吉田篤弘のレビュー一覧

  • 『罪と罰』を読まない

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    ネタバレ

    『罪と罰』は挑戦したことはあるけど、結局まだ読めていないです。
    なので、こんな有名な作家さんたちも読んでないんだ!と嬉しくなって手に取ったのですが、最終的に読んでる・・・!
    でも読まずに推理する座談会って画期的すぎる。
    そして言うこと言うことが面白い。登場人物に変なあだ名付けるし。
    でも『罪と罰』が堅苦しくない、エンタメ本だと分かったので、
    この本を傍らに置いて今度こそ読破してみたいです。
    欲を言えば『カラマーゾフの兄弟』とか他のドスト作品でも座談会して欲しい。

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    2021年09月01日
  • それでも世界は回っている 1

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    ネタバレ

    『月とコーヒー』のショートストーリーから生まれた長編小説。
    幻のインク〈六番目のブルー〉を求め彷徨う旅物語。

    博物館の保管室で働く14歳のオリオ。
    ある日、保管の記録に必要な万年筆のインク〈六番目のブルー〉がないことに気付く。

    〈六番目のブルー〉
    それはこの世でいちばん深い海の底の青色。
    奥深くて華やかで悲しくて麗しくて涙が出てきそうで…一言では言い表せないほどの美しい色。
    そして人生における師匠の魂が宿る色。
    一体どんな”青”なのだろう。
    読めば読むほど謎めいてくる。
    そんな大切なインクを失くしてしまったオリオのインク探しの旅は、人との出逢いの旅でもあった。
    次から次へと登場する個性的な

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    2021年08月27日
  • 流星シネマ

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    ネタバレ

    鯨の話とアキヤマ君の話とオーケストラの話と…カナさん、バジ君、ハルミさん…全ての話と全ての人が個性的でありながら、主張的ではなくて静かに絡みあっていく様子に引き込まれ、ページを操る手が止まらなかった。
    ファンタジーではないけれど、ファンタジーのような心地よい世界に浸りきった気分。

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    2021年08月11日
  • 奇妙な星のおかしな街で

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    高温多湿の梅雨の末期に
    ようやく家に戻ってきて
    風呂場に飛び込んでシャワーで
    ひと汗流す
    それから
    冷蔵庫の氷をコップに入れて
    とにかく冷たい飲み物をこさえて
    一口飲んで
    ほっ と している

    冬だったら、
    寒風の吹きすさぶ中
    ようやく家に帰ってきて、
    とりあえず外套とマフラーをはずす前に
    ストーブの火を入れて
    やかんにお湯を沸かし
    熱々のココアをつくって
    ほっ と している

    そんな 感じの
    こころがゆったりする瞬間の
    エッセイ集

    何気ない 普段の景色が
    なんだか 愛おしく感じてしまう
    お話しも素敵ですが
    緑罫線の原稿用紙風も
    いつものクラフトエヴィング社さんの装幀も
    いかにも 素敵で

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    2021年07月06日
  • それでも世界は回っている 1

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    『月とコーヒー』で好きだったインクの話だったので購入。

    作者の世界観が本の中で余すことなく表現されている。
    話の内容は、あくまでも序奏。
    どう進んでいくのか、今後に期待。

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    2021年05月30日
  • 台所のラジオ

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    旅をした気分
    黒ソースと相性抜群の〈紙カツ〉を食べたくなり、マリオの〈コーヒー牛乳〉を飲んでみたくなった

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    2021年05月26日
  • 台所のラジオ

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    美味しいものと美味しいお店が連なった短編集。
    そして、どのお話にもラジオがさりげなく出てきて、ほっこりさせてくれる。
    趣はそれぞれ違うけれど、どれも人を笑顔にしてくれるようなお話ばかりだった。
    吉田さんの遊び心が満載で、ちょっと聞き慣れない職業が出てきたり、いろんな仕掛けがあって楽しい。
    さくっと気軽に読めるものばかりです。
    特に「マリオ・コーヒー年代記」がよかった。

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    2020年12月06日
  • 電球交換士の憂鬱

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    不死身である(かもしれない)電球交換士が電球を交換していく話
    とまとめると変な感じになるけれどそう言う話
    尽きない(かもしれない)命と尽きる電球
    尽きる(かもしれない)命と尽きない電球
    時間の使い方感じ方 もしくは時間という概念の話か
    文字をなぞるだけでは足りない話

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    2020年11月12日
  • 奇妙な星のおかしな街で

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    ネタバレ

    吉田さんのエッセイはこれが初めて。
    吉田さんの経験された実体験よりも妄想話が面白かった。
    吉田さんの描く物語そのもののようで、その発想がいかにも吉田さんらしい。

    自分を「いまの自分」と「未来の自分」に分けて二人の自分を演じる話、「天国」は自分の記憶によって創られた世界で「天国」に到着したら探偵を雇って再会したい人(故人)を捜索する話、持ち運べる「夜の鞄」の話、体の中の状態を瞬時に読み取って病気等の警告をしてくれる「ミラー」の話等々、本当にあったら面白いだろうと思わせる、ちょっと不思議でユニークな吉田ワールドに惹き込まれた。
    いつかこれらの妄想話から新たな物語を創ってほしい。

    『あとがき』に

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    2020年10月24日
  • ガリヴァーの帽子

