吉田篤弘のレビュー一覧

  • それでも世界は回っている 3

    Posted by ブクログ

    ねじりドーナツのような旅が終わり、オリオは少し大人になったように思いました。

    この巻で、一気にココノツのことが気に入ってしまいました。彼女が抱えているものが知れたからだと思います。髪型が個性的で、イラストもとてもかわいいのです。

    電球交換士のトビラさんは、またまたいいところで登場してくれました。

    ベルダさんの死因は、トカイ刑事が知らせてくれました。〈六番目の青いブルー〉が作られた理由、21番まである唄の謎には、アリアドネの真っ赤なリンゴに導かれるように、オリオと叔父さんとココノツがたどりつきました。

    人生とは、引き継いでいくこと
    引き継ぐとは、その人の思いと自分の思いがひとつになること

    0
    2024年10月13日
  • それでも世界は回っている 2

    Posted by ブクログ

    引き続き14歳のオリオと叔父さんとオリオにだけ声が聞こえるココノツとの旅が、描かれていました。個性的な人達と出会いながら、〈六番目のブルー〉のインクの手がかりが、つかめてきました。〈五番目のブルー〉こそが1番だと思うハルカ、もしくはカナタの時計で不思議な力が働き···という感じで終わってしまいました。

    21番まである唄が手がかりとなり、世界で1番美しいブルーを作ることができるのか?

    〈いつのまにか〉が、果たして味方なってくれるのか?

    これからどうなるんだろうと、またワクワクしてきました。

    今回もたくさんの個性的な登場人物が楽しませてくれました。そして、「それでも世界は回っている」ことの

    0
    2024年10月10日
  • それでも世界は回っている 1

    Posted by ブクログ

    落ち着いた深い紺色の表紙で、少し小ぶりなせいか、手にしっくりくる感じの本です。

    〈奇妙な惑星〉という名の博物館で、その保管室のベルダさんの助手として働く14歳のオリオさん。ベルダさんが使っていた〈六番目のブルー〉のインクを求めて、叔父さんとの旅が始まったところまでの物語でした。

    マリオが淹れたコーヒーを飲みながら、この物語を読んでいる自分を想像をしてみたり。私にとっては、大好きな吉田さんの世界に浸った癒しの読書となりました。

    さりげなく『電球交換士の憂鬱』のトビラさんが、登場していました。それだけでも、とても嬉しくて、先に読んでおいてよかったなと思いました。

    トカイ刑事、オスカー商會の

    0
    2024年10月11日
  • それでも世界は回っている 3

    Posted by ブクログ

    やっぱり、ジャン叔父さんの探している唄と、オリオの探す〈六番目のブルー〉は繋がっていた。
    そしてこの第3巻では、旅に同行していなかったココノツが大活躍する。

    本を初めて開いた時、結末を迎える第3巻のスピンが何故赤色なのかなーと思っていたけれど、きっとカナタさんが落とした林檎の赤色だ。
    ミランダさんの長~い唄にも、ちゃんと林檎が登場していたことを、ココノツがつきとめる。


    いいかい、みんな。
    本当の深い青を知りたいのなら、
    そのかたわらに、
    本当の真っ赤な林檎を並べてみることだ。


    〈六番目のブルー〉を求める旅は、悲しみを受け入れ、この世からいなくなってしまった人たちへ想いを馳せる時間

    0
    2024年09月28日
  • 『罪と罰』を読まない

    Posted by ブクログ

    私が『罪と罰』を未読であること、そして岸本佐知子さんがメンバーの1人ということで、読み始めた。そしたら、メンバー4人であれこれ未読のまま推理した挙句、やっぱり一度読みますかーという話に。じゃあ、私も読むかと。
    断然、読んだ後の読書会の方が面白い!一緒になって、それ、私も思った!とか、なるほどねーそういう解釈もありか、とか。
    『罪と罰』もういっぺん読み返したらもっといろんな発見があって楽しめるかも、と思っちゃった(でも、きっと読まない 笑)。

    0
    2024年08月22日
  • 鯨オーケストラ

    Posted by ブクログ

    『流星シネマ』、『屋根裏のチェリー』に続く3つ目の物語。

    主人公は、町のローカルFM局で深夜の番組を担当する曽我哲生。
    これは、彼が17歳の頃、古びた映画館〈銀星座〉で働いていた多々さんに描いてもらった絵が導く、奇跡のような出会いの物語です。

