吉田篤弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ『月とコーヒー』のショートストーリーから生まれた長編小説。
幻のインク〈六番目のブルー〉を求め彷徨う旅物語。
博物館の保管室で働く14歳のオリオ。
ある日、保管の記録に必要な万年筆のインク〈六番目のブルー〉がないことに気付く。
〈六番目のブルー〉
それはこの世でいちばん深い海の底の青色。
奥深くて華やかで悲しくて麗しくて涙が出てきそうで…一言では言い表せないほどの美しい色。
そして人生における師匠の魂が宿る色。
一体どんな”青”なのだろう。
読めば読むほど謎めいてくる。
そんな大切なインクを失くしてしまったオリオのインク探しの旅は、人との出逢いの旅でもあった。
次から次へと登場する個性的な -
Posted by ブクログ
高温多湿の梅雨の末期に
ようやく家に戻ってきて
風呂場に飛び込んでシャワーで
ひと汗流す
それから
冷蔵庫の氷をコップに入れて
とにかく冷たい飲み物をこさえて
一口飲んで
ほっ と している
冬だったら、
寒風の吹きすさぶ中
ようやく家に帰ってきて、
とりあえず外套とマフラーをはずす前に
ストーブの火を入れて
やかんにお湯を沸かし
熱々のココアをつくって
ほっ と している
そんな 感じの
こころがゆったりする瞬間の
エッセイ集
何気ない 普段の景色が
なんだか 愛おしく感じてしまう
お話しも素敵ですが
緑罫線の原稿用紙風も
いつものクラフトエヴィング社さんの装幀も
いかにも 素敵で -
Posted by ブクログ
ネタバレ吉田さんのエッセイはこれが初めて。
吉田さんの経験された実体験よりも妄想話が面白かった。
吉田さんの描く物語そのもののようで、その発想がいかにも吉田さんらしい。
自分を「いまの自分」と「未来の自分」に分けて二人の自分を演じる話、「天国」は自分の記憶によって創られた世界で「天国」に到着したら探偵を雇って再会したい人(故人)を捜索する話、持ち運べる「夜の鞄」の話、体の中の状態を瞬時に読み取って病気等の警告をしてくれる「ミラー」の話等々、本当にあったら面白いだろうと思わせる、ちょっと不思議でユニークな吉田ワールドに惹き込まれた。
いつかこれらの妄想話から新たな物語を創ってほしい。
『あとがき』に -
Posted by ブクログ
ネタバレ小説家、吉田篤弘氏が新聞に連載していたエッセイ集。一遍一遍が短いのですっと読める。
本を開いてまず目に入るのが、緑色の罫線である。
文章の幅に合わせており、まるで原稿用紙に書かれた文章を読んでいるかのようだ。
一遍一遍に味のある手書きイラストと、アルファベットがついている。もしかしたら、26文字が重複することなくついているのかもしれない。
短いエッセイだが、一つの漢字であったり、「時計がずれた」というささやかな日常の事柄から、どんどん想像が膨らんでいく作家の脳の一部を垣間見れるような気がする。
好きな一遍は「幸福な時限爆弾」である。
この中で、筆者は「なぜ小説を書くのか」という問 -
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Posted by ブクログ
「恋愛」ではなく「変愛」…変わった形の愛が描かれたアンソロジーです。
面白かったです。
ディストピア文学が大好きなので、「形見」が好きでした。工場で作られる動物由来の子ども、も気になりますが、主人公の子どもがもう50人くらいいるのも気になりました。色々と考えてしまいます。
「藁の夫」「逆毛のトメ」「クエルボ」も良かったです。藁の夫を燃やす妄想をしたり。クエルボはラストは本当に名の通りにカラスになったのだろうか。。
多和田葉子、村田沙耶香、吉田篤弘は再読でしたがやっぱり良いです。
岸本佐知子さんのセンス好きです。単行本から、木下古栗さんの作品だけ再録されなかったようですが。
表紙の感じに既視感が -