吉田篤弘のレビュー一覧

  • それでも世界は回っている 2

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    暖かく乾いた幸福ななにか
    吉田篤弘の文章はいつだって私にそれをくれる
    コーヒーの香り、オイスターシチューがつめたい身体を伝う幸福
    私が口にするコーヒーも、何番目かのブラウンだったりして

    ごきげんなオオカミ!
    今日から私の心のなかにも住んでもらおう

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    2023年03月21日
  • それでも世界は回っている 1

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    吉田篤弘の作品の中でもこれは好きかな。夜のとばりに落ち着いた気持ちになりたいときにはぴったりの夜話だと私は思う。読んでいて心地いい。

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    2023年03月19日
  • 屋根裏のチェリー

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    新刊「鯨オーケストラ」への期待感を高めたく流星シネマに続き再読。相変わらず素敵な世界観、そしてあとがきの「鯨オーケストラでお会いしましょう」で期待感を高めるには充分でした。

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    2023年02月27日
  • 台所のラジオ

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    吉田さんのつむぐ物語は、やはり好きだなぁと思う。
    それぞれのおはなしに共通するあることに気づいて、あっとする。
    あとがきを読んでまたあっと思う。
    その、あっとするのは大きな衝撃ではなく、ささやかな、ほっとするような、あっ。

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    2023年01月19日
  • それでも世界は回っている 2

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    ネタバレ

    失われたインクを探す旅の続き。
    ジャン叔父さんとココノツとの旅。不思議な大人達に囲まれてオリオは少しずつ成長していく。町並みや景色の書き方がとても美しい。リリボイ行きたい。世界は勝手に回ってるけど、誰もが中心となって回っている。そして失った事を受け入れる。この旅の終わり、オリオは何に辿り着くんだろう。続きが気になる!

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    2023年01月08日
  • 流星シネマ

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    吉田篤弘さんの作品を読むのはまだ3作目なのだけど、
    いつも始めの1行が素晴らしい。
    「この世界は、いつでも冬に向かっている。」
    グッと引き込まれて、まだどのような内容かも分からない私を、ストンとその世界に着地させてくれる。
    クラフトエヴィング商會としての装幀も、吉田さんのイラストも可愛らしくて、創造力が掻き立てられる。

    それに読み始めて直ぐ、他の作品に繋がる欠片を見つけた。
    「それからはスープのことばかり…」の街や空気感…。
    「天使も怪物も…」の未来予測、鯨、作家、眠り…。
    そしてどちらにもあった映画上映シーン。
    きっと吉田さんの中には別の世界が存在していて、そこはどこか懐かしく、ちょっぴ

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    2022年12月19日
  • それでも世界は回っている 2

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    ネタバレ

    前作の内容をほとんど覚えてなかったけど、とにかくインクを探し求める話だ!
    インクのヒントになる歌のメロディーを探すために色々な場所を訪れる主人公オリオとその叔父ジャン。だいぶテキトーだがギターは上手いジャンに引っ張り回されたりしてるが、なんだかんだで真相に近づきそうなそうでもないような。

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    2022年11月13日
  • それでも世界は回っている 2

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    『月とコーヒー』から始まった青いインク探しの物語の第二弾です。
    失われたインクを探しているのか、音楽を探しているのか、結局は自分自身を探しているのか。
    読んでいるうちに心が凪いで来て、ちょっと泣きたい気持ちになって来ます。
    月舟町シリーズが好きな方には、絶対にオススメのシリーズです。

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    2022年10月11日
  • 『罪と罰』を読まない

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    ロシアものは自分に酔う
    こんな本読んじゃってる自分を想像するだけで満足してるかもしれない。
    何冊か読んで途中棄権してる本もあるが、罪と罰も上下巻で揃えて読むタイミングを逃している。

    そこにこの本があると知り、こちらを読んだら読む気になるのか…?なんて
    ちょっと遠回りしてみることに。

    結果、四人の読書会がエッセイのようでもあり
    とてもハマってしまった。
    作家さん達であるから、書き方や持って行き方なんかも自分と比較したりする、そんな会話もめっちゃ楽しい。
    罪と罰を普通に読んでいたらこうは思わなかったと思う。

    ロシアものは難解だ
    だって人の名前も日本人にはとっつきにくい発音(発声)
    それでいて

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    2022年08月20日
  • 『罪と罰』を読まない

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    未読座談会という、(立会人以外の)出席者全員が本を読まずに参加するという、『読んでない本について堂々と語る方法』をやってみたという記録本。

    実際には、冒頭と結末を数ページずつ読んでからでありましたが、想像力が膨らんでどんどん空想の話が進んでいって面白い。小説家と自分の距離感を感じざるを得ませんでした。

    ときどき、想像力に置いてけぼりにされながらも、実際に自分も本で読んだことがないので、こういう話なのかな、と何度か振り回されました。

    読んでは忘れを繰り返しながら、新しい本を読み続ける自分にとっての、「読む」という行為は一体どんな意味があるのだろう。

    忘れてしまうのでは、むしろ無駄なのでは

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    2022年06月29日
  • 台所のラジオ

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    『油揚げと架空旅行』がとくに好きだった。とにかく出てくるもの全てが美味しそうでお腹が空く。静かで小さく温かい世界観。考えすぎて疲れてしまったときに読むと癒される。のんびり生きてていいんだよな、自分の気持ちを大事にしよう、と思える。

