西川美和のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
映画『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売る二人』『永い言い訳』はそれぞれ複数回何らかの方法で視聴、、
『素晴らしきこの世界』はコロナ対策万全に映画館に足を運んだことを懐かしく思い出しました。
映画の素晴らしさはもちろんのこと、小説家・エッセイストとしても一流の西川先生、一生ついていきます!
===本の紹介===
血の味がしたランニング、幻のオリンピック・チケット、宣伝地獄からの東京脱出、替え玉受験疑惑……。
数々の賞に輝く映画監督が初めて明かす等身大の素顔
「またオリンピックか。困るんだ、こうしょっちゅうやられては」
にもかかわらず、始まってしまえば猫にマタタビ。手に汗握り、自律神経が -
Posted by ブクログ
面白い!
個人的には「ゆれる」よりヒットしました。
いや、それは「ゆれる」は映画を先に見て、オダギリさんの演技が許せないという個人的な感情が邪魔してるだけかもしれませんが。
「永い言い訳」の映画は見てません。これからも見ないことにします。
身近な人が死んで、本当に泣けるようになるには、実は時間がかかる、葬儀の時なんか全然泣けない、その感覚に共感。
僕は15で父が死んで、ホントに泣けたのは19の時だった(たぶん)。
自分のむしゃくしゃを、無罪の子供にぶつけてしまった時の、罪悪感と死にたいような気持ちにも共感。
あの思いを二度としたくなさすぎて、今は子供が思い通りにならなくても、怒らなくなって -
Posted by ブクログ
「いつか君に出会って欲しい本」にて紹介されており手に取る。
出だしで、いきなり永い言い訳が説明され、結構驚かされる展開、終わるので短編集かと思った、が話は続く。なかなか見ない構成だな。
バスの事故で妻を亡くした小説家の主人公、同じバスの事故で妻を亡くしたトラック運転手の家族にふれ、死や生きることを考える。
主人公駄目人間加減とトラック運転手家族の対比も面白い構造を作っている。
多くの本、小説でも問われているが「大切な人が急に死んでも後悔しない生き方をしているか」と言う問題を改めて考えてみる。大切人が病気で余命何日となっても、特に後悔や行動を変える事もないかと思うと、出来ている気はする。家 -
Posted by ブクログ
現代日本社会はコンプライアンス遵守へ向かうべく様々な試行、改善が課題となって動き出している。バックラッシュが少なからずありながらも、弱者やマイノリティへの救済は人道的に優先される時勢にある。"昔は…" と自身の愚行を肯定しがちなのは、戸惑いや理解不足からくるもので、そこを謙虚に受け止めて自省し変えていく勇気こそ、社会を変えていく源流になる。筆者・西川美和もまた旧態依然から進まない日本映画界に嘆き、自らを変えていくことの大切さを語っていく朴訥さに感嘆する。劇的な変革を望まなくてもいい、その方向性の持続こそ次世代に受け継ぐべき務めなのだ、そしてその姿勢は映画界に限らず社会に生き