吉田篤弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2026年、最初のレビューがこの本になりました。
今年もよろしくお願いします♪
この本は昨年度に読み終わっていますが、3部作一気読みのため年をまたぐことに。
タイトルの「それでも世界は回っている」とは、「時間」のこと。
いろんな奴のいろんな時間が存在する。
俺の時間、お前の時間、世界の時間
自分の時間と世界の時間がずれてしまうと、身のまわりのあれこれと折り合いがつかなくなる。
「インク」3部作という謳い文句で、〈六番目のブルー〉のインクを探しに旅に出る。
まだ始まったばかりなので、インク探しで本を3冊も書くのか、どんな話になるのかお楽しみ、という感じ。 -
Posted by ブクログ
読書会のヒントを探している時に手に取ったのが、岸本佐知子さん、三浦しをんさん、吉田篤弘さん、吉田浩美さんによる『『罪と罰』を読まない』です。
ドストエフスキー『罪と罰』を「実は読んでいない」ことで意気投合した4人が、「読まないで読む会」を発案したことから始まる対談集。
この企画の素晴らしさは、マイナスを遊びに変える視点と、それを本気で遊ぶ大人たちの遊戯性に満ちているところ。
特に三浦しをんさんの活躍がすごい。小説家だけあって、深読みは鋭く、博識だし、勝手に物語をポンポン創作してしまう様子がとても爽快です。
テンポの良い知的な読書会を舞台袖からのぞくような面白さがあり、「こういう大人たち -
Posted by ブクログ
ネタバレ〈螺旋プロジェクト〉の一冊。
〈螺旋プロジェクト〉とは
「共通のルールを決めて、原始から未来までの歴史物語をみんなでいっせいに書きませんか?」伊坂幸太郎の呼びかけで始まった8作家=朝井リョウ、伊坂幸太郎、大森兄弟、薬丸岳、吉田篤弘、天野純希、乾ルカ、澤田瞳子による前代未聞の競作企画である。
ルール1 「海族」vs.「山族」の対立を描く
ルール2 共通のキャラクターを登場させる
ルール3 共通シーンや象徴モチーフを出す
(中央公論新社HPより)
私はクラフトエヴィング商會も吉田篤弘も、その作品は大好きだということを先に明言したうえで、この作品には全くハマらなかったと言わねばならない。
細か -
Posted by ブクログ
あまりに穏やかで、はらはら冒険もなく、ドキドキの恋物語があるわけでもない。
ふと見上げた時にだけその姿を認識できる、昼間の月のような物語。
暗い夜には、その明るさは夜道を照らす導になったり、夜の暗い室内で電気のスイッチを探す手助けになったりするけれど、必ずしも必要というものではない。
でも、傍らにあればその柔らかさと穏やかさで、なくてはならないものになる。
そんな物語かもしれない。
読み始めた時は、あまりに平坦で、退屈かもと思ったのだけれど、読み進めて行くうちに、少しズレた世界だけどすぐ隣にいる誰かの日常を感じているようで、それがなんだか愛おしく思えてきて、病室のベットの上で一気に読んでしま