ。大好物です。

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    2025年06月05日
  • 月とコーヒー デミタス

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    起きたときに名残惜しくなるような、心地いい夢を何回も見たような気持ちになった。
    奇妙で、ふしぎとあたたかいような気分になるのはいい香りがするコーヒーを飲んだときの感動と同じ。
    続編みたいだけど、これだけでも十分楽しめた。一作目も読んでみようかな。
    こういう短いお話を読むのは長編を読むのとはちがった幸福感がある。
    ちょっといい一口サイズのお菓子を人からもらったときみたいな。

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    2025年06月02日
  • 月とコーヒー デミタス

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    大好きな吉田篤弘さんの
    大好きな「月とコーヒー」シリーズ
    「デミタス」
    フランス語で小さなカップと、言う意味
    また、素敵な世界で素敵な時を過ごせました

    今、訳あってコーヒーは飲めないけど
    コーヒーの香りに包まれるのは大好きで
    毎日でも喫茶店で本を読みたい

    吉田さんの物語の中の街は
    いつも石の街のイメージ
    石の階段、坂道、石の家々
    頭の中では、ヨーロッパのレンガ作りの街や、
    地中海の島のまっしろな街をイメージすることが多いけれど
    この本を読んでいる途中に
    何気なくみた映像
    マチュピチュの街がなぜかぴたっと
    当てはまってしまった
    マチュピチュとその周辺の人々の暮らし
    服装、色あい

    頭の中で崩

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    2025年05月27日
  • それでも世界は回っている 3

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    最終巻すごく良かった!
    六番目のブルーが生まれた理由がなんだか美しいと感じた。ジャン叔父さんとオリオ、そしてオリオの心の中にいるココノツとの会話も良かったし旅先で出会ったちょっと個性的な人達も吉田さんならではという感じで良かった。

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    2025年03月31日
  • 『罪と罰』を読まない

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    めちゃくちゃ面白かった。著名な本の関係者の罪と罰の感想、解釈が聞けるラスト100ページくらいは著者たちと読書会を開いているような気分になれた。罪と罰のおかしな点、面白い点を余す事なく文章化してくれていて読んでて楽しかった。299ページで三浦しをんさんが罪と罰を「愛すべきダメ人間の話だ」と言っていたがその通りだと思った。読書会参加したいな。読書仲間欲しいな。

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    2025年03月08日
  • 奇妙な星のおかしな街で

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    装幀、小説で
    夢を見せてくれるクラフト・エヴァング商會の吉田篤弘さんのエッセイ集は初めて読むのではないか。
    ウィットに富んだ話にひかれる。

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    2025年02月12日