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~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・ロングセラー『月とコーヒー』から派生した
〈インク三部作〉堂々完結!
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
この世界は
喜びと悲しみを繰り返しながら
回りつづけている。
もう、泣かないで。
師匠のベルダさんが
愛用していた万年筆のインク、
〈六番目のブルー〉を探し求めて
ジャン叔父さんと旅をつづけてきた
14歳のオリオ。
インクの秘密を解く鍵が
奇妙な唄にあるとわかるが、
なかなか見つからない。
そんなとき、
迷えるオリオを導いたのは
世にも稀な
「本当の真っ赤な林檎」だった――。
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Posted by ブクログ
ねじりドーナツのような旅が終わり、オリオは少し大人になったように思いました。
この巻で、一気にココノツのことが気に入ってしまいました。彼女が抱えているものが知れたからだと思います。髪型が個性的で、イラストもとてもかわいいのです。
電球交換士のトビラさんは、またまたいいところで登場してくれました。
ベルダさんの死因は、トカイ刑事が知らせてくれました。〈六番目の青いブルー〉が作られた理由、21番まである唄の謎には、アリアドネの真っ赤なリンゴに導かれるように、オリオと叔父さんとココノツがたどりつきました。
人生とは、引き継いでいくこと
引き継ぐとは、その人の思いと自分の思いがひとつになること
悲しさのかたまりは、時々溶かされて涙になる
悲しみに終わりが来ても、大切な記憶はあなたの中できっと残される
この世界は嬉しいことと悲しいことを繰り返しながら回り続けている
多くのメッセージを受け取ったように思いました。「信号が青に変わった。」という、意味を含んだ最後の一文など、お気に入りの表現も多かったです。
巻末のオリオと叔父さんとココノツ、そして終列車が並んだイラストも、とても素敵でした。絵はがきサイズにしたものがあれば飾りたいな、なんて思いました。
Posted by ブクログ
やっぱり、ジャン叔父さんの探している唄と、オリオの探す〈六番目のブルー〉は繋がっていた。
そしてこの第3巻では、旅に同行していなかったココノツが大活躍する。
本を初めて開いた時、結末を迎える第3巻のスピンが何故赤色なのかなーと思っていたけれど、きっとカナタさんが落とした林檎の赤色だ。
ミランダさんの長~い唄にも、ちゃんと林檎が登場していたことを、ココノツがつきとめる。
♪
いいかい、みんな。
本当の深い青を知りたいのなら、
そのかたわらに、
本当の真っ赤な林檎を並べてみることだ。
♪
〈六番目のブルー〉を求める旅は、悲しみを受け入れ、この世からいなくなってしまった人たちへ想いを馳せる時間を持つことだった。
それが、〈六番目のブルー〉を生み出すことに大きく関係していた。
師匠のベルダさんを亡くしたオリオは、どのように悲しみを受け入れ、その悲しみはどのように昇華されるのか。
そして〈六番目のブルー〉誕生の秘密とは?
第1巻のスピン。
あの色は〈六番目のブルー〉なのかもしれないと思っていたけれど、あるいは「五番目のブルー」なのかもしれない。
「この世って、うまいこと出来ていて、終着駅っていうのは始発駅でもあるのよ。そこで、すべての列車は折り返して、また出発するの。」
「同じものをもとめるから、競い合う。敵になる。だけど、同じものをもとめているんだから、そいつこそ、俺といちばん分かり合える奴かもしれないんだ。」
「引き継ぐというのは、きっとそういうことだ。その人をそっくり真似るのではなく、その人の思いと自分の思いがひとつになることを云うのだ。」
「人と人はすぐ隣にいることで絆が深まっていくように思う。でも、遠く離れることで、より親密になることもある。」
別本で『電球交換士の憂鬱』という作品がある。
『それでも世界は回っている』に登場するトビラさんが主役なのかな?
