西川美和のレビュー一覧

  • ゆれる

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    ネタバレ

    2020年現在の、この小説の、刊行されているバージョンを調べましたところ。

    2006年 ポプラ社単行本刊行
    2008年 ポプラ文庫刊行
    2012年 文春文庫刊行

    という感じでして、2020年現在、3バージョンが、流通している感じ?みたいですね。

    凄い不思議なのが、2008年にポプラ文庫から文庫本が刊行されていて、何故に、2012年に、出版元を変えて、文春文庫からも、文庫版が刊行されているの?ってのが、凄い不思議。なんで?

    ポプラ文庫版が、絶版になっている?訳でもないようなのですが、、、凄く不思議だ。何故、ポプラ文庫で文庫化されている作品が、更に、文春文庫で文庫化?ホンマ不思議。どんな理

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    2020年07月07日
  • 映画にまつわるXについて

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    読めば読むほど、なぜだろう目が潤んでくるのを止められなかった。寂しさ、諦めにも似た文章からは西川さんの不器用だけど真っ直ぐな性格がにじみ出ているのだが、そのことはどうでもよくなるほど、なんだろう…悲しみなのかな…そんな感情を感じるというか。読んでると動揺してしまう。

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    2019年11月07日
  • その日東京駅五時二十五分発

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    あとがきにも書かれているが、本作は著者の伯父の戦争体験が基になっている。陸軍特殊情報部に配属になった広島出身の19歳青年の目に戦争はどう映ったのか…。あまりにも淡々と語られるので、かえって重い印象を受ける。

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    2019年08月29日
  • その日東京駅五時二十五分発

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    あとがきにも書いてあるが、著者の伯父の体験が基になっている。陸軍特殊情報部に配属になった広島出身の19歳青年が経験した戦争とは…。淡々と語られる中にも戦争への思いが滲み出している。

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    2019年08月16日
  • 遠きにありて

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    ネタバレ

    阪神ファンをやめたのはもう3年ぐらい前だろうか。というか、一つの球団やチームにしぼって、そこを応援するというのが性に合わなくなった。

    俺みたいな鈍足ランナー、ヘタレボルダー、ビビリハイカーであっても、自分で体を動かせば分かる。いわゆるアスリートと呼ばれている人たちが、いかに凄いか。どれだけの天分を持って生まれ、その天分を存分に発揮するために、どれだけのトレーニングをこなし、その孤高ともいえる位置を保つためにどれだけのエネルギーを使っているか。ストイックであるのは日常で、結果を出すのが当然。

    そんな過酷な日々を生き抜いていくために、彼らにしか見えないものを掴むために、想像を絶する日々を積み重

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    2019年05月28日
  • その日東京駅五時二十五分発

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    「ぼく」は飛行機乗りになりたかった。でも、飛行機乗りになる
    には体が小さかった。中学を卒業し、家業の農業を手伝っていた
    「ぼく」に召集令状が来た。

    陸軍情報部の通信兵としての訓練が、東京・清瀬市で始まった。
    飛行機乗りにはなれなかったけれど、通信兵として戦争に係わる
    ことになった。

    通信兵としての訓練を始めて3か月後のある日。暗号表や通信
    機器を燃やせとの命令を受ける。そして、襟章や軍人手帳も。

    隊の解散だった。各自、幾ばくかの現金を与えられ、故郷へ
    戻るよう言われた。

    そして、その日、東京駅5時25分発の汽車に乗り、「ぼく」は
    隊で一緒だった益岡と共に西を目指した。

    戦時中、著者の

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    2017年08月20日
  • 映画にまつわるXについて

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    自分の中にある、醜さ、いやらしさ、至らなさを露悪的に描く人なんだろうか。
    書き物に共感を覚えるけれど、実物の西川さんは、すらりと立っていて、同世代の冴えないおっさんの共感など峻拒するんだろうな。
    なんだか、太宰治の恥、みたいな感想になってしまった。
    また、この本の「足りない女」というエッセイに書かれた、西川さんが向田邦子さんに向ける思いと、自分が西川さんに感じる思いは、驚くほど相似形のものだった。
    まぁ、なんとかやってくしかないんだと思う。

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    2017年04月07日
  • その日東京駅五時二十五分発

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    「みんなこれまで後生大事に抱えてきた色んなもの、燃やしてんねや」
    「自分の心が一番ひかれるものには、何となく罪のにおいがする。何か自分が守ってきたものを壊してしまいそうな、低いとどろきを感じる」
    「あんな陰気な森の中に、陛下が暮らしているのかと思うと、気の毒なように思えた」
    「ーーぼくの赤ちゃん。
    中尉は写真を見下ろしながら甘い声でそう言って、自分でくすりと笑った」
    「『でも可愛いんだ』
    中尉は、子供を寝かすような口調でそう言った」
    夢は覚めて初めて夢になる。覚めない悪夢は、現実だ
    遅れて帰ってきた来たお前になど、何もわからないし、何もわかってもらいたくない、と、街から完全に背を向けられている

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    2017年01月16日
  • ゆれる

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    大学生の時に観て、邦画の面白さを教えてくれた作品。小説が原作ではなく、映画を小説化したものです。
    田舎に残った兄と自由奔放な弟。その兄が吊り橋から女性を突き落としてしまう。目撃者は弟とだけ。
    果たして本当に兄が突き落としたのか、それとも事故か。
    まさしくタイトルの通り、弟を始め登場人物の感情が揺れている。映画よりも小説の方がその変化が饒舌に語られていて、貪るように読んでしまった。
    また映画をやるようで楽しみです。

