吉田篤弘のレビュー一覧

  • おやすみ、東京

    Posted by ブクログ

    掴みどころのない不思議な人たちの夜の話。タクシー運転手の松井さんが運ぶ奇妙な繋がり。不思議だけど怖くは無い、心地よい夜が描かれている。

    どこかふわふわとしていて、まるで夢みたいで、朝になったら忘れてしまいそうな物語

    偶然が重なってそれぞれが願う所へたどり着こうとする過程が愛おしい。ほんとうに偶然なのかはわからないけど。

    0
    2024年09月14日
  • 台所のラジオ

    Posted by ブクログ

    題名通り、台所とラジオをベースに展開される12本の物語。

    私たちが生きる世界の話なのか、はたまた別の世界で紡がれている話なのかは分からないけど、全ての物語が緩い糸で繋がっている

    それぞれの物語の結について書かれることは無く、起承転で終わっている。すっきりしないと捉える人も居るだろうが、結に向かっていくエネルギーを読者に残したまま終わるのが今までにない形で面白い

    作者の後書き「天使の声が聴こえてくるラジオ」もオチがちゃんとあってなるほどなという感想

    0
    2024年09月13日
  • おやすみ、東京

    Posted by ブクログ

    短編なのに長編。
    読み終わると、登場する全ての人の生きる営みが、一気に蘇ってくる。
    再読するたびに、友人が元気で過ごしているという便りをもらうような感覚が生まれそう。


    0
    2024年09月04日
  • 鯨オーケストラ

    Posted by ブクログ

    さて、3部作の最後の主人公は、川に流されて子どものときに亡くなったアキヤマくんならぬ、曽我さんである。

    三部作の第1作『流星シネマ』は「すべてのことは死に向かっている」で始まるのだけど、この第3作の最後では、サユリさんと曽我さんが合奏を始めるシーンで終わる。クラシックのサユリさんと、ジャズの曽我さんという「まったく違う道を歩いてきた二人だからこそ、そんな二人が音を合わせることで、わたしたちがまだ知らない、あたらしい音楽を作り出せるような気がするんです」。
    そして、「真っ白な空間に、はじまりの合図の『ラ』の響きが鳴り渡った。」という希望に満ちた文章で幕を閉じるのだ。
    まったく異なる人間が結婚し

    0
    2024年08月18日
  • 天使も怪物も眠る夜

    Posted by ブクログ

    螺旋プロで小生初、吉田篤弘さん。未来の話ですが、ストーリもよく練られて、前向きかつ軽快で虜になりました。現代版の星新一さんのような印象です。他の著作にもトライしたいです。

    0
    2024年08月12日
  • 鯨オーケストラ

    Posted by ブクログ

    一度行ってみたいと思わせてくれる町で、偶然か必然なのか不思議なことが重なって…
    新しいことを始めてみようかな~

    0
    2024年08月05日
  • それでも世界は回っている 1

    Posted by ブクログ

    吉田篤弘さんの作品を読むと何故か『デジタルデトックス』をしたくなる。ラジオが聞きたくなる。
    現実世界とは違う世界がとても心地良い。

    六番目のブルー、どんな色なんだろう。

    0
    2024年08月04日
  • 鯨オーケストラ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    多々さんの言葉で、
    感動することに「戸惑いを覚える」
    「だって、むやみに心を動かされたくないときだってあるでしょう?」

    に、まさにそれだと思いました。
    感動作と銘打つ作品に少し身構えでしまう私は捻くれているのだろうか?そんなに心を揺さぶられたいものだろうか?それはそんなに絶賛されるものだろうか?思っていましたが、まさか私の心に共鳴するような言葉がでてくるなんて思わなくて虚をつかれました。

    多々さんの言葉を借りると、むやみに「感電」しなくて良いのがこの方の本で、だから毛布に包まれるような安心感で手にとってしまうのだなと得心がいきました。
    ああ、だから心地いいんだな。

    0
    2024年07月31日
  • 天使も怪物も眠る夜

    Posted by ブクログ

    昔途中まで読んだ小説BOCの吉田さんの作品
    個人的には1984年味が少しあったりで面白かった
    羽深と田所がすき、あの掴みどころのない感じが
    ちなみに間違えて2冊買ってしまったのはここだけの話

    0
    2024年07月22日
  • おやすみ、東京

    Posted by ブクログ

    なんてお洒落な。みんなが眠りにつく深夜の街。静かな夜の街に、それぞれの人生のストーリー。その小さなストーリーが交差点のように、交じり合って、重なり合って、すれ違って。それぞれのささやかな出会いを、夜空の星になって、上から静かに眺めているような、そんな感覚を味わって、とても柔らかい気持ちになった。

    0
    2024年07月17日
  • ガリヴァーの帽子

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    吉田篤弘さんの短編が読んでみたくて、手に取りました。
    かなり趣向が変わってる話もあり、読んでいてワクワクしました。
    「イヤリング」は、何でも相談所が、本人達に内緒である男女のキューピッドになっているとわかった時には、こちらまでにやけました。
    ものすごく手の震えるギャルソンの話は、緊張し過ぎて失敗することは、本気でその物事に取り組めているって事だということが謳われていて、勇気がもらえました。
    ゴセンシは、シャンパンの泡たちが蒸発するまでの気持ちの話で、こんな話読んだことありません笑

