いとうせいこうのレビュー一覧

  • 難解な絵本

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    いとうせいこうの小説ならなんでもよいのだが、とくにおもしろおかしいこれを。文庫・単行本両方所有させるほどのビジュアルも魅力のうち。

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    2009年10月04日
  • 「国境なき医師団」をそれでも見に行く  戦争とバングラデシュ編

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    ロヒンギャ難民。

    日本にいると全く耳にしない言葉であり、気にならない言葉ですが、ガザ地区同様、あるいはそれ以上に混迷した地域があることを知りました。

    今までの著者のこのシリーズとは少し異なり、国境なき医師団の仕事というよりは、そこに暮らす人々の生活や心情によりフォーカスが当たっているように感じます。

    現地の様子や体験ももちろんですが、人々の絶望や嘆き、希望といった心の動きも、多様な率直な言葉を通じて伝わってきます。「伝えるという仕事は尊い」と強く感じた本でした。

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    2026年01月25日
  • 想像ラジオ

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    他人の痛みや苦しみに触れるということ、そこに思いを馳せたり寄り添ったりすること、ってどこまで許されるんだろうというのがあって。
    当事者じゃないと言われたらそれまでだし、他にもっと有意義なことがあると言われたらそれも尤もだし。
    自他境界が曖昧になる怖さがあるのも確か。

    ただ、自分なりに感じること、考えること、悩み続けること思い続けることがあってもいいし、そこに双方向性があると思えたら大きな救いだと思った。
    まさに3.11のとき、心のやり場に苦しんだ記憶が鮮明にあるので。

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    2025年11月16日
  • 能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/菅原伝授手習鑑/義経千本桜/仮名手本忠臣蔵

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    能や文楽、歌舞伎に行きたくなった時、読んでおくと筋がわかって理解が深まり、余裕を持って楽しめます。 時代が違うと景色が違い、常識や価値観が違って、なかなかわかりづらいことが多いのですが、どの新訳も面白く、登場人物が生き生きと動き、楽しく読み進めました。 一家に一冊。

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    2025年10月01日
  • 「国境なき医師団」をそれでも見に行く  戦争とバングラデシュ編

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    2024年6月にバングラデシュにあるミャンマーからの難民の受け入れ先、世界一広大なロヒンギャ難民キャンプを取材した記録。帰国後、新たな難民が増えたりなど状況の変化を「緊急補足」されていた。
    これまで8年間をかけて、ハイチ、ギリシャ、フィリピン、ウガンダ、南スーダン、パレスチナ・ガザ地区、ヨルダンにある「国境なき医師団」の活動を見に行った、いとうせいこうさん、きっかけとジャーナリストでなく作家の視点で伝えたい、という話を聞いて読みたくなった。
    どこを読んでも厳しい現実、せいこうさんの写真の表情を見るたびに厳しさが増す。言葉が見つからないなか唯一、本の表紙にもある「キャンプ・ライフ」と題された、可

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    2025年10月01日
  • 想像ラジオ

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    DJアークによる、想像力で放送されるラジオ

    以下、公式のあらすじ
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    深夜二時四十六分。海沿いの小さな町を見下ろす杉の木のてっぺんから、「想像」という電波を使って「あなたの想像力の中」だけで聴こえるという、ラジオ番組のオンエアを始めたDJアーク。その理由は―東日本大震災を背景に、生者と死者の新たな関係を描き出しベストセラーとなった著者代表作。
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    津波により杉の木の上にひっかかってしまったDJアークは、「想像ラジオ」を放送する
    想像ラジオは、リスナーの想像の中で流れるラジオ
    語られる内容も、流れる曲もすべてリス

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    2025年08月08日
  • 想像ラジオ

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    誰かの記憶の中で答えて、語りかけ続けてる
    そうわかる本当にいい話でした。
    改行が少ないため、読みにくさはあるかもです

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    2025年06月15日
  • 能十番―新しい能の読み方―

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    能楽は舞台芸術だが
    そのテキストである謡曲の
    文学としての魅力を
    わかりやすく紹介してくれる。

    源氏物語、平家物語、和歌、漢詩
    豊かな前時代の文化遺産を下敷きに書かれた謡曲を理解できる教養を持ちたい。AIに放り込めば解説してくれる時代なんだろうけど、自分の頭の中で作者が思い浮かべた桜や紅葉、夕景を共有したい。

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    2025年05月11日
  • 難解な絵本

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    シティボーイズさんのライブって、いとうせいこうさんが混ざった時の方が格段に面白いって思ってたんだけど、やっぱりそういうことなのかー。って思った。

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    2025年04月22日
  • 「国境なき医師団」になろう!

