吉田篤弘のレビュー一覧

  • 奇妙な星のおかしな街で

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    三浦しをんは人生において驚くほどなんら支障のない作品ってのもあるけってたけど、だからと言ってエッセイ読めばに支障が出るようなエッセイはきついだろう。ゆるゆると生きるエッセイはまた格別です。

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    2024年11月01日
  • 鯨オーケストラ

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    当然と云われても仕方ないことだけど、三部作は通して読んだほうがよい。とても綺麗な繋がり方を味わうことが出来た。鯨の骨格がひとつひとつ組まれていって、まるで目の前で完成したさまを目撃したよう。

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    2024年10月27日
  • 鯨オーケストラ

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    「流星シネマ」「屋根裏のチェリー」に続くお話。
    文庫になるのを待っていたはずが、そこから5か月経ってようやく手にした。

    河口にある町のローカルラジオ局で深夜の番組を担当している曽我くん。彼のおしゃべりと同じく、静かでおだやかでゆっくりと進む話の佇まいが良い。
    ある日ラジオで、17歳の時に絵のモデルをしたことを話したところ、リスナーから、とある美術館で出会った一枚の絵の中に写真で見たあなたによく人がいた、と葉書が届く。
    そこから話は動き出し、『「アキヤマ君――ではないんですよね?」』『クラリネットを吹ける人、探しています。』『ソガ君、ひさしぶり。』…、ページをめくるたびにいちいちびっくりしてじ

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    2024年10月27日
  • それでも世界は回っている 1

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    最近疲れて本読めないなぁと思っていたところ、この本に出会い、面白くて読みやすくて読み終えることができました。休息が大事、寄り道も大事、という言葉に励まされました。明日からも頑張れそうです。私が何をしようが、世界は回り続けているのだから。続きも読みます。

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    2024年10月26日
  • 鯨オーケストラ

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    ネタバレ

    「流星シネマ」「屋根裏のチェリー」とちゃんとつながって、震えた。落ち着いた雰囲気がずっと流れてるんだけど、確かな物語の歩みがあってぐいぐい引き込まれて心地いい。「過去を取り戻すのではなく、今をつくっていく」、そんな未来を感じさせる結末だった。

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    2024年10月22日
  • それでも世界は回っている 1

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    文章から優しさが感じられて、はっとする言葉や寄り添ってくれる言葉に安心感を抱きながら読むことができた。ストーリー展開もわかりやすくて、続きが気になる。
    館長の言葉がとても心に残った。この先より良く人生を歩んでいくためには休養が必要で、そうして私が一息、あるいは長い旅に出てから戻っても世界は何ひとつ変わらずに回りつづけている。世界が回りつづけているからといって、私まで回りつづける必要はないんだと、そう思ったら少し気持ちが楽になった。
    寝る前とか、コーヒーを飲みながらゆっくり読みたい本。

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    2024年10月16日
  • それでも世界は回っている 3

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    ねじりドーナツのような旅が終わり、オリオは少し大人になったように思いました。

    この巻で、一気にココノツのことが気に入ってしまいました。彼女が抱えているものが知れたからだと思います。髪型が個性的で、イラストもとてもかわいいのです。

    電球交換士のトビラさんは、またまたいいところで登場してくれました。

    ベルダさんの死因は、トカイ刑事が知らせてくれました。〈六番目の青いブルー〉が作られた理由、21番まである唄の謎には、アリアドネの真っ赤なリンゴに導かれるように、オリオと叔父さんとココノツがたどりつきました。

    人生とは、引き継いでいくこと
    引き継ぐとは、その人の思いと自分の思いがひとつになること

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    2024年10月13日
  • それでも世界は回っている 2

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    引き続き14歳のオリオと叔父さんとオリオにだけ声が聞こえるココノツとの旅が、描かれていました。個性的な人達と出会いながら、〈六番目のブルー〉のインクの手がかりが、つかめてきました。〈五番目のブルー〉こそが1番だと思うハルカ、もしくはカナタの時計で不思議な力が働き···という感じで終わってしまいました。

    21番まである唄が手がかりとなり、世界で1番美しいブルーを作ることができるのか?

