吉田篤弘のレビュー一覧

  • それでも世界は回っている 1

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    ぜひ大事に少しずつ読んでもらいたい。
    一気に読んでしまったのでちょっと後悔、、。
    それくらい素晴らしい本。

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    2022年05月10日
  • 奇妙な星のおかしな街で

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    こころがちぢこまっている。
    時勢は回復に向かい、様々なものが雌伏の時を終えて飛び上がろうとしているのに、私には何もない。
    帯電するような微かな恐れが身を包んでいる。

    自室で読書することもできず、一冊片手に外に出る。
    記憶にあったすてきなのみものは時を経て好みでない味に変化している。
    それでも何か、枷がすこし軽くなったような思いがする。
    奇妙な星のおかしな街で、もう少し生きてみる。

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    2022年05月07日
  • それでも世界は回っている 1

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    歯ざわりの良いビスケットのような物語だった

    かじかんだ心を不思議な暖かさで解き放ってくれる、素敵な。

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    2022年02月13日
  • それでも世界は回っている 1

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    ネタバレ

    月とコーヒーで好きだったインクの話が拡張された…のか?まだわからないけどあの雰囲気で長編が読める楽しさ。

    わらしべ長者のようにいい感じに行く先々にヒントが置いてあり、話がキレイに繋がっていくのが気持ち良い。

    その話を彩る、ちょっと不思議なキャラクターと世界観。
    ゆるいSFといった感じでゆるっと読めるが、その分すぐに読み終わってしまうのが切ない。

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    2022年01月23日
  • それでも世界は回っている 1

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    吉田篤弘さんの本、いつも感じることだけど今回もまた。
    会ったことのある人達なのに新鮮。いえ、会ったことないかも。でも知ってる人だしなぁ。誰だったかしら、私の気のせいかしら、昔からの友達みたいだけれど初めましての挨拶もしなきゃ。そんなこんな、モヤモヤではないうっとりに近い感想。
    読み終わりたくないけれど読み終わっても離れる感じがしない、そんな人達に今回もお知り合いになれました。
    『1』なので続きはあるのだと思います。
    またココロの琴線に触れていただきたい。

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    2022年10月16日
  • 奇妙な星のおかしな街で

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    ネタバレ

    毎日1話ずつ読んだ。全篇滋味深く心に沁みわたるようなエッセイだった。一番最後の「見えないもの」は2020年1月に書かれており、「見えない敵をどれだけ可視化できるかが、人間の営みの重要な課題で、敵を可視化することで、命という曖昧なものに輪郭を与えてきた。」という一文にうなった。
    あとがきの、見えないものと共存するためには、見えるものをより注意深く凝視する必要があるという言葉も現状を的確に射抜いていて心に残った。

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    2021年01月28日
  • 奇妙な星のおかしな街で

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    この方のモノの見方(見え方?)、表現力、ほんとに面白いです。『天国の探偵』が読める日を楽しみにしています(^^)

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    2020年10月11日
  • 台所のラジオ

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    吉田篤弘さんの世界観が好き。
    寓話みたいな物語たち。
    なんでもない日常、普段気にもとめない片隅に置いてある物達が愛おしくなる。
    もしわたしが物語を描くとしたら・・・
    物に語らせる。
    台所のラジオ

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    2020年03月13日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    さまざまな形の「愛」が収められたアンソロジー。どれも一般の恋愛観からは少し外れた愛で、しかしそんな奇妙な愛こそが恋愛であるような気がする。どこか変でなきゃ恋愛なんてできないな、と感じた。

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    2019年09月14日
  • 台所のラジオ

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    面白かったです。
    テレビを見るよりラジオを聴く方が好きなので、なんだかお話を身近に感じました。
    でも、不思議なことがたくさん起こって面白そうです。
    きつねうどんは美味しそうですし、「十時軒」へ行ってみたいです。アリスに会いたい。
    吉田さんのお話では月舟町が大好きで住みたいくらいなのですが、この本の世界も穏やかでいいなぁ。
    登場人物たちが聴いているラジオ番組ってもしかしたら、「小さな男*静かな声」の静かな声のラジオ番組かも…それだったら素敵です。

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    2019年04月16日
  • 台所のラジオ

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    ネタバレ

    12のお話がおさめられた短編集です。
    ぜんぶ読み終わって、あとがきを読んで初めてラジオに気付きました。読み返してそう言われてみればそうだな…と。
    まったく関係ない短編の寄せ集めも好きですが、この話とこの話、繋がってる!という短編が好きです。
    特に好きな2つの話について感想を書きます。

    「マリオ・コーヒー年代記」
    この話は本の中で2番目に好きです。
    マリオが何か不幸な目に合うのではと警戒していたのですが、何も起こらなくて良かった。
    ホットドッグとミルクコーヒーはとても良い組み合わせだと思います。カシャカシャする紙に包まれてくるホットドッグはなぜかとてもおいしそうに見えますね。たぶんマリオの店のホットドッグも同じ紙に包まれていると思います。

    「夜間押ボタン式信号機」
    この話は本の中で一番好きです。
    現実の世界の中に架空のものが入り込んでだんだんと浸食していく感じ、けれどお互いの輪郭は曖昧で境界線はぼやけ、絶妙なバランスでヘンテコで奇妙な世界が出来上がっている。これは吉田篤弘が書く小説の特徴の一つだと思いますが、こんなにきれいなグラデーションになっている話は初めて読んだ気がして美しさに眩暈がしました。「押しボタン式の信号機」、「誰もいない二十四時間営業のスーパー」、「カラフルなパッケージの冷凍食品」、「未来を舞台にした推理小説」、「子羊のロースト」、「<抜き打ち検査官>につづく謎の職業<ひとしらべ>」そして「A~Nまでの十四種類の分類」。
    靄の中から見れば世界はぼやけていてそこが現実なのか、架空なのかよくわからない。
    こういう世界が(知識として?体験として?)自分の中にあると、現実に打ちのめされても倒れないでいられる気がします。

