吉田篤弘のレビュー一覧

  • それでも世界は回っている 2

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前作の内容をほとんど覚えてなかったけど、とにかくインクを探し求める話だ!
    インクのヒントになる歌のメロディーを探すために色々な場所を訪れる主人公オリオとその叔父ジャン。だいぶテキトーだがギターは上手いジャンに引っ張り回されたりしてるが、なんだかんだで真相に近づきそうなそうでもないような。

    0
    2022年11月13日
  • それでも世界は回っている 2

    Posted by ブクログ

    『月とコーヒー』から始まった青いインク探しの物語の第二弾です。
    失われたインクを探しているのか、音楽を探しているのか、結局は自分自身を探しているのか。
    読んでいるうちに心が凪いで来て、ちょっと泣きたい気持ちになって来ます。
    月舟町シリーズが好きな方には、絶対にオススメのシリーズです。

    0
    2022年10月11日
  • 『罪と罰』を読まない

    Posted by ブクログ

    ロシアものは自分に酔う
    こんな本読んじゃってる自分を想像するだけで満足してるかもしれない。
    何冊か読んで途中棄権してる本もあるが、罪と罰も上下巻で揃えて読むタイミングを逃している。

    そこにこの本があると知り、こちらを読んだら読む気になるのか…?なんて
    ちょっと遠回りしてみることに。

    結果、四人の読書会がエッセイのようでもあり
    とてもハマってしまった。
    作家さん達であるから、書き方や持って行き方なんかも自分と比較したりする、そんな会話もめっちゃ楽しい。
    罪と罰を普通に読んでいたらこうは思わなかったと思う。

    ロシアものは難解だ
    だって人の名前も日本人にはとっつきにくい発音(発声)
    それでいて

    0
    2022年08月20日
  • 『罪と罰』を読まない

    Posted by ブクログ

    未読座談会という、(立会人以外の)出席者全員が本を読まずに参加するという、『読んでない本について堂々と語る方法』をやってみたという記録本。

    実際には、冒頭と結末を数ページずつ読んでからでありましたが、想像力が膨らんでどんどん空想の話が進んでいって面白い。小説家と自分の距離感を感じざるを得ませんでした。

    ときどき、想像力に置いてけぼりにされながらも、実際に自分も本で読んだことがないので、こういう話なのかな、と何度か振り回されました。

    読んでは忘れを繰り返しながら、新しい本を読み続ける自分にとっての、「読む」という行為は一体どんな意味があるのだろう。

    忘れてしまうのでは、むしろ無駄なのでは

    0
    2022年06月29日
  • 台所のラジオ

    Posted by ブクログ

    『油揚げと架空旅行』がとくに好きだった。とにかく出てくるもの全てが美味しそうでお腹が空く。静かで小さく温かい世界観。考えすぎて疲れてしまったときに読むと癒される。のんびり生きてていいんだよな、自分の気持ちを大事にしよう、と思える。

    0
    2022年06月22日
  • それでも世界は回っている 1

    Posted by ブクログ

    ぜひ大事に少しずつ読んでもらいたい。
    一気に読んでしまったのでちょっと後悔、、。
    それくらい素晴らしい本。

    0
    2022年05月10日
  • 奇妙な星のおかしな街で

    Posted by ブクログ

    こころがちぢこまっている。
    時勢は回復に向かい、様々なものが雌伏の時を終えて飛び上がろうとしているのに、私には何もない。
    帯電するような微かな恐れが身を包んでいる。

    自室で読書することもできず、一冊片手に外に出る。
    記憶にあったすてきなのみものは時を経て好みでない味に変化している。
    それでも何か、枷がすこし軽くなったような思いがする。
    奇妙な星のおかしな街で、もう少し生きてみる。

    0
    2022年05月07日
  • 『罪と罰』を読まない

    Posted by ブクログ

    すごくおもしろかったです!何やってんだこのひとたち…(もちろんいい意味です)といういとおしい呆れ、ところどころ鋭い考察というかちゃんと読んでいる。作家の人たちはこうやって本を読むのか、とふむふむした。わたしもカタカナ名前が覚えられないがちだけれど、こうやって楽しくあだ名をつけて読んでいくといいのだなという気づきもあり。スベ。

    印象的だったのは吉田篤弘さんが言っていた、意味やつながりを持たせすぎると絵の印象が残らない、という言葉。読書の悦びはかならずしもあそこで説明していたのはこういうことだったんだ!という意味を理解することだけではなく、想像の余白というか像を結ぶ余白をたのしむことにあるのだな

    0
    2022年03月09日
  • 電球交換士の憂鬱

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「それでも世界は回っている」に出てくる電球交換士、ただの新キャラクターの一人かと思ったら、巻末に「電球交換士の憂鬱」という本が紹介されており、別シリーズからの登場人物だったのかと知り、読みたくなってしまった。

