いとうせいこうのレビュー一覧

  • 小説の聖典

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    共に作家の奥泉光さんといとうせいこうさんのとても刺激的な対談集。
    副題に『文学入門』とついているが、これが『入門』なのか?というような高度な(私にとっては)おはなしがつづく。
    でも主に奥泉さんがボケて、いとうさんがつっこむ漫談方式のお陰でクスクス笑いながら読まされてしまう。
    奥泉さんのお子さんの保育園の学芸会の話題(爆笑)からフロイトの‘ユーモアについて’の話題に持っていくおふたりの手腕に酔ってしまい、自分には絶対読みこなせない書物も読みたくなる(笑)
    たぶん百分の一も理解できていないと思うけど、それでも面白かった。
    あと、作家であるいとうさんの口から「誤読してもいい」の言葉が聞けたのもホッと

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    2018年09月13日
  • 雑談藝

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    みうらじゅん氏といとうせいこう氏の雑談形式ラジオ番組を文字起こししたもの。
    ひたすらくだらない、話題もあちこちと飛ぶ雑談が続く。一方でお互いの話の波長にズレがないので、話題がコロコロと変わる事はあっても、しぼむ事はない。
    単に雑談といっても侮る事なかれ。

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    2018年07月13日
  • 雑談藝

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    ライブと全く変わらないゆるさ。
    それでいて話題が尽きない、まさに雑談藝!!
    いくつになっても仲良しな2人。

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    2018年07月03日
  • 雑談藝

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    仲良しおじさん二人のおしゃべり、おもしろかったー。通勤電車の中で、何度も肩を震わせながら読みました。おしゃれなんだけどおしゃれじゃない、おしゃれじゃないけど超絶洗練というか、彼らのような大人に私もなりたいとつくづく思いました。

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    2018年06月17日
  • 小説の聖典

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    小説家の頭の中ってこうなってるのか〜。ただ物語を作っていくだけではなく、文体や自分が何かに影響を受けているかどうかまで、意識したり受け入れたり戸惑ったり。とっても興味深い。
    いとうさんファンとしては、彼が小説を書けない時期に、何に悩んでいたのか、そしてそれをどう乗り越えたのか、の一端を垣間見たようで、嬉しくなる。これまでのインタビューや何かで、チラッと話していたのを読んでもよく分からなかったから。奥泉さんの存在は大きかったんだろうな。

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    2018年06月17日
  • 想像ラジオ

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    ちょっと婉曲が強いかな 死者があの世のいくまでの「感傷」を生きてる人間が想像して綴ったストーリー。
    生きてるものにとって、亡くなってしまった魂はこうあってほしいと感じさせる。

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    2025年12月06日
  • 雑談藝

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    著者二人がしゃべりあうラジオ番組を書籍化したもの。どうでもいい話のオンパレード。話の転がし方はまさに「藝」。番組がまだ続いているのなら、一度音声で聴いてみたい。

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    2018年04月20日
  • 見仏記5 ゴールデンガイド篇

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    巻を追うごとに面白くなっていきますね、見仏記は。
    いとうせいこうさんの文章、普段はユーモラスなのに、時折ひどく文学的になるのがいい。瞬間を切り取った描写が美しくて、胸が熱くなったり・・・。
    「見仏」でも、それ以外でも。色んな場面でグッときました。

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    2018年04月16日
  • 見仏記3 海外篇

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    海外の仏像はスケールが大きい!最初にまず圧倒されそうですね(1枚だけ掲載されていたタイの巨大仏像の写真もすごかった)。
    道中の様子も、海外篇らしくて(旅感が強くて)とても面白かったです。いとうさんの文章を通して、現地の空気に少しだけ触れられたような気がしました。

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    2018年04月10日
  • 漱石漫談

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    めちゃくちゃ面白い!
    漱石のやっちゃった文章に対するツッコミに、
    何度も噴き出してしまった。
    特に、こころと坊ちゃんは笑える。

    こんなふうに小説を読み、語り合えるのは
    さぞかし幸せだろう。

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    2018年03月24日
  • 金子兜太 いとうせいこうが選んだ「平和の俳句」

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    ネタバレ

     地元紙『北陸中日新聞』の第1面に紹介されていた「平和の俳句」の1年間分の作品をまとめた単行本です。このコーナーは,2017年いっぱいまで続きました。本書は,その中の2015年の1年間に紙上で紹介された俳句が集められています。
     川柳や狂句など風刺の効いたものが好きな私ですから,もともと俳句にはあまり興味がありませんでした。というのも,俳句というのは日本の四季を詠んでいるだけのものであって,自然とじっくりと向き合う時間のある人の高尚な趣味だと思っていたからです。俳句なんて,社会に対しても,あんまり力を表さないし…みたいに思っていました。
     しかし,「平和の俳句」は違っていました。限りなく川柳に

