いとうせいこうのレビュー一覧

  • 好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉美
    どこかで雨月物語は円城訳が一番怖いと読んで、手に取った。知らない話が多かった。現代語で通読できるのは、ありがたい。
  • 能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/菅原伝授手習鑑/義経千本桜/仮名手本忠臣蔵
    能・狂言(岡田利規)
    説教節(伊藤比呂美)
    曽根崎心中(いとうせいこう)
    女殺油地獄(桜庭一樹)
    菅原伝授手習鑑(三浦しをん)
    義経千本桜(いしいしんじ)
    仮名手本忠臣蔵(松井今朝子)
    月報:酒井順子・後藤正文
  • 好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉美
    『好色一代男』の世之介のように若い頃に五百億円を遺産相続したら人生狂ってしまうだろうな。庶民のわたしとしてはその千分の一位が現実的かな。この読書メーターにレビューを書いて楽しんでいるのですからそんなにお金があっても使い道がありません。もう若くはないので色に狂うこともないのです。『雨月物語』はすこしオ...続きを読む
  • ノーライフキング
    SFかと言うとそうでもない、オカルトでもない。
    むしろ現代のネット社会に通じる高度な情報のネットワークと子供達の心にあるアンリアルの果てに結びつく新しいパースペクティヴを持ったリアルのありようを通じ、小さきものが体を震わせながら今の闘いを戦って行くと言う物語。

    子供の世界と大人の世界は位相が違うが...続きを読む
  • 能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/菅原伝授手習鑑/義経千本桜/仮名手本忠臣蔵
    タイトルは知っているものの
    中身は案外知らない
    有名、名作、古典がズラリとそろった
    分厚い一冊。

    読めるのかな?
    と、少し心配しながら手にとったところ
    これがさすがに、現代作家にかかると
    すいすいと読めてしまう。
    ストーリー展開のおもしろさに
    「こんな話だったの?」と驚かされたり。

    物語に、古い...続きを読む
  • 好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉美
    現代語訳、分かりやす。
    目から鱗が落ちる。
    時代で移ろうもの変わらないもの。若い頃にもう少し勉強しておけばよかった、こう言う本を現代語訳ではなく理解できる人間だったろどれだけ楽しかったんだろう。
  • 金子兜太 いとうせいこうが選んだ「平和の俳句」
    終戦の日に。好きな俳句、
    若者に武器より強い夢持たせよ(小倉亜希18)
    デモの誘い真面目に読む日が来るなんて(金井ゆきな21)
    父に来た赤紙書いたのは誰だ(秋松成喜79)
  • 見仏記
    仏像めぐりの参考として


    興福寺、東大寺、法隆寺、中宮寺、法輪寺、法起寺、松尾寺、六波羅蜜寺、東寺、三十三間堂、東北の慈恩寺、立石寺
  • 存在しない小説
    いやぁ、面白かった。
    なんというか、著者の狙い的にはメタフィクション的な問題提起ってことなんだろうけど、短編一つ一つが普通に面白い。
    つまるところ、これを本当に海外の書き手による作品の翻訳ものとして楽しんでもいいし、そう思わせるように書いてしまう著者ってスゴイ!って思ってもいいし、さらに著者の狙いを...続きを読む
  • 見仏記
    みうらじゅんといとうせいこうが仏様を見に行く。
    それだけでも、一筋縄でいかないのがわかりますが、当然そうなります。
    ただ、この本からわかるのは、仏様をどう見てどう感じるかは、ひとそれぞれでよい、ということでしょう。
    仏様の持つ意味はもちろんあるわけですが、それをどのように自分の中で解釈し、消化してい...続きを読む
  • 見仏記2 仏友篇
    33歳と36歳だったかな?今の自分と変わらない年齢なのに驚く。滋賀、京都、四国、東京、鎌倉、北越、佐渡、新宿。
  • 解体屋外伝
    いとうせいこうさんに興味があって読んだ。

    いきなり外伝から読んでしまったのだけれど、そんなの関係なく入り込めました。

    なんだろう。
    ハリウッドのアクション映画みたいだ。
    戦闘シーンの描写がかっこいいし。

    でもなによりかっこいいのは言葉を武器にして戦う人が主人公だ、ということ。

    言葉
    その意味...続きを読む
  • 解体屋外伝
    言葉に呑まれる。

    『ワールズ・エンド・ガーデン』に登場した解体屋が主人公。

    本から吐き出された言葉が勢いをつけて頭を流れる。

    この本はじっくり構えて読むより、流れにまかせて一気に読むのが私には合っている気がする。

    「暗示の外に出ろ。俺たちには未来がある」
  • 見仏記6 ぶらり旅篇
    ついに現在ある見仏記の最終版まで読破。
    ぶらり旅だけど、仏に導かれるように進む2人。
    今回は鉄地蔵や法然上人、円空仏を求めての拡大版の旅でした。我が庭のように進むみうらさん。そして、お寺関係者にも知れ渡る2人の旅。認知度が上がってきたことも、読んでいて嬉しくなりました。
  • 見仏記4 親孝行篇
    今回はそれぞれのご両親も含めた見仏記。
    相変わらずの仏愛たっぷりな見仏記だった。
    このシリーズを読んでいて、猛烈に見仏したいのだが、なかなかそれもできずにいるので、さらに見仏記で見たつもりになり、さらに見仏したくなる、という悪循環にはまっている。
    見仏できる予定もないので、またさらに次へと読み進める...続きを読む
  • 見仏記3 海外篇
    面白く読んできて3冊目。ついに2人は海外へ。
    韓国、中国、インドと仏教伝来を逆コースで行く。
    2人の視点はあくまで仏像へと注がれているわけだけど、韓国で豊臣秀吉のことで嫌みを言われたり、インドの少年に心を痛めたり、仏像愛だけでないものも感じさせてくれる。最後の友情を告白するみうらさんに感動すらする。...続きを読む
  • 自己流園芸ベランダ派
    いとうせいこうの文章を初めて読んだが軽妙でやや自虐スパイスの表現が私好みであった。人気があるのがよく分かった。面白かった。
  • 自己流園芸ベランダ派
    いとうせいこうの文章を初めて読んだが軽妙でやや自虐スパイスの表現が私好みであった。人気があるのがよく分かった。面白かった。
  • 解体屋外伝
     言葉で相手の精神を揺さぶり洗脳する「洗濯屋」とその洗脳を外す「解体屋」、そんな物騒な人たちが暗躍し、企業に忠実なカイシャニンゲンを量産しているという世界観。
     
    脳(システム)の書き換えによるマインド・コントロールとか聞いただけでも面白そう。その上意外に直接的なバトル要素も多くてマンガ的な読み心地...続きを読む
  • 見仏記
    以前から読んでみたかった本。
    やっぱり面白かった。自由に感じて、言葉にして仏像を見ていいんだな。
    それにしても、みうらじゅんさんの仏像愛には感嘆!