西川美和のレビュー一覧

  • その日東京駅五時二十五分発
    作者の伯父の体験をもとにした小説。
    通信兵を務めた主人公は他の人よりも早く敗戦を知ってしまった。東京5時25分発の列車に乗って広島へ向かう話。
  • その日東京駅五時二十五分発
    非常に短い物語で淡々としている。
    戦争を描いた小説…というくことで、なにかしら激しいモノに触れることになるのかと思ったけれど、決してそうではなかった。
    あの時代のひとは兵隊もそうでないひとも、ただ時代に翻弄されたのだなぁと感じた。そして、そうやって人生の一時期を終えてしまうのはやはり、悲しいことだと...続きを読む
  • ゆれる
    なんでこんな本読もうと思ったのか。
    きっと映画の宣伝か何かでみて気になったんだろうな。
    同じ兄弟ものなら間宮兄弟の方がよかったな。あまり覚えてないけど。


    とにかくみんな暗いよ。。。。
  • ゆれる
    映画を観る前に本を手に取った。読んだあとは後味の悪さが残る。兄弟の心理を巧く表現していると感じた。
    兄弟というのは友人よりも親よりもちょっとしたことで深い確執が生まれる。表面には出さずとも、深層で親の愛情を取り合うことから始まり、一緒に生活しているうちにお互いの人生について比較しやすい対象となるから...続きを読む
  • ゆれる
    映像が浮かぶ文章。不思議

    写真というのはいいものだと思いました。撮る人は見えず、語らず、見ている私を見ることはなく、それでもその人の辿る風景を、永久の静止画で胸に抱くことが出来るのです。
    猛はやはり、僕と同種の人間なのかもしれない。信じるものがあるのではなく、欲することがあるだけだ。そして時に立...続きを読む
  • 文藝春秋2023年9月号

    秋篠宮家の娘たちの擁護記事

    どんな内容かと思って購入しましたが、A宮一家の娘たちがいかに大変で悲壮感たっぷりで辛い目に遭っているかという話がつらつら書かれていただけでした。残念です。皇族の方々が並々ならぬ重圧の中で役目を果たしてくださっているのは最もですが、この一家の人々と他の皇族の方々を並べて語ることは許せません。やたらと、...続きを読む