吉田篤弘のレビュー一覧

  • 圏外へ
    ついていくのが大変だったけど、こんな本今まで読んだことなかった。読み応え最高。

    文章量もそれなりにあるにも関わらず、そんなこと感じさせられなかった。
  • 78(ナナハチ)
    吉田篤弘さんらしいオシャレな大人のおとぎ話のよう。やっぱりこの雰囲気が大好き。
    吉田篤弘さんの著書を読んでると、自分がとてもオシャレな人になった気分にさせてくれる。
  • 78(ナナハチ)
    時間とは、

    留まる事なく失われていくだけのモノだと、思っていたが、
    刻まれて、残っていくモノでもあるんだな、と言う事に改めて気付かされた。

    例えばそれが、
    大会社の設立とか、
    歴史を大きく変えたとか、
    たくさんの人の為に尽くした、とか、

    自分以外の人達にも残るような立派な記憶ではないとしても
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  • 78(ナナハチ)
    78回転のSP盤から繋がる物語。少年たちは冒険の末に終着駅でSP盤を見付け、ドーナツ屋の隣にはSP盤の専門店があり、SP盤に吹き込まれた曲の演奏者にも物語があり、世界は78回転で回り続ける。
    少し現実から浮いた物語です。その浮遊感が何とも言えず気持ちいいんです。作り込まれているんだけど、さり気なくそ...続きを読む
  • 78(ナナハチ)
    世界が78回転で回っていたあの頃。

    文庫版にのってるイラストの曲を聴きながら読むのがオススメ。
  • 78(ナナハチ)
    江戸っ子的な粋と西欧的なチャーミングさの、細い共通の糸をきれいに回収してくれる数少ない作品だとおもう。
    なかでも『クローディアと靴箱の都』神懸かっていて、小説だけども、一編の詩のようで、あまりにうつくしいので、想像の世界から抜け出せない。
    デタラメに響き合う世界のことがかかれているが、どれも細い糸で...続きを読む
  • 78(ナナハチ)
    珍しく恋愛が絡んでる。

    どこが現代でどこが過去で?
    ごちゃまぜになって、ターンテーブルの上で回されてる気分になるけれど。

    私は世界が78回転で回ってた時代を知らない。
    そんな寂しさ。
  • 78(ナナハチ)


     ブラシで洗いこまれた、もう何年も使っている木の机に、さりげなく置かれているような本というか

      古いものを懐かしむような、
      慈しむような、


     「レトロ」では足りない、セピア色の記憶に、
      鮮やかな赤と黒の境界がある感じ。
     (それはきっと私の「レコード」のイメージ)


     わたしは...続きを読む
  • 奇妙な星のおかしな街で
    吉田篤弘さんのエッセイ。
    想像力の方向がチャーミングで素敵だなと思った。「月とコーヒー」のような素朴で可愛らしい世界観の物語はこの想像力から生まれたんだなーと納得。
  • 台所のラジオ
    大きなことはなにも起きない。ここから物語が動いていく…というところで結びがくる吉田篤弘さんのこの感じが、とても心地いい。

    よく「滋味深い作家」と紹介されることが多いように感じますが、本当にそのとおりだなぁと思います。

    休日、起きてひととおり家の中のことを済ませた10時過ぎごろに吉田さんの本を読ん...続きを読む
  • 天使も怪物も眠る夜
    RASEN PROJECTの未来編
    吉田篤弘さん初めて読んだけど文体好きダァ!
    他の作品読むのが楽しみだ!
  • 『罪と罰』を読まない
    「罪と罰」を読んだ後に読んだ。
    4人の推理が面白い。既読者として、この座談会に参加したかった‼︎ 笑
    すでに「罪と罰」を読んだ人にも、まだ読んでないひとにもオススメ。
  • 『罪と罰』を読まない
    罪と罰を読みたい、と思っているが中々手をつけられない人に読んでほしい。
    この本は罪と罰を読んだことがない4人でその内容を推理するという前半と、読んだあとの感想会の後半で構成されているのだが、前半の推理会が面白い。自分も一緒になって推理しているような気分になれるし、また作家ならではの推理があって成程と...続きを読む
  • おやすみ、東京
    午前1時の東京が舞台だけれど、現実世界からはちょっと距離があるところのように感じられた。不思議。
    もっとずっと先って思うこと、たくさんあるよなあ。思わぬところで人と繋がっていたりすること、あるよな。心がざわざわした時や眠れない夜に読み返したい。
  • 台所のラジオ
    決して主役ではない。台所のラジオは静かに語りかける。
    女性と男性が交互に主役になり、そしてその人たちがどうもとてもユニークなのです。
    それがまたとてもいい味を出していて、出てくる料理もおいしそうで、最後まで楽しく読みました。

    この空気、とても良かったです。
  • おやすみ、東京
    痺れるほどの面白さがあって一気読みするような本ではないし、個性のある文体でもないし、強くのめりこむわけでもない。
    だけど余韻の長さがそれらのどの作品よりも長い。

    ふわふわ宙に浮いているような感覚で、やさしいひとが作るあたたかなものに寄りかかりながら、ゆる〜く、読みました。

    吉田篤弘さん。
    滋味深...続きを読む
  • おやすみ、東京
    久しぶりに この独特な世界に連れ込まれた感
    なんだろう いつもふわふわした 地に足がついてないような感覚
    それでいてなんか心地いい ちょっと幸せな気分
  • おやすみ、東京
    長篇小説?連作短篇?
    著者は「連作短篇の交差点」と言う。
    午前1時、月に照らされた真夜中の東京でそれぞれの物語が始まる。
    そして様々な人が複雑に絡み合う。
    ああそうなるか。それどういうこと?
    色々考えながらもう一度読み返したくなる。
  • 屋根裏のチェリー
    前作が気に入り、こちらも購入。流星新聞のアナザーストーリーという形の物語という事で、前作と触れ合ったり、ほんのり存在を感じたりする距離感がとても好きでした。続編が出てるそうなので、読んでみたいと思います。
  • 『罪と罰』を読まない
    声を出して笑いました。ドストとかラスコとか 、そもそも読んでいないのに読書会って?! 4人の推理や想像力が楽しかったです。漫画でザックリと済ませていましたが 自分でも突っ込みながら読んでみたくなりました。