西川美和のレビュー一覧
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「みんなこれまで後生大事に抱えてきた色んなもの、燃やしてんねや」
「自分の心が一番ひかれるものには、何となく罪のにおいがする。何か自分が守ってきたものを壊してしまいそうな、低いとどろきを感じる」
「あんな陰気な森の中に、陛下が暮らしているのかと思うと、気の毒なように思えた」
「ーーぼくの赤ちゃん。
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『蛇イチゴ』『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』
をDVD で見た。監督が 西川美和だった。
濃密な人間関係をえぐり出す西川美和が、書いたエッセイ。
どんな感じの文を書くか と思って読み始めたら、
朝青龍の ヒールについて、なんで ヒールにされるの?
ヒールがヒールと思っていないけど、ヒ...続きを読むPosted by ブクログ -
西川美和さんのエッセイを読んだ。論理的でスピード感があり、力強い文章。映画制作の過酷な現場や監督の苦悩が垣間見れる貴重な一冊だと思う。「ゆれる」を見返したくなった。Posted by ブクログ
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終戦直前に通信兵になり特殊情報部に配属された主人公。その任務ゆえ一早く終戦を知った部隊は、終戦前日に解散し、隊員は各自故郷を目指す。
著者の伯父の体験をもとに書かれた小説です。
物語としての面白さと言うより、記録文学的な興味があります。終戦という激動にもかかわらず、更には故郷・広島が原爆によって壊滅...続きを読むPosted by ブクログ -
叔父の体験談をもとに書かれたということで、リアルな描写が入っていた。陸軍の特殊情報部というのはとても貴重な体験であまり聞いたことがなかった。無駄な部分をそぎ落として余計な脚色をせず、変に感動させようとしない全く欲のない文体に好感が持てた。Posted by ブクログ
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コロナ禍で見逃してしまった「素晴らしき世界」読み終わったら、配信で探して観ようと思っていたら、あとがきでまさかのネタバレ。映画、観てない人はご注意ください。Posted by ブクログ
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映画「ゆれる」が印象深かったので、監督さんの頭の中を覗いてみたいと思い、かるい気持ちで手に取った。
ら、めちゃめちゃ面白かった。
ゆれる、のプロダクションノーツを読めたのも良かったが、冒頭の朝青龍の話から勢いがあった。
特に感心した部分。
「私はひどく頭を悩ませた。「困った顔」をしている人の心...続きを読むPosted by ブクログ -
文章は読み易い。読者を楽しませる精神も旺盛だ。そんな人が自分の作る映画について書く。中でも映画「ゆれる」の制作話は面白かった。映画もぜひ観たいな。Posted by ブクログ