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    2018年04月14日
  • ソラシド

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    だいすきな本になった。

    吉田さんの本は、読んでいてにやついてしまうことがある。

    ノート。1986年。ダブルベース。ソラシドの2人。音楽。言葉。レコード。コーヒー。

    今のこの気持ちをうまく言葉にできない。
    何度でも読みたい。

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    2015年06月18日
  • ソラシド

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    雨の様に降り注ぐ
    幾千もの言葉を
    日々、ぼんやり目にしつつも
    思わず(はっ!)と、手で受け止めたくなる様な
    キラリに出会う事がある。

    それは自分だけに光るキラリ。

    音楽好きの彼が
    パラパラ捲っていた雑誌に掲載されていた
    ほんの小さなコラム。
    その記事がキラリと光った。

    (誰?聞いた事もないアーティスト…)
    それがソラシド。
    どうやら女性2人のデュオらしい。

    彼女達のコメントや弾いている楽器も気になる…

    早速NETで調べてはみたものの、
    彼女達は派手な活動をしていなかったらしく、
    全く手がかりがつかめない。
    でも、
    何故か追っかけずにはいられないし、
    そうせざるを得ない事情も出来た。

    それから
    彼がソラシドの足取りを巡る物語は
    まるで何千枚ものレコードを並べ(勝手に思い描いております。)
    一枚、一枚、のんびり視聴でもしている旅の様な展開となった。

    活字を追っているだけなのに、
    頭の中ではゆるいメロディーが勝手に流れ出す。
    ザ、ザザザ…時折味のある雑音まで混じりながら。

    なかなか出会えないソラシドだが、
    キラリ光った時点で、もう会っていたのではないだろうか…

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    2015年04月24日
  • ソラシド

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    ネタバレ

    「オレ」という一人称の篤弘さんはこれまで以上に気取りがなくて親しみやすい兄ぃなのです。
    1986年と今を行ったり来たりしながらまた素晴らしい音楽を聴かせてくれました。(実際。ネットなどで音楽を捜しながら聞いて読んで・・・)
    この本もまた大事な一冊となりました。

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    2015年03月13日
  • ソラシド

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    ネタバレ

    吉田さんの小説は、静かに静かに始まる
    そして、どこか変わった人たち、建物から
    物語が動き出していくのが心地よい
    1986年、渋谷区と世田谷区の間の
    松見坂の上にある「空中の長屋」
    まずいコーヒー、「ザ・ビートルズ」
    エレファントという名のダブル・ベース
    現在の「オレ」と年の離れた妹「0(オウ)」が
    過去を探していく
    不思議だけど、心地よく
    たくさんの音楽が聴こえてくるような小説
    極上の読書の時間を過ごすことが出来ました

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    2015年02月20日
  • ソラシド

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    すごくいい。
    すごく好き。
    出来ることなら★を100こ並べたい。

    ものすごく優しいお話。
    でも、ちょっと寂しい。
    そして、じんわりと温かい。

    「おれ」は探し物をしている。
    いや、「おれ」だけじゃなく、みんなが探し物をしている。
    探し始めた時には自分が何を探しているのか正確なところは分からない。
    だんだんと見えてくる。
    そうすると最初にイメージしていたものとは違うものだったことが分かってくる。
    いよいよ探し当てたと思い、「そうだったのか」と納得しようとすると、また新たな探し物が始まっている。
    気付かないうちに。

    「この物語はこういう物語です。」と言い切れません。
    ただ、とても美しい物語です。
    とても美しいものが描かれていると思います。

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    2015年01月30日
  • 変愛小説集 日本作家編

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    変と恋愛を混ぜると不気味という感覚が残るんだなあと思いました。どこか歪んでるのにその愛というものがあったことをみんな信じている。こんなにも不確かなものはないのにこれだけは言える、みたいな感じで。
    変。変わる。
    人と交わるとどうしても変わっていってしまう。想像のつく未来なんてひとつもない。

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    2026年09月27日
  • 月とコーヒー

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    短いファンタジーの短編集。
    世界の果てのコインランドリー、美しい星に還る人 はおそらく何百年後かの日本が舞台で、長編を読みたくなるような設定でした。
    共通して、登場人物みんな一生懸命仕事をしているのが良かった。

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    2026年09月24日
  • 月とコーヒー

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    毎晩寝る前に一遍ずつ読むのが良いとのことだったので枕元に置いて読んでいた。

    いや、本当に良い。
    現実世界のような、おとぎ話の世界のような静かな雰囲気。
    確かに寝る前に読むのに丁度いい。

    コーヒー、サンドイッチ、万年筆と青いインク…

    こういうものたちが無性に欲しくなる。

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    2026年09月22日
  • ソラシド

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    吉田篤弘さんの「なにごともなく、晴天。」が好きで、似たような小説を探しているなかで見つけた「ソラシド」だったのですが、思っていたのとは違いました。が…

    でも、どこか懐かしい空気を味わえるスロー小説と言うか、不思議な味わい深い本です。

    それぞれの1986年の記憶の中に「ソラシド」の二人組、ボーカルとギターの「ソラ」とダブルベースの「カオル」、そして幻のレコードを探す物語。

    読み終わった後に、何かが残る…
    静かな、静かな小説でした。


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    2026年09月20日