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    いとうせいこうさんの「国境なき医師団(MSF)」の取材ルポです。

    スーダンなどの活動地域からの報告は他の著者のMSFの本とは大きくは変わりませんが、本書の特徴としては、日本のスタッフへの活動やインタビューに多くの紙面が割かれている、というところにあります。

    また、医師や看護師と言った直接医療にタッチする職種のものもありますが、むしろロジスティック(拠点・物資管理)やアドミニストレーター(人事・経理)など、緊急医療活動を支えるスタッフの記述が多いです。

    「私が予算を1ドル節約すると、その1ドルで薬が買えます。」というインタビュー内での言葉が、この組織を支える人の本質を端的にあらわしていると

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    2025年04月19日
  • 想像ラジオ

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    ネタバレ

    東日本大震災を背景に「想像」という電波から流れるパーソナリティDJアークの言葉や想いを通して死者と生者の絆や関係性を描いた作品。前情報なしで読み始めて正直全く意味がわからなくてなんだコレと思いながら読み進め第一章の最後で「!!!」とぶん殴られたような衝撃と共に涙腺が崩壊。

    毎日のように流れる震災や戦争や虐殺など失われた多くの命のニュースに心を痛めながらも時間と共に記憶は薄れてしまうけど亡くなった人のことを今を生きる人たちが想像しながら語り継ぐ事は魂の浄化に繋がるんだな。

    直接的に関わることがなかったとしても「想像」という電波にのせて彼らのことを思い出し語りかけることできっとどこかに誰かに私

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    2025年01月25日
  • 見仏記

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    仏像愛に溢れた紀行記 幼いころから筋金入りの仏像好きのみうらじゅんさん、作家のいとうせいこうさんが、おじさん同士で他愛無い会話をしながら仏像を巡る紀行記。独自の感性で仏像を形容していくさまが面白い。

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    2025年12月03日
  • 想像ラジオ

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    ネタバレ

    さらっとした文体で軽快に語られる、最初は全然状況が掴めない。なんなら章ごとにいきなり登場人物が変わる。その人たちが生きてるのか死んでるのか、はたまたどちらでもないのかも分からない。読むのにも想像力がいる作品。震災文学テーマのレポート書くために読んでみたけど、言語化するのが難しいな。沢山書けそうではあるけど。

    あぁ、この人達死んでるんだって気付いてから彼らの「会いたい」って気持ち感じるととても苦しくなる。また会いたいね、いつ会えるかなって書いてた第4章は切なくて苦しくて、でもその会話はあったかくて綺麗だった。

    現世とあの世の存在とは。被災者とボランティアの関係性。突如訪れた人生の終わり、やり

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    2024年09月14日
  • 見仏記7 仏像ロケ隊がゆく

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    みうらじゅんさんの何気ない言葉がとても良い。
    奈良に行ったので、2人の解説を読みたくなって購入。
    阿修羅像のクライアントは光明皇后という言葉にハッとさせられた。
    光明皇后がクライアントの仏像は他にもある。
    ありがとう光明皇后という気持ちになった。

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    2024年07月31日
  • 東北モノローグ

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    あの夜、3月12日の日の出の時間を教えてくださった方をようやく見つけることができた。
    絶対に朝が来るということを示してくださって、ありがとうございました。押し潰してくるような闇と絶え間なく揺れる地に挟まれながら、その情報が灯のようでした。本当にありがとうございました。

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    2024年07月29日
  • 想像ラジオ

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    身近な人との別れの後、死後の世界は幸せなところだろうかとか、魂となって自分の周りにいるだろうか、などたくさん想像を巡らせていましたが、結局独りよがりのもんだな、とその度落胆していました。けど、この本の、生者が想うことが死者を残すという考えがストンと落ちてきました。この本に心を救われた人はきっと多いと思います。

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    2024年06月25日
  • 漱石漫談

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    夏目漱石の作品について、筆者の二人が対談する本。

    自分の好きな作品が多くて嬉しかった。やっぱ「猫」はサイコーですよね!「門」もいいよね!「坑夫」好きだっていう意見は今まで見なかったから、同じ意見で嬉しい!
    夏目漱石の作品を読み込んでるんだろう二人の意見はとても参考になった。夏目漱石はコミュニケーション不全の話をずーっと書いてるんだということは今まで気づかなかったけど、言われるとそうだな…
    「坊っちゃん」も威勢が良くて好きだけど、坊っちゃんってあんまり話してない、と書かれてて、あ、確かに…と気づいた。なんか坊っちゃんが可愛く思えてきて、再読したくなった。猫も門も坑夫も読もうかな。

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    2024年05月17日
  • 「国境なき医師団」をもっと見に行く ガザ、西岸地区、アンマン、南スーダン、日本

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    国境なき医師団という、ニュートラルである事にかなり気を遣っている組織を通しての現地ルポなので、変に偏向せず、一般人が本当に現地で抱く感情をそのまま伝えてくれている本だと思う。
    足や手がなかったり背後から撃たれたりがあまりにも普通すぎて感覚が麻痺してしまうが、そんな中でも普通に暮らしている子供たちを見ていると、本当につらい。ガザではイスラエルもハマスも双方がそんな一般市民の手足を犠牲にして戦争をしている。。
    日本の事務所のパートも興味深かった。資金や物資集めなど、こういった組織の裏側をはじめて知った。医師団の方の利他精神とその中でも自己実現をはかる生き方、なかなか誰にでもできるものではない。皆さ

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    2024年04月09日
  • 想像ラジオ

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    まるで本当にDJアークの語りが聞こえるかのように、作中の音楽を実際に流しながら、自由に読ませてもらいました。

    想像することで死者との時間は流れる。
    最後は湧き上がるような興奮と寂しさが感じられた。

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    2023年09月26日
  • 見仏記 道草篇

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    ふらっと立ち寄った書店で、この本と出会いました。最初の見仏記から30年ぶりに見仏記シリーズを読みましたが、お二人ともまだまだ見仏続けられているんだな、と感慨深かったです。

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    2023年07月15日