こちらもいつか読んでみたい。
Posted by ブクログ
インク3部作の第3部
-紹介文-
この世界は
喜びと悲しみを繰り返しながら
回りつづけている。
もう、泣かないで。
師匠のベルダさんが
愛用していた万年筆のインク、
〈六番目のブルー〉を探し求めて
ジャン叔父さんと旅をつづけてきた
14歳のオリオ。
インクの秘密を解く鍵が
奇妙な唄にあるとわかるが、
なかなか見つからない。
そんなとき、
迷えるオリオを導いたのは
世にも稀な
「本当の真っ赤な林檎」だった――。
吉田篤弘さんの世界…
「六番目のブルー」と言う青いインクを探す旅。
なんだけど、
なんか、世界はモノクロな感じ…。
ブルーと真っ赤なリンゴだけが鮮明に浮かび上がる。
うまく感想を出せない…
六番目のブルーってだけで、もう惹かれてしまう。
とにかく、とても、好きな、世界。
相変わらず
なんだろう…月の上にある街の話みたいに感じた…空気感が薄いと言うか、ぼんやりしてて…
叔父さんのセリフ
引用
「誰もが道順に従って、ひとつの道だけを進んで行ったら、他の道はどうなっちまう?
俺は他の道ばかり歩いてきたから、よく分かる。本当に面白いものは他の道にあるんだ。
そういうもんだよ。どうしてなのかは知らん。でも、俺は知ってる。人生ってのは道順を見きわめることじゃないんだ。道順とは別のところに自分の道を見つけることだ。な?
じゃないと、道順に選ばれなかった道が浮かばれんだろう」
171ページ
「時間は残酷なものだよな」
叔父さんが急に声を上げた。それも、かなりしっかりした声で。
「すべてを、こっちからあっちへ連れ去ってしまうんだから。残酷だよ。ホントに何もかもすべてだ。逃れるヤツはひとりもいない。時間と一緒に俺たちはみんなあっちへ近づいていく。だけどなー
叔父さんはそこで深呼吸をひとつした。
「だけど、時間は俺たちの悲しみをやわらげてくれたりする。時間の野郎はさ、俺たちの大事なものをことごとく奪いとっていきやがるが、俺たちの悲しみや辛い気持ちや苦しみも連れて行きやがる。うまいこと出来てるよ。大事なものを奪われたことはたしかに悲しい。間違いなく悲しいよ。だけど、悲しみには終わりが必要なんだ」
この叔父さんのセリフだけ、現実感があった。
とにかく、すごく、こころが、静かに、なった
人の中に残って生きる…
繋がる…
3部作にハマりそう。世の中の3部作がすごく気になるようになりました。
また、戻ってきたい世界でした
Posted by ブクログ
幻のインク〈六番目のブルー〉探しの旅も最終巻を迎えました。「インク三部作」の第3巻です。
〈五番目のブルー〉 + 「?」 = 〈六番目のブルー〉
という方程式を解くには、〈五番…〉を移項して
「?」 = 〈六番目のブルー〉 − 〈五番目のブルー〉
あはっ、懐しい中1数学!
でも、物語は決して数学で割り切れるほど簡単なものではありませんよね。巡り巡ってやっと辿り着いた〈六番目のブルー〉の謎は、きれい過ぎるくらいに収束します。世界の不思議な巡り合わせ、つながりが心地よく感じられ、オリオにとってインク探し以上の意味がある旅になったと思います。
「喪失」は正しい時間の流れの象徴で、でも、それと全く関係なく世界は回り続けます。亡くなった人や失くなった物に想いを寄せ、忘れないことが「引き継ぐ」ということなんですね。
終着駅が始発駅に変わり、オリオはこれから、オリオという一人の人間を模索する新たな旅に出るのでしょう。美しく尊い、悲しさのかたまりの「青」を胸に秘めながら…
吉田篤弘さんの、優しさあふれる世界観を堪能できた全3巻でした。
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