吉田篤弘のレビュー一覧
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ねじりドーナツのような旅が終わり、オリオは少し大人になったように思いました。
この巻で、一気にココノツのことが気に入ってしまいました。彼女が抱えているものが知れたからだと思います。髪型が個性的で、イラストもとてもかわいいのです。
電球交換士のトビラさんは、またまたいいところで登場してくれました。
ベルダさんの死因は、トカイ刑事が知らせてくれました。〈六番目の青いブルー〉が作られた理由、21番まである唄の謎には、アリアドネの真っ赤なリンゴに導かれるように、オリオと叔父さんとココノツがたどりつきました。
人生とは、引き継いでいくこと
引き継ぐとは、その人の思いと自分の思いがひとつになること -
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引き続き14歳のオリオと叔父さんとオリオにだけ声が聞こえるココノツとの旅が、描かれていました。個性的な人達と出会いながら、〈六番目のブルー〉のインクの手がかりが、つかめてきました。〈五番目のブルー〉こそが1番だと思うハルカ、もしくはカナタの時計で不思議な力が働き···という感じで終わってしまいました。
21番まである唄が手がかりとなり、世界で1番美しいブルーを作ることができるのか?
〈いつのまにか〉が、果たして味方なってくれるのか?
これからどうなるんだろうと、またワクワクしてきました。
今回もたくさんの個性的な登場人物が楽しませてくれました。そして、「それでも世界は回っている」ことの -
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落ち着いた深い紺色の表紙で、少し小ぶりなせいか、手にしっくりくる感じの本です。
〈奇妙な惑星〉という名の博物館で、その保管室のベルダさんの助手として働く14歳のオリオさん。ベルダさんが使っていた〈六番目のブルー〉のインクを求めて、叔父さんとの旅が始まったところまでの物語でした。
マリオが淹れたコーヒーを飲みながら、この物語を読んでいる自分を想像をしてみたり。私にとっては、大好きな吉田さんの世界に浸った癒しの読書となりました。
さりげなく『電球交換士の憂鬱』のトビラさんが、登場していました。それだけでも、とても嬉しくて、先に読んでおいてよかったなと思いました。
トカイ刑事、オスカー商會の -
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やっぱり、ジャン叔父さんの探している唄と、オリオの探す〈六番目のブルー〉は繋がっていた。
そしてこの第3巻では、旅に同行していなかったココノツが大活躍する。
本を初めて開いた時、結末を迎える第3巻のスピンが何故赤色なのかなーと思っていたけれど、きっとカナタさんが落とした林檎の赤色だ。
ミランダさんの長~い唄にも、ちゃんと林檎が登場していたことを、ココノツがつきとめる。
♪
いいかい、みんな。
本当の深い青を知りたいのなら、
そのかたわらに、
本当の真っ赤な林檎を並べてみることだ。
♪
〈六番目のブルー〉を求める旅は、悲しみを受け入れ、この世からいなくなってしまった人たちへ想いを馳せる時間 -
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『流星シネマ』、『屋根裏のチェリー』に続く3つ目の物語。
主人公は、町のローカルFM局で深夜の番組を担当する曽我哲生。
これは、彼が17歳の頃、古びた映画館〈銀星座〉で働いていた多々さんに描いてもらった絵が導く、奇跡のような出会いの物語です。
巡り巡ってたどり着いた場所は、イトウミユキさんが営むロールキャベツが美味しいお店〈キッチンあおい〉。
そして、彼女の傍らにいたのはサユリさん。
サユリさんに連れて行かれたチョコレート工場。
〈流星新聞〉の羽深太郎…。
懐かしさがこみ上げてくるとともに、3つの物語が一つに合わさって、壮大な物語になっていきます。
大きなもの、(例えば鯨)に飲み込まれるよ -
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インク3部作の第3部
-紹介文-
この世界は
喜びと悲しみを繰り返しながら
回りつづけている。
もう、泣かないで。
師匠のベルダさんが
愛用していた万年筆のインク、
〈六番目のブルー〉を探し求めて
ジャン叔父さんと旅をつづけてきた
14歳のオリオ。
インクの秘密を解く鍵が
奇妙な唄にあるとわかるが、
なかなか見つからない。
そんなとき、
迷えるオリオを導いたのは
世にも稀な
「本当の真っ赤な林檎」だった――。
吉田篤弘さんの世界…
「六番目のブルー」と言う青いインクを探す旅。
なんだけど、
なんか、世界はモノクロな感じ…。
ブルーと真っ赤なリンゴだけが鮮明に浮かび上がる。
うまく -
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ドアの向こうに進むには鍵が必要。
鍵を開けて進む人、鍵が見つからない人
鍵を持っているのにドアを開けない人、
自分はどのタイプだろう。
読後、余韻に浸りながらずっと考えていた。
今年、一番の本かもしれない。
26年前の無料雑誌の小さなコラムに載っていた女性デュオ「ソラシド」。ジョージ・ハリソン好き、ダブルベースを弾いていたという自分との共通点から、どんな音楽を奏でていたのか気になりネットで検索するも、ヒットしない。26年前の彼女たちの音楽を、どうしても聴きたいという思いが強くなり、妹と「がらくた屋」の店主と三人で「ソラシド」の痕跡を探し始める。
1986年と26年後の現在を行き来する物語。 -
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うん…
好きだなぁ…
それしか出てこん。
好きな作家の言葉、頭の中と同調しようとする行為
が
読書の醍醐味のひとつだと思った。
ひとつ5,6ページのエッセイ集。ページごとの文字数も少ないので、サクサクと読める。
著者の想像力の羽が自然と伸びていく様がいい。
小説でも出てきたフレーズが垣間見れるのもいい。夜のカバンとか。
引用
カバンの中には闇があるのだ。
カバンの中は基本的に、静かで、ほの暗くて、ひんやりとしている。つまり、自分が考える「夜」の条件をすべて充たしている。
そう思うと、なんだか愉快になってくる。
電車に乗ってごらんなさい。乗客のほとんどがカバンを持っていて、そのいちいちに -
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ネタバレ【あらすじ】
失われた“六番目のブルー”を探して旅に出たオリオが出会ったのは“5番目のブルー”と“六番目のブルー”を作った青年カナタ。
でも、そのカナタにもどうして“六番目のブルー”を作ることが出来たのかが分からないため、“六番目のブルー”を作ることは出来ないと言われてしまう。
探し物が見つからないまま、旅を終えることになると思った矢先、“六番目のブルー”にあって“五番目のブルー”になかったものの答えが判明する。
※以下の感想にはネタバレが含まれます。ご注意ください※
【感想】
「インク三部作」がついに完結です。
失われたインクを探す少年の旅が終わりました。
“六番目のブルー