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    2022年06月22日
  • それでも世界は回っている 1

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    ぜひ大事に少しずつ読んでもらいたい。
    一気に読んでしまったのでちょっと後悔、、。
    それくらい素晴らしい本。

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    2022年05月10日
  • 奇妙な星のおかしな街で

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    こころがちぢこまっている。
    時勢は回復に向かい、様々なものが雌伏の時を終えて飛び上がろうとしているのに、私には何もない。
    帯電するような微かな恐れが身を包んでいる。

    自室で読書することもできず、一冊片手に外に出る。
    記憶にあったすてきなのみものは時を経て好みでない味に変化している。
    それでも何か、枷がすこし軽くなったような思いがする。
    奇妙な星のおかしな街で、もう少し生きてみる。

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    2022年05月07日
  • 『罪と罰』を読まない

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    すごくおもしろかったです!何やってんだこのひとたち…(もちろんいい意味です)といういとおしい呆れ、ところどころ鋭い考察というかちゃんと読んでいる。作家の人たちはこうやって本を読むのか、とふむふむした。わたしもカタカナ名前が覚えられないがちだけれど、こうやって楽しくあだ名をつけて読んでいくといいのだなという気づきもあり。スベ。

    印象的だったのは吉田篤弘さんが言っていた、意味やつながりを持たせすぎると絵の印象が残らない、という言葉。読書の悦びはかならずしもあそこで説明していたのはこういうことだったんだ!という意味を理解することだけではなく、想像の余白というか像を結ぶ余白をたのしむことにあるのだな

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    2022年03月09日
  • 電球交換士の憂鬱

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    ネタバレ

    「それでも世界は回っている」に出てくる電球交換士、ただの新キャラクターの一人かと思ったら、巻末に「電球交換士の憂鬱」という本が紹介されており、別シリーズからの登場人物だったのかと知り、読みたくなってしまった。

    結果的に、どうも微妙に違う世界線な感じがしたが、これはこれで面白かった。
    最近吉田篤弘作品を良く読むのだが、なぜ好むのかよく分かってなかった。まあ、ぼんやりと癒やされるからかなとか思ってたが、この作品を読んでて気づいた。
    初期の頃の、好きだった村上春樹の感じに似てるんだ。
    現実とは微妙に違う、でも現実でも起きそうな少し不思議系SF、微妙に変な、でも魅力のあるキャラクターたち、エッジの効

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    2022年03月05日
  • 『罪と罰』を読まない

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    しをん先生がとても好きなので読んでみよう、と軽い気持ちで読み始めたけどとても面白かった。
    知識と語彙が豊富な4人の語り手によって考察される罪と罰、自分も読んだことは無かったがこれを読んで読んでみたい!と思った。
    なんだか難しそうな話だと敬遠していたが、人が楽しそうに話しているとなんとなく読んでみたい気持ちにさせられる。会話のテンポもすごくよくて、読みながら思わず笑ってしまった。

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    2022年02月23日
  • それでも世界は回っている 1

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    歯ざわりの良いビスケットのような物語だった

    かじかんだ心を不思議な暖かさで解き放ってくれる、素敵な。

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    2022年02月13日
  • それでも世界は回っている 1

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    ネタバレ

    月とコーヒーで好きだったインクの話が拡張された…のか?まだわからないけどあの雰囲気で長編が読める楽しさ。

    わらしべ長者のようにいい感じに行く先々にヒントが置いてあり、話がキレイに繋がっていくのが気持ち良い。

    その話を彩る、ちょっと不思議なキャラクターと世界観。
    ゆるいSFといった感じでゆるっと読めるが、その分すぐに読み終わってしまうのが切ない。

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    2022年01月23日
  • それでも世界は回っている 1

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    吉田篤弘さんの本、いつも感じることだけど今回もまた。
    会ったことのある人達なのに新鮮。いえ、会ったことないかも。でも知ってる人だしなぁ。誰だったかしら、私の気のせいかしら、昔からの友達みたいだけれど初めましての挨拶もしなきゃ。そんなこんな、モヤモヤではないうっとりに近い感想。
    読み終わりたくないけれど読み終わっても離れる感じがしない、そんな人達に今回もお知り合いになれました。
    『1』なので続きはあるのだと思います。
    またココロの琴線に触れていただきたい。

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    2022年10月16日
  • 流星シネマ

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    僕は屋根裏のチェリーから読み始めたので、こちらが別視点という印象でした。
    ひとつの物語を2つの視点から読むのは楽しいですね。登場人物一人一人が素敵で特にカナさんが好きです。
    不思議な魅力です、流星シネマから漏れでる音を聞きながら煙草を吸ったり、野良猫の頭を撫でてやったりといった描写は美しいなと思いました。

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    2021年08月04日