吉田篤弘のレビュー一覧

  • 月とコーヒー

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    短編集です。とっても短い話で、一つを読むのに10分とかかりません。一つ一つのお話がどこか不思議でふわふわしていて、知らない星の話を聞いているような気分になりました。(星の王子さまのような)
    まさに月がきれいな夜にコーヒーと共に読みたい本。素敵な物語の旅へと連れて行ってもらえます。

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    2026年06月02日
  • エデンの裏庭

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    誰もが子どもの頃に出会った4つの物語、
    「不思議の国のアリス」、「ガリヴァー旅行記」、
    「星の王子さま」、「モモ」
    有名すぎる物語の、舞台袖の創作と書評。

    特に印象に残ったのは、「星の王子さま」の
    書評。
    この物語が、実は王子さまと飛行士が砂漠で
    出会う話ではなく、登場人物が飛行士の
    「ぼく」一人きりであるとも考えられるという、
    吉田さんの解釈が新鮮! 成長してはならない
    王子さまは、最後に空へ消える。成長することの
    ない「少年」というものを少年のまま自分の外へ
    追いやって葬る必要があったという解釈が、
    斬新で面白かった。実際に、作家のサン=テグジュペリは飛行中に行方不明となっている。まるで
    自らを葬るかのように‥(←撃墜されての戦死だと
    思うけど‥)
    後半の小説、「エデンの裏庭」も余韻の残る
    話だった。果たして、エリカは『二十三時の訪問者』
    の結末が読めたのか?

    内容もさることながら装幀まで、全てが
    凝った作りとなっていて好感が持てる。
    手になじむ本の大きさがいい。

    誰かにすすめたくなるような素敵な本

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    2026年05月31日
  • 月とコーヒー

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    短編集だけど登場人物の関係性が分かりやすく、この先の物語はどうなっていくんだろうなど想像するのも楽しかった。

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    2026年05月31日
  • 月とコーヒー デミタス

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    幻想ショートショート第二弾。
    どの章にも、月とコーヒーが何らかのかたちで散りばめられています。
    月もコーヒーも、存在と、纏う雰囲気だけで絵になる。でも主役ではありません。

    『今回は、「デミタス」とサブタイトルをつけてみました。デミタスの語源はフランス語の demi tasse(小さなカップ)で、小さなカップでほんの少しだけ味わっていただく、そんなお話を書きました。少量ではありますが、一杯一杯がそれぞれの味わいをもたらしてくれるものでありますように、と念じながら書いたのです。』(p.330 あとがき)

    Wikipediaで調べたら
    『旨味成分が多いとされる70-80cc部分のもののみを使用したのがデミタスコーヒーと言われる。通常のコーヒーの約4倍の濃さがあり、「コーヒーの玉露」とも評される』
    とありました。
    だからでしょうか。私の感覚でも、「輪郭の淡いほの甘いおやつ」のような前作に比べ、今作は、どの物語もくっきり濃いめに感じました。
    え、終わっちゃうの?あ…もしかして続いてる?といった浅い眠りを漂っているようなふんわりとした世界観は前作同様ですが、なんだか、ちょっと教訓めいたものも感じた「デミタス」でした。

    第三弾も出てるらしい。読む。

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    2026年05月29日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    変愛、と銘打つだけあって、なんだか読後感が…

    いろんな作家さんの個性も垣間見える作品だったが、やっぱり村田沙耶香さんの作品の不気味さは突出してるな…

    再読したい本ではなかった

    いい悪いではなくて、好みじゃないってことですね…

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    2026年05月28日
  • 月とコーヒー デミタス

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    ネタバレ

    「月とコーヒー」二作目。あいかわらず優しくて不思議で少しSF風味な、静かな短編集。
    こちらは1作目より終わり方がほんの少しわかりやすくなっている気がする。かけがえのなさを予感させる出会いの直後や、決断を前に終わってしまう話が多い。余韻があって、これはこれで良いんだけれど…。
    あと、短編同士でつながっている話が増えた。最後の話で色々な短編をつなげる構成になっているのが面白いと思った。

    収録されている中では、ゴム印画家が地球儀を求めて百貨店を訪れる「地球儀の回る夜」、島流しになった囚人の話「パラダイスの二人」が好き。でも、1作目の方が好みだったかな。食いしん坊だから、食べ物の話が多い方が好きなのだ(笑)。

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    2026年05月22日
  • 月とコーヒー

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    タイトルと変わった判形とシックな装丁に惹かれ続編と2冊Get。
    序編の喫茶店が舞台の掌編集なのかと思ったら違っていて
    寝る前に1編ずつゆっくり読むのに良さそうだなぁと読み進めたら
    あとがきにそのまんまのことが書いてあってビックリ。

    「アーノルドのいない夜」「青いインク」「冬の少年」「二階の虎の絵」が好み。

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    2026年05月19日
  • 月とコーヒー

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    童話や児童書、絵本のような話し口調がそもそも私に合っていないのかも……と思ったけど作中で慣れました!順応できてよかった!

    コーヒーを飲んでる時や、夜寝る前に読んでいます。

    顎病院
    猿
    の話良かった!

