吉田篤弘のレビュー一覧

  • 鯨オーケストラ

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    ネタバレ

    目当てのやつがなかったから何気なく手に取ったけどめちゃよかった。
    雨が止むまでちょっと読もうと思ってたら気づいたらほぼ読み終わってた。

    なんか全部繋がってるのかな~

    多々さんの年齢の重ね方の解釈好きだな
    美術館の描写上手すぎてちゃんと想像できた。どれだけ鯨の絵がすごいのかとか。

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    2024年05月07日
  • 奇妙な星のおかしな街で

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    うん…
    好きだなぁ…
    それしか出てこん。

    好きな作家の言葉、頭の中と同調しようとする行為

    読書の醍醐味のひとつだと思った。

    ひとつ5,6ページのエッセイ集。ページごとの文字数も少ないので、サクサクと読める。
    著者の想像力の羽が自然と伸びていく様がいい。
    小説でも出てきたフレーズが垣間見れるのもいい。夜のカバンとか。

    引用

    カバンの中には闇があるのだ。
    カバンの中は基本的に、静かで、ほの暗くて、ひんやりとしている。つまり、自分が考える「夜」の条件をすべて充たしている。
    そう思うと、なんだか愉快になってくる。
    電車に乗ってごらんなさい。乗客のほとんどがカバンを持っていて、そのいちいちに

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    2024年05月06日
  • 『罪と罰』を読まない

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    挫折しそうな名作長編を読む前に、みんなで妄想討論するのは最高に楽しそう。私も気になって、漫画版を読んだ。カウリスマキの映画版も再見しようかな。

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    2024年03月26日
  • それでも世界は回っている 3

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    ネタバレ

    【あらすじ】
     失われた“六番目のブルー”を探して旅に出たオリオが出会ったのは“5番目のブルー”と“六番目のブルー”を作った青年カナタ。
     でも、そのカナタにもどうして“六番目のブルー”を作ることが出来たのかが分からないため、“六番目のブルー”を作ることは出来ないと言われてしまう。
     探し物が見つからないまま、旅を終えることになると思った矢先、“六番目のブルー”にあって“五番目のブルー”になかったものの答えが判明する。

     ※以下の感想にはネタバレが含まれます。ご注意ください※

    【感想】
     「インク三部作」がついに完結です。
     失われたインクを探す少年の旅が終わりました。
     “六番目のブルー

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    2024年03月23日
  • それでも世界は回っている 3

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    ネタバレ

    第六のブルーを探し求めるオリオと叔父さんの旅。またさまざまな人とそして出来事に出会ってゆく。
    真っ赤な林檎を見つけたり小さいココノツ、大きいココノツに出会ったり、迷路の謎を解き明かしたり。
    「哀しみ」の意味を深く知ったり。
    毎回のことながら、会う人達の一風コミカルだけれどしみじみとした事情に一緒に想像の世界へ旅立てました。

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    2024年03月19日
  • 鯨オーケストラ

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    3作目もとても良かった。読んでいて心地よかった。出会いは大切、過去にとらわれず未来に目を向けることも。「G線上のアリア」が物語の雰囲気と合っていて良かった。

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    2024年03月10日
  • 屋根裏のチェリー

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    『流星シネマ』から引き続き、吉田篤弘さんの世界がまた広がった。

    ガケ上にある建物の屋根裏部屋に住む、元オーボエ奏者で、食いしん坊のサユリ。土曜日よりも日曜が好き。人との関わりを避け、頭の中のチェリーと過ごす日々。チェリーの言葉に叱咤激励されつつ、ガケ下の町に住む人々との交流が広がっていく。

    鯨オーケストラ、暗渠、定食屋〈あおい〉、鯨、流星新聞、川の流れ、ピアノ、チョコレート工場、あおい橋・・・
    繋がっていくものを表す表現がいつも通り心地よく感じた。素敵な表現が多いなかで、今回は〈体の中のいちばん静かなところに「全休符の箱」がある。〉という表現が一番好きになった。

    どうしてなのかわからない

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    2024年02月25日
  • 鯨オーケストラ

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    「くつろいでお聞きください。静かな声でお届けします。」と始まり、ラジオで曽我哲生が語ってくれているような感じがした。うまく言い表せないけれど、吉田篤弘さんの小説を読むと心が落ち着く。

    17歳のときにモデルになった絵から、新しい人との繋がりができ、いくつかの奇跡を感じさせてくれた。「時間は消えるものではなく、すべての時間は自分の中で積み重なっていく」という言葉や、「人と別れるのは自分で決められるけれど、誰かと出会うのは自分で決められない。だから、人生は面白い。」など、なるほどと思う言葉にもたくさん出会えた。

    そして、キッチンあおいの土曜日のハンバーガーとロールキャベツは、とても美味しそうだし

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    2024年02月07日
  • おやすみ、東京

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    深夜、夜明け、夜が深まっていく時間や夜が明けていく時間、とにかく夜の周辺で読みたい本。
    びわ泥棒も名探偵シュロも変なひとばかり出てくるのに、なぜかすっと受け入れてしまうから不思議。
    感動したいとかドキドキしたいとかそういうんじゃなくて読んで落ち着きたいときにこの本って最適だなぁって思った。

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    2024年01月21日
  • それでも世界は回っている 2

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    ジャン伯父さんが良かった!
    不思議な登場人物たちがおもしろかった。
    ココノツの心の声との会話も良かった。
    まだまだ続きが気になる。

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    2023年09月21日
  • 鯨オーケストラ

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    角川のオンライン小説で読んだもの。
    ダウンロードしたファイルはPDFで、kujira.01~kujira.18まであった。

