西川美和のレビュー一覧
-
有名な映画監督の西川美和さんの著作。先日観た『ゆれる』についてのことも書かれており興味深く読んだ。オダギリジョーさんのこと、香川照之さんのこと、松たか子さんとフォークリフトの免許を取った時のことなどなど、俳優さんや女優さんとの関わりや助監督時代の動物を使うことの難しさ、音を作り出す仕事をしている人の...続きを読むPosted by ブクログ
-
少しずつそれぞれの作家さんのお話がいただける、まさに「おつまみ」な本。
読み進めていると、缶ビールが2本、空の状態で目の前にありました。Posted by ブクログ -
前作も素晴らしかったですが、こちらもやはり、紛れもなく素晴らしいですね。前作が、映画で言うと「ゆれる」「ディア・ドクター」「夢売るふたり」の時期のエッセイだとしたら、こっちは「永い言い訳」の時期のエッセイ。
「あの映画を撮っていた時、西川さんはこんなことを考えていたのか!」という思いが感じられます...続きを読むPosted by ブクログ -
ベラボーに面白いです。こりゃ凄い。こりゃお見事です。
西川美和、という人は、自分の思っていること、考えていることを、自分以外の他人に伝えることが、めちゃくちゃ上手いなあ、ってね、思いました。
映画監督としては、自分の思いを、映像情報として他者に伝えることが、ベラボーに上手い。
小説家、エッセイ...続きを読むPosted by ブクログ -
このサイトで著者を見ると勘違いする人もいると思うが、これは、おつまみについていろんな作家さんが書いたアンソロジーである。
どれも私にぴったりで、最後まで楽しく読めたし、つまみの参考にもなった。
あまり手の込んだものつまみは出てこず、なかにはコンビニつまみランキングなるものもあり、かなり参考になった。...続きを読むPosted by ブクログ -
読めば読むほど、なぜだろう目が潤んでくるのを止められなかった。寂しさ、諦めにも似た文章からは西川さんの不器用だけど真っ直ぐな性格がにじみ出ているのだが、そのことはどうでもよくなるほど、なんだろう…悲しみなのかな…そんな感情を感じるというか。読んでると動揺してしまう。Posted by ブクログ
-
あとがきにも書かれているが、本作は著者の伯父の戦争体験が基になっている。陸軍特殊情報部に配属になった広島出身の19歳青年の目に戦争はどう映ったのか…。あまりにも淡々と語られるので、かえって重い印象を受ける。Posted by ブクログ
-
あとがきにも書いてあるが、著者の伯父の体験が基になっている。陸軍特殊情報部に配属になった広島出身の19歳青年が経験した戦争とは…。淡々と語られる中にも戦争への思いが滲み出している。Posted by ブクログ
-
「ぼく」は飛行機乗りになりたかった。でも、飛行機乗りになる
には体が小さかった。中学を卒業し、家業の農業を手伝っていた
「ぼく」に召集令状が来た。
陸軍情報部の通信兵としての訓練が、東京・清瀬市で始まった。
飛行機乗りにはなれなかったけれど、通信兵として戦争に係わる
ことになった。
通信兵として...続きを読むPosted by ブクログ -
自分の中にある、醜さ、いやらしさ、至らなさを露悪的に描く人なんだろうか。
書き物に共感を覚えるけれど、実物の西川さんは、すらりと立っていて、同世代の冴えないおっさんの共感など峻拒するんだろうな。
なんだか、太宰治の恥、みたいな感想になってしまった。
また、この本の「足りない女」というエッセイに書かれ...続きを読むPosted by ブクログ