西川美和のレビュー一覧

  • 遠きにありて
    今年のカープは……⚾
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    ってな事で、西川美和の『遠きにありて』

    西川美和さんのSports Graphic Number の連載作品。

    カープ愛とオリンピック、パラリンピックとスポーツ観戦愛が満ち溢れているw
    スポーツはやる事もええが、観る事、応援する事も大切なんじゃなぁ♪

    時折出てくる広...続きを読む
  • 永い言い訳
    タイトルの永いいいわけは奥さんに対する言い訳で、この本自体が主人公の書いた追悼の小説。
    奥さんの事故で、これまでの主人公の至らないところや足りないところが成長していく物語。
    小説家らしい難しい言い回しもあったけど読みやすかった。
  • 永い言い訳
    妻を亡くした男と、母を亡くした子供たち。
    それにまつわる人々の多視点による長篇。
    人には様々な顔や思いや過去があり、それは本人以外にはある一面のほかは知る由もないし、また他者からは自分が自分の思いもよらない人に映っているものなのかもしれない。
    人物の描写や様々なシチュエーションはどれも或いは特殊なの...続きを読む
  • 永い言い訳
    酷い男だなーと思いながらも、共感するところもあり…
    でも、人生って、もっと楽しいもののはず。と信じたい。、
  • 永い言い訳
    みっともないところも客観的に押さえられているから、「こいつは、アカン。」って思いながらも、復活ポイントでちゃんと感動できる。
  • 永い言い訳
    どんな家族のかたちも否定も肯定もしない。

    相手がこどもでも、大人と変わらない言葉で接してくれる大人の存在は大きいと思う。
    『見えない世界を見ようとしてるうちに、見えてるはずの世界を見失ってしまう。世界の進化なんかより、見えてるものをちゃんと見るほうが、ほんとはむつかしい』
    『人間のこころだから、強...続きを読む
  • 永い言い訳
    大好きな映画監督でもある西川美和さんの、同名映画の原作でもある本
    この主人公の姿を僕は嗤う事ができない
    自己愛が強く、かつそれに自覚的であるが故に、結果的に虚しさのみが独り歩きをしていくような
    その様子は確かにエンタメとして面白おかしくはあるのだけど
    ずっと心の奥底をくすぐられているような居心地の悪...続きを読む
  • 永い言い訳

     人生とは他者だ。


     他者の認識、共感、感応、時に搏闘。そう云ったものの中に見出される意義ある現象だ。
  • 永い言い訳
    先に映画を観てしまったので、読んでいてもその俳優さんを当てはめてしまいましたが、お話はやはり小説で読んでも良かったです。作家の津村が作家としてではなく、衣笠として家族と関わり、自分と妻の関係性を省みたり、今までに感じたことのない感情を持ったり、人や子供との関係で変化していく過程が良い。西川美和さんの...続きを読む
  • ゆれる
    生まれ故郷を飛び出し写真家として成功をおさめる弟。実家のガソリンスタンドを父親に望まれるまま引き継いだ兄。自分の感情を表現する弟。鈍いふりを続けた兄。
    二人に関わる幼馴染の女性は、若い頃、弟と関係を持ち、現在は、兄に望まれている。二人の関係は、その女性の死の真相をめぐり逆転していく。家族の支配者が変...続きを読む
  • 永い言い訳
    衣笠は嫌なやつだなと思うけど、自分の中にも衣笠のような一面はあるなと思ったし、真平に対してはいつも誠実で優しい言葉で話すところは好きだなと思った。
  • 永い言い訳
    この本を読んで、愛する誰かを大切にしたいという気持ちよりも、子育てから学ぶ全てのものこそ、大人がより大人として成長するのに重要なものなのではないのか、そんな気がしました。
    自分はDINKsが合理的な現代社会の生き方だと思っていたので、合理性を捨ててでも子育てを経験することの重要性を今まで考えられなか...続きを読む
  • 永い言い訳
    西川美和の映画は見たことが無かったが、小説は初めて。
    視点が移り変わり、見え方が変わっていくのが映像的で面白かった。一気に読んだ。
    ただ、映画のキャスティングがわかった上で読んでしまったので、まっさらな状態で読みたかったという気持ちもある。
  • 永い言い訳
    苦しい。読んでいて苦しくなる。

    愛する人を失った悲しみ苦しみと、
    愛するべき人を失った苦しみ。

    作者の逃げない目が恐ろしい。
    読者をも逃してくれない。
  • 永い言い訳
    バス事故で妻が亡くなった際に不倫していた男が、同じ事故で妻であり母を失った家族と関わる話

    津村啓(本名 衣笠幸夫)はテレビにも出演する作家
    ヒット作には恵まれたものの、売れない頃から支えてくれた妻との関係はもう冷えている
    そんな夫婦関係の中、妻が親友とバス旅行に行った先で事故に遭いなくなってしまう...続きを読む
  • きのうの神さま
    短編5作
    日常を上手に切り取って表現を文章に落とし込める才能
    人々の心の襞、奥底にある思い、言葉にしなくても行間からにじみ出てくる
    映画は観てないのでよくわからないところもあるけど(関係ない?)しみじみ度メーターが振り切れる
  • 映画にまつわるXについて2
    この本も、前作に続いて映画作りにまつわる色々なことと、プラスアルファ短編小説と全く別な形のエッセイ。時期的には「永い言い訳」を着想し、制作している時期が多いようだ。「永い言い訳」は本木雅弘さんが主演で、モッくんはNHKの「坂の上の雲」で秋山真之を演じてめちゃくちゃ好きになったのだけど、意外にめんどく...続きを読む
  • その日東京駅五時二十五分発
    東京オリンピック最中の2021年8月に、大昔となってしまった戦争に想いを馳せる。劇的な出来事や哀しみだけではない、戦争の時代を形づくっている何か。いい本にまた出会えた。
  • 夜更けのおつまみ
    まさに夜更けにお酒をちびちびと呑むように、ちびちびと気分が良い夜に読んでいたら結構時間がかかったけど好きな本でした。このシリーズ、他のも読んでみたい。生活感が満たされる。
  • 夜更けのおつまみ
    原稿があがった後の枝豆とビール、秘密のレシピでつくる肴、大切な人との一皿…。31人の人気作家がおつまみにまつわる思い出を語ったエッセイ・アンソロジー。『asta*』掲載を文庫化。投稿コンテスト大賞受賞作も収録。

    いろいろ試したくなるおつまみ。