    0
    2024年06月27日
  • 鯨オーケストラ

    Posted by ブクログ

    タイトルに惹かれて初めて読んだ作家さんですが、なにか優しい気持ちになりました

    3部作の3作目なのか…
    初めから読んでみましょうかね

    0
    2024年06月01日
  • それでも世界は回っている 3

    Posted by ブクログ

    「ロングセラー『月とコーヒー』から派生した〈インク三部作〉堂々完結!」と帯に書かれて、このシリーズも終わるのかと、少しセンチメンタルな気持ちになりました。

    一時期、吉田篤弘さんの著作品に没頭して読んだ時期がありました。

    こう表現するのは語弊があるかもしれませんが、私にとって著者の作品は、「星の王子さま」や「銀河鉄道の夜」そして傾向が外れますが「デミアン」を読んだ頃の自分に帰らせてくれる感があるのです。(自分の読書歴の狭さも感じますが)そして著者の書かれている文章にとても共感してしまうことが多いことも、いつも驚きです。

    人と人は、考えや思いが違うから争うんじゃないんだよ。同じことを考えて、

    0
    2024年05月20日
  • 奇妙な星のおかしな街で

    Posted by ブクログ

    吉田篤弘さんのエッセイ。
    想像力の方向がチャーミングで素敵だなと思った。「月とコーヒー」のような素朴で可愛らしい世界観の物語はこの想像力から生まれたんだなーと納得。

    0
    2024年05月08日
  • それでも世界は回っている 3

    Posted by ブクログ

    幻のインク〈六番目のブルー〉を求めてオリオと叔父さんと(ココノツ)の旅は続く。

    林檎の赤とインクの青。
    ねじりドーナツと迷路。
    ハルカとカナタ。
    電球交換士。
    終列車。

    ひとつひとつ心に残る。

    いつまでも旅を続けてほしいと願う。

    0
    2024年05月04日
  • それでも世界は回っている 3

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『それでも世界は回っている』完結編。
    1、2を読み終えた時点で危惧していたことが発生。
    これまでの内容をほぼ忘れている。。。
    というか2の終わりをあまり覚えていない中で、思いっきり前作場面の続きから始まるので「何だっけ?」感が凄まじい。

    それでも次第に思い出す登場人物やストーリー。
    あぁ、そんなこともあってここまで来たんだった。

    ただ1、2に比べてクライマックスに近いということもあり、この旅物語の意義をまとめようということなのか、新たな場面に出くわすよりも、これまでの場面を振り返りながらの抽象的、哲学的な解釈談義が多く、やっぱり出来ることなら1~3を一気に読みとおすのがいいのだろうなと思う

    0
    2024年05月03日
  • それでも世界は回っている 3

    Posted by ブクログ


    『月とコーヒー』に連なるインク三部作もついに完結編。

    ジャン叔父さんと一緒に〈六番目のブルー〉のインクを探す旅に出ていたオリオだけれど、遂に〈六番目のブルー〉のインクの謎が解き明かされました。ネタバレになってしまうので書きませんが、新しい色が生まれるにはそれが必要だったのか!吉田さんのファンタジーな世界観に圧倒されました。

    ブルーと対照的な真っ赤なリンゴも登場したけど読み終えて表紙を見たら、表紙のリンゴは私が頭の中で思い描いていた真っ赤ではなかった(笑)〈六番目のブルー〉のインクは思い描いている色と同じかな。

    0
    2024年04月27日
  • それでも世界は回っている 3

    Posted by ブクログ

    それでも世界は回っている・第三巻

    『月とコーヒー』に収録されている短編から派生した〈インク三部作〉の完結篇となっております。

    亡くなった師匠・ベルダさんの愛用していたインク〈六番目のブルー〉を探し求めて旅を続ける少年・オリオとジャン叔父さん。
    とある奇妙な唄の歌詞の中に、“インクの秘密”が隠されているようなのですが・・。

    まるで夢の中にいるような、浮世離れした雰囲気のこの物語も本作で完結でございます。
    夢の内容って、すぐに忘れてしまうのと同じ感覚で(?)、前巻までの内容をあまり覚えていなかった私なのですが(汗)、読んでいくうちにこのちょっと不思議で心地よい世界にスルっと浸されていきました

    0
    2024年04月15日
  • 台所のラジオ

    Posted by ブクログ

    大きなことはなにも起きない。ここから物語が動いていく…というところで結びがくる吉田篤弘さんのこの感じが、とても心地いい。

    よく「滋味深い作家」と紹介されることが多いように感じますが、本当にそのとおりだなぁと思います。

    休日、起きてひととおり家の中のことを済ませた10時過ぎごろに吉田さんの本を読んで二度寝したい。
    夕暮れどき、コーヒーなどで一息つきながら吉田さんの本を読んで夜ごはんの支度をしたい。

    なにも起きないから、なんでもない日常に本当によく馴染む。
    ちょうどよく寄り添い癒してくれる、そんな作家さんと作品です。

    0
    2024年04月09日
  • 天使も怪物も眠る夜

    Posted by ブクログ

    RASEN PROJECTの未来編
    吉田篤弘さん初めて読んだけど文体好きダァ!
    他の作品読むのが楽しみだ!

    0
    2024年04月07日