    もともと美術館と、音楽を聴くことが大好きなので、この作品にはとても沢山の想いが溢れた。

    「やはり、美術館から遠ざかってはいけない。」
    「こうした時間を過ごすことは繰り返される日常の中に組み込まれているからこそ意味がある。」
    「こうした時間を求める思いにもっと潤いを与えるべきなのだ。」
    ここ数年のコロナ禍で、先日久しぶりに美術館を訪れた際に思った事が代弁されているようで、ひどく共感した。

    「僕」の父が憧れていたベニー・グッドマンはKing of Swingと称されてい

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    2023年09月21日
  • 屋根裏のチェリー

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    半年前に読んだ「流星シネマ」の続編。
    前作の最後にチラと出てきたオーボエ奏者・サユリさんを中心に語られるお話。
    しんみりと確かな文章で綴られたお話にはたくさん感じるところがあった。

    団長がいなくなり練習場所もなくなって、〈鯨オーケストラ〉は自然解消になった状況の中、寄る辺なくガケの上にある古いアパートの屋根裏に引きこもっているサユリさん。
    その孤独な心情や切なさや淋しさや不器用な生き方が、自分の分身というか心の中のツッコミ役・チェリーとの会話も交えながらゆっくりじっくり描かれる。
    サユリさんに付かず離れず、自由に現れては消えて、サユリさんの心に刺さる、チェリーの存在が自然でとても良い感じ。

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    2023年09月07日
  • 天使も怪物も眠る夜

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    面白い!

    螺旋プロジェクトの最後を飾る近未来SF小説。本作だけでも楽しめるほどに完成度の高い小説だが、それまでの壮大なストーリを見事に収束させる爽快感が最高。

    世界観、複数の登場人物が徐々に絡み合ってくる緊張感、謎がだんだん解けて物語の輪郭がはっきりしてきつつ、新たな謎が立ち上がってくる「螺旋」構造、、、どれをとっても最高の作品でした。

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    2023年09月01日
  • 鯨オーケストラ

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    私もまた、主人公のソガ君に似て、しっかり者の妹を持つ、歳を重ねて形成してきた年月がぼんやりと心許なく、世界をぼんやりとみている部類だ。17歳から何が変わったか?何を伸ばして何を広げて何を深くしてきただろう。鯨やラジオやハンバーガーや川やオーケストラ。過去も未来も孕む31歳そのままのソガ君に、偶然ではなく引き寄せられたのは、きっと、誰にも起こることだと願いたい。素直に自然になる大人たちがよかった。

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    2023年08月20日
  • 鯨オーケストラ

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    ネタバレ

    人と別れるのは自分で決められるけど、誰かと出会うのは自分では決められない。だから人生は面白いー
    クラリネット奏者の主人公がFMラジオのDJを努めることになったのがきっかけで、色んな縁と音楽が繋がる深海のように静かな物語。シリーズものと知らずにいきなり読んでも楽しめる作品でした。

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    2023年08月11日
  • 天使も怪物も眠る夜

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    本当に素敵な物語でした。
    中央公論新社の「螺旋」という、8人の作家による共作で、本作が最後の物語にあたることは知っていたけれど、大好きな作家と心惹かれるタイトルに最初に読んでしまいました。が、もし、これを1作目に読み始めようとしているあなた、やはり順番通りに読む方が良いかもしれません。

    吉田篤弘さん特有の、少し不思議で温まる展開になっていて、ずっと浸っていたい素敵な物語ですが、他の作品の伏線と思われるものも散らばっていて、巻頭に説明と年表はついているので、参照しながら読み進めることはできますが、読後の感動は、最後に読んだほうが、さらに感極まるものがあっただろうと思いました。

    最初に読んでし

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    2023年06月25日
  • 鯨オーケストラ

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    『レコード屋の店主に試聴をお願いすると、店主は黙って頷いて、B面の三曲目――それが「Be Nice To Me」だった――に針をおろした。これまた、どうしてなのか分からない。普通はA面の一曲目に針をおろすように思うが、店内に流れ出したのは、にぎやかな曲調のA面の一曲目ではなく、おだやかなゆったりとしたテンポのB面の三曲目だった』―『サイレント・ラジオ』

    「Be Nice To Me」と聞いて頭の中で音楽が鳴る。♪You'd be so nice to come home to。おっとこの曲じゃないんだな。検索すると、トッド・ラングレンがピアノの前に背を向けて座っているジャケットが見

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    2023年06月16日
  • 鯨オーケストラ

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    鯨オーケストラ。いろいろ大変なことがあって、どうにもならない気持ちを抱えて、しばらく大好きな本も手に取れない状態だったけど、この小説を手に取り、ぼぉっとしてたって毎日の生活を、出会いを、未来を大切に丁寧に静かに生きていこうと思った。別れは自分で決められるけど、出会いは自分で決められないものね。

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    2023年05月23日
  • 流星シネマ

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    ネタバレ

    空っぽになったチョコレート工場で町の人の想いがひとつになった。クジラの骨格標本、鯨オーケストラ、8ミリフィルムの投影、ピアノとヴァイオリンの演奏‥
    読み終わりが心地良かった。

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    2023年05月20日
  • 鯨オーケストラ

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    「流星シネマ」「屋根裏のチェリー」に続く、静かな静かな物語。
     三作に共通してあるテーマは、川・鯨・音楽。
     他にもハンバーガーや声など、いろいろな要素があるけれど、川と鯨・音楽に導かれて、三作の登場人物たちが出会い、やがて絆が生まれるまでの物語です。
     とても静かで優しくて、心地良くて、心が落ち着きます。
     長編ですが、一気に読むのがもったいなくて、1章ずつを寝る前に少しずつ読みました。
     吉田さんの作品はそうやって読むのが、一番好きです。

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    2023年05月03日