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    短編集。「かくかくしかじか」が最初は「?」だったけど、理解したらそうかそうかと。

    森羅万象に意識があるのならば。あの一瞬にそんな物語があるかもしれないと思うだけで、これからが変わっていきそう。

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    2020年09月07日
  • 奇妙な星のおかしな街で

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    ネタバレ

     小説家、吉田篤弘氏が新聞に連載していたエッセイ集。一遍一遍が短いのですっと読める。
     本を開いてまず目に入るのが、緑色の罫線である。
     文章の幅に合わせており、まるで原稿用紙に書かれた文章を読んでいるかのようだ。
     一遍一遍に味のある手書きイラストと、アルファベットがついている。もしかしたら、26文字が重複することなくついているのかもしれない。
     短いエッセイだが、一つの漢字であったり、「時計がずれた」というささやかな日常の事柄から、どんどん想像が膨らんでいく作家の脳の一部を垣間見れるような気がする。
     好きな一遍は「幸福な時限爆弾」である。
     この中で、筆者は「なぜ小説を書くのか」という問

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    2020年08月26日
  • 奇妙な星のおかしな街で

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    穏やかな気持ちで読めるほのぼのエッセイ。

    私の好きなポイントはなんと言っても装丁。
    原稿用紙調なのがとてもいい…!
    使われている色もイラストもとても好みだし、可愛らしいカバーを外すとシックなブラウンの装丁になっているのも素敵。

    個人的にはインテリア感覚で、所有欲を満たしてくれる本。

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    2020年08月15日
  • ソラシド

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    途中までは時間軸が行ったり来たりで頭がごちゃごちゃしたけど、最後それがまとめられていくのが面白かった。音楽が好きな私にはとても共感できる内容でした!

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    2020年07月27日
  • ソラシド

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    ナンデモ屋を見下ろす場所から、二十数年前のバンドを探す。冬の音楽を奏でる、女性デュオ。
    レコードと雑誌と喫茶店のまずいコーヒー。雑踏の裏の街。
    吉田篤弘さんの作品はほぼリアルタイムで読んでるのに、何故か抜け落ちてた本作。
    吉田さんらしくて、好きなタイプの話でした。
    顔見知りかそれにちょっと毛が生えたくらいの間柄の人たちが阿吽で守る物語の優しさ。

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    2020年07月17日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    タイトル通り変愛を集めた短編集。

    「お、おう、そんなところに」「そんなのと」「え、何この設定」とか本当にそれぞれ変な愛ばっかり笑

    吉田篤弘目当てだけど、電球交換士が出てきていたとは。

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    2020年04月16日
  • 台所のラジオ

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    台所にラジオ、、、本を読みはじめてふと、わが家も台所にラジオを置いていたことに気付く。
    朝のコーヒーを入れる時、ご飯の支度の時、ラジオから流れるニュースや音楽を聞いている。

    台所とラジオに関連した様々なストーリーがあり、心地よく読み進めることができた。
    妻が好きな本を読んでみようと思ってなんとなく手に取ったが、普段読まない分野の本を読めて新鮮であった。

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    2020年01月13日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    「恋愛」ではなく「変愛」…変わった形の愛が描かれたアンソロジーです。
    面白かったです。
    ディストピア文学が大好きなので、「形見」が好きでした。工場で作られる動物由来の子ども、も気になりますが、主人公の子どもがもう50人くらいいるのも気になりました。色々と考えてしまいます。
    「藁の夫」「逆毛のトメ」「クエルボ」も良かったです。藁の夫を燃やす妄想をしたり。クエルボはラストは本当に名の通りにカラスになったのだろうか。。
    多和田葉子、村田沙耶香、吉田篤弘は再読でしたがやっぱり良いです。
    岸本佐知子さんのセンス好きです。単行本から、木下古栗さんの作品だけ再録されなかったようですが。
    表紙の感じに既視感が

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    2019年08月30日
  • 電球交換士の憂鬱

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    面白かったです。
    淡々と進む物語でした。
    この街も、世界の片隅にあるような気がします。
    電球を交換し続ける十文字さんが不死身か不死身じゃないかはわからないですが、少しでも憂鬱でなく暮らせるならいいなぁと思いました。
    限りある時間を過ごすから、憂鬱ではない。
    この街にも住みたい…と思いました。なんだか懐かしい感じ。
    生きるのがちょっと楽しくなりそうです。

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    2019年05月15日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    いくつか読んだことがある作品も収録されていましたが、今までの愛に対する見方を思いっきり揺さぶられる一冊であることは間違いなし。
    どれもこれもお勧め?
    「韋駄天どこまでも」は漢字遊びの要素なので、編者も書いているように翻訳は超絶技巧が必要だなぁ。
    単行本にしか収録されていない作品があるそうなので、単行本も読まねば。

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    2018年07月21日
  • 圏外へ

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    説明のしようがない作品w。

    でもその世界観はさすがで、あらゆるものが魅力的。語る側と語られる側。

    そして言葉のあやふやさというか、言葉を分解して考えるこの発想力。「雲を呑む」。たしか、架空とは「空に架かるモノ」つまり虹であり雲であるといったのも作者ではなかったか。

    広辞苑の第7版が出るこのタイミングで、これに巡り合ったのも縁なのかしら。

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    2017年11月19日