    巡り巡ってたどり着いた場所は、イトウミユキさんが営むロールキャベツが美味しいお店〈キッチンあおい〉。
    そして、彼女の傍らにいたのはサユリさん。
    サユリさんに連れて行かれたチョコレート工場。
    〈流星新聞〉の羽深太郎…。
    懐かしさがこみ上げてくるとともに、3つの物語が一つに合わさって、壮大な物語になっていきます。
    大きなもの、(例えば鯨)に飲み込まれるよ

    0
    2024年08月13日
  • 屋根裏のチェリー

    Posted by ブクログ

    なんと、びっくり。流星シネマと語り手が代わる。太郎さんからオーボエ奏者のサユリさんへ。チェリーっていうのは彼女の頭の中にしか存在しない、レモン・ソーダの空き瓶と同じくらいの大きさの、妖精みたいな存在。

    何ページだったか忘れたけど、「~を鑑みる」という表記があって、「~に鑑みる」だよね、文筆家ですらまた違えるんだと思うと同時に、校正甘いね、と思った。角川春樹事務所さん、がんばってください。

    0
    2024年08月07日
  • 『罪と罰』を読まない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    予想に反してめちゃくちゃ面白かった。
    罪と罰を読まずに読む読書会。
    メンバーに三浦しをんもいて、家賃なんて踏み倒せ!とか、突拍子ももない推理とかめちゃくちゃ面白かった。
    と思ったら読書論とか小説家論も聞こえて、読み応えがすごかった。
    罪と罰は再読したくなってないけど、この本単体でとても面白かったです

    0
    2024年07月05日
  • おやすみ、東京

    Posted by ブクログ

    初めて連作短編というものを読んだけれど、一見繋がっていないような話が、ある人や場所を介してスっと交わる瞬間がとても気持ちよくて、ハマった!って感じがして読んでいて楽しかった。
    それぞれの短編の主人公たちが抱えているものを、最後にどう回収するのかワクワクしながら読み進めることが出来て、とっても素敵な回収の仕方でした。

    0
    2024年06月24日
  • それでも世界は回っている 3

    Posted by ブクログ

    インク3部作の第3部

    -紹介文-
    この世界は
    喜びと悲しみを繰り返しながら
    回りつづけている。

    もう、泣かないで。

    師匠のベルダさんが
    愛用していた万年筆のインク、
    〈六番目のブルー〉を探し求めて
    ジャン叔父さんと旅をつづけてきた
    14歳のオリオ。

    インクの秘密を解く鍵が
    奇妙な唄にあるとわかるが、
    なかなか見つからない。

    そんなとき、
    迷えるオリオを導いたのは
    世にも稀な
    「本当の真っ赤な林檎」だった――。

    吉田篤弘さんの世界…
    「六番目のブルー」と言う青いインクを探す旅。
    なんだけど、
    なんか、世界はモノクロな感じ…。
    ブルーと真っ赤なリンゴだけが鮮明に浮かび上がる。

    うまく

    0
    2024年07月28日
  • ソラシド

    Posted by ブクログ

    ドアの向こうに進むには鍵が必要。
    鍵を開けて進む人、鍵が見つからない人
    鍵を持っているのにドアを開けない人、
    自分はどのタイプだろう。
    読後、余韻に浸りながらずっと考えていた。
    今年、一番の本かもしれない。

    26年前の無料雑誌の小さなコラムに載っていた女性デュオ「ソラシド」。ジョージ・ハリソン好き、ダブルベースを弾いていたという自分との共通点から、どんな音楽を奏でていたのか気になりネットで検索するも、ヒットしない。26年前の彼女たちの音楽を、どうしても聴きたいという思いが強くなり、妹と「がらくた屋」の店主と三人で「ソラシド」の痕跡を探し始める。

    1986年と26年後の現在を行き来する物語。

    0
    2024年06月20日
  • おやすみ、東京

    Posted by ブクログ

    深夜の東京のどこかで起きた一人一人の短篇が
    どこかで誰かとすれ違って少しずつ繋がって
    ひとつの長篇になっていく

    今時は地方もそこそこ発達して
    人も物欲が薄れていて
    東京に住む魅力が薄れていると
    テレビで前に見かけたけど

    こういう偶然に同じ時間同じ場所に居合わせた
    というだけで人が繋がって物語が生まれるのは
    たくさんの人がいる東京でしか起きない気がする
    東京はそこが魅力なんだろうなー
    人やモノに出会って
    物語が生まれるチャンスに溢れている
    東京こわいけど憧れの町、東京

