いとうせいこうのレビュー一覧

  • 金子兜太 いとうせいこうが選んだ「平和の俳句」

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    2015年に東京新聞などに掲載された「平和の俳句」をまとめたもの。何気ない日常生活に感じる平和、戦前に回帰しそうな時勢に対する不安、意識して平和を守ろうという自覚、など、一日一句が掲載されている。小さな声かもしれないが、あげ続けることは大切だと思う。

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    2016年11月22日
  • 存在しない小説

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    6篇の翻訳小説風の短編、ってことでいいのかな。「存在しない」っていう仕掛けはいまいちピンと来なかったんだけど、短編それぞれがパスティーシュとしてレベル高い。どれもホンマものの翻訳短編言われても信じる。アメリカ、南米のメスチーソっぽいの、マレーシアのムスリム、日本のちょっと春樹っぽいの、東欧マジックリアリズム、香港ノワール、全部が全部それっぽいってなかなかよね。

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    2016年01月21日
  • 好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉美

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    名所旧跡というものがある。人の口に上るので、自分では特に行ってみたいと思っていなくても、一度くらいは行っておいたほうがよいのではと思ってしまう、そんなようなところだ。古典というのもそれに似たところがあるのかもしれない。学校の歴史の授業で名前だけは聞いていても、『雨月物語』はともかく、色恋や女郎買いを主題とした『好色一代男』や『春色梅児誉美』などは、文章の一部すら目にしたことがない。ましてや山東京伝の名前は知っていても廓通いのガイドブックである『通言総籬』などは作品名さえ教科書や参考書には出てこない。しかし、出てこないから、大事ではないということではない。

    「色好み」というのは、日本の文化・伝

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    2015年12月24日
  • 見仏記

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    いとうせいこうという人が私の人生に初めて登場したのは教育テレビの「天才ビットくん」という番組だった。それからバラエティ番組などで彼を見かけると、なんとなく親しみを感じたものの、その記憶も時とともに薄れて、私の中で彼は「なんとなくインテリぶっているタレント」に成り下がってしまっていた。この本は、そのことをひどく反省させられる本であった。まずいとうせいこうが描くみうらじゅんがすごく良い。おそらく根底にはみうらじゅんに対する羨望や嫉妬があって、しかしながらどうしようもなく惹かれているんだろうと感じさせる。みうらじゅんの視線をできる限りこちら側に伝えようとかなり気を遣った表現をしつつ、後半では自分と仏

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    2015年06月21日
  • 解体屋外伝

    購入済み

    1993年作品!

    一読して、1993年を感じる。
    古いとかじゃなくて、あのころのSFはこんな感じだった。
    『想像ラジオ』からいとうさんの作品に触れた人は驚くんじゃないかな。
    『ワールズ・エンド・ガーデン』は当時読んでいたけど、こちらは未読だった。さすがに20年経っていると関連性は思い出せない。
    洗脳と脱洗脳をテーマとするアンチヒロイックな作品と考えると、オウム事件以前にこの作品が書かれていたというのは凄いことだ。

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    2014年07月25日
  • 見仏記

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    みうらじゅんの仏像への対峙の仕方も、いとうせいこうの考えすぎじゃない?くらいの読み解き方も面白い。
    それ以上にこの二人の関係性が面白い。
    この二人の間にあるような愛情って、世の中にたくさんあるのにまず創作の世界に写し取られることないよなーと思った。

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    2014年04月09日
  • 世界文学は面白い。文芸漫談で地球一周

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    9つの有名な短編小説をとりあげて、いとうと奥泉が文芸漫談と称して語り合う。取り上げている作品がいずれも短編なので、それらを読んでから本書を読むことが可能。「漫談」の内容は結構硬派だと思うのだが、彼らの楽しそうな対談を読み終えると、古典的な名作も気軽に読めばいいのだな、という気分になる。

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    2013年08月11日
  • 見仏記

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    88円セールだったので買ったんだが
    想像を遥かに超えて面白かった。
    仏像にハマりそう…

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    2013年05月22日
  • 見仏記

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    みうらじゅんさんの仏像好きに付き合わされて、いとうせいこうも同じく仏像にハマって行ったと言う、とっても面白い珍道中エッセイ!
    これを書かれたのはもう20年近く前と言う事なので、多少情報としては古くなっている部分もあると思うけれど、仏像そのものは変わらないはず!
    この本を片手に仏像めぐりをしてみたくなりますした!!

