吉田篤弘のレビュー一覧

  • 台所のラジオ

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    どこかの誰かの何でもない日常のようで魔法のような不思議な話のある本だった。誰か信頼のおける友人1人に自分のことを話したくなるような、長くつけていなかった日記を再開したくなるような…。

    静かな女性が話すラジオを聞いている登場人物たち。お気に入りのご飯屋さんにまつわっていたり、料理に取り組もうとしたり。繋がるようで繋がっていない吉田篤弘さんらしい短篇小説集だった。こういう本を毎日少しずつ読む生活がしたい。

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    2023年07月02日
  • 天使も怪物も眠る夜

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    点と点が繋がっていく感じがすごく面白かった。あっちでもこっちでも伏線回収。

    登場人物が多かったので本編と人物紹介ページを行ったり来たりしたのはちょっと大変でした

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    2023年06月10日
  • それでも世界は回っている 2

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    ジャン叔父さん好きだな
    リリボイという「世界」と呼ばれる街に是非行ってみたい。
    「楽園」というホテルに泊まってみたいな。

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    2023年06月06日
  • 天使も怪物も眠る夜

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    ピースが繋がっていく感覚が面白かった。
    それはこの物語単体としても、
    螺旋プロジェクトとしても。

    まだ螺旋プロジェクト全部読めてないけど、
    海族と山族の対立が
    今まで読んだ作品とはまた違った形で対立してて、
    逆な性質を持つからこそ惹かれるような描かれ方が新鮮やった。


    私も眠り姫になりたい(笑)

    けど、面白い物語は読みたい、
    ので、
    夢の中で面白い物語の展開を楽しみにしながら、
    心地良いベッドで眠りたいな。

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    2023年05月30日
  • 台所のラジオ

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    台所にラジオというのが昭和の雰囲気が溢れていて吉田さんらしいですね。紙カツと黒ソース、昔なじみのミルク・コーヒーが美味しそう。あとがきを読むと吉田さんの小説てこうやって生まれてくるのね…とよくわかります。台所に座って考えてる吉田さんの姿を想像してしまいました。

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    2023年05月28日
  • 流星シネマ

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    入りたい世界ランキング1位
    穏やかに流れる日常の中で素敵な個性をもつ登場人物とひっそりゆっくり暮らしたい。

    かつて鯨がいた町。
    いろんな「むかし」が眠る町。

    流れる時間に身を任せながら、「もういちど、最初から始めてみよう」

    安心させてくれる優しい文体がとてもいい。

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    2023年05月17日
  • 『罪と罰』を読まない

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    因業ばばあ? 急に宝塚? そうなの? まじか!…
    ああだこうだと一般読者と変わらぬざっくばらんな話っぷり。
    漠然とした極少ない知識と、ところどころで提示されるわずかなヒントを手がかりに推理する。
    なんと面白い企画なんだか。
    小難しそうで、ただただ敷居が高いだけだった「罪と罰」をぐっと身近に引き寄せてもらったような気がする。
    読まずに読む座談会、またぜひ開催してもらいたい。

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    2023年04月26日
  • 流星シネマ

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    鯨の眠る町。
    この世界は、いつでも冬に向かっている。
    と始まるが、人生の四季と重ねつつ
    静けさと暖かさを感じる作品でした。

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    2023年04月21日
  • 天使も怪物も眠る夜

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    ネタバレ

    螺旋プロジェクト(私の中で)最後の作品。

    今まで読んだ他の7作品よりも、海と山の対立が前面には出ておらず、途中まで螺旋プロジェクトということを忘れそうになるほどだった。しかし終盤に行くほどその仕掛け(?)が分かり、これまでの7作品が紡いできた最終着地点として感慨深い作品となった。
    登場人物が多く、文体も結構独特なので慣れるまで時間がかかったが、このワールドにハマると結構面白い。「未来」にうってつけだったのではないか。最後のあとがきを読むとまた一段と感慨深かった。


    【最後に螺旋プロジェクト全体の感想】
    このプロジェクトを知ってから1冊ずつ読み進めるのが本当にワクワクして面白かった。
    同じ設

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    2023年04月20日
  • 鯨オーケストラ

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    吉田篤弘作品、読んだつもりになっていたけど、実はこれが初めてだった。
    「流星シネマ」「屋根裏のチェリー」に連なる物語だと読んだ後に知り、順番に読めば良かったとちょっと後悔。
    でも、もちろんこの作品だけを読んでも十分に楽しめる。

    読みやすくサラサラと入っていく感じの文章は心地よく、何のストレスもなく読み進められる。
    「涙腺崩壊」とか、「大どんでん返し」といった仰々しい宣伝文句とは無縁の気を衒うことのない、静かで淡々とした物語の運び方が心地よく、一枚の絵が導く小さな奇跡のような出会いが胸を温かいもので満たしてくれる。

    「時間は過ぎていくのでは無いのです。どこかへ消えてしまうわけでもありません。

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    2023年04月16日
  • 天使も怪物も眠る夜

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    #螺旋プロジェクト
    21世紀末 眠れない人々
    科学が進みすぎた世界でも海と山の争いは続くのか
    予知に導かれる演者たち
    眠り姫を目覚めさせる王子は誰か
    運命のクライマックス

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    2023年04月05日
  • 鯨オーケストラ

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     本作は、『流星シネマ』『屋根裏のチェリー』に続く物語ですが、単独でも吉田篤弘さんの世界観を楽しめます。順に読むと、確かにより広く深く堪能できると思います。

