吉田篤弘のレビュー一覧

  • 台所のラジオ

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    台所にラジオ、、、本を読みはじめてふと、わが家も台所にラジオを置いていたことに気付く。
    朝のコーヒーを入れる時、ご飯の支度の時、ラジオから流れるニュースや音楽を聞いている。

    台所とラジオに関連した様々なストーリーがあり、心地よく読み進めることができた。
    妻が好きな本を読んでみようと思ってなんとなく手に取ったが、普段読まない分野の本を読めて新鮮であった。

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    2020年01月13日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    「恋愛」ではなく「変愛」…変わった形の愛が描かれたアンソロジーです。
    面白かったです。
    ディストピア文学が大好きなので、「形見」が好きでした。工場で作られる動物由来の子ども、も気になりますが、主人公の子どもがもう50人くらいいるのも気になりました。色々と考えてしまいます。
    「藁の夫」「逆毛のトメ」「クエルボ」も良かったです。藁の夫を燃やす妄想をしたり。クエルボはラストは本当に名の通りにカラスになったのだろうか。。
    多和田葉子、村田沙耶香、吉田篤弘は再読でしたがやっぱり良いです。
    岸本佐知子さんのセンス好きです。単行本から、木下古栗さんの作品だけ再録されなかったようですが。
    表紙の感じに既視感が

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    2019年08月30日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    いくつか読んだことがある作品も収録されていましたが、今までの愛に対する見方を思いっきり揺さぶられる一冊であることは間違いなし。
    どれもこれもお勧め?
    「韋駄天どこまでも」は漢字遊びの要素なので、編者も書いているように翻訳は超絶技巧が必要だなぁ。
    単行本にしか収録されていない作品があるそうなので、単行本も読まねば。

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    2018年07月21日
  • ソラシド

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    かつて奏でられた音を求める物書きの話。
    読後に、文章で読んだ光景が自分の記憶だったように錯覚する、そんな一冊。
    音と当時の空気を閉じ込めた一枚のレコードは、耳にした人に影響を与え、文章として記述され、読み手は音を求める。
    なんて穏やかで、心地良いループだろう。

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    2015年09月02日
  • ソラシド

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    ネタバレ

    「新潮」の連載でちょいちょい読んでいたのだが、
    これは一冊の本の方が楽しめた。

    相変わらずの心地よい空気感のある作品。
    ただ、「ソラシド」という名前しかわからないミュージシャンを探し求める、とゆーストーリー上、
    ちょっとミステリーチックでもあり、いい意味でずっと緊張感、みたいなものが作品を通してある。
    彼女たちが今どうなっているのか、という疑問を
    登場人物たちと同じように、持ちながら読み進める。

    妹との関係にどーもラブっぽさを感じてしまったのだが、
    よく考えたら血、繋がってるんだよなー。

    冬の音楽。
    聴きたいです。

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    2015年07月09日
  • ソラシド

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    もう まだるっこしいなぁ
    と 思うか
    いいねぇ このまったり感
    と 思えるか

    もちろん 後者になれる人は
    独特の浮遊感が
    なかなか たまりませんでしょうねぇ

    小説の筋というよりは
    そこに描かれている雰囲気を楽しむ
    そこが
    この 小説を楽しむコツでしょうか

    それにしても
    表紙の レコード は
    どんな 音楽 なのだろう と
    ずいぶん 気になってしまいます

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    2015年09月14日
  • ソラシド

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    吉田さん独特のストーリーのテンポが大好き。いろいろと都合よく収束していくのでファンタジーだと割り切って読んでいる部分もあるけれど、こんな素敵なことがおこったらいいなって思える。一緒に「ソラシド」を探しているうちに、自分も遠い昔の何かを探してみたくなった。

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    2015年03月02日
  • ソラシド

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    耳元で心地いい音楽を聴いた後のような、すごく素敵な気持ちで読み終えた本でした。
    全体的に落ち着いたトーンで、コーヒーの茶色から始まり、ニューヨークのグレイ、冬の吐息の白、と浮かび上がるシーンが美しくて、なんとも言えない不思議な世界に迷い込んだようです。

    過去と現在、現実と空想が入り混じった世界は、映像がとにもかくにも美しい。古着屋とバー、世界の果てのような白い荒野、ダブル・ベース「エレファント」、1つ1つのシーンがにくいくらいに素敵で、とにかくうっとり。これは、映画化してほしい。
    美しいシーンも然ることながら、本書に登場する音楽を聴いてみたい。

    音楽には疎い私ですが、とある場面では鳥肌が立

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    2015年02月16日
  • ソラシド

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    にやりとする。こころにくい文章に。
    トークイベントの話を思い出しつつ読む。行って良かったなぁ。。

    もう一回読み返したら、散りばめられたいろいろにもっと気付ける気がして。

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    2015年02月25日
  • 鯨オーケストラ

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    シリーズ3作目。本作の主人公とガケ下の住人達との交わりに静かに心躍ります。個人的な記憶が他者と繋がっていく面白さ。自分の成り立ちが愛おしくなる感覚。簡単にできるのにやらずにいる勿体なさ。私は何に手を出そう。カナさんはやっぱり深いなぁ。

    〈心に残った言葉〉
    "ええ、それがいいです。食べるときは何も気にせず、心安らかに、です。"

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    2026年03月03日
  • 月とコーヒー

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    最初、みなまで書かれていないので、あれ?これで終わり?とモヤっとした感じだったが、次第に慣れ、世界観に入り込むことができた。

