西川美和のレビュー一覧

  • ゆれる
    先に小説を読んで、映画を観た。どちらもすごく面白いけれど、どう面白いか説明できない。女性の辛らつな書き方は、同姓ならでは。
  • ゆれる
    以前から気になってた映画の小説版。聞けばこれが原作ではなく、映画後のノベライズだとか。

    ノベライズということで期待はしていなかったのだけど、これは衝撃だった。それぞれ登場人物による語り、少しずつ明らかになる真実、兄弟関係。ぞくぞくした。
    映画を見てみたくなりました。

    西川美和は監督も脚本も自身で...続きを読む
  • ゆれる
    人間の情けなさや憎悪など、暗い感情の動きがシンプルな言葉のなかで上手く読者に想像させる。登場人物一人一人が語る描写の仕方により、ひとつの事実がどんどん浮かび上がり、そこにあった人間模様も同時にわかっていく。その様が面白く、ちょっぴり切ない。
  • ゆれる
    思わず唸ってしまった本。面白い。映画はまだみたことないんだけど、これは見ずに読んでしまって正解だと思った。
    小説が面白いので、ついYoutubeで映画の予告編を途中で覗いたのだけど、映画と役者の印象が強過ぎて、そのあとに小説に戻る時にイメージを払拭するのに苦労した。

    こんな話だったんだなぁ。

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  • ゆれる
    つり橋から落ちて一人の女が死んだ。事故か殺人か。
    人物の語りで物語が進み、お互いの「妬み」「愛情」が引き出される。
    「どうしてお前と俺はこんなに違うの?」どこの家にもありそうで胸が痛い。
  • ゆれる
    数年前に映画を観て、衝撃的で印象的な、心に深く残る作品だった。
    読んでいる間、ずっと眉間を寄せていた。
    切なくて、痛くて、悲しくて悔しくて、ゆれて。
    家族という、何よりも誰よりも、
    身近でありながら、遠い、
    唯一無二の存在。
    どうか、お兄ちゃんも弟も、幸せになって。
  • ゆれる
    映画とは異なる味わい。これはこれで成立するが、細かすぎる描写が、文章としては、ややくどいかも…とは言え、脚本、ノベライス、映画化をすべてこなせるのは凄い!恐るべし才能、西川監督。個人的には映像作品の方が好き。
  • ゆれる
    一気に読んでしまえるほど、入り込んでしまえるが、なにぶん内容が人間の心の深層部分までをも、あぶり出して行く話うえ、とにかく重い・・・。
    このページ数で良かったと思う。
  • 永い言い訳
    愛妻家とそうでない主人公の妻が不慮の事故で亡くなってしまう物語。

    ひとを愛することとは…ということを投げかけるストーリー。

    『長い』でなく『永い』言い訳の意味がわかったような気がします。
  • 夜更けのおつまみ
    酒とつまみ、酒と肴。
    色々な著名人の酒と、その次に来る品物は美味しそうで、美味しそうで、想像しただけでも、頭を酒が駆け巡ったよ。

    豆腐のあれこれ、居酒屋のあれこれ、どれをとっても大人の味だなぁ。

    数年前に弟がくれた本、ありがとう!
  • 永い言い訳
    前に映画を見たので、なんとなくはわかっていたけれど、原作を読みたくなって。
    妻が事故で突然亡くなったあとの夫の毎日。
    感情が乏しいというか、冷たい印象の主人公が、大宮家と関わるうちにだんだん人間になっていくような感じがした。
    映画のキャスティングがぴったりな内容だった。
  • 永い言い訳
    主人公の男性は妻の死を受けとめるまでここまで時間を要したんだなという印象が強く残った。
    身近な人の死を受けとめ受け入れて生きていくということはとても辛く自分の心を消費することであって並大抵のことではない。これでもういいなとかここまできたからなどということではないので本当に人それぞれである。
    命がなく...続きを読む
  • 永い言い訳
    西川美和さんの作品は今回初読み。

    人気作家の津村啓(本名:衣笠幸夫)は、ある日突然妻を不慮のバス事故で亡くす。長年連れ去った夫婦だが、2人に子供はおらず夫婦関係も冷め切っており、妻が亡くなったその日も幸夫は愛人と密会中だった。
    事故は妻が親友と旅行中に起きており妻の親友も亡くなってしまう。被害者の...続きを読む
  • ゆれる
    映画の方は何回か観ていて好きな作品だったので小説も読んでみました。

    文章だと映画とはまた違った味わいがあるように感じましたね。

    上手くいえないけど、終盤の展開はグッとくるんですよね。
  • 永い言い訳
    病棟の談話室に残された1冊
    しばらく読み進めてから気がついた
    「これ、テレビで映画観たわ。途中で観るのやめたけど」
    映画は暗い暗い映画だったっけ

    色んな人の視点で語られて、物語が進められていく
    どこかでこんなのあったなぁって考えてたら、あとがきに答えが載っていた
    芥川の「藪の中」だ
    あれほどは話は...続きを読む
  • きのうの神さま
    僻地医療とかそれに関わる医師とかを題材にした短編5編。
    「ディア・ドクター」アナザーストーリー。
    地方の田舎の医療の現実的に面白く読みました。僻地医療と映像は相性が良さそうですね。
    人の毒を持った部分をウィットに富んだ文章でそこここに挟んできます。
    「ノミの愛情」は、優秀な心臓外科医の妻が、強かで、...続きを読む
  • 永い言い訳
    個人的には主人公の傲慢さとか高飛車な感じがあって全く好きになれませんでしたが、それが良いアクセントなのだろうなとも感じました。

    本作はバスの事故で突如、妻を失った主人公と同じような境遇にある家族との交流を描く物語。特に上手いなと思ったことは、この2人の対比です。方や、関係性が崩壊しつつあった夫婦に...続きを読む
  • 夜更けのおつまみ
    アンソロジー どれも読みやすいし、初めての方に出会えるので、こういうのは好き。 三浦しをんさんはやはり酒が好き。 料理のイメージが全くないからか、簡単なレシピでもすごくめずらしく感じる。 お酒好きには嬉しい一冊。こんな時だから、家で飲むことの楽しさをもっと知りたいと思う。
  • 夜更けのおつまみ
  • 夜更けのおつまみ
    ちょっと一杯の人も
    ちびちび、ずーっと飲む人も。
    31名の物書きさんたちが
    それぞれの愛する肴一品を紹介。

    この「ちょっとずつ」感がいい。
    一応、簡単なレシピがついているから
    自分で作ってみるのもアリ。
    酒は妄想で味わうだけですが
    肴って飲まない人間の舌にも合うのよね〜。