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Posted by ブクログ 2024年02月25日
『流星シネマ』から引き続き、吉田篤弘さんの世界がまた広がった。
ガケ上にある建物の屋根裏部屋に住む、元オーボエ奏者で、食いしん坊のサユリ。土曜日よりも日曜が好き。人との関わりを避け、頭の中のチェリーと過ごす日々。チェリーの言葉に叱咤激励されつつ、ガケ下の町に住む人々との交流が広がっていく。
鯨オ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月07日
半年前に読んだ「流星シネマ」の続編。
前作の最後にチラと出てきたオーボエ奏者・サユリさんを中心に語られるお話。
しんみりと確かな文章で綴られたお話にはたくさん感じるところがあった。
団長がいなくなり練習場所もなくなって、〈鯨オーケストラ〉は自然解消になった状況の中、寄る辺なくガケの上にある古いアパ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月29日
アパートの屋根裏部屋で一人暮らすサユリは人見知りで、人とうまく話すことができない。
元オーケストラのオーボエ奏者で、彼女の所属していた、がけ下の町のはずれにあったアマチュア楽団〈鯨オーケストラ〉はすでに解散していた。
サユリの頭の中に現れて、時々話しかけてくる小さな彼女の名前はチェリーという。
レ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月24日
本作の1行目は、まるで「流星シネマ」の1行目に続く文章のように始まる。
「そして、冬はある日、何の予告もなしに終わってしまう。」
「屋根裏のチェリー」は「流星シネマ」と響き合う作品だ。
なので、「流星シネマ」から読むことをお薦めしたい。
この物語はガケ上の街に暮らすサユリが主人公で、「流星シネマ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月05日
文章が好き ◯
作品全体の雰囲気が好き ◯
内容結末に納得がいった ◯
また読みたい ◯
その他
連作を途中から読むことは滅多にしないのだけれど、なぜか「読みたい」が勝ってしまった。
アパートの屋根裏でひっそり一人暮らしをするサユリの物語。
本作は『流星シネマ』の続編ですが、こちらから読んで...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月28日
偶然とかめぐり合わせっていうのを、運命で片付けるのってもったいないなと思わされた作品。
サユリは消極的ながらもちゃんとどこかに向かっていて、それはひとりぼっちであることに対して真正面から寂しくなったり自由だなと思ったり素直な気持ちでいるからだとおもう。
この作品のキャラクターはみんな自分の気持ち...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月29日
『流星シネマ』とリンクする小説。
人が緩やかに再生していく物語。
心を閉じて引きこもってしまう期間って誰にでもある。でもそこから踏み出すタイミングも必ずある。何故なら、この世界は変化していく、ということが変わらない唯一の真理だから。
人が目の前のことを誠意をもって行っていると、自然とそれは、水...続きを読む
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