    結果的に、どうも微妙に違う世界線な感じがしたが、これはこれで面白かった。
    最近吉田篤弘作品を良く読むのだが、なぜ好むのかよく分かってなかった。まあ、ぼんやりと癒やされるからかなとか思ってたが、この作品を読んでて気づいた。
    初期の頃の、好きだった村上春樹の感じに似てるんだ。
    現実とは微妙に違う、でも現実でも起きそうな少し不思議系SF、微妙に変な、でも魅力のあるキャラクターたち、エッジの効

    0
    2022年03月05日
  • 『罪と罰』を読まない

    Posted by ブクログ

    しをん先生がとても好きなので読んでみよう、と軽い気持ちで読み始めたけどとても面白かった。
    知識と語彙が豊富な4人の語り手によって考察される罪と罰、自分も読んだことは無かったがこれを読んで読んでみたい!と思った。
    なんだか難しそうな話だと敬遠していたが、人が楽しそうに話しているとなんとなく読んでみたい気持ちにさせられる。会話のテンポもすごくよくて、読みながら思わず笑ってしまった。

    0
    2022年02月23日
  • それでも世界は回っている 1

    Posted by ブクログ

    歯ざわりの良いビスケットのような物語だった

    かじかんだ心を不思議な暖かさで解き放ってくれる、素敵な。

    0
    2022年02月13日
  • それでも世界は回っている 1

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    月とコーヒーで好きだったインクの話が拡張された…のか?まだわからないけどあの雰囲気で長編が読める楽しさ。

    わらしべ長者のようにいい感じに行く先々にヒントが置いてあり、話がキレイに繋がっていくのが気持ち良い。

    その話を彩る、ちょっと不思議なキャラクターと世界観。
    ゆるいSFといった感じでゆるっと読めるが、その分すぐに読み終わってしまうのが切ない。

    0
    2022年01月23日
  • それでも世界は回っている 1

    Posted by ブクログ

    吉田篤弘さんの本、いつも感じることだけど今回もまた。
    会ったことのある人達なのに新鮮。いえ、会ったことないかも。でも知ってる人だしなぁ。誰だったかしら、私の気のせいかしら、昔からの友達みたいだけれど初めましての挨拶もしなきゃ。そんなこんな、モヤモヤではないうっとりに近い感想。
    読み終わりたくないけれど読み終わっても離れる感じがしない、そんな人達に今回もお知り合いになれました。
    『1』なので続きはあるのだと思います。
    またココロの琴線に触れていただきたい。

    0
    2022年10月16日
  • 流星シネマ

    Posted by ブクログ

    僕は屋根裏のチェリーから読み始めたので、こちらが別視点という印象でした。
    ひとつの物語を2つの視点から読むのは楽しいですね。登場人物一人一人が素敵で特にカナさんが好きです。
    不思議な魅力です、流星シネマから漏れでる音を聞きながら煙草を吸ったり、野良猫の頭を撫でてやったりといった描写は美しいなと思いました。

    0
    2021年08月04日
  • それでも世界は回っている 1

    Posted by ブクログ

    吉田篤弘氏の描くそれぞれのキャラクターのイラストがいい。
    ジャン叔父さんのセリフやベルダさんのセリフも印象的なもので読んでいて楽しい。
    続きが出るのが楽しみだ。
    それまでの間、「月とコーヒー」でも読み返そう。

    0
    2021年07月02日
  • 奇妙な星のおかしな街で

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    毎日1話ずつ読んだ。全篇滋味深く心に沁みわたるようなエッセイだった。一番最後の「見えないもの」は2020年1月に書かれており、「見えない敵をどれだけ可視化できるかが、人間の営みの重要な課題で、敵を可視化することで、命という曖昧なものに輪郭を与えてきた。」という一文にうなった。
    あとがきの、見えないものと共存するためには、見えるものをより注意深く凝視する必要があるという言葉も現状を的確に射抜いていて心に残った。

    0
    2021年01月28日
  • 奇妙な星のおかしな街で

    Posted by ブクログ

    この方のモノの見方(見え方?)、表現力、ほんとに面白いです。『天国の探偵』が読める日を楽しみにしています(^^)

    0
    2020年10月11日
  • 電球交換士の憂鬱

    Posted by ブクログ

    主人公が現場でむさぼる卵サンドがどうしようもなく美味しそう。
    ちょっぴり恋のエッセンスもありながら、謎に包まれた要素もあり
    章ごとのエピソードに消えゆくノスタルジーへの愛を感じました。

    0
    2020年09月29日
  • 台所のラジオ

    Posted by ブクログ

    吉田篤弘さんの世界観が好き。
    寓話みたいな物語たち。
    なんでもない日常、普段気にもとめない片隅に置いてある物達が愛おしくなる。
    もしわたしが物語を描くとしたら・・・
    物に語らせる。
    台所のラジオ

    0
    2020年03月13日
  • 変愛小説集 日本作家編

    Posted by ブクログ

    さまざまな形の「愛」が収められたアンソロジー。どれも一般の恋愛観からは少し外れた愛で、しかしそんな奇妙な愛こそが恋愛であるような気がする。どこか変でなきゃ恋愛なんてできないな、と感じた。

    0
    2019年09月14日