西川美和のレビュー一覧
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ネタバレ映画で気になっていた作品だったが,なんとなく本木さんが嫌いになりそうな役柄だったので,見るのに躊躇していた。(好きなので嫌いになりたくなかったから)なので小説で読んでみようと思ったのだけれど,配役を知っていたので脳内で役者さんに当てはめて読んでしまった結果,最初,失敗したと思った。本当にこんなに好きになれない主人公はなかなかいないくらい性格の悪い主人公。
ただ子どもたちの交流を通して,愛を少しづつ知っていくところに救われた。
ー愛するべき日々に愛することを怠ったことの,代償は小さくはない。
この一文は,自分も心に留めておきたい。 -
Posted by ブクログ
四十代、人気作家の妻が、高校からの友人とスキー旅行へ行った際、バスが崖から落ちて、友人ともども帰らぬ人となる。友人の夫と初めて会ったのは、被害者の会。八歳ほど若く、まだ三十代のその夫は、まっすぐな激情型で、妻の死を大いに悲しみ、憤っているが、作家のほうは、もうずいぶん前から妻との仲がうまくいっていなかったこともあり、また、元来のひねくれた性格ゆえ、悲しめない。事故の時、若い編集者を家に連れ込んで性交していた負い目もある。作家のほうに子供はなかったが、友人夫婦のほうには小6と4歳の子供があり、作家は、母親を失い、生活の立ち行かなくなった家族を見て、トラック運転手という不規則な仕事をしている父親に
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Posted by ブクログ
西川美和さんの映画も小説も大好き。
エッセイは、肩の力が抜けていて、少し物足りない笑
でも、西川さんの人となりがよくわかって身近に感じられるから、それもよし。
役所広司は見る映画のたびに、すごい役者だなぁとどんどん好きになるのだが、西川さんの語るエピソードで、やっぱり、このひとは感性も知性もものすごいのだと再認識。
「そんな役所さんがある時、他の人の映画を観て、鋭い言葉を漏らされたことがある。
『人間はもっと芝居がうまいのでは?』
その映画の中で、登場人物たちはおのおのが感情を露わにして、スリリングな衝突を繰り返していた。俳優たちの芝居は皆申し分なく達者にも見えた。けれど、役者さんに言われ -
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得も言えない満足があった 生殺与奪の権利 舌鋒鋭いクールガイ 柔らかくも同意見 作り物ならではの甘い泣かせどころを木っ端微塵に粉砕する 自分の事を一顧だにせずに他の誰かとくっついたり 気軽に関わりを保てる関係性は年々収斂されていった 組の為に滅私奉公を誓う 分厚い鉄扉の横には配膳口が有り 駈け込み訴え 「侮辱」と読むのも浅慮なのかもしれないが 人間の中に巣食うどうにもならないものばかり探っている気がする 日本橋の上に被さった首都高速道路が 江戸・東京のアイデンティティの臍をぶっ潰したようなあの珍妙なふう自体 清濁合わせ呑む東京の緩い懐に その尋常ならざるカタストロフに明らかに興奮していた 参加
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