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    2013年05月09日
  • 見仏記6 ぶらり旅篇

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    気が付けば出ていた6巻、ぶらり旅編。お二人だからこそ出来るゆる~い感じのぶらり旅がなんとなく羨ましい(笑)見たことのあるお寺もあってニヤニヤしたり、頷いたりして読んでいました。

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    2013年04月17日
  • 見仏記5 ゴールデンガイド篇

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    続巻を待っているうちに忘れ、気が付けば6巻まで文庫化されていた(-_-;)相変わらずのお二人のシュールなやり取りと、仏像に対する愛が満載の一冊!神社仏閣・仏像好きの方は是非♪

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    2013年04月17日
  • 見仏記6 ぶらり旅篇

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    ネタバレ

    個人的に非常に思入れのあるこのシリーズ。私の仏像趣味もそうですが、オビの「仏像ブームはここから始まった!」というのもあながち大げさではないですね。この巻は前半は平城遷都1300年の奈良、後半は法然上人800回忌の京都と円空仏の東海地方。上人像の良さが今一つわからず、読む楽しみの後半減速。

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    2013年03月03日
  • 小説の聖典

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    手当たり次第に乱読していると、たまにこういう本に当たる。いとうせいこうと奥泉光が小説というものについて行った一連の文学的対談。「物語をずらす」ことが小説だと言い切る奥泉。因果関係(「ので」)を嫌う余り新作が書けない(当時)いとう。当たり前の小説に飽き足らない人たちの世界がここにはある。当たり前の小説のぬるま湯に浸かり続けてきた一読者としては、頭の天辺から冷水を浴びせられた気分。
    読者を感動させたいなら一度破壊した人間関係を修復させるだけでよいとの指摘は、確かにこれまで読んだ数々の本に当てはまる。

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    2013年02月15日
  • 文芸漫談 笑うブンガク入門

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    軽い文体(・・・漫談だから当然だけど)なのに、内容は深いかもしれない。

    「言葉は外からやってくる」とか、「破壊してからの再生」とか、「ねじれ」。
    外国文学では、詩が核となっているけど、日本ではそれがないので純文学がある。

    漫談ってよくわからないけど、とても楽しく読めた。
    読んでよかった、と思う本。

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    2013年02月04日
  • 小説の聖典

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    分類が難しいなあ。
    渡部直己の解説が楽しいということもある。し、文学について簡単に入れるんじゃないかとも思った。
    久々に文学っぽいものを読んだ気がする。

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    2012年12月28日
  • 見仏記6 ぶらり旅篇

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    出張の飛行機の中で読もうと急遽空港で購入した。(実は「城」を読んでいる最中なのではあるが、ぐったりと疲れそうなので一時「置いといて」をするために買ったのだ。)

    見仏記は海外編まで読んでそこから未読だったのだが、改めて面白い。いとう・みうら両氏と仏像を見て回っているような気分になる。そして自分の目でも見てみたくなる。ただ、私には両氏のような知識もなければ見る目もないので、やはり見仏記経由で楽しむのが一番なのかも知れない。

    本書にいたって、両氏はついに「仏像関係者」的なポジションを得てしまっており、普段非公開の仏像を拝観できるに至っている。それはとても羨ましいことでもあり、また見仏記経由で仏像

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    2012年09月01日
  • 見仏記5 ゴールデンガイド篇

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    あー、思いっきり笑えたー!
    あいかわらずのボケとツッコミ。
    このくだらなさは、涙がでそうなくらいに最高です。
    ゴールデンガイド篇とは言っても、やはりこの2人が行くところは
    気がつくとメジャーなお寺ばかり、ではなくなっちゃう。
    電車やバスの便が、非常に希薄な地方だったりするから
    やはり移動は獅子に乗ってだ。(もちろん見仏界でいうところのタクシーで)
    でも、そんなところにこそ、地元の人たちの信仰に守られてきた
    ぐっとくる仏様たちがいるもんだなぁ。
    私もゴールデンガイドをなぞった旅にでたくなっちゃう。
    ぜったい行くぞー!いつか、きっと。

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    2012年05月11日
  • 見仏記

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    みうらじゅんの仏像に対するズバ抜けた感性の高さに感服です。

    「釈迦が仏像みたら、びっくりするだろうな。これが本当に俺か?」とか。
    土産もの屋のサンリオ菌感染のくだりも最高です。
    少年時代の仏像スクラップのクオリティの高さも見事。

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    2012年02月10日
  • 見仏記4 親孝行篇

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    見仏記シリーズ第四弾。相変わらずの2人の珍道中ですが、今回はいとう家の両親やみうら家の両親を伴なった「親見仏記」なんてのもあります。時空を超えたみうらじゅんの「仏」論は健在ですが、これまで信仰の対象だった仏像が美術品となってしまった明治以降は塗り直しが行われなくなったといういとうせいこうの指摘に何か一抹の寂しさみたいなものを感じました。

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    2013年01月06日
  • 見仏記3 海外篇

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    シリーズ第3巻目。今度は韓国、タイ、中国、インドと日本への仏教伝来ルートを辿って見仏コンビがアジアに進出し、今まで国内で展開していた地域性分析をそのまま各国で披露したりしています。宗教の「信者」っていうものは教えなどをありのままとして妄信的に受け入れるのに対して、彼らのような「ファン」は良い所と悪い所を吟味しながらも、やはり「好きだから」ということで対象を受け入れる。そんな意味で彼らは最高の「仏」ファンかもしれないなと確信しました。最後のみうらじゅんのおじいちゃんの話は、なぜかじーんときましたね。

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    2013年01月06日