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    2026年05月14日
  • エデンの裏庭

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    ちょっと変わったつくりの本。前半は、児童文学の古典4作品を取り上げています。後半は、その作品からインスパイアされたストーリー。
    吉田氏らしくて、私は好きだ。

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    2026年05月07日
  • 『罪と罰』を読まない

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    ウケる。読書のプロ4人があーだこーだ筋書きを予測する座談会。キシモトさんてやっぱすげー面白い人なんだな…
    本物 (?) も読みたくなった。意外とエンタメらしい。
    読後の座談会も良かった。読み方がさすがプロ。

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    2026年04月20日
  • 鯨オーケストラ

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    音のないはずのページから、どこか遠くで鳴っているような音楽が聴こえてくる感じ。
    鯨オーケストラという言葉の響きそのものがわ物語みたいだった。

    ただ身をゆだねて空気を味わうのが心地いい本。

    読み終わったあとも余韻が残って、
    静かな海の底にまだ少しだけ自分がいるような気がした。

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    2026年04月12日
  • エデンの裏庭

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    「物語の舞台袖」という形で児童文学4つにならって吉田さんなりの創作劇文学への愛を表しているのかな。最後の「エデンの裏庭」が不思議なメルヘンに感じられた。これが吉田ワー ルドなのか。こちらの作品は絶対単行本でこのサイズじゃないと表現が伝わらないかも。さすが!表紙の絵が好き。

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    2026年04月05日
  • 『罪と罰』を読まない

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    ドストエフスキーの『罪と罰』を読まないで座談会をする、そして答え合わせ
    『罪と罰』を読んだことがある人にもない人にも面白いと思う

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    2026年04月04日
  • エデンの裏庭

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    舞台袖からの報告って、発想はなかったな。
    なるほど、こんな視点で印象に残っている物語を語るとは・・・

    本好きの大切な友人にプレゼントしたくなる本です。

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    2026年03月31日
  • ソラシド

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    面白かった。
    吉田篤弘さん×ミステリーのような本だった。

    とても読みやすく続きが気になって、いつもに比べて早く読み終わった。

    「ソラシド」というデュオを探し求める話。

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    2026年03月26日
  • 鯨オーケストラ

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    シリーズ3作目。本作の主人公とガケ下の住人達との交わりに静かに心躍ります。個人的な記憶が他者と繋がっていく面白さ。自分の成り立ちが愛おしくなる感覚。簡単にできるのにやらずにいる勿体なさ。私は何に手を出そう。カナさんはやっぱり深いなぁ。

    〈心に残った言葉〉
    "ええ、それがいいです。食べるときは何も気にせず、心安らかに、です。"

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    2026年03月03日
  • 台所のラジオ

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    ネタバレ

    「ほんとうにうまいものは、人間に反復運動を促します。ーー体が反復を覚えることが快楽なのだ」
    これを読んだとき、確かにそうだよなと思った。
    うまいから何度も同じものを食べる。たまに贅沢して違うものを食べるけど、結局いつもの料理を食べている自分がいる。そうして、いつもの料理を食べている自分が一番幸せを感じているかもしれない。
    この本はそうした日常の小さな幸せを探して出してくれる。
    「食べているあいだ、ずっと口が愉しいの」といったセリフもおもしろいなと思った。うまい、ではなく愉しいという表現がなんだかとてもいい感じがする。それはどんなにうまい料理を食べるよりも幸せなことなのではないか。

    十時軒を探しているシーンがなぜか頭にずっと残っている。どうしても見つけたいという思いがあったのだろう。そんなわけはないのに。十時になったら十時軒が姿を見せるかもしれないと、思ってしまったのだ。そう思ってしまったが故に、適当な喫茶店で時間を潰して十時になるまで待つところが何となく好きだった。

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    2026年01月30日
  • それでも世界は回っている 2

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    〈六番目のブルー〉の謎は相変わらずわからない。
    〈五番目のブルー〉のインクとの違いは何なのか?

    なんだか、ずーっとモヤモヤした感じの話が続く。
    吉田ワールドの世界をしばらく楽しもう。

    意識していなくても常に世界は回っていて、気が付くと「いつのまにか」こんなふうになっている。
    さて、いよいよ3部作の最終巻に行こう。

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    2026年01月07日
  • それでも世界は回っている 1

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    2026年、最初のレビューがこの本になりました。
    今年もよろしくお願いします♪

    この本は昨年度に読み終わっていますが、3部作一気読みのため年をまたぐことに。

    タイトルの「それでも世界は回っている」とは、「時間」のこと。
    いろんな奴のいろんな時間が存在する。
    俺の時間、お前の時間、世界の時間
    自分の時間と世界の時間がずれてしまうと、身のまわりのあれこれと折り合いがつかなくなる。

    「インク」3部作という謳い文句で、〈六番目のブルー〉のインクを探しに旅に出る。
    まだ始まったばかりなので、インク探しで本を3冊も書くのか、どんな話になるのかお楽しみ、という感じ。

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    2026年01月07日
  • 中庭のオレンジ

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    「あなたの眼は、ぼんやりしていない。だからきっと、あなたの眼が、あなたをどこかへ連れて行ってくれるはず」

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    2025年11月29日