    0
    2024年06月06日
  • 奇妙な星のおかしな街で

    Posted by ブクログ

    この人の作品好きだなぁ、、
    物語もあるけどどちらかというと吉田さんの「気づき集」のように思いました。
    作家の脳内は本当に豊かで、大人がこんなこと考えているの面白いなと。日常にどれだけ疑問とか発見を見つけられるかが大事なのかなと思います。面白い。『月とコーヒー』に引き続き、この方の本はコーヒーが飲みたくなります。

    0
    2024年05月28日
  • 鯨オーケストラ

    Posted by ブクログ

    ハンバーガー食べたい。

    全部が全部都合よく繋がっていくーって感じじゃなかったのが凄く良かった。

    ハンバーガー食べたい。

    0
    2024年05月22日
  • 鯨オーケストラ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    目当てのやつがなかったから何気なく手に取ったけどめちゃよかった。
    雨が止むまでちょっと読もうと思ってたら気づいたらほぼ読み終わってた。

    なんか全部繋がってるのかな~

    多々さんの年齢の重ね方の解釈好きだな
    美術館の描写上手すぎてちゃんと想像できた。どれだけ鯨の絵がすごいのかとか。

    0
    2024年05月07日
  • 奇妙な星のおかしな街で

    Posted by ブクログ

    うん…
    好きだなぁ…
    それしか出てこん。

    好きな作家の言葉、頭の中と同調しようとする行為

    読書の醍醐味のひとつだと思った。

    ひとつ5,6ページのエッセイ集。ページごとの文字数も少ないので、サクサクと読める。
    著者の想像力の羽が自然と伸びていく様がいい。
    小説でも出てきたフレーズが垣間見れるのもいい。夜のカバンとか。

    引用

    カバンの中には闇があるのだ。
    カバンの中は基本的に、静かで、ほの暗くて、ひんやりとしている。つまり、自分が考える「夜」の条件をすべて充たしている。
    そう思うと、なんだか愉快になってくる。
    電車に乗ってごらんなさい。乗客のほとんどがカバンを持っていて、そのいちいちに

    0
    2024年05月06日
  • 『罪と罰』を読まない

    Posted by ブクログ

    挫折しそうな名作長編を読む前に、みんなで妄想討論するのは最高に楽しそう。私も気になって、漫画版を読んだ。カウリスマキの映画版も再見しようかな。

    0
    2024年03月26日
  • それでも世界は回っている 3

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【あらすじ】
     失われた“六番目のブルー”を探して旅に出たオリオが出会ったのは“5番目のブルー”と“六番目のブルー”を作った青年カナタ。
     でも、そのカナタにもどうして“六番目のブルー”を作ることが出来たのかが分からないため、“六番目のブルー”を作ることは出来ないと言われてしまう。
     探し物が見つからないまま、旅を終えることになると思った矢先、“六番目のブルー”にあって“五番目のブルー”になかったものの答えが判明する。

     ※以下の感想にはネタバレが含まれます。ご注意ください※

    【感想】
     「インク三部作」がついに完結です。
     失われたインクを探す少年の旅が終わりました。
     “六番目のブルー

    0
    2024年03月23日
  • それでも世界は回っている 3

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    第六のブルーを探し求めるオリオと叔父さんの旅。またさまざまな人とそして出来事に出会ってゆく。
    真っ赤な林檎を見つけたり小さいココノツ、大きいココノツに出会ったり、迷路の謎を解き明かしたり。
    「哀しみ」の意味を深く知ったり。
    毎回のことながら、会う人達の一風コミカルだけれどしみじみとした事情に一緒に想像の世界へ旅立てました。

    0
    2024年03月19日
  • 鯨オーケストラ

    Posted by ブクログ

    3作目もとても良かった。読んでいて心地よかった。出会いは大切、過去にとらわれず未来に目を向けることも。「G線上のアリア」が物語の雰囲気と合っていて良かった。

    0
    2024年03月10日