吉田篤弘のレビュー一覧
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ネタバレ「ほんとうにうまいものは、人間に反復運動を促します。ーー体が反復を覚えることが快楽なのだ」
これを読んだとき、確かにそうだよなと思った。
うまいから何度も同じものを食べる。たまに贅沢して違うものを食べるけど、結局いつもの料理を食べている自分がいる。そうして、いつもの料理を食べている自分が一番幸せを感じているかもしれない。
この本はそうした日常の小さな幸せを探して出してくれる。
「食べているあいだ、ずっと口が愉しいの」といったセリフもおもしろいなと思った。うまい、ではなく愉しいという表現がなんだかとてもいい感じがする。それはどんなにうまい料理を食べるよりも幸せなことなのではないか。
十時軒を探 -
Posted by ブクログ
2026年、最初のレビューがこの本になりました。
今年もよろしくお願いします♪
この本は昨年度に読み終わっていますが、3部作一気読みのため年をまたぐことに。
タイトルの「それでも世界は回っている」とは、「時間」のこと。
いろんな奴のいろんな時間が存在する。
俺の時間、お前の時間、世界の時間
自分の時間と世界の時間がずれてしまうと、身のまわりのあれこれと折り合いがつかなくなる。
「インク」3部作という謳い文句で、〈六番目のブルー〉のインクを探しに旅に出る。
まだ始まったばかりなので、インク探しで本を3冊も書くのか、どんな話になるのかお楽しみ、という感じ。 -
Posted by ブクログ
「さて、人はなぜ物語を読むのでしょう?」
「誰かが物語を書いたから」
「さて、人はなぜ物語を書くのでしょう?」
「誰かが書いた物語を読んだから」
吉田篤弘さんは子供の頃、学校の図書室の本を読み、物語を書く人になりたいと思った。
子供の頃は物語に答えを求めたことはなかった。
物語はいつも途中から始まって、途中で終わる。
本のページは終わるけど、物語はこの後も続いていくと思っていたそうだ。
吉田篤弘さんが書く物語は、突然終わることが多い。
だが、ときどき以前に何処かで読んだ物語の続きになっていることがある。
本書も「中庭のオレンジ」の物語が最初と中盤と最後に登場する。
オレンジ以外でしば -
Posted by ブクログ
読書会のヒントを探している時に手に取ったのが、岸本佐知子さん、三浦しをんさん、吉田篤弘さん、吉田浩美さんによる『『罪と罰』を読まない』です。
ドストエフスキー『罪と罰』を「実は読んでいない」ことで意気投合した4人が、「読まないで読む会」を発案したことから始まる対談集。
この企画の素晴らしさは、マイナスを遊びに変える視点と、それを本気で遊ぶ大人たちの遊戯性に満ちているところ。
特に三浦しをんさんの活躍がすごい。小説家だけあって、深読みは鋭く、博識だし、勝手に物語をポンポン創作してしまう様子がとても爽快です。
テンポの良い知的な読書会を舞台袖からのぞくような面白さがあり、「こういう大人たち