    〈いつのまにか〉が、果たして味方なってくれるのか?

    これからどうなるんだろうと、またワクワクしてきました。

    今回もたくさんの個性的な登場人物が楽しませてくれました。そして、「それでも世界は回っている」ことの

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    2024年10月10日
  • それでも世界は回っている 1

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    落ち着いた深い紺色の表紙で、少し小ぶりなせいか、手にしっくりくる感じの本です。

    〈奇妙な惑星〉という名の博物館で、その保管室のベルダさんの助手として働く14歳のオリオさん。ベルダさんが使っていた〈六番目のブルー〉のインクを求めて、叔父さんとの旅が始まったところまでの物語でした。

    マリオが淹れたコーヒーを飲みながら、この物語を読んでいる自分を想像をしてみたり。私にとっては、大好きな吉田さんの世界に浸った癒しの読書となりました。

    さりげなく『電球交換士の憂鬱』のトビラさんが、登場していました。それだけでも、とても嬉しくて、先に読んでおいてよかったなと思いました。

    トカイ刑事、オスカー商會の

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    2024年10月11日
  • それでも世界は回っている 3

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    やっぱり、ジャン叔父さんの探している唄と、オリオの探す〈六番目のブルー〉は繋がっていた。
    そしてこの第3巻では、旅に同行していなかったココノツが大活躍する。

    本を初めて開いた時、結末を迎える第3巻のスピンが何故赤色なのかなーと思っていたけれど、きっとカナタさんが落とした林檎の赤色だ。
    ミランダさんの長~い唄にも、ちゃんと林檎が登場していたことを、ココノツがつきとめる。


    いいかい、みんな。
    本当の深い青を知りたいのなら、
    そのかたわらに、
    本当の真っ赤な林檎を並べてみることだ。


    〈六番目のブルー〉を求める旅は、悲しみを受け入れ、この世からいなくなってしまった人たちへ想いを馳せる時間

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    2024年09月28日
  • 『罪と罰』を読まない

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    私が『罪と罰』を未読であること、そして岸本佐知子さんがメンバーの1人ということで、読み始めた。そしたら、メンバー4人であれこれ未読のまま推理した挙句、やっぱり一度読みますかーという話に。じゃあ、私も読むかと。
    断然、読んだ後の読書会の方が面白い!一緒になって、それ、私も思った!とか、なるほどねーそういう解釈もありか、とか。
    『罪と罰』もういっぺん読み返したらもっといろんな発見があって楽しめるかも、と思っちゃった(でも、きっと読まない 笑)。

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    2024年08月22日
  • 鯨オーケストラ

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    『流星シネマ』、『屋根裏のチェリー』に続く3つ目の物語。

    主人公は、町のローカルFM局で深夜の番組を担当する曽我哲生。
    これは、彼が17歳の頃、古びた映画館〈銀星座〉で働いていた多々さんに描いてもらった絵が導く、奇跡のような出会いの物語です。

    巡り巡ってたどり着いた場所は、イトウミユキさんが営むロールキャベツが美味しいお店〈キッチンあおい〉。
    そして、彼女の傍らにいたのはサユリさん。
    サユリさんに連れて行かれたチョコレート工場。
    〈流星新聞〉の羽深太郎…。
    懐かしさがこみ上げてくるとともに、3つの物語が一つに合わさって、壮大な物語になっていきます。
    大きなもの、(例えば鯨)に飲み込まれるよ

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    2024年08月13日
  • 屋根裏のチェリー

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    なんと、びっくり。流星シネマと語り手が代わる。太郎さんからオーボエ奏者のサユリさんへ。チェリーっていうのは彼女の頭の中にしか存在しない、レモン・ソーダの空き瓶と同じくらいの大きさの、妖精みたいな存在。

    何ページだったか忘れたけど、「~を鑑みる」という表記があって、「~に鑑みる」だよね、文筆家ですらまた違えるんだと思うと同時に、校正甘いね、と思った。角川春樹事務所さん、がんばってください。