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    2026年03月03日
  • 月とコーヒー

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    インク屋さん、窓拭き屋さん、コインランドリー屋さん、そしてコーヒー。
    身近にありそうな無さそうな美しいお話。
    寝る前に読む用の短編集らしいです。
    あとがきがこれまた良かった。
    以下ネタバレではありませんが後書きの引用


    おそらく、この星で生きていくために必要なのは「月とコーヒー」ではなく「太陽とパン」の方なのでしょうが、この世から月とコーヒーがなくなってしまったら、なんと味気なくつまらないことでしょう。

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    2026年02月16日
  • 台所のラジオ

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    ネタバレ

    「ほんとうにうまいものは、人間に反復運動を促します。ーー体が反復を覚えることが快楽なのだ」
    これを読んだとき、確かにそうだよなと思った。
    うまいから何度も同じものを食べる。たまに贅沢して違うものを食べるけど、結局いつもの料理を食べている自分がいる。そうして、いつもの料理を食べている自分が一番幸せを感じているかもしれない。
    この本はそうした日常の小さな幸せを探して出してくれる。
    「食べているあいだ、ずっと口が愉しいの」といったセリフもおもしろいなと思った。うまい、ではなく愉しいという表現がなんだかとてもいい感じがする。それはどんなにうまい料理を食べるよりも幸せなことなのではないか。

    十時軒を探

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    2026年01月30日
  • 月とコーヒー

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    ネタバレ

    余韻の残らない短編集で、なかなかハマれず
    何話か少しだけ繋がりがある話があるだけで、全く関連のない短い短編集
    短編なうえに外国人のような名前や聞きなれない響きの店名なこともあって個人的には読みにくかった。
    あとタイトルに掛けて月やコーヒーが入ってくるものかと思いつつ読んでしまったせいで何か意味があるのか、繋がりがあるのかと無駄に考えてしまったのも個人的な反省点
    何も考えず、気楽に読むのがおすすめ
    何作か心に残るお話もあり、あとがきを読むと寝る前にさくっと読めることを考えられていたと知り納得
    深く考えず、寝る前や少しの時間物語に浸りたい時にぜひ。

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    2026年01月14日
  • 月とコーヒー

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    絵本の読み聞かせみたいな優しい語り口の短編集。道に咲いている綺麗な花を見つけたり、美味しいご飯を自分のためだけに作ったときのように、丁寧に生きることを思い出すことができる。寝る前に一つずつ読むのにふさわしい、じんわり温かい読後感だった。
    個人的な好みは「アーノルドのいない夜」「黒豆を数える二人の男」「空から落ちてきた男」だったけど、他も総じて良かった。
    太陽とパンではなく月とコーヒーを書きたいという作家さん。この方の手にかかれば、どんな小さな出来事も、誰かをほんのり幸せにできる物語になるような気がした。

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    2026年01月13日
  • それでも世界は回っている 2

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    〈六番目のブルー〉の謎は相変わらずわからない。
    〈五番目のブルー〉のインクとの違いは何なのか?

    なんだか、ずーっとモヤモヤした感じの話が続く。
    吉田ワールドの世界をしばらく楽しもう。

    意識していなくても常に世界は回っていて、気が付くと「いつのまにか」こんなふうになっている。
    さて、いよいよ3部作の最終巻に行こう。

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    2026年01月07日
  • それでも世界は回っている 1

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    2026年、最初のレビューがこの本になりました。
    今年もよろしくお願いします♪

    この本は昨年度に読み終わっていますが、3部作一気読みのため年をまたぐことに。

    タイトルの「それでも世界は回っている」とは、「時間」のこと。
    いろんな奴のいろんな時間が存在する。
    俺の時間、お前の時間、世界の時間
    自分の時間と世界の時間がずれてしまうと、身のまわりのあれこれと折り合いがつかなくなる。

    「インク」3部作という謳い文句で、〈六番目のブルー〉のインクを探しに旅に出る。
    まだ始まったばかりなので、インク探しで本を3冊も書くのか、どんな話になるのかお楽しみ、という感じ。

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    2026年01月07日
  • おやすみ、東京

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    夜の東京を舞台にした群像劇。登場人物が多く、複数のストーリーが交差しながら進むので、名前がわからなくなり何度も戻りながら読んだ。ファンタジー。

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    2025年11月23日
  • 月とコーヒー

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    全体的にふわふわしてて、ゆるいファンタジーって感じ。
    中身は薄いかも。
    物語から何かを得るとか、何かが刺さるとかそういうのを期待すると肩透かしを食らう。
    ただ、寝る前に読むとものすごく眠くなるので睡眠導入剤としてはいいかも。笑

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    2025年11月23日
  • 『罪と罰』を読まない

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    読書会のヒントを探している時に手に取ったのが、岸本佐知子さん、三浦しをんさん、吉田篤弘さん、吉田浩美さんによる『『罪と罰』を読まない』です。

    ドストエフスキー『罪と罰』を「実は読んでいない」ことで意気投合した4人が、「読まないで読む会」を発案したことから始まる対談集。

    この企画の素晴らしさは、マイナスを遊びに変える視点と、それを本気で遊ぶ大人たちの遊戯性に満ちているところ。

    特に三浦しをんさんの活躍がすごい。小説家だけあって、深読みは鋭く、博識だし、勝手に物語をポンポン創作してしまう様子がとても爽快です。

    テンポの良い知的な読書会を舞台袖からのぞくような面白さがあり、「こういう大人たち

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    2025年11月13日