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    2018年03月08日
  • 好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉美

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    冬期休暇のため長くて分厚い本が読める!と、気になっていた日本文学全集シリーズ。
    現代語訳のため相当読みやすく、休み前半で読めた。

    【井原西鶴「好色一代男」 新訳:島田雅彦】
    光源氏、在原業平の流を汲む色好みの世之介さん、幼少のころから60歳までに遊びに遊んだ女3,742人と男725人、使ったお金は現在価格で500億近く。
    そんな世之介さんの一代記(まさに一代限り。何も続かない、何も残らない)を
    7歳から60歳までを1年ごとに54章で書いたもの。

    昔増村保造監督、市川雷蔵主演の映画を見ました。
    映画での世之介役の市川雷蔵は実に自由で前向きで明くて良かった!
    光源氏や在原業平はいじいじグダグダ

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    2018年01月29日
  • ノーライフキング

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    なるほど、テレビゲーム熱が高じて現実世界へ蔓延してくるっていう、当時はかなりのリアリティを持って大人たちに囁かれていたであろう内容の物語化。テレビゲーム創世記、まだ大人たちからは圧倒的に煙たがられる存在であった当時、リアルタイムでハマリまくっていた自分としては、懐かしく思い出されるような描写もそこかしこに。ゲーム人口が圧倒的に増えている現在よりは、当時の方がインパクトは大きかったかも。本作そのものを楽しめたというより、読んでしまったことで、またゲームがやりたくなっちゃいました。のめり込み過ぎてしまうんで、ある程度自重しているんです。

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    2018年01月05日
  • 能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/菅原伝授手習鑑/義経千本桜/仮名手本忠臣蔵

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    菅原伝授手習鑑 三浦しをん 訳
    実際の出来事を後年、娯楽として楽しみながら市井の人間は、知って行ったのだなということがよく感じられる人形浄瑠璃。これが、今、私たちが普通に使う言葉に置き換えられているのだから臨場感あふれるのは当たり前。ここまで持って来てくださった役者三浦しをんさんに感謝。

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    2017年08月20日
  • 好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉美

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    どこかで雨月物語は円城訳が一番怖いと読んで、手に取った。知らない話が多かった。現代語で通読できるのは、ありがたい。

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    2017年06月02日
  • 能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/菅原伝授手習鑑/義経千本桜/仮名手本忠臣蔵

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    能・狂言(岡田利規)
    説教節(伊藤比呂美)
    曽根崎心中(いとうせいこう)
    女殺油地獄(桜庭一樹)
    菅原伝授手習鑑(三浦しをん)
    義経千本桜(いしいしんじ)
    仮名手本忠臣蔵(松井今朝子)
    月報:酒井順子・後藤正文

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    2017年04月05日
  • 好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉美

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    ネタバレ

    『好色一代男』の世之介のように若い頃に五百億円を遺産相続したら人生狂ってしまうだろうな。庶民のわたしとしてはその千分の一位が現実的かな。この読書メーターにレビューを書いて楽しんでいるのですからそんなにお金があっても使い道がありません。もう若くはないので色に狂うこともないのです。『雨月物語』はすこしオカルト的。『通言総籬』は江戸版「なんとなくクリスタル」といった感じ。『春色梅児誉美』は男女の手練手管が見事に描かれています。ハッピーエンドで良かったですね。

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    2017年03月05日
  • ノーライフキング

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    SFかと言うとそうでもない、オカルトでもない。
    むしろ現代のネット社会に通じる高度な情報のネットワークと子供達の心にあるアンリアルの果てに結びつく新しいパースペクティヴを持ったリアルのありようを通じ、小さきものが体を震わせながら今の闘いを戦って行くと言う物語。

    子供の世界と大人の世界は位相が違うが、そこにある生と死のリアルは地平の彼方で融合し、少年は闘いを挑むのだ。
    その果てに何が待つとしても、自らの選択で。

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    2016年12月10日
  • 能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/菅原伝授手習鑑/義経千本桜/仮名手本忠臣蔵

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    タイトルは知っているものの
    中身は案外知らない
    有名、名作、古典がズラリとそろった
    分厚い一冊。

    読めるのかな?
    と、少し心配しながら手にとったところ
    これがさすがに、現代作家にかかると
    すいすいと読めてしまう。
    ストーリー展開のおもしろさに
    「こんな話だったの?」と驚かされたり。

    物語に、古い新しいはなく、人の心を
    惹きつけるものは、変わりなくおもしろいのだ。
    と、古典をもっと読みたくなった。

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    2016年12月09日
  • 好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉美

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    現代語訳、分かりやす。
    目から鱗が落ちる。
    時代で移ろうもの変わらないもの。若い頃にもう少し勉強しておけばよかった、こう言う本を現代語訳ではなく理解できる人間だったろどれだけ楽しかったんだろう。

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    2016年11月16日