     読み始めてすぐに、「あ〜吉田篤弘さんだなぁ」と、静かな世界に没入できます。本の静寂の中に、筆者のつぶやきにも似たいくつもの声が、紙の上から伝わってくる感覚です。不思議な安心感に包まれ、穏やかな気持ちで読み進められます。
     大きな事件や出来事も、感動的な結末もありませんが、何気ない日常生活の機微を焦点化し、淡い希望の物語を紡いでいきます。
     廃墟や古いものも登場しますが、寂寥感もなく、むしろアンティーク、スタイリッシュなイメージで、光沢

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    2023年03月27日
  • 鯨オーケストラ

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    鯨でここまでお話が繋がるとは。

    モカシンの作品を見てみたいと、おもわず検索してしまいました(笑)
    もちろん、想像の中でも十分にこの作品の世界が広がりました。

    いろいろな偶然が人や歴史を繋げている、不思議なようで人生ってそんなものなんだろうって前向きな気持ちになりました。

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    2023年03月23日
  • 流星シネマ

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    「屋根裏のチェリー」を買おうと思っていたが、その前の話があると分かり、こちらから読むことにした。
    都会のへりの窪んだところにあるガケ下の町で、「流星新聞」を発行する手伝いをしている太郎君と、その周りの人たちの話。

    自分が創刊した「流星新聞」を太郎君に託して故郷に帰ったアルフレッド。
    「メアリー・ポピンズ」を愛読しジュリー・アンドリュースにあこがれるミユキさん。
    編集室に置いてあるピアノを弾きに来るバジ君。
    詩集屋を営む“煙草をくわえた女神”カナさん。
    幼馴染で〈オキナワ・ステーキ〉の店主・ゴー君と、流し目が素敵な看板娘のハルミさん。
    個性的なコーヒーとカレーのお店〈バイカル〉の店主・椋本さん

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    2023年03月19日
  • それでも世界は回っている 2

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    ネタバレ

    「1」を読み終わった後に娘に手渡しておいたら、あっという間に読み終わり「2」も先取りされ、早く「3」を持ってこいと要求してくるほど。
    いや、だからまだ出てないんだって。。。

    ということで、小学生高学年から楽しめる幻想旅物語、『それでも世界は回っている』の第2巻。
    ”6番目のブルー"を探してエクストラへ向かうはずが、いつの間にか唄のメロディーを求めてリリボイに向かうことに。
    ”人生っていうのは「いつの間にか」をめぐる戦いなんだ”とのことなので、それもまた必然。

    それにしても登場人物が多い。
    それほど長くない章立ての中、ほぼ1章に1人のペースで出てくる。
    吉田さん自身のイラストを毎回

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    2023年03月04日
  • 天使も怪物も眠る夜

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    「螺旋」プロジェクトの4冊目。
    語られる時代としては一番後ろになり、皆さんのレビューを見ると最後に読むほうが良いように書いてあったが、読み始めたものはしょうがない。

    2095年、四半世紀前に建てられた壁で街を東西に分断されている東京が舞台。
    そこは不眠の都と化し、睡眠ビジネスが隆盛を誇っているという設定のもと、巻頭に紹介されているだけでも25名+1匹、色んな人物が登場し、それぞれの周辺が描かれていく。
    睡眠コンサルタントに勤め覚醒タブレットの開発を命じられたシュウが〈いばら姫〉の物語の謎を追うパート、〈眠り姫の寝台〉という本を巡ってシュウの姉で探偵のナツメと小説家のマユズミが動き回るパート、

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    2023年03月02日
  • 屋根裏のチェリー

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    アパートの屋根裏部屋で一人暮らすサユリは人見知りで、人とうまく話すことができない。
    元オーケストラのオーボエ奏者で、彼女の所属していた、がけ下の町のはずれにあったアマチュア楽団〈鯨オーケストラ〉はすでに解散していた。
    サユリの頭の中に現れて、時々話しかけてくる小さな彼女の名前はチェリーという。

    レモン・ソーダやハンバーガーやササミカツ定食などおいしい食べ物が登場し、物語全体が居心地良く優しい雰囲気がします。

    私の住む町で身近におこった、先日の淀川の迷いクジラの出来事を思い出し、『流星シネマ』のことが即頭に浮かびました。
    小説も侮れないなと、嬉しさがこみ上げてきました。

    個性的で、懐かしい

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    2023年01月29日
  • 流星シネマ

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    久々の吉田篤弘さんのお話。どこを切りとっても吉田メロディが流れています。
    ちなみに私の古い知り合いのオーボエ担当が「オカさん」だったので、すっごいシンパシーが生まれました。続編にあたるお話はそのオカさんがメインのようなので楽しみです。

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    2023年01月23日
  • 流星シネマ

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    雨が似合う物語だった。
    物語を貫くところに水の流れがあり、流れる水のように登場人物たちに淀みがなかった。
    文章は詩的だけど難解な言い回しなどはなく、優しく流れる舟のような物語にどんどんと運ばれていく。

    個人的には登場人物たちも魅力的だが、アクがなさすぎるのが物足りなくも感じた。清らかな小川の中にもほどよく汚れがあった方が、物語として味わいが深くなるのではないだろうか。

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    2023年01月18日
  • 流星シネマ

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    ネタバレ

    吉田篤弘さんの本3冊目。
    どれも、ゆっくりと何気ない物語が進む、
    本の中にも書かれてたけど、
    現実が物語の続きなのか、
    身近なところで起きてる出来事なのか、
    錯覚しそうになる、身近に感じる、優しい雰囲気。
    (世界はいつでも冬に向かっている)
    冬のひとときの読書にぴったりです。


    鯨の伝説が残る街で流星新聞を発行している主人公。
    幼少期の出来事が、街のさまざまな人物を通して、
    クライマックスの流星シネマに通ずる。
    じんわり感動しました。


    矛盾と仲良くならなきゃ人生おもしろくない
    だったかな、いい台詞です。

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    2023年01月16日