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    2024年08月07日
  • 『罪と罰』を読まない

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    ネタバレ

    予想に反してめちゃくちゃ面白かった。
    罪と罰を読まずに読む読書会。
    メンバーに三浦しをんもいて、家賃なんて踏み倒せ!とか、突拍子ももない推理とかめちゃくちゃ面白かった。
    と思ったら読書論とか小説家論も聞こえて、読み応えがすごかった。
    罪と罰は再読したくなってないけど、この本単体でとても面白かったです

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    2024年07月05日
  • おやすみ、東京

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    初めて連作短編というものを読んだけれど、一見繋がっていないような話が、ある人や場所を介してスっと交わる瞬間がとても気持ちよくて、ハマった!って感じがして読んでいて楽しかった。
    それぞれの短編の主人公たちが抱えているものを、最後にどう回収するのかワクワクしながら読み進めることが出来て、とっても素敵な回収の仕方でした。

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    2024年06月24日
  • それでも世界は回っている 3

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    インク3部作の第3部

    -紹介文-
    この世界は
    喜びと悲しみを繰り返しながら
    回りつづけている。

    もう、泣かないで。

    師匠のベルダさんが
    愛用していた万年筆のインク、
    〈六番目のブルー〉を探し求めて
    ジャン叔父さんと旅をつづけてきた
    14歳のオリオ。

    インクの秘密を解く鍵が
    奇妙な唄にあるとわかるが、
    なかなか見つからない。

    そんなとき、
    迷えるオリオを導いたのは
    世にも稀な
    「本当の真っ赤な林檎」だった――。

    吉田篤弘さんの世界…
    「六番目のブルー」と言う青いインクを探す旅。
    なんだけど、
    なんか、世界はモノクロな感じ…。
    ブルーと真っ赤なリンゴだけが鮮明に浮かび上がる。

    うまく

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    2024年07月28日
  • ソラシド

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    ドアの向こうに進むには鍵が必要。
    鍵を開けて進む人、鍵が見つからない人
    鍵を持っているのにドアを開けない人、
    自分はどのタイプだろう。
    読後、余韻に浸りながらずっと考えていた。
    今年、一番の本かもしれない。

    26年前の無料雑誌の小さなコラムに載っていた女性デュオ「ソラシド」。ジョージ・ハリソン好き、ダブルベースを弾いていたという自分との共通点から、どんな音楽を奏でていたのか気になりネットで検索するも、ヒットしない。26年前の彼女たちの音楽を、どうしても聴きたいという思いが強くなり、妹と「がらくた屋」の店主と三人で「ソラシド」の痕跡を探し始める。

    1986年と26年後の現在を行き来する物語。

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    2024年06月20日
  • おやすみ、東京

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    深夜の東京のどこかで起きた一人一人の短篇が
    どこかで誰かとすれ違って少しずつ繋がって
    ひとつの長篇になっていく

    今時は地方もそこそこ発達して
    人も物欲が薄れていて
    東京に住む魅力が薄れていると
    テレビで前に見かけたけど

    こういう偶然に同じ時間同じ場所に居合わせた
    というだけで人が繋がって物語が生まれるのは
    たくさんの人がいる東京でしか起きない気がする
    東京はそこが魅力なんだろうなー
    人やモノに出会って
    物語が生まれるチャンスに溢れている
    東京こわいけど憧れの町、東京

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    2024年06月06日
  • 奇妙な星のおかしな街で

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    この人の作品好きだなぁ、、
    物語もあるけどどちらかというと吉田さんの「気づき集」のように思いました。
    作家の脳内は本当に豊かで、大人がこんなこと考えているの面白いなと。日常にどれだけ疑問とか発見を見つけられるかが大事なのかなと思います。面白い。『月とコーヒー』に引き続き、この方の本はコーヒーが飲みたくなります。

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    2024年05月28日
  • 鯨オーケストラ

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    ハンバーガー食べたい。

    全部が全部都合よく繋がっていくーって感じじゃなかったのが凄く良かった。

    ハンバーガー食べたい。

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    2024年05月22日