    #読書 #読書倶楽部 #読書記録
    #ゆれる
    #西川美和
    #ノベライズ
    #2016年88冊目

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    2016年09月29日
  • 映画にまつわるXについて

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    『蛇イチゴ』『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』
    をDVD で見た。監督が 西川美和だった。

    濃密な人間関係をえぐり出す西川美和が、書いたエッセイ。
    どんな感じの文を書くか と思って読み始めたら、
    朝青龍の ヒールについて、なんで ヒールにされるの?
    ヒールがヒールと思っていないけど、ヒールにされてしまう。
    そのことについて、愛着を持って、濃密に綴る。
    なるほど、この感性は、どこかで、ねじ曲げられて、
    屈折して、自分の体内に、なにものかを押さえ込んでいる と思わせた。
    その得体の知れないものに、いらだったり、ひりひりしたり、
    独特の こころの中の揺らぎが、「ヒール」や「女子重量挙げ

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    2016年08月17日
  • 映画にまつわるXについて

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    西川美和さんのエッセイを読んだ。論理的でスピード感があり、力強い文章。映画制作の過酷な現場や監督の苦悩が垣間見れる貴重な一冊だと思う。「ゆれる」を見返したくなった。

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    2016年08月10日
  • ゆれる

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    やはり西川美和はただ者ではなかった。
    あの邦画史上に輝く名作『ゆれる』の小説版である。小説では映画では描かれなかった背景事情や心理が精緻に描写され、他方映画では小説よりも読者に考えさせる余地を多く残し、お互いに補完して一つの世界を作りながら、それぞれ一つの作品として屹立している。
    多くは語るまい。が、どちらかと問われれば(彼女の本業である)映画の方に軍配が上がること、映画を先に観ることを勧めることを記しておく。

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    2016年01月20日
  • その日東京駅五時二十五分発

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    終戦直前に通信兵になり特殊情報部に配属された主人公。その任務ゆえ一早く終戦を知った部隊は、終戦前日に解散し、隊員は各自故郷を目指す。
    著者の伯父の体験をもとに書かれた小説です。
    物語としての面白さと言うより、記録文学的な興味があります。終戦という激動にもかかわらず、更には故郷・広島が原爆によって壊滅状態であることを知りつつも、何処かサラリと受け流してしまう、或いは実感の乏しいままそれを受け入れてしまう主人公達。終戦の物語といえば、どうしてもパラダイムシフトを受けた人間像が描かれる事が多いのですが、現実レベルではこの主人公の様に淡々と受け入れた人も意外に多かったのかもしれません。
    とても大きな字

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    2016年05月15日
  • その日東京駅五時二十五分発

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    叔父の体験談をもとに書かれたということで、リアルな描写が入っていた。陸軍の特殊情報部というのはとても貴重な体験であまり聞いたことがなかった。無駄な部分をそぎ落として余計な脚色をせず、変に感動させようとしない全く欲のない文体に好感が持てた。

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    2015年01月12日
  • ゆれる

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    家族内の不和は、それまで上手くいってた均衡がひょんなことで崩れることで起きるということを実感した。この話の場合は、誰からも認められるいい人であった稔の変化。話が進むに連れ、登場人物達の独白が問題の核心に触れ始め、見ているこちらまで揺さぶられるものがある。

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    2012年11月07日
  • 永い言い訳

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    良かった。
    「彼女に手を差し出すと、当たり前のように握ってきた。」頭の中で想像してぐっときた場面。
    そこからは想像以上の展開が待っていた。

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    2026年04月03日
  • 永い言い訳

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    冷め切った夫婦生活のなかで、突然訪れた妻の死。
    主人公が妻と死別後に初めて他者を通じて向き合う家族愛。その心情の変化が繊細に描かれていて面白い。

    人間はどうしてこうも失ってからでないと気付けない、生き物なんだろう。
    どれだけ月日を重ねて、当たり前の存在になったとしても対話し続けることが夫婦関係を良好に保つ秘訣なんだ。だけど、長い夫婦生活の中で、価値観をすり合わせ続ける行為は果てしないし、対立を避けて相手と向き合わないほうがその時だけだったら楽なのも分かる。

    死者とは対話ができない。過去を、自分を、正当化するために、残された主人公は一方的な言い訳をし続けるしかないのだなと思った。
    すぐに忘れ

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    2026年04月01日
  • 永い言い訳

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    妻が事故で亡くなったのを、不倫相手の家で知るというショッキングな状況から始まりますが、話が進んでいくうちに少しずつ心の変化が伝わってきます。
    共感できる部分と、全く共感できない部分が入り交じりますが、人間模様が淡いようで実ははっきり描かれていて、奥深い一冊だなと思いました。

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    2026年03月20日
  • 永い言い訳

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    映画『ゆれる』の監督、西川美和による小説。
こちらも映画化され、脚本・監督も手がけている。
多才。

    この本は賛否が分かれる内容らしく、
ほとんど期待せずに読んだけれど、
すごく面白かった。

    主人公は、冷め切った関係の妻が突然事故死したとき、
自分が何を感じるのかを見つめる男。

    しかし彼は、
妻を失った悲しみに沈むというより、
自分のことばかり考えている、かなりのダメ男。
    彼を取り巻く人たち(妻を含め)の心情や、
それぞれの思いが静かに描かれていく。
    主人公・衣笠サチオの物語は、悔恨の物語でもなく、再生の物語でもない。
    ただ、自己憐憫と自己愛が、延々と語られていく。
(なんせクソ夫なので。

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    2026年03月04日
  • 永い言い訳

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    痛くて苦しい、けど光が見える気がする話だったな。面白かった。
    これを映画にするのは難しそう。

    オーディブルにて。

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    2026年02月24日